最終更新日 2022-06-14
夏が近づくと北海道旅行が気になる…という人は多いのではないでしょうか。
本州に比べて気温が低く、雨も湿気も少ない北海道は、梅雨時期から夏にかけても快適に過ごせます。
今回ご紹介するのは、1泊2日の札幌旅モデルコース。
徒歩やシェアサイクルで札幌市内の観光地をめぐり、すすきののホテル「メルキュール札幌」に宿泊。人気の札幌グルメも味わいます。
北海道の旅は、車の運転ができないと楽しめないのでは?という心配は無用。運転が苦手なメンバーだけの女子旅、気ままな一人旅でも大丈夫です!
記事の目次
新千歳空港に到着!札幌市内へ


北海道外から札幌へ向かう場合は、飛行機を使うのが一般的。新千歳空港から札幌市内へのアクセスは、JRと空港リムジンバスがあります。料金はJRが1,150円、リムジンバスは1,100円(2022年6月現在)です。
JRを利用する場合は空港ターミナルの地下1階にある新千歳空港駅へ。「快速エアポート」は片道37分と早く、概ね1時間に5本運行しています。渋滞知らずで札幌駅に到着でき便利ですが、繁忙期は混み合うことも。実は地元民の利用も多い路線のため、確実に座りたい時は指定席を利用すると良いでしょう。
空港リムジンバスを利用する場合は、到着ロビー階にある14番または22番のバス乗り場へ。
市内中心部へは1時間程度かかりますが、宿泊するホテルに近いバス停で下車できるのがメリット。まずホテルに荷物を預けて身軽に観光に出かけたい!という時にはとても便利です。ただし週末や雪の季節は渋滞で遅れることも多いので、時間のある時におすすめです。
ホテルはすすきの「メルキュール札幌」
今回のモデルコースで宿泊するのは「メルキュール札幌」です。


空港からリムジンバスを利用する場合は「南3条すすきの」停留所から徒歩2分。
地下鉄南北線「すすきの」駅や東豊線「豊水すすきの」駅にも近く、大通公園や時計台などの観光スポットにも歩いて行けるホテルです。
そして便利な立地だけでなく、客室の居心地の良さもおすすめポイント。


メルキュール札幌は、スタイリッシュでありながら、ほんのり甘めのインテリアが魅力です。さりげなく洗練された雰囲気をもつ、独特の世界観があります。
気分の上がる客室は、おしゃれでかわいいお部屋に泊まりたい!という女子旅にぴったり。色使いやアクセントクロスの柄などに、センスが光ります。
中でもおすすめは13階から15階という上層階に位置する「プリビレッジルーム」。


写真のプリビレッジツインルームは、25平米の広さにゆったりした120センチ幅のベッドが2台。快適に過ごせる仕掛けがたっぷり用意されています。
特別仕様のバスアメニティに、ふわふわのバスローブも置かれています。
コーヒーマシンを使ってゆったりカフェタイムを過ごせるほか、ミネラルウォーターやペリエなどの冷蔵庫の中身も無料で利用できます。通常11時のチェックアウトが12時になる特典もあるので、めいっぱいホテルステイを楽しめますよ。


プリビレッジルームは上層階に位置するため、テレビ塔が見える客室もあります。札幌らしい夜景も楽しめそうです。


さらに特別な日に滞在したいのがスイートルーム。


53平米の広さがある「プリビレッジスイート」はリビングスペースとベッドルームが分かれた作りで、広々としたお部屋でくつろぎの時間を過ごせます。


ダブルベーシンの洗面スペースはゆとりがあり、レインシャワーを備えた独立タイプのバスルームも魅力です。
こちらもチェックアウトは12時で、寝坊してもゆったり過ごせます。記念日などのちょっと特別なステイにぴったりですね。
■住所:〒064-0804 北海道札幌市中央区南4条西2丁目2-4
■アクセス:地下鉄南北線「すすきの」駅3番出口徒歩3分、
地下鉄東豊線「豊水すすきの」駅3番出口徒歩1分
■新型コロナウイルス対策情報:https://all.accor.com/japan/event/allsafe.ja.shtml
さくっと回れる、札幌市中心部の観光地
さて、ホテルに荷物を預けたら、札幌観光へ出かけましょう。札幌市内中心部の観光地は比較的コンパクトにまとまっているため、車は不要。半日ほどで効率よく回れます。
旧北海道庁赤れんが庁舎
(メルキュール札幌から徒歩18分または自転車7分)


まずは北海道庁旧本庁舎(通称:赤れんが庁舎)へ向かいましょう。1888(明治21)年に竣工したレトロな赤れんがの洋館は趣たっぷり。現在は修復作業中のため中には入れませんが、250万個のれんがを使った外観は見学できます。時計台と合わせて、開拓使の時代に思いを馳せたくなるスポットです。
敷地内には静かな木立があり、鯉が泳ぐ池も。八重桜やライラックなど季節ごとの花を楽しめるほか、冬の雪景色もまた違った味わいがあります。
北海道庁旧本庁舎(赤れんが庁舎)
■住所:〒060-8588 北海道札幌市中央区北3条西6丁目
■アクセス:JR「札幌」駅西通り南口徒歩約8分 · 地下鉄南北線・東豊線「さっぽろ」駅10番出口徒歩約4分 · 地下鉄南北線・東西線・東豊線「大通」駅2番出口徒歩約9分.
札幌市時計台
(メルキュール札幌から徒歩約11分または自転車約5分)


続いては札幌観光で欠かせない時計台にごあいさつ。先ほどの赤れんが庁舎と並んで、札幌の歴史を今に伝える貴重な建物のひとつです。
札幌市時計台の別名は「国指定重要文化財 旧札幌農学校演武場」。その名のとおり、北海道大学の前身となった札幌農学校の演武場だった建物です。1878(明治11)年に建てられ、札幌のシンボルとして愛されてきました。
日本3大がっかりスポットのひとつとも言われますが、本当にがっかりするのか、ぜひ自分の目で確かめてみてくださいね。
■住所:〒060-0001 北海道札幌市中央区北1条西2丁目
■アクセス:JR札幌駅南口徒歩約10分
札幌市営地下鉄南北線、東西線、東豊線「大通駅」市役所側出口 徒歩約5分
■定休日:1月1日〜1月3日
■TEL:011-231-0838
さっぽろテレビ塔
(メルキュール札幌から徒歩約9分または自転車約4分)


札幌といえばやっぱりここ、テレビ塔と大通公園も外せません。
1957(昭和32)年に開業したさっぽろテレビ塔。東京タワーなども手がけた内藤多仲氏の設計で、147.2メートルの高さがあります。


また、何とも言えない脱力感が魅力のゆるキャラ「テレビ父さん」の姿もあちこちに見られます。
個人的なおすすめは、ゆるさが際立つテレビ父さんペイントのカラーコーン。テレビ塔の足元にこっそり置かれているので、探してみてくださいね。
テレビ塔を堪能した後は、札幌市民の憩いの場である大通公園を散策しましょう。季節ごとにライラックやチューリップなどの花を楽しめるほか、イベントやお祭りが行われていることもあります。
■住所:〒060-0042 札幌市中央区大通西1丁目
■アクセス:札幌市営地下鉄東西線・南北線「大通」駅徒歩約5分 (27番出入口)
札幌市営地下鉄東豊線「大通」駅徒歩約1分 (27番出入口)
■営業時間:9:00~22:00(展望最終入場 21:50)
■定休日:不定休(設備点検日)
観光地めぐりはシェアサイクル「ポロクル」で!
今回のモデルコース1日目は徒歩で回ることもできますが、自転車もおすすめです。
最近では全国各地で増えているシェアサイクルは、エコな上に小回りが効くのが魅力。


札幌には「ポロクル」という赤いシェアサイクルがあります。札幌市内中心部におよそ50箇所のポートがあり、24時間いつでも好きな時に利用できます。すべて電動アシスト付きなので、坂道や長距離の利用でも楽に移動できますよ。
ポロクルはスマートフォンに専用アプリをインストールして使うほか、会員登録なしでも利用できる1日パスをコンビニなどで購入する方法も。
遠出したり、利用中に食事に行ったりして長時間使いたい時には、1日券にする方がお得になる場合もあります。旅のスタイルに合わせて、使い方を工夫してみてください。


自転車旅のメリットのひとつが、地下鉄では出会えない風景やお店を見つけられること。
通りすがりに気になったカフェに立ち寄ってみる、季節の花を見るために立ち止まる。あるいは何となく心ひかれた角を曲がってみる。札幌に暮らすような気分で過ごす旅になりそうです。
2022年営業期間:4月9日~11月13日
夕食はホテルの近くで札幌グルメ
グルメは北海道旅行の大きな楽しみのひとつ。おいしいものが多い札幌ですが、メルキュール札幌は徒歩圏内でさまざまな札幌グルメを堪能できます。
大通公園からすすきのエリアには、北海道らしい海鮮や寿司はもちろん、ジンギスカンのおいしい店もあります。


メルキュール札幌の近くにあるおすすめは、「北海道ジンギスカン蝦夷屋」。おいしい生ラムが食べられると人気のジンギスカン専門店で、ホテルから徒歩3分という近さです。


蝦夷屋の名物は「なまら厚切りジンギスカン」です。自家製のタレに漬け込まれたラム肉は1センチ以上の厚みがあり、インパクト抜群。食感は意外なほど柔らかく、しっかりとした食べ応えがあります。


香味ねぎや山わさびなどのトッピングを追加して、自分好みにカスタマイズする楽しみもあります。白ごはんにジンギスカン、卵の黄身を乗せた「オンザライス」にして食べるのも人気です。
■住所:〒064-0805 北海道札幌市中央区南5条西3丁目 北専プラザ佐野ビル 1F
■アクセス:地下鉄南北線「すすきの」駅より徒歩約3分
■営業時間:月~木: 16:30~22:00 (料理L.O. 21:30 ドリンクL.O. 21:45)
金、祝前日: 16:30~23:00 (料理L.O. 22:30 ドリンクL.O. 22:45)
土: 12:00~14:00 (料理L.O. 13:30 ドリンクL.O. 13:45) 15:00~23:00 (料理L.O. 22:30 ドリンクL.O. 22:45)
日、祝日: 12:00~14:00 (料理L.O. 13:30 ドリンクL.O. 13:45) 15:00~22:00 (料理L.O. 21:30 ドリンクL.O. 21:45)
■定休日:なし
■新型コロナウイルス対策情報:https://ezoya.owst.jp/#hygieneContents
なお、メルキュール札幌は、ジンギスカン以外にもさまざまな札幌グルメの人気店にアクセスしやすい立地です。
例えば「スープカレーGARAKU」本店へ徒歩5分、いくらのつっこ飯が有名な「はちきょう」本店にも徒歩3分という近さ。そのほか「らーめん 信玄南6条店」へ徒歩12分、「えびそば一幻 総本店」には徒歩16分です。街歩きを楽しみながら、札幌グルメの名店へアクセスできます。
お部屋でかわいいスイーツという新提案
一人旅や女子旅では、かわいいスイーツは旅のマストアイテム!という人も多いことでしょう。札幌グルメで定番となりつつある「しめパフェ」の魅力的なお店もホテルの徒歩圏にたくさんありますが、人気店であればあるほど長蛇の列…なんていうことも珍しくありません。


そこで、かわいくておいしいスイーツは食べたいけれど、行列に並びたくない!遠くまで行きたくない!というわがままなニーズにぴったりなのが、お部屋でいただく缶詰スイーツ。


メルキュール札幌からわずか徒歩2分、国道36号の向かい側にあるパティスリー「OKASHI GAKU」の店先には、ちょっと珍しいスイーツの自販機があります。夕食からの帰り道に立ち寄って、そのままホテルに持ち帰ればO K。お部屋でゆっくりいただけます。


メルキュール札幌のかわいらしいインテリアに、華やかなスイーツは相性抜群。ニュアンスたっぷりの壁紙などをうまく背景に利用すれば、SNS用の写真撮影もはかどりそうです。
フランス気分でいただくメルキュール札幌の朝ごはん
メルキュール札幌で迎える、札幌滞在2日目の朝。


ホテル3階にあるレストラン「ボルドー」で、ビュッフェスタイルの朝食をいただきます。自然光が差し込む明るい空間で、赤の色使いが印象的な空間です。


「メルキュール」はフランスに拠点を持つアコーグループに属するホテル。フランスらしく、クロワッサンやバゲットなどのパンがおいしいと評判です。サクサクした歯ざわりのクロワッサンに、ふわふわのホイップバターをたっぷり塗って食べれば、至福のひとときになることでしょう。


パン好きならば、札幌の人気店「ブーランジェリー・カキザワ」の食パンも要チェック。好みの厚さに切って、トースターで軽く焼き目をつけていただきました。
また、フランスらしさはパンだけではありません。


南仏の郷土料理である「カスレ」がル・クルーゼの鍋に入っていたり、フランスの国旗が飾られていたり。フランスのホテルらしい異国情緒をレストラン内のあちこちで感じられます。海外旅行になかなか行けない昨今でも、海外旅行に来たような気分になれそうです。


じゃがいもやとうもろこし、乳製品や季節の野菜など北海道産の食材も多く使われています。フレッシュな野菜サラダは、ドレッシングはもちろん塩胡椒とオリーブオイルでいただくのもおすすめです。
その他に、もちろん郷土料理も用意されています。日替わりメニューのコーナーに、この日はザンギ(鶏のからあげ)がありました。


コーヒーマシンの傍らにはさまざまなフレーバーシロップやトッピングが置かれており、おもてなしの心が感じられます。キャラメルシロップとシナモンシュガーを追加して、自分だけのキャラメルラテを作る…なんていう楽しみ方もできますよ。


しめは北海道産ミルクをたっぷり使ったアイスクリーム。濃厚な味わいで、朝から贅沢な気持ちになれそうです。コーヒーと一緒にデザートまで楽しんで、しっかりパワーチャージしましょう。
札幌市内で味わう、北海道らしい雄大な風景
初日の観光では時計台や赤れんが庁舎など、札幌の歴史を感じるスポットを回りました。
2日目はやっぱり北海道らしい、広々とした雄大な景色も見たいですよね。そんな気分にぴったりなのが、豊平区の「さっぽろ羊ヶ丘展望台」です。


地下鉄東豊線の終点である「福住」駅に直結のバスターミナルから路線バス「羊ヶ丘展望台行き」に乗車。約10分ほどで終点の羊ヶ丘展望台に到着します。
大通公園の界隈からシェアサイクル「ポロクル」でアクセスする人もいますが、大通公園から羊ヶ丘展望台までの距離はおよそ10キロメートル。自転車でのアクセスは体力に自信がある人におすすめです。


羊ヶ丘展望台は、1959年に北海道農業試験場の敷地の一部が開放されたもの。
有名なクラーク博士の銅像があり、人気の撮影スポットです。


広大な牧草地には、羊が放牧されていることも。のんびりと草をはむ羊を眺めながらソフトクリームを食べれば、北海道気分を満喫できますよ。
また、自然が豊かな羊ヶ丘展望台には、季節によってさまざまな楽しみがあります。
例えば羊ヶ丘は、隠れたラベンダーの名所です。およそ1,200平米の広さがある畑に、1300株ものラベンダーが植えられています。
ラベンダーと言えば富良野市が有名ですが、シーズン中はどこも大混雑となるほか、札幌からは3時間ほどかかってしまいます。1泊2日の弾丸札幌旅行でもラベンダー畑を見たい!という時に、気軽に組み込めるおすすめスポットです。
例年7月には見ごろを迎えるので、夏の札幌旅ではぜひ立ち寄ってみてくださいね。
冬の降雪期にはスノーパークがオープンします。チューブすべりや歩くスキーなどのアクティビティがあり、家族で雪遊びができるスポットとして地元民にも人気です。
■住所:〒062-0045北海道札幌市豊平区羊ケ丘1
■アクセス:JR「札幌」駅より徒歩約7分
地下鉄南北線「北12条」駅より徒歩4分、地下鉄東豊線「さっぽろ」駅より徒歩約10分
■営業時間: 9:00〜17:00
■定休日:年中無休
弾丸でもOK!札幌旅に出かけよう
今回は24時間ほどの短い滞在時間でも回れる札幌市内観光、1泊2日のモデルコースをご紹介しました。
とは言えもう1日休暇をプラスして2泊3日の旅ができれば、札幌から足を伸ばして小樽や余市などへの日帰りショートトリップにも出かけられます。
そして何より、おいしい札幌グルメを堪能するためには、1泊2日ではとても足りない…と札幌在住ライターとして強く強く思います。
連泊する、あるいは別の季節にリピートするなどして、歴史に自然にグルメ、そしてホテルステイも楽しい札幌旅行をぜひ楽しんでくださいね!