最終更新日 2023-01-06
兵庫県神戸市に位置する『神戸空港』。2022年の秋に発表された、”2030年をめどに国際線就航決定”のニュースで印象深い人も多いのではないでしょうか。2025年には関西万博も予定されており、ますます期待が高まります。今後の盛り上がりを心待ちにしながら、本記事では現状の神戸空港での楽しみ方や飲食店、おすすめのお土産などをご紹介します。
記事の目次
‶神戸らしい”が盛りだくさん!進化し続ける神戸空港


関西の主要都市、神戸市に位置する『神戸空港』。2006年に開港してからは関西国際空港や大阪国際空港と同様、関西圏の空の旅を支える空港として多くの人が利用しています。大きさは比較的コンパクトですが、日本の主要都市への路線も多く、兵庫県民にとって、なくてはならない空港です。


2022年9月30日には屋上展望デッキエリアに『MINIATURE LIFE × KOBE AIRPORT』がオープン。展望デッキから望む港町の風景や、おしゃれでハイレベルなスイーツのお土産など、神戸らしさを存分に感じられます。
関西圏では神戸空港だけに運航する航空会社も!


関西国際空港や大阪国際空港では、全日本空輸(ANA)と日本航空(JAL)が主な運航数を占めますが、神戸空港で1番運航数が多いのはスカイマークです。出発便だけで1日24便(2022年12月時点)運航しており、就航地も東京(羽田空港)、沖縄(那覇空港)、札幌(新千歳空港)、仙台などの主要都市から、茨城、鹿児島、長崎、宮古島(下地島空港)などの地方路線まで幅広いのが特徴です。


2019年には、フジドリームエアラインズが就航を開始。スカイマークとフジドリームエアラインズが就航するのは、関西において神戸空港のみです。(チャーターフライトや臨時便等を除く)
空と海と飛行機と、神戸らしい景色が広がる展望デッキ


空港で過ごす楽しみのひとつが、たくさんの飛行機を間近で見られる展望デッキ。神戸空港の展望デッキからは飛行機のほかに海や船を見ることができ、港町神戸らしい景色が広がります。


関西エリアでは神戸空港のみの就航となる、スカイマークやフジドリームエアラインズを見られるのもポイント!スカイマークは、ウィングレット(航空機の主翼端に取り付けられる小さな翼端板のこと)にハートやクローバーが描かれており、いろいろな柄の飛行機を見つける楽しみもあります。


運が良ければピカチュウジェットに出会えることも!ピカチュウジェットの運行日や路線情報は、スカイマークの公式ホームページよりご覧いただけます。


フジドリームエアラインズは、機体によって色が異なるのが特徴です。色は全部で16色。展望デッキに行く度に何色の機体に出会えるかというわくわく感も、フジドリームエアラインズが就航する神戸空港ならではの楽しみ方です。
2022年9月、神戸空港にミニチュアワールドが誕生!


2022年9月、神戸空港の屋上展望デッキエリアに新たなスポットが誕生しました。ミニチュア写真家・見立て作家 田中達也氏の初となる常設ミュージアム「MINIATURE LIFE × KOBE AIRPORT」です。食べ物や文房具などの日用品を用い、神戸や飛行機、空港をイメージした作品の数々。田中氏独自のミニチュアワールドが広がります。


ミュージアムは展望デッキの両端にそれぞれあり、KOBE ZONE「神戸の町並みを見立ての世界で表現した世界」では、神戸をミニチュアジオラマや個別展示で表現しています。神戸銘菓の空き箱や航空会社のロゴが入った紙コップ、色鉛筆などで表現された神戸の街がかわいい。




個別展示では、明石焼きを雪やかまくらに見立てた「明石雪(あかしゆき」や、ホッチキスの芯で神戸ベイエリアの街を表現した「芯神戸」など、ユニークな作品を展示しています。




AIRPORT ZONE「空港や飛行機を見立てたミニチュアな世界」では、神戸空港をミニチュア作品で表現しています。飛行機を食パンで表現したり、ご飯を集めて雲に見立てたりと、見ていて楽しくなるものばかり。展示作品だけでなく、ひとつひとつの作品名もおもしろいので、あわせてチェックしてみてください。


展示物は屋外にもあります。展望デッキの屋上芝生エリアには、ブロッコリーを大樹に見立てた「ブロッツリー」を展示。人の背丈を超える大型ブロッコリーなので、自分がミニチュアになった気分で写真撮影を楽しめる新たなフォトスポットです。
おしゃれでかわいい、神戸土産


異国情緒あふれる神戸の街。洋菓子文化の歴史が深く、ハイレベルなスイーツ店が多く建ち並びます。神戸旅行のお土産に、おしゃれでおいしいお土産を買いたいという方も多いはず。今回は神戸を代表する洋菓子を中心に、神戸ビーフ、神戸ワイン、兵庫の物産などのおみやげを多数取り揃える『神戸旅日記』で購入した神戸土産を3つご紹介します。
3層のとろけるおいしさ!神戸フランツの『神戸魔法の壷プリン』


ブラウンで丸い壷のフォルムがかわいらしいプリン。港町神戸らしい船の”いかり”のマークと、ブランドカラーである赤が特徴的な洋菓子店『神戸フランツ』の『神戸魔法の壷プリン』です。3層になっており、一番上にはふわふわの生クリーム。次に、濃厚なカスタードが口の中でとろけるような、なめらかなプリン。仕上げは、カラメルの苦さがアクセントとなり、小さな壷の中においしさがギュッと詰まったようなプリンです。


高級感のある深紅のボックスに入っており、オリジナルのショッパーもあるのでお土産にぴったり。プリンを食べ終わった後は壷をきれいに洗い、植物を入れてインテリアの一部として活用することもできます。おいしいスイーツとおしゃれさを兼ねそろえた、神戸ならではのお土産。神戸魔法の壷プリンはWEBでも購入することができますが、神戸空港には店舗限定のショコラ味もあるのでぜひチェックしてみてください。
神戸っ子一押し!フロインドリーブの『スイートハート』


上品な紺色のボックスとは対照的に、素朴で手にとりやすい焼き菓子。まもなく創業100年を迎える老舗ベーカリー『フロインドリーブ』の看板商品、『スイートハート』です。神戸のお菓子といえば、『スイートハート』と言われるほど神戸っ子に親しまれているお菓子で、一口食べるとやみつきに!バターの風味が口の中で広がり、幸せな気持ちになります。


ドイツ出身のパン職人・故ハインリヒ・フロインドリーブさんが開業したフロインドリーブ。スイートハートはドイツでは縁起が良いとされる豚の耳をモチーフにして作られており、パイの大きさによって「大ミミ」、「小ミミ」とも呼ばれています。一緒に入っていたクッキーもおいしく、女性への手土産には特におすすめ。パイがたくさん入った大きいサイズから、個別に渡せる小さなものまであります。
一日一万枚売れるラスク!?『KOBE Morry mama』のラスク


“一日一万枚売れるラスク”と書かれた、『KOBE Morry mama』の定番商品。”あなたを幸せにする甘い魔法”をコンセプトに、小さな魔女が描かれたパッケージに包まれたラスクです。神戸の天然水を使用し、軽すぎない絶妙なカリサク食感。プレーンだけでなく、メイプル、抹茶、ストロベリー、チップショコラと味もさまざまです。


黒とショッキングピンクの魔女らしいデザインや、神戸タータンを取り入れた神戸らしいものまで、ボックスの種類も豊富。48枚入り(2枚入り×24袋)とたくさん入っているものもあるので、職場など大人数へのお土産にもおすすめです。
関西限定商品も!関西のお土産がそろう『関西旅日記』




同じく神戸空港にある『関西旅日記』では、京都の『京ばあむ』や『八ツ橋』など、神戸以外の関西土産も並びます。また、東京の定番土産『東京ばな奈』を関西限定商品『東京ばな奈 ミニオン』として販売。USJがある関西らしいミニオンデザインで、ふわふわのスポンジ生地の中は、濃厚バナナカスタード味。顔のデザインもいろいろとあり、つい手にとってしまうかわいさです。
便利なお土産事前予約サービス
神戸空港では、お土産を事前に予約できるサービスがあります。専用WEBサイトから購入するお土産をチョイスし、予約。当日は、空港の店舗にある専用レジで支払いをし、商品を受け取るだけ。「買うお土産が決まっている」や「空港でゆっくりお土産を選ぶ時間がない」という場合に、便利なサービスです。お土産事前予約サービスは神戸空港だけでなく、大阪国際空港や関西空港でも利用できます。
神戸空港の飲食店とスカイコート


冒頭でもお話しましたが、神戸空港はコンパクトな空港です。飲食店なども少なく、保安検査場を通過する前にある飲食店は、上島珈琲店、神戸洋食キッチン、たもん庵(セルフうどん)、コンビニエンスストアのFamily Martのみ。どの店舗も午前6時30分までにはオープンし、午後9時までは営業をしているので、「食事に困る…。」なんてことはありませんが、選べる店舗が少ないことは頭の片隅に置いていた方がいいかもしれません。




保安検査通過後は、ANA FESTAと黒レンガ倉庫カフェがあります。黒レンガ倉庫は、かりっふわっとろっの生フレンチトーストが名物。コンセントが設置された席もあるので、搭乗までの待ち時間にコーヒーを飲みながらお仕事を進めたい方、充電したい方にもおすすめです。


保安検査場を通る前の待合場所としてぴったりのスカイコート。神戸空港の3階に位置し、滑走路がある方が一面ガラス張りになっているので、飛行機を間近で見ることができます。屋内なので、寒暖差や天候関係なく飛行機を見学できるのもポイント!


茜色に染まる空に飛行機が飛んでいく光景は、飛行機に乗っていないからこそ見られる景色。この、心踊るような気持ちや、旅欲が掻き立てられるような感覚も、空港ならでは。スカイコートの端にはフリースペースがあり、テイクアウトしたものの飲食も可能です。
神戸空港へのアクセス


神戸空港へのアクセスは車または電車が便利。空港の目の前には収容台数2047台の大きな駐車場があります。週末や連休は混み合いますが、「止められなかった…。」ということは今までに経験したことがありません。神戸空港は、大阪国際空港や関西空港と比べ、駐車料金が低価格なのも嬉しいポイント!料金は1時間150円(入庫から30分以内に出庫した場合は無料)、飛行機に搭乗して手続きをすると入庫から24時間分は無料になります。旅行はどうしても荷物が多くなってしまう人、早朝のフライトで電車の始発では間に合わない人は、マイカーでアクセスするのもひとつの方法です。


電車の場合、各線の「三宮」駅よりポートライナーに乗り神戸空港へとアクセスが可能です。所要時間は約18分、料金は340円。神戸空港の改札は1ヶ所しかなく、駅と空港は直結しているので、初めての人でもスムーズに移動できます。
神戸空港、お役立ち情報
旅先で慣れていない空港を利用する際に、コンビニエンスストアや銀行のATM、電源スポットを探したことがあるという方も多いのではないでしょうか。コンパクトな神戸空港ですが、あると便利だと思うスポット情報をまとめましたので、神戸空港を訪れる際はぜひ参考にしてみてください。
コンビニエンスストア&ATM


コンビニエンスストアは、2階の出発ロビーにある『Family Mart』の1ヶ所のみ。ご飯、お菓子類をはじめ、携帯電話の充電器、イヤホン、旅先で使う美容グッズなどを販売しています。ATMコーナーは、Family Martの隣に設置されています。
電源スポット


神戸空港の電源スポットは出発ロビーと搭乗待合室にあります。出発ロビーは、スカイマークとフジドリームエアラインズのカウンター横、壁際のソファ席に設置されています。搭乗待合室では保安検査場の両サイドに設置されており、デスクもあるのでパソコン作業なども可能です。
レンタカーカウンター


レンタカーカウンターは、手荷物受取所を出てすぐ左側、到着ロビーにあります。隣には総合案内所もあるので、わからないことがあれば聞いてみてください。
■住所:〒650-0048 兵庫県神戸市中央区神戸空港1
■アクセス:【車の場合】阪神高速3号神戸線(上り)京橋出口より車で約25分
【電車の場合】三宮駅よりポートライナーに乗車し、神戸空港駅まで約18分
神戸空港周辺のホテル


早朝のフライトにあわせて前泊する際や、観光の拠点として利用したい空港周辺のホテル。神戸空港は海に囲まれた埋め立て地に位置するため、空港に隣接していたり、徒歩でアクセスできるホテルはありません。空港近くとなると、神戸空港から神戸スカイブリッジを渡ってすぐのポートアイランドに4つほどホテルがあります。
その中でのおすすめは『神戸ポートピアホテル』です。ポートアイランドの中では比較的大きなホテルで、神戸空港から車で約10分の距離に位置します。2022年7月には、開放感のある空間で神戸の景色を楽しむ『屋上テラス ソラフネ神戸』がオープン。記念日や観光目的などの利用にもおすすめです。


できるだけ宿泊費用をおさえたい方は、三宮周辺のホテルがおすすめです。三宮周辺はホテルの数が多いため、低価格でも比較的きれいなホテルに宿泊できることもあります。繁華街なので飲食店も多く、ご飯探しにも困りません。神戸空港までのアクセスは車で約15分〜20分、電車移動の場合は約18分です。(電車の所要時間には、ホテルから三宮駅までの移動時間は含まれておりません。)


さらに空港から少し離れた、神戸ベイエリアのホテルもおすすめです。神戸ベイエリアには比較的ハイクラスなホテルが建ち並び、港町神戸らしい景観や神戸自慢の美しい夜景を楽しめるのもポイント。女子旅やカップル旅などには特におすすめのエリアです。空港までのアクセスは、車の場合は約20分と三宮エリアと変わりません。電車の場合は約30分の所要時間をかけて三宮駅まで歩くか、神戸駅または元町駅から三宮駅に電車で移動し、ポートライナーに乗って神戸空港まで行くことになります。車とは異なり、少し時間がかかることを頭の片隅に置いて、ホテル探しをしてみてください。
さらなる盛り上がりが期待される神戸空港


今回は、神戸空港の楽しみ方やお土産などをご紹介しました。冒頭にもお話ししましたが、2025年に関西万博、2030年を目処に神戸空港国際線就航を予定しており、さらなる盛り上がりが期待されます。飛行機に乗らなくても、神戸らしさが溢れた神戸空港にぜひ訪れてみてください。