最終更新日 2023-01-19
忙しない日々に疲れ、「たまには、ゆっくり過ごしたいな」と思う時ってありますよね。そんな時は「ポ―っと」過ごせる場を提供しているホテル「梅小路ポテル京都」で、心も体もリフレッシュしませんか。
記事の目次
梅小路ポテル京都について


「梅小路ポテル京都」は2020年10月に開業したばかりの、客室数144室のホテル。ホテルの自己紹介はというと、『はじめまして、ポテルです。「ホテル」じゃなくて、「ポテル」です。』という可愛らしい音の響きが印象的です。


ポテルにはどういう意味が込められているのだろうと調べてみると、次のように紹介されていました。
物資や文化の出入り口を語源とする「Port」と「Hotel」の造語です。
地域に根ざしながらも、国内外の方々の交流の玄関口となることを目指すとともに、 「ホテル」に「 ゜」を付けることで、様々なことが繋がっていく「ご円(縁)」を意識したネーミングをしました。
(梅小路ポテル京都HPより)
そんな「梅小路ポテル京都」は、京都水族館や京都鉄道博物館があるJR「梅小路京都西駅」より歩いて5分ほど。JR「京都駅」からも歩いて15分ほどと、交通アクセスの良い場所にあります。
■住所:京都市下京区観喜寺町15
■アクセス:JR「京都駅」から徒歩約15分、JR「梅小路京都西駅」より徒歩約5分
■新型コロナウィルス対策情報:https://www.potel.jp/kyoto/information/41/
梅小路ポテル京都のおすすめポイント


「梅小路ポテル京都」は、館内で楽しめるコンテンツが充実しているのが魅力。
各業界の京都人がセレクトした本やレコード、ゲームが用意されている「あわいの間」や、醗酵の世界を楽しめる「梅小路醗酵所」、ホテルなのに銭湯「ぽて湯」もあります。さらに、居心地の良いカフェやルーフトップテラスもあるので、どこで「ポ―っと」過ごそうか迷ってしまうほどです。
そこで、この記事では10のポイントに絞って、実際に宿泊した際に感じた魅力をお伝えしていきます。
世界遺産も眺められる客室


今回宿泊したのは、ホテル最上階(5階)にある「ガーデンツイン」。梅小路公園に面し、テラス席を備えた洋風スタイルのお部屋です。


「梅小路ポテル京都」には
- ガーデン
- パークサイド
- ウッドボックス
- ウッドフラット
- aeru room
- Potel room
と大きく6種類の部屋タイプが用意されており、それぞれ眺望や部屋のスタイル(和風・洋風など)が異なるのですが、今回は室内から世界遺産を眺められる「ガーデン」タイプを選んでみました。


広さは31.6平米と、大きなスーツケースも余裕で広げることができます。
ふかふかベッドの両脇には電気のボタンや電源が集約されており、室内の灯り調整がしやすいです。また、電源の下には少し凹んだニッチが設けられており、寝る際に枕元でスマートフォンやデジタルカメラなどを充電しやすくなっています。


ふとTVをつけてみると、レストラン・銭湯「ぽて湯」・ランドリーの混雑状況がリアルタイムで分かるようになっていました。時節柄、人混み具合は気にすべきポイントなので、とても便利なサービスです。


客室に用意されているドリンクは、ペットボトルのお水とドリップコーヒーが1セットだけ。一見するとサービスが不十分のように思われるかもしれませんが、実は「梅小路ポテル京都」には宿泊客専用のフリードリンクスペースが設けられており、部屋に持ち帰ることもできるようになっていますので、安心してください(詳細は後述します)。


入り口からベッドルームへと続く廊下の左脇には、大きな壁のような扉があります。ゆっくり開けてみると、洗面所やバスルームなど水回りがあらわれました。


シャンプーやコンディショナー、歯ブラシなどのアメニティが揃っているなか、目を引くのは赤箱です。


牛乳石鹼とホテルがコラボして生まれたオリジナル石鹼で、パッケージには牛乳石鹼のキャラクター「COW」と銭湯「ぽて湯」のキャラクター「ぽ鶴」が描かれています。お風呂で石鹼を使用した後は、「ぽ鶴」が描かれたチャック付きビニール袋に入れて持ち帰れるようにもなっています。


なお「ぽ鶴」が描かれたオリジナルパッケージは非売品ですが、通常パッケージはお土産としても販売されています。
あわいの間


2〜5階にかけて設けられた「あわいの間」は、本にボードゲームにレコードに、とテーマに沿った空間が用意されています。そのため、客室でゆっくり寛いだあとは、お部屋から飛び出して、ホテル探検をしてみるのがおすすめです。
それでは、早速2階から探検してみましょう。
2階 Book


「Book」空間には、京都で本屋「誠光社」を営む、ブックソムリエの堀部篤史さんがセレクトした多種多様なジャンルの本が壁一面の本棚に並んでいます。気軽にペラペラとめくってみることで、普段は手に取らないような新しい本との出会いが待っているかもしれません。
3階 Game


「Game」空間には、京都のボードゲーム制作会社「TANSAN」がセレクトした、子供から大人まで楽しめる、様々な難易度のボードゲームが揃っています。


フロントで貸し出してもらえるボードゲームもあるので、気になるゲームがあったら、挑戦されてみてはいかがでしょうか。
4階 Music


「Music」空間には、京都を中心に活躍するアーティスト達が選んだレコードが飾られており、実際にレコードをかけることができます。部屋には扉がついていますし、人数制限もされているので、自分好みの音楽を臨場感ある音色で聴き入ることができます。
5階 Moku


木製家具に囲まれ、温かみのある部屋「Moku」。


ホテルのスタッフさんが実際に足を運んだスポットやルート、コメントが書き込まれているオリジナル地図「ポMap」が用意されていますので、京都散策の前にチェックされてみてはいかがでしょうか。6エリア分あり、希望者はフロントで地図をもらえます。
フリードリンクスペース


「あわいの間」の2階にはドリンクコーナーが設けられており、アルコール(ビールとワイン)、ソフトドリンク、水出しアイスティー、ナッツやドライフルーツなどの簡単なスナックが用意されています。


ドリンクスペースの奥にも寛ぎ空間が用意されているので、梅小路公園を「ポーっと」眺めながら、ゆっくり飲むのもヨシ。


本を読んだり、ゲームに夢中になったり、音楽を聴きながらいただくのもヨシです。
ただし、現在は新型コロナウィルス感染対策のため、アルコールはお部屋での飲酒が条件となっています(通常サービス時は共有スペースでの飲酒も可)。


コーヒーが好きな方は、「あわいの間」の3階へ。


京都のコーヒーショップ「TRAVELING COFFEE」が厳選したコーヒー豆2種類と、ホテルと一緒にオリジナルブレンドをした豆が1種類あり、自身で挽いて、じっくりハンドドリップでコーヒーを淹れられます。せっかくなら、ここでしか飲めないオリジナルブレンド豆をどうぞ。
小さなお子さんも楽しめる空間


「あわいの間」とは別に、ご家族やグループで楽しめる「Park」や「Blank」という空間も用意されています。


「Park」では卓球が楽しめたり、木製おもちゃが用意されていたり。


「Blank」では子供用の絵本を中心に、親子で遊べる空間となっています。
梅小路醗酵所


ホテルに併設されている「梅小路醗酵所」は、麹から広がる「醗酵の世界」を体感できる場所。


広々とした店内には、オシャレなパッケージデザインの醗酵食品が所狭しと並んでいて、お買い物を楽しめます。なお、「梅小路醗酵所」で購入したお酒はレストランに持ち込んで飲むこともできます(レストランへの持ち込み料+500円)。
塩麹&醤油麹作り体験


「梅小路醗酵所」ではワークショップも開催されており、せっかくなので30分の「塩麹&醤油麹作り体験」(1,320円〜)に参加してみました。


ワークショップでは、最初に次の3つを選択します。
- 調味料を選ぶ(塩麹か醤油麹のどちらか一つ)
- 麹を選ぶ(黄麹か黒麹のどちらか一つ)
- 麹調味料を選ぶ(お好みで調味料を加えることができます/トッピングにより価格は異なります)
今回は醤油麹に、スタッフさんおすすめの黒にんにくを追加してみました。


すると、選んだメニューに合わせて材料を用意してもらえるので、説明を聞きながら、いざオリジナル麹調味料づくり開始。


とはいえ、麹とオプション調味料と醤油をよく混ぜるだけと、とてもシンプル。お子さんでも簡単に楽しめる内容なので、宿泊中のちょっとした空き時間にもおすすめです。
そして醗酵食品なので、これで完成ではありません。1〜3週間ほど、1日1回よく混ぜて、醗酵を促す必要があります。旅の余韻を自宅に持って帰れるのはいいですね。麹の育て方や保存方法など、分からないことはスタッフさんが丁寧に教えてくださいます。


瓶が動かないよう専用ケースに入れてもらえるので、持ち帰りにも困りません。
■まん延防止等重点措置期間の営業時間:平日13:00〜20:00 / 土日祝11:00〜20:00 (感染状況によっては営業時間が変わる可能性があります)
■ワークショップは不定期開催のため、営業時間と合わせて、最新情報は梅小路醗酵所のHPをご確認ください。
発酵がテーマのディナーコース


「梅小路ポテル京都」のレストランでのディナーには、炭火焼きがメインのアラカルト料理もあります。しかしディナーコースでは、「発酵」をテーマに、甘味や塩味などの五味の緩急を四季折々で楽しむことができます(コースは前日16:00までの完全予約制)。


麹味噌、柚子酢、塩麹、ヨーグルトなどで味付けされた、見た目も美しいお料理が6品と食後のドリンク付き。


お料理のテーマが「発酵」と明確に打ち出されているので、味わうべきポイントが分かりやすく、一連のコースメニューを楽しみやすかったです。
銭湯「ぽて湯」


ホテルなのに、そして令和の時代なのに、あえてつくられた銭湯「ぽて湯」。提灯の淡い灯りが、いい雰囲気を醸し出しています。宿泊客は、館内から専用通路を通って銭湯まで直接行くことができます。


ホテルのオリジナルバッグに館内ウェアやアメニティなどの銭湯セットを入れて、客室のTVで混雑状況を確認して、いざ「ぽて湯」へ。


タイル貼りの、レトロで趣のある銭湯。「カポーン」という音が心地よく響いてくる中、一日の疲れをゆっくり癒すことができます。


サウナや水風呂も用意されているので、心身が「ととのう」体験も。


なお、銭湯には何も備え付けられていませんので、シャンプーやコンディショナー、石鹼などのアメニティをうっかり持って行くのを忘れて、客室まで取りに戻ることがないようにご注意くださいね。
ルーフトップテラス


ホテルの屋上には「ルーフトップテラス」があり、カメラでは納まりきりませんが、180度の大パノラマを楽しむことができます。京都タワーに東寺、その手間をすっと走り抜ける新幹線。そして、どこまでも広がる空。「う〜ん」と気持ちよく背伸びしながら、心地よい風に当たれます。


「あわいの間」のドリンクやスナックを持って、ここでゆっくり寛ぐのもいいですね。この日は曇り空で綺麗な夕焼けは見れませんでしたが、それでも十分に景色を堪能できました。


ちなみに、夜に再訪すると、夕方とはまた異なる雰囲気を堪能できます。もう少し温かい季節なら、星空観察なども楽しみやすそうです。
朝食ビュッフェ


大きな窓から朝日がサンサンと差し込む、気持ちのいいレストランで朝食ビュッフェをいただきます。


グラノーラもありますが、目の前の炭火で仕上げられた鰆の西京焼きや自家製豆腐など、和食メニューが中心。フレッシュな京野菜サラダや美山の生玉子、黒豆納豆なども並んでいます。
ドリンクは、コーヒーや紅茶、フレッシュジュースに加えて、「こうじ水+柚子」と発酵ドリンクも用意されていました。


写真は、ホテルの朝食メニューとしては珍しいだろう「鯛出汁茶漬け」です。鯛出汁茶漬けのご飯は、ただの白米ではなく、炭火で香ばしく焼き上げられた焼きおにぎりで提供されています。


スイーツも、ホテルの朝食メニューとしては珍しいだろう、笹大福やわらび餅などの和菓子が用意されていて、目からも楽しめる内容でした。
カフェ


様々なタイプの座席が用意されているカフェ。ソファーでゆっくり寛ぐのもいいですし、コンセントのある席でパソコンを広げながら過ごす方も。
レストラン同様に、大きな窓で囲われているので、開放的で気持ちがいい空間。目の前には、現在「市電カフェ」として活用されている保存車両も見えます。


カフェでは、世界最高品質のコーヒーを追求する「MI CAFETO」のコーヒーや、スリランカの最高級茶葉を扱っている「ムレスナティー」の紅茶を楽しめる他、ホテルオリジナルのテリーヌなども揃っており、テリーヌは1カットからいただくことができます。
梅小路ポテル京都に実際に宿泊した感想


開業してまだ間もないホテルということもあり、どこもかしこも新しいのはもちろんのこと、館内は吹き抜け部分があったり、大きな窓で囲われていたりするので、開放感があって、とても気持ちよく過ごすことができました。また、様々なコンセプトの寛ぎ空間が館内のあちこちに用意されているので、単に宿泊だけではなく、お気に入りの空間を探すホテル探検も楽しめました。
梅小路ポテル京都で素敵な時間を♪
寛ぎスペースも、楽しめるコンテンツも充実の「梅小路ポテル京都」。忙しない日々に疲れたら、また翌日から頑張るために、ホテルで「ポーッと」プチ贅沢なリラックスタイムを過ごしませんか。