最終更新日 2022-09-25
ずっと楽しみにしていたお出かけの日。心踊るような気持ちで計画を立てながらも、やっぱり気になるのは当日の天気ですよね。天気予報に一喜一憂しながらも当日を迎え、例え雨でも「楽しい」を諦めたくない…という方へ。今回は雨の日でも楽しめる神戸のおでかけスポットを5つご紹介いたします。
記事の目次
想像を超える新感覚の都市型水族館「átoa」


新たに開発が進む神戸の新港突堤エリアに、2021年10月にオープンした新感覚の都市型水族館「átoa」。複合施設「KOBE PORT MUSEUM(略称:KPM)」の中にあり、神戸の中心地・三ノ宮駅からのアクセスも良い場所にあります。グレーでシックな外観からは、どんな水族館か想像がつきませんが、コンパクトながらも見応えは十分あります。
雨の日のおすすめ度は「★★★★☆」
実際に行って感じた雨の日のおすすめ度は星4つ。átoaは大型水族館のような屋外でのショーなどもないため、天候に左右されることなく楽しむことができます。見学エリアのほとんどが館内にあり、屋外エリアは4階のみ。見学所要時間は約1時間半〜2時間程度と、雨の日でも時間を持て余すことなくことなく楽しむことができます。
水族館のイメージが大きく変わるアクアリウムとアートの融合


átoaのテーマは、「アクアリウムとアートの融合」。従来の水族館のイメージを大きく変える世界観です。館内はテーマごとに8つのエリアに分かれており、そのどれも個性的。なかでも特に人気がある「奇跡の惑星」と「和と灯りの間 MIYABI」は、今までに見たことのない不思議な空気感です。


「奇跡の惑星」にはSNSで人気を集める、日本最大規模の球体水槽があります。全方位をミストとレーザーで包んだ空間は、まるで宇宙のよう。その中心で煌びやかに泳ぐ生き物の姿が幻想的です。球体なので360度どこからでも見学することができ、角度によって見え方が少しずつ異なるのもポイント。


「和と灯りの間 MIYABI」は和をテーマにした華やかな空間です。光の演出では、大きな壁一面に日本の四季が映し出され、あまりの迫力に水族館に来ているということを忘れてしまうほど。光の演出のそばで優雅に泳ぐ日本由来の生き物にも注目です。


注目して見てほしいエリアは他にもあります。一番最初に見学する「はじまりの洞窟」もそのひとつです。魚の群れをイメージした光が多面形の鏡に反射し、まるで洞窟の奥へと魚たちが泳いでいるよう。一歩足を踏み入れた瞬間から、átoaの世界観にすっと引き込まれていくのがわかります。


魚を追いかけるように進んでいくと「生命のゆらぎ」にたどり着きます。「はじまりの洞窟」とは対照的に、照明は控えめの薄暗い空間です。ゆらゆらと揺れる青い照明は、まるで海中の奥底に潜り込んだよう。この大水槽も丸い形をしており、「奇跡の惑星」の球体水槽と同じく360度どこからでも見学することができます。


これまでの海の中をイメージしたエリアとは大きく変わる「精霊の森」へ。まるでジャングルに迷い込んだかのような空間です。


川や水辺に暮らす淡水魚や両生類をより近くで見ることができ、見学時はちょうど「アルダブラゾウガメ」が散歩中でした。1歩1歩ゆっくりと歩く姿に、心が和みます。


唯一屋外にあるのが「空辺の庭」。館内エリアとは対照的に、開放感のある明るい空間です。ここでは「コツメカワウソ」や「フンボルトペンギン」、「カピバラ」など、見ているだけで心が癒される生き物に出会えます。屋外エリアとは言え、近くには屋根のあるスペースもあるので雨の日でも安心です。
思わず写真を撮りたくなる「átoa cafe」


átoaに行ったら外せないのが、海の生き物をイメージしたフードです。「空辺の庭」にある「átoa cafe」で購入できるフードはどれも、食べるのが心苦しくなるほどかわいいものばかり。


種類がいくつかあり、私が選んだのは「手のりカワウソまん」(600円)と「カワウソエクレア」(600円)です。「手のりカワウソまん」は中にチョコクリームが入った甘いスイーツまん。2種類の表情から選ぶことができます。「カワウソエクレア」は袋から顔を出す姿が愛くるしいエクレアです。見た目だけでなく、おいしさも兼ね備えた一押し商品です。
他にも、国産のサメを使用した「シャカシャカシャーク」やアクアリウムをイメージした「AQUAハニーレモネードソーダ」など、つい写真を撮りたくなるフードやドリンクが揃います。
港町・神戸らしい景色を望む「展望テラス」


「空辺の庭」を抜けると、展望テラスへ。テラスはátoaの中でも唯一、雨天時には傘が必要な場所です。ここから見えるのは、メリケンパークやハーバーランド、ポートアイランドなどの港町・神戸らしい景色。改めてここが神戸の中心地だということを実感します。この日は雨模様でしたが、館内を見学しているうちに雨が止み、神戸自慢の美しい景色に出会うことができました。
átoaは基本的に日時指定チケットの事前購入制です。(予約・購入は来場日の1ヶ月前から可能。)しかし、当日でもチケットの購入はできるため、天気の都合でお出かけプランを変更した場合にも安心です。
■住所:〒650-0041 兵庫県神戸市中央区新港町7番2号 神戸ポートミュージアム2F~4F
■入場料:大人(中学生以上)2,400円、子ども(小学生)1,400円、幼児(3歳以上)800円、幼児(3歳未満)無料
■営業時間:10時00分〜21時00分
■休館日:年中無休(メンテナンス日として休館の可能性あり)
■アクセス:【電車の場合】各線「三宮駅」から南へ徒歩約18分
【車の場合】阪神高速3号神戸線「京橋出入口」から約1分、ハーバーハイウェイ「新港ランプ」から約1分
甘い香りに誘われて!「felissimo chocolate museum」


大手通販会社「フェリシモ」がチョコレートやカカオの可能性をアートやカルチャー、サイエンスの側面から発信するミュージアムとしてつくった「felissimo chocolate museum」。átoaと同じ新港突堤エリアに、2021年10月にオープンしました。
見学は事前予約制。開館から閉館まで毎時00分と30分で時間指定が可能です。平日限定ではありますが、ミュージアムや展覧会について簡単な説明をしてくれるミュージアムガイドサービスもあります。(平日16時からの1回のみ。約20分・無料。希望者は見学時間を16時~で申し込み、当日受付にてミュージアムガイドの申し込みが必要。)
雨の日のおすすめ度は「★★★☆☆」
実際に行って感じた雨の日のおすすめ度は星3つ。felissimo chocolate museumは屋内施設なので、天候に左右されることなく見学可能です。見学所要時間は人によって異なりますが、約45分〜1時間30分程。屋外で過ごしにくい雨天時には、少し物足りないように感じるかもしれません。しかし、felissimo chocolate museumはátoaと隣接しているので、あわせて見学すると雨天時でも十分に楽しめる神戸観光になります。
巨大チョコレートが登場!人気のフォトスポット


写真映えスポットとして、館内で最も人気のある巨大チョコレートのフォトスポット。チョコレートのかけらが壁から外れるようになっており、好きな形のチョコレートを持って撮影が可能です。ホワイト、ミルク、ブラックと3種類の巨大チョコレートがあるので、いろいろなポーズで写真撮影を楽しめます。
わくわくが詰まったパッケージコレクション


ミュージアムのメインとも言える「symphonic forest」。天井いっぱいの高さの棚が、壁を覆いつくすように並べられています。展示されているのは、世界中から集まったチョコレートパッケージ。その数なんと、約1万2000点以上(オープン時)です。


チョコレートを食べたあとも飾りたくなるようなおしゃれなデザインのもの、宝物を入れたくなるようなボックスタイプのもの、見慣れたパッケージや珍しいデザインものまで、ひとつひとつが個性的で、見ていてわくわくします。
展示されたパッケージの中には一般のコレクターから寄贈されたものもあり、世界のチョコレート愛溢れる人たちの協力によって、このコレクションが成り立っています。felissimo chocolate museumでは現在もチョコレートパッケージの収集を続けており、協力したい場合は直接持参するか、公式サイトより手続きが可能です。
期間ごとに変わる展示エリア


felissimo chocolate museumで開催される常設展や企画展は、チョコレートに関する企業や人物にスポットをあてた展示となっており、期間ごとに内容が変わります。「creative walk」と名づけられた常設展では「Morozoff -90年の記憶-」と題して、2021年に創立90周年を迎えた神戸のチョコレートブランド「Morozoff(モロゾフ)」社の歩みや、創業から現在までの代表的なパッケージを展示。昔のパッケージや、まだ記憶に新しいパッケージなど、レトロなものから現代的なものまでが並びます。


企画展「art square」では、チョコレートをテーマにしたアート作品が展示されています。アート作品は、カカオ豆を輸送する際に利用される「ジュート」をキャンバスに、フレスコ画を描く現代美術家・ヴァレリオ・ベッルーティ氏によるもの。「AMAI-Valerio Berruti の世界-」と題され、日本語の「甘い」とイタリア語の「愛おしい」を意味するダブルミーニングの単語です。本展では特別にアルミニウムペーパーをキャンパスに使用。子どもたちを被写体とした作品で、チョコレートも子どもたちも【甘く、愛おしいもの】であることを表現しています。
同じく企画展の「island gallery」では、「6ESSENCE -チョコレートをチョコレートを表現する6人の知覚- 」と題して世界の中で活躍する日本の6人のショコラティエ・カカオプロデューサーの「チョコレートづくりに欠かせないエッセンス」を紹介しています。常設展や企画展の会期期間や内容の詳細については、公式サイトに掲載されていますので、訪問前にご確認を。(※記述した常設展、企画展の内容は2022年9月時点のものです)
■住所:〒650-0041 神戸市中央区新港町7番1号(Stage Felissimo 2F)
■入場料:大人1,000円(開館記念価格)、学生(中学・高校・大学生)800円(開館記念価格)、小学生300円(開館記念価格)、小学生未満無料
■開館時間:11時00分〜18時00分
■休館日:年2回の春と秋の展示替えの時期と年末年始
■アクセス:【電車の場合】JR「三ノ宮駅」、阪急・阪神 「神戸三宮駅」より神姫バス”Port Loop”に乗車し、「新港町」バス停下車すぐ。徒歩は同駅より約20分。
お得な「felissimo chocolate museum&átoa 周遊チケット」
átoaとfelissimo chocolate museumの建物は隣接しており、屋外通路で繋がっています。また、2つの施設がセットになった「felissimo chocolate museum&átoa 周遊チケット」3,200円もあります。別々に買うより200円お得なので、あらかじめ予定が決まっている場合におすすめ。しかし、先にfelissimo chocolate museumを見学し、入館から1時間後にátoaに入館できるという条件付きなのでご注意ください。
体験型観光スポット「北野工房のまち」で神戸らしい体験を


廃校になった旧神戸市立北野小学校を活用し、1998年に誕生した体験型観光スポット「北野工房のまち」。外観や館内に小学校の面影が残るレトロモダンな雰囲気の施設です。入館料は無料。館内には19のお店があり、神戸ブランドの商品を食べたり、購入したりもできるので、体験の予定がなくとも気軽に立ち寄ることができます。
雨の日のおすすめ度は「★★★★★」
実際に行って感じた雨の日のおすすめ度は星5つ。北野工房のまちは屋内施設なので、天候に左右されることはありません。神戸らしい体験メニューも豊富に用意されているので、神戸旅の思い出づくりにもぴったりの施設です。
種類豊富な体験メニュー!おすすめは「オリジナル豚まんづくり」


館内にある19店舗のうち、11店舗で体験が可能。マイTシャツ作りやオリジナルタンブラー作りなどのベーシックな体験から、オリジナル豚まん作りやポートタワーの形をした和ろうそくへの絵付けなど、神戸らしさを感じる体験もあります。


数ある体験メニューの中から今回は、オリジナル豚まんづくりにチャレンジ。神戸には日本三大中華街のひとつである「神戸南京町」があります。そこに本店を構える「神戸南京町 皇蘭」が北野工房のまちで実施する体験教室です。


ベーシック豚まん作りとオリジナル豚まん作りのどちらかを選べ、体験料金は1人1,980円(税込/専用袋は税込20円で別途)。3個作成でき、体験所要時間は約40分〜60分程です(焼き上がりは体験終了後約60分後)。オリジナルとはいえ、生地や中に入れるあんはあらかじめ出来上がったものが用意されているので、大人だけでなく子どもも一緒に楽しく体験することができます。


生地をのばしたり、あんを包んだりと、最初の工程は簡単。少し難しかったのが、ココアパウダーと紅こうじで色付けされた生地を使った飾りつけです。見本の写真を用意してくれますが、キャラクターの顔などはなかなか思うように作れず…。しかし、難しいながらもこの時間が1番楽しく、盛り上がります。


体験を終えたあとは、焼きあがりを心待ちにしながら館内を散策。校長室と書かれた看板や階段から小学校だった当時の様子がうかがえ、どこか懐かしい気分になります。徒歩圏内には、神戸異人館街もあるので北野のまちを散策して過ごすのもおすすめです。
約1時間後、再びお店へ。焼きあがった豚まんを見ると、自分で作ったという愛着もあり、食べるのがもったいない…。そう感じながらもひとつ口にしてみると、本格的な味に驚きます。さすが「神戸南京町 皇蘭」が実施する手作り体験です。作った豚まんは専用の箱に入っているので、持ち帰りも可能。翌日の朝までにお召し上がりくださいとのことでした。


「atta」の文字を入れた豚まんも作ってみました。見た目も味も大満足です。体験は基本的に事前予約制。公式サイトに各店舗で体験できるメニューや詳細が載っているのでチェックしてみてください。
■住所:〒650-0004 神戸市中央区中山手通3丁目17番地1号
■入館料:無料(体験料金は別途必要)
■営業時間:10時00分〜18時00分
■休館日:不定休・年末年始
■アクセス:【電車の場合】各線三宮・元町駅より徒歩約12分、シティー・ループ「⑧北野工房のまち(トアロード)」バス停すぐ
■新型コロナウィルス対策情報:https://kitanokoubou.jp/kansentaisaku/
異国情緒あふれる北野エリアでおしゃれな神戸観光を


三宮の北側に位置する「北野」エリア。神戸港開港後に日本へ来た外国人の旧宅が点在する異国情緒あふれる街並みは、神戸を代表する人気の観光スポットです。地元・神戸女子も何度も足を運ぶほど。いくつかの異人館で見学が可能となっており、異人館めぐりなどでおしゃれな神戸観光を楽しむことができます。
雨の日のおすすめ度は「★★★☆☆」
実際に行って感じた雨の日のおすすめ度は星3つ。異人館から異人館への移動は屋外のため、雨天時には傘が必要です。しかし、異人館同士の距離も近いため比較的コンパクトに観光できる点では、大雨でない限り天候関係なく楽しむことができます。
異人館めぐりパスを活用


神戸北野の異人館めぐりをじっくりと楽しみたい方は、異人館巡りプレミアムパス(異人館7館+展望ギャラリー)や山の手4館パス(異人館4館+展望ギャラリー)、北野通り3館パスなどの利用も検討を。パスによって異なりますが、ひとつずつ見学するより450円〜1,550円ほどお得です。しかし、各パスで見学できる異人館が決まっているので、行きたい異人館に入館が可能かどうかの確認を忘れずに。
シャーロックホームズになりきり!英国館


今回見学したのは、英国紳士のライフスタイルを今に伝える洋館「英国館」です。正面にポーチ(建物の入り口部分で、建物の屋根とは別のひさしを持ち、建物の外壁から突き出している部分)がつき、大きな窓やベランダがあるのが特徴の「コロニアル様式」の建物は、明治42年(1909年)の建築当時そのままに保存されています。


館内には、17世紀バロックから19世紀ビクトリア朝時代の格調高いアンティーク家具や調度品を展示。英国のライフスタイルをのぞくことができます。重厚感あふれるバーカウンターも必見。


2階にはイギリスの名探偵「シャーロック・ホームズ」の部屋が忠実に再現されており、熱狂的なファンも多いそう。トレードマークであるインバネスケープ(マント)とディアストーカー(帽子)の貸出もあるので、ホームズになりきって撮影を楽しんでみてはいかがでしょうか。


四季折々の植物が楽しめるイングリッシュガーデンやシャーロック・ホームズ生誕160周年を記念するブロンズ像、模擬「ベーカーストリート駅」など、建物の外にある撮影スポットもお見逃しなく。
■住所:〒650-0002 神戸市中央区北野町2丁目3-16
■入館料:大人750円、小人100円
■営業時間・休館日:公式サイトの最新情報で確認
■アクセス:【電車の場合】各線三宮より徒歩約15分
北野のおしゃれカフェでハイレベルなスイーツを!


おしゃれなカフェが多い北野エリアでは、優雅なティータイムも楽しみのひとつ。「北野異人館 旧ムーア邸」は、今SNSを中心に人気を集めるカフェです。


人気の理由は、この苺のミルフィーユ。銀座で約50年に渡り愛されてきた老舗フランス料理店「銀座マキシム・ド・パリ」の苺のミルフィーユのレシピを元に作り上げたそう。パイ生地のサクサクした食感とコアントローがほんのり香るカスタードクリームの相性がよく、とても上品な味です。


「苺のミルフィーユセット」2,200円では、コーヒー、紅茶、ハーブティーから選ぶことができ、種類も豊富。「苺のミルフィーユシャンパンセット」3,500円もあり、大人の贅沢な午後のひとときを過ごすのにはぴったりのメニューです。


窓側のソファ席がおしゃれで光もきれいに入るので人気ですが、席の予約ができるのは平日のみ。また、席の指定も確約はできずリクエストになるそうです。北野異人館 旧ムーア邸は英国館から徒歩1、2分の場所にあるので、異人館めぐりとあわせて立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
■住所:〒650-0002 兵庫県神戸市中央区北野町2丁目9−3
■営業時間:11時00分〜17時00分
■定休日:火曜日
■アクセス:【電車の場合】神戸市営地下鉄 新神戸駅南出口より徒歩約8分 / JR・阪急・阪神 三ノ宮駅より徒歩約15分
お土産付き!お菓子の工場を見学「グリコピア神戸」


世代を問わず馴染みのあるお菓子「プリッツ」や「ポッキー」を製造・販売する「グリコ」の工場が、神戸にあることをご存じでしょうか。グリコピア神戸では、ポッキーやプリッツの製造工程をガラス越しに見学できる工場です。見学できるグリコの工場は国内に3ヶ所あり、ポッキーやプリッツの製造工程を見学できるのは、グリコピア神戸と埼玉県にある「グリコピアイースト」のみです。
雨の日のおすすめ度は「★★★★☆」
実際に行って感じた雨の日のおすすめ度は星4つ。観光というよりは社会科見学に近いですが、普段見ることのないお菓子の生産ラインを見学する楽しさがあります。現在は感染症対策で休止中ですが、体験コーナーがあるのもポイント。社会科見学と聞くと子どもと一緒に行く場所というイメージもありますが、大人だけで参加される方も少なくありません。グリコピア神戸が位置するのは、神戸市ではありますが、神戸の中心・三宮から少し距離があるので車でのアクセスが便利です。
お菓子の工場へ潜入!箱詰めまでの工程を見学


館内の見学はスタッフの案内付き。まずは、ウェルカムホールでGlicoのさまざまな取組みや、チョコレートについての知識がわかる映像を視聴します。映像終了後、何組かのグループに分かれて見学スタート。フォトスポットにもなる巨大ポッキーのトンネルをくぐって、お菓子の工場へ潜入。
まずはお菓子の生産ラインを見学。「プリッツファクトリー」や「ポッキーファクトリー」では、原料の混合から、製造・包装までの生産ラインを約100m、ガラス越しに見学することができます。チョコレートの甘い香りをほんのり感じることもあり、ついつい前のめりになってしまうほど夢中に。機械によって作業されている部分や必ず人の手作業でしている部分なども知れ、プリッツやポッキーがさらに身近に感じます。(生産ラインのエリアは撮影禁止です。)


続いては「グリコの歴史」へ。半円状のガラスケースの中には1922年から現代までのグリコのおもちゃやパッケージを展示、上にはその当時の広告が紹介されています。おもちゃはかわいいものから、おもしろいものまで種類豊富。「グリコ絵本」という名の小さな絵本などもありました。


体験型コーナーの「デジタルクッキング」。こちらではデジタル上でオリジナルのお菓子作りが体験できます。ポッキーまたはビスコのどちらかを選び、お菓子の成分を「けんこう」「げんき」「おいしさ」「あんしん」「やさしさ」の5種類から自由に配合。成分の割合によって色合いが変わるのもおもしろいポイントです。チョコペンなどでトッピングをして、オリジナルビスコまたはポッキーの完成。デジタル上で作るので食べることはできませんが、出来上がったお菓子の画像をQRコードから携帯に保存することも可能。大人子ども関係なく、ゲーム感覚で楽しめます。
箱から飛び出る、お菓子のフォトスポットも


グリコの代表的なお菓子「ポッキー」と「プリッツ」のフォトスポットでは、箱の中から顔をだして撮影が可能です。隣にはビスコの箱もありました。


売店にはグリコのお菓子がずらりと並び、中にはスーパー等でなかなか見かけない味もあります。工場見学で作り手の方の想いや努力を知ることで、グリコのお菓子をもっと身近に感じ、ついつい買いすぎるなんてことも…。本物のプリッツと巨大ポッキーの風船をお土産として貰ったら見学は終わりです。
グリコピア神戸の見学は事前予約制。予約日や空き状況などは公式サイトをチェックしてみてください。
■住所:〒651-2271 神戸市西区高塚台7丁目1番
■入館料:無料
■営業時間:9時30分〜16時30分
■休館日:毎週金曜日(不定期に開館)、お盆休み、年末年始、工場メンテナンス日
■アクセス:【電車の場合】神戸市営地下鉄で「西神中央駅」より、神姫バス12系統『大久保駅前行』、もしくは70、73、74系統『押部谷(栄)行』にご乗車いただき、「高塚台1丁目」下車、徒歩1分
まとめ
今回は天候に左右されることなく、神戸で楽しめるスポットを5つご紹介しました。筆者が実際に訪問した日もほとんどが雨でしたが、天候を気にすることなく楽しめたスポットばかりです。見学や体験をしたあとに外に出てみると、青空に変わっているなんてことも!ぜひ、お出かけの参考にしてみてください。