最終更新日 2023-01-26
”奥渋谷”や”裏原宿”などは聞いたことがある方も多いのではないでしょうか?なんと、浅草にもそういった隠れたマイナーなスポットが存在するんです。
皆さんは”奥浅草”というエリアをご存知ですか?
最近では修学旅行生や外国人観光客も戻り、休日は人で溢れかえっている浅草ですが、今回はそんな賑やかな観光エリアから少し離れた、静かな住宅街に位置する奥浅草をメインとした楽しみ方をご紹介していきたいと思います。
記事の目次
11:30:あの有名芸能人も絶賛の洋食屋さん『グリルグランド』


浅草観音裏と呼ばれるエリアにある『グリルグランド』は、マツコ・デラックスさんも絶賛している人気の下町老舗洋食屋さんです。
食べログの”洋食百名店2022″に選出され、TV「アド街ック天国」や「シューイチ」「情熱大陸」「嵐にしやがれ」などなど、数々のメディアで放送されており、平日に来店したにもかかわらず、開店前からお店の前には待ち人が何組か待っていました。
無事1巡目にお店に入ることができ、店内は昔ながらのおしゃれな洋食屋さんの雰囲気が漂っています。
今回は1番おすすめのハヤシライスSET(¥2970)を注文しました。


2週間煮込んだという自慢のデミグラスソースは、ビーフ、オニオン、マッシュルームがはいっており、ワインの風味がしっかりと効いた高級レストランの味を思わせるような深い味わいです。ご飯ものを注文すると、全てにサラダ、スープが付いてきますよ。
他にも名物カニクリームコロッケは、”コロッケグランプリ東日本クリーム部門 5年連続金賞受賞”というからには頼まなくては!


店主いわくコロッケに味がついているのでそのまま頂きましょう。
早速食べてみると、衣は薄くサクサクの食感。中はまろやかなカニクリームがたっぷりと入っており、連続受賞されている理由がわかります。カニクリームコロッケはセットにもできるようで¥2420でも食べれますよ。もちろん単品でも1個990円からお好きな数を注文できます。
1つ1つのお料理に手がこんでいる分、全体的に値段は少々お高めですが、ランチの時間帯はセットがあるので大変お得です!
Aセット(¥3410)は、特製オムライス、カニクリームコロッケ1個、サラダ、スープ、コーヒーor紅茶。
Bセット(¥3960)は、煮込みハンバーグ、オムライス小、サラダ、スープ、コーヒーor紅茶。
Cセット(¥5280)は、ビーフシチュー、カニクリームコロッケ1個、サラダ、スープ、ライス、コーヒーor紅茶。
となっており、Cセットを頼めばお店のおすすめ品を同時に頂くことができますよ。
■住所: 東京都台東区浅草3丁目24-6
■営業時間:ランチ11:30-14:30(L.O13:45)
ディナー17:00-21:30(L.O20:30)
■定休日:日・月
■アクセス:東京メトロ銀座線、東武伊勢崎線 浅草駅より徒歩8分
都営地下鉄浅草線 浅草駅より徒歩10分
つくばエクスプレス 浅草駅より徒歩8分
13:00:世界一濃い抹茶ジェラート『壽々喜園 浅草本店』


食後のデザートは、浅草食べ歩きグルメでも人気の『壽々喜園(すずきえん)』で抹茶のジェラートを食べるのはいかがでしょうか?
世界一濃い抹茶ジェラートが食べれるようで、濃さも7段階から選べます。静岡県の名店”ななや”とコラボしており、直営店以外で食べられるのこちらのお店が初めてとのこと。


ナンバーごとに1つずつ説明文も記載されていました。
No.1:販売されているものと同じぐらいの濃さ。
No.2:ほんのり香る本格抹茶。
No.3:ミルクと抹茶のバランスとれた味。
No.4:抹茶の渋みを感じる大人の味わい。
No.5:ガツンとくる抹茶の渋み。
No.6:「ここまで入れるか」という抹茶の風味。
No.7:「農林水産大臣賞受賞茶園の高級茶葉を使用」
ジェラート業界では、No.5が濃さの限界でそれを超えるのは不可能と言われていますが、こだわりの素材と独自の製造方法で、他では味わうことのできない濃厚な抹茶ジェラートを作りだすことができたそうです。中でもNo.7は、使っている抹茶の種類が違うので他と比べて値段は上がりますが、一度試してみる価値はあり!
今回は味を食べ比べるためにコーンタイプのダブル(¥740)を注文しました。
店員さんにおすすめの組み合わせを聞いてみると、No.3(写真上)とNo.7(写真下)をあわせる方が多いとのことですよ。


”世界一濃い”というと、もしかしたら食べられない程苦いのでは?と不安になりましたが、やはり特別品質の高級抹茶を使用していることで、抹茶をぎゅっと凝縮した上品さのある深い味わいが口の中に広がり、どちらも美味しくいただきました。
店内にはイートインスペースも用意されているのでゆっくり抹茶と向き合えますよ!
他にも、ほうじ茶、玄米茶、和紅茶、黒ごまなど日本ならではのジェラートや、抹茶の濃さを変えた4種の抹茶餡だんごや、わら餅みるくと品揃えも豊富です。店内にはお茶の商品がたくさんあるので、お土産に買って帰るのも良さそうですね。
■住所: 東京都台東区浅草3丁目4-3
■営業時間: 11:00-17:00
■定休日:なし
■アクセス:東京メトロ銀座線・東武スカイツリーライン 浅草駅より徒歩8分
つくばエクスプレス 浅草駅より徒歩7分
14:00:縁結びで有名なパワースポット『今戸神社』


ドラマ「恋はつづくよどこまでも」のロケ地にもなった『今戸神社』は、縁結びのパワースポットとして女性から大人気の神社です。
縁結びというと恋愛を想像する方も多いと思いますが、実はそれだけではないんですよ!人間関係全般の縁や、仕事等の縁にも効果があり、実際に私も今戸神社に行った1時間後に、お仕事のご縁が結ばれた!!なんてことも♪
本殿の横にいる2体の”石なで猫”をなでると福を招いてくれて、さらに待ち受け画面にして毎日祈ると願いが叶うと言われています。
さらに!!白猫のなみちゃんに出会えると、幸せになれるとも言われているんですよ。偶然私もなみちゃんに出会うことができました♡


神社内にはたくさんの絵馬が飾られており、人気なスポットなことが伺えます。
他にも浅草七福神である”福禄寿”もまつられており、「幸福」「生活・経済の安定」「長命」の3つの福の神としても信仰されているんです。


紅葉シーズンには綺麗なイチョウの木も咲き誇ります。今戸神社のある地域は、昔から今戸焼という焼き物が盛んで、今戸焼で招き猫がつくられていたことから、ここが「招き猫発祥の地」とされているんです。
入り口は2箇所あり、うっかり裏門から入ってしまいそうになりますが、しっかり表門から入りましょう!
15:00:これぞTheレトロ喫茶 『デンキヤホール』


神社に行った後は、下町情緒あふれる千束通り商店街にある『デンキヤホール』で休憩をするのがおすすめです。TV「マツコの知らない世界」で紹介されたこともあり、レトロ喫茶好きな人ならば一度は足を踏み入れてみたい、昭和の雰囲気が残る喫茶店です。
店内には、明治・大正・昭和期のオールド・ノリタケの食器類の展示や漫画、そして、昔一世をふうびしたパックマンのテーブルゲーム機がありました。これを目当てでくるお客さんも多いようで、長く使えるように普段は電源を切って大切に保管されています。もし実際にプレイしてみたい方は、店員さんに言ってみましょう!
こちらでは、デンキヤホールの看板メニューをいただきました。
1903年創業100年の浅草三代の味。元祖オムマキ(¥750)は、薄焼きの卵に太めの焼きそばで、ソースの味が1本1本の麺にしっかり絡まっていて食べ応え抜群でクセになる美味しさ!
具材はキャベツと麺の2種類で、シンプルだけどどこか懐かしさも感じられました。


オムマキには、お好みに合わせた調味料をかけてみてください。店主が京都祇園から取り寄せた「黒七味」と「一味」江戸を代表する名物 浅草の「やげん掘 七味唐辛子」そして長野善光寺門前の「八幡屋礒五郎 七味唐からし」全部食べ比べてお気に入りを見つけてみるのもいいですね!


もう1つはデンキヤホールの自信作。ゆであずき(¥600)です。昔ながらの変わらぬ味で、厳選されたあずきはとろっと舌にとろけます。
お汁粉に似たような、でもどこか違う。温かく甘い小豆のゆで汁と、たっぷりと底に沈んでいるゆであずきをすくいながらいただきます。


■住所: 東京都台東区浅草4丁目20-3 杉平ビル
■営業時間: 11:30-21:00(L.O20:30)
■定休日: 水曜日
■アクセス: つくばエクスプレス 浅草駅より徒歩3分
地下鉄銀座線・地下鉄浅草線・東武スカイツリーライン 浅草駅より徒歩7分
17:00:若者にも人気な大衆演劇鑑賞ができる『浅草 木馬館大衆劇場』


”大衆演劇”というものは皆さんご存知ですか?
ここ『浅草 木馬館大衆劇場』では、月替わりで劇団が毎日演目を変えながら、3部にわたってお芝居と舞踊ショーを開催しています。料金もリーズナブルで、約3時間半のボリュームでなんと2000円というから驚き!
もちろんお芝居も素晴らしいのですが、個人的には舞踊ショーの圧倒される世界観を、皆さんに人生一度は絶対に味わっていただきたいんです。ポップで華やかな衣装をまとった役者さんが、昭和の歌謡曲から今どきの歌に合わせて、扇子や和傘を使用しながら踊ります。
入ることに少し勇気がいるかと思いますが、常連のお客さんやスタッフさんも優しくアットホームな雰囲気なので、初心者の方でも安心して観劇を楽しむことができます。
まずは外の券売機でチケット購入をします。開演1時間前になると入場が可能で、座席の指定はないので、「予約席」と書かれているところ以外でお好きなところに座れます。お席は前に座れば座るほどその迫力に驚くことでしょう。役者さんが通るので通路側の席もおすすめですよ♪
開演中は動画撮影は禁止ですが、舞踊ショー中の写真撮影はOK。なんと飲食もOKとのこと。


私自身1番驚いたのは、ショーの最中に一般のお客さんが立ち上がり、舞台の役者さんの方へ向かっていき、何かをしている様子を発見。
よく見てみると….なんと役者さんの胸元や帯には、お札で並べられたお花が咲いていました!これは”おひねり”と呼ばれるもので、俗に言うチップと同じようなものだそうです。好きな役者さんができるとグッズを購入したり、おひねりを渡したりと推し活もできるので、若い女性の方にもブームとなっている理由がわかりました。
今回は、演技を追求した本格的なお芝居がみどころの”一見劇団さん”を観劇しましたが、劇団によってそれぞれ違った雰囲気があるようなので、毎月変わる劇団に公演ごとに違うお芝居の演目。何度来ても楽しめるのが大衆演劇の面白さなんです。
浅草に行くと観光や食べ歩きで、なかなかこういった日本文化を観劇する機会はないと思いますが、ぜひ皆さん一度足を運んでみて下さい。驚きの世界観にきっと常連になってしまうこと間違いなし!
■住所: 東京都台東区浅草2-7-5
■公演時間: 昼の部12:00-15:30(入場開始11:00) 夜の部17:00-20:30(入場開始16:00)
■アクセス: 東京メトロ銀座線浅草駅より徒歩10分
つくばエクスプレス 浅草駅より徒歩1分
東武鉄道 浅草駅より徒歩10分
都営浅草線 浅草駅より徒歩12分
21:00:地元でも愛されている昔ながらの銭湯『曙湯』


寒い季節はやはりお風呂で温まって締めたいですよね。
浅草は知る人ぞ知る銭湯の激戦区ですが、その中でも『曙湯』は非常に人気がある銭湯です。オープン時間は15時ですが、その前から周辺にはお風呂グッズを持った地元の方々で賑わっていました。
入浴料¥500をフロントで支払い、一見客ゆえドキドキしながらいざ中に入ってみると、大浴場には富士山が描かれていたりケロリンの桶があったりと、映画「テルマエ・ロマエ」で見るような光景が!こういったレトロな雰囲気が漂う銭湯を実際に経験する方は少ないのではないでしょうか?
お風呂の種類もいくつかあり、スパや温泉施設に慣れている若い世代からすると、メインのお風呂は少し熱いと感じるかと思います。熱さに苦戦している私を見て、地元の常連さん達も優しく接してくれます。どうやら絹の湯と呼ばれるもう一つのお風呂は温度が少し低く、そちらなら水で調整してもいいということを教えてくれました。なのでまずはそちらから入って体を慣らすことをおすすめします。
熱いのでいつもの感覚で長風呂しないよう注意!!私は絹の湯5分、メインのお風呂3分で見事にのぼせました♪
清潔感のある館内には、お風呂上がりには欠かせないコーヒー、牛乳、フルーツジュース、他ジュースにビールがあります。のぼせた体も少し冷め、極寒の日の中の帰路でしたが、おかげでポッカポカで体も軽く健康になった気分です。
タオル、ボディーソープ、リンスインシャンプーがついた手ぶらセットもあるので、これならいつでも気軽に立ち寄れそうです!足が悪い方も多いので、流し場は手前を空けて奥を使ったりなど、皆さんが居心地よく過ごせるように配慮して、地元の方々が残してくださった貴重な昔ながらの銭湯に感謝しながらお邪魔しましょう。
■住所: 東京都台東区浅草4-17-1
■営業時間: 15:00-24:00
■定休日: 毎月第1・第3金曜
■アクセス: 東武スカイツリーラインより徒歩12分
東京メトロ銀座線 浅草駅より徒歩15分
おわりに
いかがでしたか?
今回は奥浅草をメインとした、いつもと違った浅草の楽しみ方をご紹介してみました。たまにはこういった日本の文化、レトロな飲食店、地元の方々の暖かさに触れ合って、ゆったりのんびりなお出かけをしてみるのも良いのではないでしょうか?
皆さん是非、忘れかけていた日本の素晴らしさを思い出す機会を作ってみてくださいね♪