最終更新日 2021-11-18
大阪は日本でも有数の大都市である分、神社も色々とあります。中でも北区にある大阪天満宮は、学問関係以外にも様々なご利益があったり、天神祭で知られている神社です。周辺には天神橋筋商店街や中之島エリアなどのスポットもあるため、大阪観光を楽しむうえでおすすめの場所になっています。今回は大阪天満宮についてご紹介しましょう。
大阪天満宮とは?


大阪市の梅田エリアから南東に行った大阪天満宮は、市内の神社の中ではぜひ訪れるべきスポットです。「学問の神様」こと菅原道真公が祀られているうえ、大阪を代表するお祭り・天神祭の舞台にもなっています。大阪天満宮について知ると、大阪観光もより楽しいものになるでしょう。まず大阪天満宮がどのような場所なのかについて解説していきます。
大阪天満宮の基本情報


大阪天満宮は大阪市北区にある神社です。住吉大社とともに大阪を代表する神社の1つで、地元では「天満(てんま)の天神さん」として愛されています。平安時代に菅原道真公が大宰府へ左遷される途中、現在境内にある大将軍社にお参りしたのが、天満宮の始まりです。約50年経った949年、時の村上天皇の勅命で道真公を祀る神社として創建されました。学問の神様である道真公が祀られているため、初詣や受験シーズンには多くの受験生が合格祈願のために参拝します。
また毎年7月に行われる例大祭・天神祭は、大阪の夏の風物詩として非常に有名です。陸渡御や船渡御、ギャルみこしなど見どころが多いため、天満宮参拝には欠かせません。
■住所:大阪府大阪市北区天神橋2-1-8
■営業時間:9:00~17:00(最終受付16:30)
■アクセス:
・大阪メトロ地下鉄谷町線・堺筋線南森町駅4番出口よりより徒歩約4分
・JR東西線大阪天満宮駅7番出口よりより徒歩約4分
■新型コロナウイルス対策情報:https://osakatemmangu.or.jp/401
大阪天満宮の歩んできた歴史を解説


大阪天満宮は非常に長い歴史を持っているため、事前に知ってから訪れるのがおすすめです。天満宮自体は平安時代に創建されたものの、ルーツは7世紀にまでさかのぼります。
創建前にすでに神社があった
大阪天満宮の由来は、飛鳥時代の649年に創建された大将軍社とされています。当時の孝徳天皇が大化の改新の一環で、飛鳥(現在の奈良県)から難波に都を移しました。そして都の北西の守りとして、現在の天満宮付近に大将軍社を創建しました。なお大将軍社は、現在も天満宮境内の摂社として参拝できます。
平安時代の901年、菅原道真公が政争の末、九州の大宰府に左遷されることになりました。彼は大宰府に向かう途中、旅の安全を祈って大将軍社に参拝します。大宰府に移った彼は、2年後に病で世を去りました。
彼の参拝から約50年後の949年、境内で7本の松が生え、夜になると光りだすという奇跡が都に伝えられました。時の村上天皇が役人たちに調べさせたところ、道真公が大宰府に向かう途中で参拝していたことを知ります。そこで天皇は道真公を祀る意味で神社を創建し、天満宮の歴史が始まりました。
天神祭の始まりと「学問の神様」
大阪天満宮が創建された2年後の951年には、例大祭である天神祭が初めて行われました。「神鉾(かみほこ)」と呼ばれる道真公の霊が宿った神器を川に流し、流れ着いた場所で禊(みそぎ:罪を清めるために水を浴びる儀式)を行ったのが始まりです。
また室町時代後期には、当時から流行した連歌を詠む会が盛んに行われました。御祭神の道真公が、「文学の神様」としても崇拝されていたためです。
江戸時代には大坂も「天下の台所」として繁栄し、学問を教える寺子屋も増加します。寺子屋で道真公を「学問の神様」として尊敬するようになったため、天満宮への参拝者も増加しました。
多くの苦難を乗り越えてきた歴史
一方で大阪天満宮は長い歴史の中で、多くの苦難に遭っています。戦国時代には織田信長と石山本願寺の抗争に巻き込まれたり、江戸時代初頭には大坂の陣の戦火を逃れるべく北の吹田に避難したりしました。加えて約260年続いた江戸時代の間には、7度もの火災に見舞われました。特に1837年に発生した大塩平八郎の乱では、戦火の影響で社殿まで焼けています。なお社殿は1843年に再建され、今日も境内の中心的な存在になっています。
太平洋戦争末期の1945年も、米軍による大阪大空襲の際、天満宮は焼失の危機に直面しました。しかし氏子たちの活躍もあり、奇跡的に焼失を免れています。
以上のような激動かつ長い歴史を経て、大阪天満宮は大阪を代表する神社として現在に至っています。
大阪天満宮を巡る際の魅力7選


大阪を代表する神社の1つである大阪天満宮は、参拝する際に見るべき魅力がたくさんあります。参拝前に魅力について知っていれば、より楽しみながら祈願できますよね。
天満宮参拝に欠かせない魅力を7つご紹介しましょう。
学問だけではない!縁結びなど数多くのご利益をいただける神社


大阪天満宮のご利益と聞くと、道真公が祀られているだけに「受験合格」や「学業成就」などをイメージしますよね。しかし当社でいただけるご利益は、学問関係以外にも豊富です。
まず縁結びのご利益が挙げられます。境内北側にある星合池(ほしあいのいけ)には橋が架かっており、かつてお見合いの場として使われていました。「橋の上で男女が出会うと結ばれる」とされているため、境内きっての縁結びスポットとして知られています。
また星合池には五色に彩られた梅の花の的が浮かんでおり、心願成就のご利益で有名です。具体的には「願い玉」と呼ばれる玉を祈りながら的に乗せると、お願いが叶うといわれています。
ほかにも境内には天照大神を祀った神明社や、稲荷大明神を祀った白米社などの摂社・末社も多いです。いただけるご利益も各社で異なる分、色々なお願い事を聞いてもらえるでしょう。
登竜門など受験生必見のスポットもある


様々な種類のご利益があるとはいえ、大阪天満宮はやはり学問や受験関係のご利益で人気が高いです。そして受験生必見のスポットが各所にある点も魅力に挙げられます。
中でもぜひ足を運んでいただきたい場所が、社殿両脇にある「登竜門」です。「鯉が黄河上流の滝を登って龍になる」という中国の故事がもとになっています。登竜門では毎年1月から3月のうち合計8日だけ門が開き、中を通り抜ければ合格や出世のご利益がいただける「願掛け祈願」が有名です。受験シーズンになると、多くの受験生が合格を祈願するために詰めかけます。ちなみに屋根の部分には、滝を登ろうとする鯉の姿も描かれているため、じっくり眺めると良いでしょう。
また境内には、天神様のお使いである牛の像もあります。自身の体の調子が悪い部位を触り、続いて牛の像の同じ部分をなでれば改善する、というご利益で有名です。ただ頭をなでるだけで頭が良くなるとされているため、合わせてお参りすると良いでしょう。
ほかにも表大門をくぐってすぐのところに「御神水社」もあり、湧き水をいただくと学問成就や厄除けなどのご利益をいただけます。
道真公の生き様を示すスポットが各所にある


大阪天満宮は道真公を祀っているため、彼の生き様を示すスポットが多い点も魅力です。
まず正面の入口である表大門には、天井に十二支を表現した方位盤が掲げられています。そして十二支のうち西の方角には、鶏の代わりに鳳凰が描かれている点がポイントです。道真公が大宰府に向かう際、近くの道明寺(どうみょうじ)で叔母と別れた時に鶏が鳴いた故事がもとになっています。鶏の鳴き声で出発の時間が早まって道真公が悲しんだ逸話から、鶏ではなく鳳凰が描かれたというものです。
また境内西側の梅香学院には、「菅家廊下」と呼ばれる資料室があります。道真公の生涯を人形で解説しているため、学者や政治家として生きた彼の生涯を知るにはおすすめのスポットです。
ほかにも境内各所には、梅の木が多く植えられています。道真公が梅の花を好んでいた逸話によるもので、春先に花が境内を彩るさまは非常に美しいです。
天満宮始まりの場所である大将軍社も外せない


天満宮の歴史が始まったきっかけである大将軍社も、境内参拝の魅力に数えられます。大将軍社は天満宮が創建された後、社殿の北西に移されて摂社となりました。もともと古代にあった難波宮の北西の守りとして建てられたため、厄除けのご利益もあります。鳥居の前には大将軍社のいわれや天満宮創建に至る歴史を解説した板もあるため、天満宮の歴史にも触れられるでしょう。
加えて元日の歳旦祭を前に、大将軍社では「拂曉祭(ふつぎょうさい)」が催されます。天満宮が借地料を納める行事で、大将軍社の存在の大切さを感じられるお祭りです。年末年始にお参りする際、合わせて見に行くと良いでしょう。
ユニークなお守りや縁起物・御朱印も魅力


天満宮はいただけるご利益が多いため、お守りの種類も豊富です。受験合格をはじめ、芸事の上達や厄除け、縁結びなど様々なご利益に関連したお守りをいただけます。同時にお守りの中にはユニークなものもあるため、ぜひ注目です。受験や就職の成功に関係する合格守・学徳守・就職守は、いずれもお守りとお札、絵馬がセットになっています。値段(初穂料)は3,000円と少しはるものの、3点セットで学問の神様のご利益があるので、合格に向けて頑張ろうという気持ちになれるでしょう。なお受験シーズンには、登竜門を通り抜けられる「御本殿参拝券」も付いてきます。登竜門の通り抜けは受験生の間で非常に人気のあるため、受験が目前に迫ったらぜひいただいておくのがおすすめです。
天満宮では扱われている縁起物もユニークさがあります。例えば「通り抜け鉛筆」は、文字通り試験突破を祈願した鉛筆です。表面には「祈 合格」の字も入っているうえ、実際に鉛筆として使えます。
なお御朱印も8種類あり、中でも色紙のものはしだれ梅のデザインが入っている点が特徴です。梅は天満宮を象徴する花であるため、ぜひいただくと良いでしょう。ほかにも天神祭限定の御朱印もあり、陸渡御・船渡御をデザインした豪華なものになっています。
大阪を代表する夏祭り・天神祭は天満宮の例大祭


大阪天満宮の魅力といえば、例大祭の天神祭も外せません。大阪を代表する夏祭りの1つで、毎年7月24日と25日に行われます。見どころも多く、中でも25日午後の陸渡御・船渡御と呼ばれる行列が最大の目玉です。
陸渡御では、鮮やかな衣装を身に付けた天満宮の氏子など3,000人が、中之島を周りながら天神橋に向かいます。お神輿や山車、参加する人々も実に多種多彩であるため、見ごたえも抜群です。船渡御は夕方ごろから行われ、行列が大川の天神橋と飛翔橋の間を往復します。100隻もの船が航行するうえ、川の周辺にいる見物客とのふれあいの場も多いです。普通に見物しているだけでも、祭囃子や音楽を聞いたり、「大阪締め」を一緒に行うなどして楽しめます。
ほかにも5,000発もの花火が上がる奉納花火や、23日に天神橋筋商店街を練り歩くギャルみこし、粉もの料理を多く食べられる屋台などもお祭りの見どころです。
北鳥居近くにある天満天神繁盛亭で古典芸能の寄席を楽しめる


大阪天満宮では境内付近で古典芸能の寄席も楽しめます。北鳥居から境内中心部に向かう途中に、「天満天神繁盛亭」と呼ばれる寄席があり、上方落語の聖地として有名です。2006年にオープンした常設の寄席で、昼席や夜席で各種落語家による噺や独演会、一門会を堪能できます。中でも昼席は天満宮参拝とともに飛び入りで鑑賞できたり、話の内容が初心者にも親しみやすかったりする点でおすすめです。
加えて落語以外にも、漫才やマジックショーが見られる点や、劇場の天井に多くの提灯が飾られている点も魅力的です。お笑いなどの芸能で有名な大阪らしい思い出を作るには、おすすめの場所です。なお落語などを見終わった後は、すぐ近くの天神橋筋商店街で喫茶店や食べ歩きを楽しむのも良いでしょう。
大阪天満宮観光の楽しみ方


大阪天満宮の見どころはたくさんありますが、周辺にも魅力的な観光スポットが色々とあります。周辺スポットも含めた参拝プランをご提案いたします。
表大門から入って社殿でお参りを


まずJR大阪天満宮駅か地下鉄南森町駅から、天満宮の正門である表大門に向かいます。表大門をくぐる際は、天井に吊るされている方位盤も見どころです。
表大門をくぐった正面には、道真公が祀られている社殿があるため、最初に手を合わせましょう。受験シーズンにお参りする場合、都合が合えば社殿脇の登竜門の通り抜けもおすすめです。通り抜けることが「試験突破」につながるため、厳しい受験を乗り切る願掛けの意味でもぜひくぐっておくと良いでしょう。
社殿へのお参りを済ませたら、手前脇側にある授与所に立ち寄ります。授与所には合格祈願などの各種お守りや絵馬、縁起物が豊富です。ユニークなお守りも扱われているため、ぜひいただいておくと良いでしょう。
境内の摂社・末社や星合池へ


社殿へのお参りやお守りの授与を終えたら、境内の摂社や末社も巡ります。境内には大将軍社など数多くの摂社や末社があるため、学問関係以外のお願い事がある場合は、ぜひ周ってみるのがおすすめです。
摂社・末社以外にも、撫で牛の像や御神水、菅家廊下などユニークなスポットもあるため、合わせて周ると良いでしょう。中でも境内北奥にある星合池では、縁結びや心願成就のご利益で人気があります。カップルや夫婦、出会いを求めている方はぜひ立ち寄りたいところです。
加えて、五色に彩られた梅の花の的に玉を乗せる願い玉で願掛けもできます。初穂料として500円納めれば3回まで挑戦できるため、心を込めて投げてみましょう。ちなみに星合池の近くには「星合茶寮」というお食事処があり、名物の「すべらんうどん」もいただけます。箸でつまんでも麺が滑らないことから、「志望校にすべらない」という意味で受験生に人気です。天満宮ならではのパワーフードであるため、思い出に残せます。
時間があれば天満天神繁盛亭の芸能も楽しもう


天満宮を一通り参拝して時間があれば、近くの天満天神繁盛亭で落語などの芸能を楽しむのもおすすめです。昼だけではなく夜も興行が行われているため、一度天満宮以外のスポットを周ってから夜に寄席を見ることもできます。
落語といえば、テレビや動画などでしか見たことがない方もいるでしょう。しかし天満天神繁盛亭であれば、若手からベテランまで様々な落語家を生で見ることができます。
加えて寄席小屋自体が現在では貴重であるため、臨場感に浸りながら落語を楽しめます。料金も2,000~3,000円程度とリーズナブルで、興行時間も2~3時間程度であるため、初めての方も親しみやすいです。
ランチやお茶は近くの天神橋筋商店街にて


大阪天満宮の近くには、全長約2.6㎞に約600店舗が立ち並ぶ天神橋筋商店街があります。天満宮から歩いて3分程度で着くため、参拝後のランチやお茶で立ち寄るのにおすすめです。飲食店だけでも、お好み焼きなど粉もの料理や惣菜、焼肉、スイーツなど幅広いジャンルのお店が出店しています。また、居酒屋も多いため、夜間の飲み会にもうってつけです。
加えてコロッケやたこ焼きなどの食べ歩きグルメを扱っているお店も多いため、食べ歩きをしながら商店街を周るのも良いでしょう。なお各所にはカフェチェーン店や純喫茶店も豊富であるため、軽くお茶がしたい方も立ち寄ってみてはいかがでしょう。
天満宮の後は中之島散策も


大阪天満宮の参拝を終えたら、南西にある中之島エリアの散策もおすすめです。天満宮からは歩いて10分前後のアクセスです。中之島エリアは堂島川と土佐堀川の中州にある一帯で、古くから大阪の経済の中心地として栄えてきました。空や緑、水に囲われている中に大阪市中央公会堂などのレトロな建築や、中之島公園など映えるスポットが多くあります。
加えてエリアの西側には、近未来的なビル群が並ぶ中、川沿いにペデストリアンデッキもあるため、デートコースとしてもおすすめです。ほかにも国立国際美術館などの博物館や美術館もエリア各所にあるため、文化や芸術に触れられる点も魅力となっています。
大阪天満宮へのアクセス情報をご案内!


大阪天満宮にお参りする際は、あらかじめアクセスする方法を知っていると、スムーズに行きやすいですよね。主な方法として、電車やバス、車でのアクセスをご紹介します。
電車を利用する場合


電車でアクセスする場合は、JR東西線大阪天満宮駅と大阪メトロ地下鉄谷町線・堺筋線南森町駅が最寄り駅です。
JR大阪天満宮駅からアクセスする場合
JR大阪天満宮駅を利用する場合は7番出口から出て左折し、天神橋筋商店街を南側に進みます。2つ目の辻を左折すると、まもなく左側に表大門が見えてきます。駅からの所要時間は約5分です。
なお大阪天満宮駅からより早く着きたい場合は、7番出口を出た後に右折し、曽根崎通(国道1号線)沿いを進んでさらに最初の辻で右折します。直進すると、駅から4分で天満宮の北鳥居に到着です。
地下鉄南森町駅からアクセスする場合
一方、地下鉄南森町駅からアクセスする場合は、4番出口から右折して天神橋筋商店街を進んでいきます。2つ目の辻を左折すると、駅から約4分で表大門に到着です。
なお大阪駅から南森町駅にアクセスする場合、近くの地下鉄東梅田駅から谷町線の八尾南方面を利用すると良いでしょう。最寄り駅の南森町駅はすぐ隣で、約2分で到着します。
なんばから南森町駅にアクセスする場合も、地下鉄千日前線と堺筋線の利用がおすすめです。千日前線の南巽方面行きを利用し、谷町九丁目駅で堺筋線の都島方面行きに乗り換えると約11分で南森町駅に到着できます。
バスを利用する場合


大阪駅からアクセスする場合は、バスの利用もおすすめです。駅南側の大阪駅前バスターミナルから大阪シティバス36号系統地下鉄門真南行きに乗車すると、約10分の乗車で「南森町」バス停に到着します。バス停からは曽根崎通をまっすぐ進み、天神橋筋商店街で右折します。商店街に入った後は南に進んで、2つ目の辻で左折して進めば到着です。バス停からの所要時間は約6分となっています。
車を利用する場合


車を利用して参拝する場合は、阪神高速環状線の北浜出口か、守口線の南森町出口が最寄りです。
北浜出口を利用する場合は目の前を走る堺筋で左折し、「菅原町西」交差点でもう1度左折します。左折後は2つ目の信号で右折しまっすぐ進むと、北浜出口から約3分で到着です。
一方南森町出口からアクセスする場合は、天神橋筋をまっすぐ進んで2つ目の信号で左折します。あとは道なりに進めば、約5分で天満宮に到着です。
大阪天満宮の駐車場情報
なお天満宮の境内には無料の駐車場が設置されています。収容台数は約20台分で、営業時間は9:00~17:00です。また周辺にも何ヶ所か有料駐車場があるため、無料駐車場が満車だった場合に併用すると良いでしょう。
大阪天満宮周辺のおすすめ観光スポット6選


大阪天満宮の周辺には、おすすめ観光スポット数多くあります。中でも代表的な6ヶ所についてご紹介しましょう。
天神橋筋商店街


大阪天満宮の西側を南北に通る、大阪を代表する商店街の1つです。北の天神橋筋六丁目から南の天神橋界隈まで総延長約2.6㎞にも及び、「日本一長い商店街」として知られています。約600店舗ものお店が立ち並ぶうえ、アーケードになっているので悪天候の場合もおすすめです。お店のジャンルも、お好み焼き屋などの粉もの料理をはじめとする飲食店から衣料品店、青物店、カフェなどと豊富にあります。
加えて、7月には天神祭でのギャルみこし、2月にはワールド御神輿など年間を通して多くのイベントも催されます。お店巡りやイベントの観覧など、様々な楽しみ方ができるでしょう。
■住所:大阪府大阪市北区天神橋
■営業時間:店舗による
■アクセス:
・大阪メトロ地下鉄谷町線・堺筋線南森町駅4番出口よりより徒歩約1分
・JR東西線大阪天満宮駅7番出口よりより徒歩約4分
■新型コロナウイルス対策情報:各店舗でスタッフの感染症対策、店内施設の消毒、三密対策などを徹底
造幣博物館


大阪天満宮の東側、大川沿いにある大阪造幣局の敷地内に設置されている博物館です。大阪天満宮からは歩いて約15分程度のアクセスです。国内で使われる硬貨や勲章をテーマに、貨幣に関する歴史や記念硬貨、皇室が功労者に与える勲章などが展示されており、見ごたえ抜群です。中でも記念硬貨や勲章は普段めったに見られない分、貴重な経験になるでしょう。
また建物自体も、明治時代に建てられた赤レンガの火力発電所を再活用しているため、レトロさも感じられます。加えて毎年4月の中旬には、桜の通り抜けが行われる点も魅力です。
敷地内には約120種400本の桜の木々が美しく彩るため、市内有数の桜の名所にもなっています。
■住所:大阪府大阪市北区天満1-1-79
■営業時間:9:00~16:45(最終入館16:00)
■アクセス:
・大阪メトロ地下鉄谷町線・堺筋線南森町駅4番出口よりより徒歩約15分
・JR東西線大阪天満宮駅7番出口よりより徒歩約15分
■新型コロナウイルス対策情報:スタッフの感染症対策、館内施設の消毒、三密対策などを徹底
中之島公園


大阪天満宮から天神橋筋商店街を経由して、南に歩いたところにある公園です。大川の中州に設置されており、公園内にはバラ園や芝生広場があります。また、川の真ん中に位置するため、上には空が広がっており、伊丹空港に着陸しようとする飛行機も良く見えます。
バラ園には約310種3,700株ものバラが植えられており、見頃の5月と10月には美しい花を咲かせてくれます。ちなみにバラ園では年末にライトアップも行われ、非常に魅力的です。周りのビル群が発するネオンや電気の光とともに、幻想的な風景を楽しめるでしょう。
近くには大阪市中央公会堂や中之島図書館などのレトロな建物も立ち並んでいるため、都心の写真映えするスポットとしても人気です。
■住所:大阪府大阪市北区中之島1-1
■営業時間:自由
■アクセス:
・大阪メトロ地下鉄堺筋線・京阪本線北浜駅29番出口よりより徒歩約6分
・京阪中之島線なにわ橋駅3・4番出口よりより徒歩約2分
■新型コロナウイルス対策情報:各自でアルコール消毒や三密対策、ソーシャルディスタンスなどを徹底してください
大阪市中央公会堂


中之島エリアを代表する赤レンガの建造物として知られています。明治時代に大阪出身の実業家・岩本栄之助氏が、大阪市民のための公会堂建設に寄付金を出したことで建てられました。2002年に西日本の公会堂で初めて重要文化財に指定され、文化的価値も高いです。大正時代の1918年に落成した公会堂は、ネオ・ルネッサンス様式を基調としています。落成以降は市民集会やコンサート、講演会など様々な文化活動の場として活用されてきました。
周囲の緑や青空、ビル群の中にレトロな建物が見られる様子は、写真映えしやすいです。夜間もライトアップされるため、夜に中之島周辺を歩いていても映える姿が見られます。
ちなみに1階部分には、公会堂建設にまつわる資料が展示されています。展示室の近くには、建設時の柱やレンガも見られるため、当時の技術力にも触れられるでしょう。
■住所:大阪府大阪市北区中之島1-1-27
■営業時間:9:30~21:30
■定休日:第4火曜(祝日の場合は翌日)・年末年始(12/28~1/4)
■アクセス:
・大阪メトロ地下鉄御堂筋線・京阪本線淀屋橋駅1番出口よりより徒歩約5分
・京阪中之島線なにわ橋駅1番出口よりより徒歩約1分
■新型コロナウイルス対策情報:https://osaka-chuokokaido.jp/news/2021/10/01/910.html
大阪市立住まいミュージアム(大阪くらしの今昔館)


天神橋筋商店街の一番北側、地下鉄天神橋筋六丁目駅に直結している博物館です。大阪市立住まい情報センタービルの8階から10階に入っているため、駅からエレベーターを使って簡単にアクセスできます。「住まい」をテーマにした博物館では、国内初の施設です。9階は江戸時代の大坂の町家が、8階には近現代の大阪の住宅が展示のテーマになっています。
特に9階部分は生活用具に至るまで再現されているうえ、自分で歩いて回れる分、江戸時代にタイムスリップした気分になれるでしょう。なお日中と夜間の雰囲気を体感できるように、時間に応じて明るさも調整されます。
8階の展示は、主に近現代の生活用品などの実物資料や映像、模型を使った展示が特徴的です。中でも模型展示は、人形が動いたり場面転換までしたりする点が見どころになっています。
■住所:大阪府大阪市北区天神橋6-4-20 大阪市立住まい情報センタービル8~10F
■営業時間:10:00~17:00(最終入館16:30)
■定休日:火曜・年末年始(12/28~1/4)
■入館料:大人400円、大学生・高校生300円、中学生以下無料
■アクセス:
・大阪メトロ地下鉄堺筋線・阪急千里線天神橋筋六丁目駅3番出口直結
・JR大阪環状線天満駅より徒歩約7分
■新型コロナウイルス対策情報:https://www.osaka-angenet.jp/konjyakukan/information
大阪城


大阪を代表する観光スポットとして有名な城跡です。天下人として有名な豊臣秀吉が、1583年から数年がかりで築城しました。大坂の陣での焼失や江戸時代の再建、昭和時代の天守閣復興を経て現在に至っています。
天守閣は内部が歴史博物館や展望台になっており、必見です。展望台からは通天閣やあべのハルカス、なんばエリアなど、大阪都心部の光景を一望できます。加えて歴史博物館では、秀吉の生涯や大坂の陣の様子などをテーマにした展示が見られる点が特徴です。
旧陸軍の建物を活用した「ミライザ大阪城」や、桜で有名な西の丸庭園、秀吉を祀った豊国神社など、他にも多くの見どころがあります。東側には飲食店やお土産ショップがある「ジョーテラス大阪」や、エンタメ施設の「クールジャパンパーク大阪」などもあり、休日を堪能できる施設が豊富にあることも特徴的です。
■住所:大阪府大阪市中央区大阪城1-1
■営業時間:9:00~17:00(最終入館16:30)
■定休日:年末年始(12/28~1/1)
■入館料:大人600円、大学生・高校生300円、中学生以下無料
■アクセス:
・JR大阪環状線大阪城公園駅より徒歩約15分
・大阪メトロ地下鉄谷町線・中央線谷町四丁目駅9番出口より徒歩約15分
■新型コロナウイルス対策情報:https://www.osakacastle.net/wordpress/wp-content/uploads/2020/05/61abeb9ed6393bb604a83a1f7d4af276.pdf
おわりに


今回は大阪有数の神社である大阪天満宮について、ご紹介しました。学問関係だけではなく縁結びや厄除け、心願成就など様々なご利益があるため、あらゆるお願い事を聞いてもらえるでしょう。特に登竜門や学問関係のユニークなお守りも特徴的であるため、スキルアップなどを狙いたい人にはうってつけです。
加えて周辺には天神橋筋商店街や中之島エリアなど、大阪観光では欠かせないスポットも多くあります。天満宮参拝と合わせて足を運ぶと、より大阪らしい思い出を残せるでしょう。
お願い事を祈ったり大阪らしい思い出を残したりしたいのであれば、大阪天満宮はぜひおすすめの場所です。