最終更新日 2022-02-15
福岡県の柳川は、市街地の至るところに掘割が伸びていることから「水郷」として有名です。また、江戸時代に城下町として栄えていたことや、名物グルメであるうなぎのせいろ蒸しでも知られています。このように柳川は様々な特徴を持っているため、独特かつ魅力的な観光スポットも多いです。柳川を観光で巡るのであれば、おすすめのスポットやお店などを知っておきたいですよね。そこで今回は柳川観光でおすすめのスポットや魅力などをご紹介します。
記事の目次
- 1 柳川の基本情報
- 2 柳川を観光する上で欠かせない魅力3つ
- 3 柳川観光の楽しみ方のポイントをモデルコースとともにご紹介
- 4 柳川観光でおすすめのスポット・お店紹介など13選
- 4.1 柳川の川下り(水郷柳川観光):船頭さんの語りや舟歌が魅力的
- 4.2 柳川藩主立花邸御花(立花氏庭園):西洋館や庭園などが魅力的な観光名所
- 4.3 北原白秋生家・記念館:柳川が生んだ偉大な詩人の生き様に触れられる
- 4.4 柳川城跡:柳川を語るうえで欠かせない城跡
- 4.5 からたち文人の足湯:柳川観光には欠かせない足湯
- 4.6 旧戸島邸住宅:庭園やひな人形が美しい武家屋敷
- 4.7 三柱(みはしら)神社:戦国の名将を祀った柳川を代表するパワースポット
- 4.8 柳川ひまわり園:50万本ものひまわりが咲き誇る
- 4.9 中山の大藤:樹齢300年にも及ぶ藤が見られるスポット
- 4.10 元祖本吉屋:柳川名物うなぎのせいろ蒸し発祥のお店
- 4.11 若松屋:元祖本吉屋と並ぶうなぎ料理の名店
- 4.12 川よし:うなぎなど国産の素材にこだわっているお店
- 4.13 立花うどん
- 5 おわりに
柳川の基本情報


柳川と聞くと、水路の多さやうなぎ料理が食べられる場所、歴史情緒あふれる街並みなど様々なイメージを抱きますよね。あるいは地名は聞いたことがあるものの、場所はわからない方もいるのではないでしょうか。まずは柳川について、簡単にご紹介します。
柳川について簡単に紹介


柳川は福岡県南部の、有明海に面した都市です。市の中心部には数多くの掘割(水路)が張り巡らされており、「水郷」の別名もあります。ちなみに「柳川」の地名は、掘割沿いの道に数多く植えられている柳の木々が由来です。
柳川の歴史は、戦国時代に地元の豪族・蒲池氏が柳川城を築いたところから始まります。1600年の関ケ原の戦いの後、田中吉政が入城して掘割を軸に城下町を整備しました。しかし田中氏は吉政の息子で断絶したため、後任として九州出身の猛将・立花宗茂が入りました。以降は明治維新を迎えるまで立花氏が治めていきます。明治時代以降は、柳川出身の詩人・北原白秋が多くの詩集を残したり童謡の作詞を行ったりしました。
現在では福岡県でも有数の観光都市として有名です。市街地に伸びる掘割を活かした川下りも人気が高く、柳川ならではの体験ができます。加えて水郷ということもあって、江戸時代から名物になっていたうなぎ料理のお店も数多く出店しています。
柳川へのアクセス手段


柳川を観光したくても、アクセス方法がわからない方もいるでしょう。柳川へは、主に電車か車を使う方法があります。
電車を利用する場合


電車を利用する場合は、福岡の天神から西鉄天神大牟田線を利用するのがおすすめです。福岡のターミナル・博多駅までは、東京や大阪などから新幹線で来られます。博多駅から西鉄線が出る西鉄福岡(天神)駅までは、地下鉄で移動しやすいです。北海道や沖縄などから福岡空港を経由する場合も、地下鉄で天神までアクセスできます。柳川市の玄関口は西鉄柳川駅で、西鉄福岡(天神)駅からは特急電車で49分乗車すれば到着します。
もし博多駅での乗り換えが面倒な場合は、九州新幹線の筑後船小屋駅を経由する方法もあります。筑後船小屋駅でJR鹿児島本線に乗り換えて瀬高駅に向かうルートです。瀬高駅からはバスに乗車すると、約15分で柳川に到着します。
車を利用する場合


車を利用する場合は、九州自動車道のみやま柳川I.C.が最寄りの出入口です。みやま柳川I.C.からは福岡県道775号線を通り、途中の「吉井」交差点を右折して国道443号線を進みます。約15分走れば柳川市の中心街に到着です。
なお佐賀空港を経由してアクセスする場合は、空港からリムジンタクシーも利用できます。リムジンタクシーを利用する場合、所要時間約30分・片道運賃1,000円でアクセス可能です。なお事前の予約が必要になります。
柳川を観光する上で欠かせない魅力3つ


柳川は日本でも有数の水郷として有名です。もし観光で訪れるのであれば、事前に魅力を知っておくと、実際に歩いて周る時の楽しみが何倍にもなるでしょう。柳川観光で欠かせない魅力を3つご紹介します。
掘割が作る独特かつ美しい風景を存分に楽しめる


柳川の魅力で外せないのが、市内各所に張り巡らされた掘割による美しい風景です。もともと柳川に人が住み始めた弥生時代から、地元の人々の生活や農作業などに活用されてきました。
江戸時代になると、柳川城の守りを強化する意味でより複雑に掘割が整備されました。ただ掘割の沿道には柳や桜などの木々も植えられたため、結果的に日本でも類を見ない独特かつ美しい風景が生まれます。
そして掘割が作る風景は、散策だけではなく川下りを通じて楽しむこともできます。「どんこ舟」と呼ばれる小舟に揺られながら、船頭さんの語りや舟歌とともに水上からの美しい風景を楽しめる点が特徴です。
江戸時代以来の歴史を感じられる街並みやスポットも堪能できる


また柳川は、江戸時代に柳川藩11万石の城下町として栄えた土地としても知られています。城下町は掘割を軸に整備され、今も市内各所には江戸時代以来の街並みが残っているのが大きな特徴です。川下りで掘割を移動する際も、水上から歴史情緒あふれる街並みをじっくり眺めることができます。
加えて市の中心部には、歴史を感じられる名所も多いです。柳川藩主を務めた立花氏の邸宅がある「御花」や、柳川藩の武家屋敷の姿を今に伝える「旧戸島邸住宅」などが挙げられます。柳川出身で、近代日本の文学に足跡を残した詩人・北原白秋の生家・記念館もおすすめのスポットです。
柳川の歴史に触れられる街並みやスポットは、基本的に市中心部に集中しています。日帰りでも存分に楽しめるため、歴史好きな人にとっても柳川は魅力的な街でしょう。
柳川といえばうなぎ!名物うなぎのせいろ蒸しを食べられるお店も多い


柳川を観光する際にぜひ味わいたいグルメが、地元名物であるうなぎのせいろ蒸しです。有明海に面している柳川では、筑後川の河口でのうなぎ漁が盛んに行われてきました。江戸時代には焼いたうなぎをせいろで蒸し上げる「せいろ蒸し」が考案されます。
ふっくらと仕上がり、食べごたえもあるうなぎのせいろ蒸しは、柳川発祥のグルメとして非常に有名かつ人気です。市内には多くのうなぎ料理店が出店しており、市内観光に合わせて訪れる人も多くいます。掘割や名所のすぐ近くに出店しているお店も多いため、散策中の食事におすすめです。
柳川観光の楽しみ方のポイントをモデルコースとともにご紹介


柳川には数多くの掘割や名所があるものの、あまりにも数が多いとどのように回れば良いか気になるでしょう。柳川観光で参考となるようなモデルコースのプランをご紹介します。実際に柳川を観光する際に役立てていただければ幸いです。
まずは定番の川下りで掘割を進もう


まず最寄り駅の西鉄柳川駅に午前10時頃に着きます。なお東京など遠隔地から訪れる場合は、前日に福岡市内などで宿泊しておくと、当日は余裕を持って行動しやすいです。
川下りで利用するどんこ舟の乗船場は、西鉄柳川駅から徒歩5~10分のところに数ヶ所設けられています。利用する業者によって乗船場は異なるため、事前にしっかり確認しておくと良いでしょう。なお乗船場から歩いて1分の場所に三柱神社もあるため、出発前に参拝しておくのもおすすめです。
今回は「柳川観光開発」の川下りを利用してみます。松月乗船場から乗船し、約1時間10分かけて柳川城跡の南西まで移動です。乗船中は城跡沿いに進んでいくうえ、船頭さんの歴史語りや舟歌なども楽しめます。また古い街並みや柳の植わっている沿道の風景が見られたり、水上売店での買い物を体験できたりするのも楽しみ方の1つです。
ちなみに途中で何度か橋の下をくぐることになります。橋の中には高さがギリギリになっている箇所もあるため、スリルも一緒に味わえるでしょう。
上陸後はうなぎ料理と北原白秋の生家を観光


川下りを終えて上陸する頃には、時刻もお昼頃となります。おなかが空いてきたところで、柳川名物のうなぎ料理をいただきましょう。
上陸地点のすぐ近くには、幕末から続くうなぎ料理店「若松屋」があります。柳川でも有名なうなぎ料理店の1つで、うなぎがふっくらしていることに加え、ご飯にもタレがしみ込んでいておいしいことで評判です。
うなぎ料理を堪能した後は、西にある北原白秋の生家を訪れると良いでしょう。記念館も併設されており、北原白秋についてよく知らない人でも、彼の生涯や著作などについて触れられます。
御花や旧戸島家邸宅などの歴史スポットも見て回ろう


北原白秋の生家を見学すると、時刻は14時頃です。以降は歴史スポットも見ていきます。柳川で有名な歴史スポットは、基本的に柳川城跡の周辺にあるのが特徴です。
まず上陸地点から近い御花(立花氏庭園)を見ていくと良いでしょう。柳川藩主を務めた立花氏が整備した母屋や西洋館、庭園(松濤園)などがあり、見ごたえ抜群です。加えて立花氏は戦国武将の家系でもあるため、敷地内の立花氏史料館では工芸品に加えて、甲冑や弓なども見られます。
また御花から北西に行った場所にある旧戸島家邸宅は、江戸時代に柳川藩の武士が住んだ家屋です。特に庭園は国の名称にも指定されているほどで、ひと目見ておく価値があります。加えて時間に余裕があれば、柳川城跡も行ってみると良いでしょう。基本的に石垣のみの状態ではあるものの、本丸跡も含めて随所に残っているため、往時の城の規模をうかがい知ることができます。
スポットを巡る以外に、掘割沿いを散策するのもおすすめです。沿道の柳の木々と水路の組み合わせは、インスタ映えになります。加えて歴史を感じられる街並みを歩きながら巡ると、非日常も感じられるでしょう。夜間は水路沿いにライトアップもされるので、日が暮れた後に歩くのも楽しいひと時です。
時期や時間に都合が合えばひまわり園や中山の大藤もおすすめ


もし時期や時間に都合が合えば、柳川ひまわり園や中山の大藤も見て回ると良いでしょう。ひまわり園は7~8月、中山の大藤は4月が見頃です。
場所はいずれも柳川市の郊外にあります。中心市街地の観光に合わせて回るのであれば、2日目に訪れると良いでしょう。なおひまわり園は有明海沿岸にあるため、帰りに沿岸をドライブするのもおすすめです。
柳川観光でおすすめのスポット・お店紹介など13選


街中に張り巡らされた水路が特徴的な柳川は、非常に魅力的なスポットに恵まれています。柳川をじっくり観光するのであれば、おすすめの観光スポットやお店を知っておくと良いでしょう。柳川を観光する上で見逃せないスポットやお店を11ヶ所ご紹介します。
柳川の川下り(水郷柳川観光):船頭さんの語りや舟歌が魅力的


柳川観光の代名詞といえるのが、市内各所を通る水路を活用した川下りです。川下りを行う業者は複数あり、中でも「水郷柳川観光」のものは高い人気を誇っています。所要時間は1時間程度です。
船頭さんがどんこ舟をこぎながら柳川の歴史を語ったり、舟歌を歌ってくれたりするなど、楽しむポイントが豊富にあります。また途中流れていく古い町並みや柳の木々が作り出す風景も、非常に心温まるものです。
船頭さんの語りや風景以外にも、途中出くわす水上売店で買い物を楽しめる点も魅力になっています。ほかにも夜間はライトアップされた船に乗船できるコースもあっておすすめです。11月初旬には北原白秋の命日に合わせて、「白秋水上パレード」と呼ばれるイベントも行われます。
■住所:福岡県柳川市三橋町下百町1-6
■営業時間:9:00~17:00(最終受付16:00)
■乗船料:大人1,600円、小人850円(Web予約:大人1,450円、小人750円)
■アクセス:西鉄天神大牟田線西鉄柳川駅より徒歩約5分
・九州新幹線筑後船小屋駅よりタクシーで約15分
■新型コロナウイルス対策情報:http://kawakudari.com/11797
柳川藩主立花邸御花(立花氏庭園):西洋館や庭園などが魅力的な観光名所


柳川市内を代表する観光スポットの1つです。江戸時代の1697年、柳川藩主だった立花氏の別邸として建てられました。そののちに西洋館や庭園「松濤園」なども整備されました。
現在では料亭旅館として営業され、柳川名物のうなぎ料理もいただけます。また和風建築の本館やレトロな西洋館、テニスコート、神社などもあり、食事以外の目的でも魅力が満載です。
加えて松濤園は日本三景の1つ・東北の松島をイメージして作られました。国名勝に指定されるほどの美しさなので、必ず見ておきたいです。ほかにも立花家史料館には、立花氏が保有してきた多くの美術工芸品が展示されています。
敷地内で柳川の名物料理がいただけるうえ、立花氏の歴史にも存分に触れられる点でおすすめといえます。川下りとともに、柳川に来た際にぜひ訪れたいスポットです。
■住所:福岡県柳川市新外町1
■営業時間:10:00~16:00
■庭園入場料:一般1,000円、高校生500円、小中学生400円
■定休日:不定休(立花氏史料館は展示替えによる臨時休業もあり)
■アクセス:
・西鉄天神大牟田線西鉄柳川駅より西鉄バス「御花前」停留所下車、徒歩約2分
・九州新幹線筑後船小屋駅よりタクシーで約30分
■新型コロナウイルス対策情報:https://ohana.co.jp/blogs/information/covid19_countermeasures
北原白秋生家・記念館:柳川が生んだ偉大な詩人の生き様に触れられる


明治から昭和にかけて多くの詩集や童謡を残した北原白秋の生家です。柳川藩御用達の商家であるため、建物も非常に堂々としているうえ、白を基調とした美しさを誇っています。
記念館もあるため、白秋の生き様について学べる場として人気です。生家については、江戸から近代を生きた人々の生活ぶりをうかがい知ることができます。
加えて記念館では、白秋が生前に残した著書や遺品が数多く展示されています。ほかにも柳川関係の民俗資料も多く見られるので、柳川の風土を知るうえでもおすすめです。
■住所:福岡県柳川市三橋町下百町1-6
■営業時間:9:00~17:0
■休館日:12月29日~1月3日
■入館料:大人600円、小人250円、学生450円
■アクセス:
・西鉄天神大牟田線西鉄柳川駅より西鉄バスで約12分
・九州自動車道みやま柳川I.C.より約20分
■新型コロナウイルス対策情報:スタッフの感染症対策や施設内のアルコール消毒、ソーシャルディスタンスなどを徹底
柳川城跡:柳川を語るうえで欠かせない城跡


柳川を語る上では欠かせない存在になっている城跡です。16世紀半ばに地元領主の蒲池氏によって築城されました。関ヶ原の戦いの後には、田中吉政によって大々的な拡張工事が行われています。田中氏が改易された後は立花宗茂が城主となり、以降は明治時代まで立花氏や柳川藩の居城として機能しました。
現在では石垣のみが残っている状態ですが、柳川市街地の中心にあるとともに周囲に水路が伸びる形になっており、柳川の街を特徴づける大切な城といえるでしょう。
加えて城の内堀は、川下りでも定番のコースになっています。舟の上から往時の城の規模をうかがい知ることもできるでしょう。
■住所:福岡県柳川市本城町88-2
■営業時間:自由
■アクセス:西鉄天神大牟田線西鉄柳川駅より西鉄バス「柳川高校前」停留所下車すぐ
■新型コロナウイルス対策情報:各自でアルコール消毒や三密対策、ソーシャルディスタンスなどを徹底してください
からたち文人の足湯:柳川観光には欠かせない足湯


川下りコースの水堀や御花のすぐ近くにある足湯スポットです。2017年2月に開業した市内の新しい名所として知られています。なお利用は無料です。
柳川市内には城跡の周辺に多くの名所があるので、歩いて巡ることが多いでしょう。歩き回ったときの疲れを癒すのにおすすめの場所となっています。
足湯の規模は70人が同時に利用できるほどの広さです。グループで利用しても混雑を心配する必要はあまりないため、じっくりと癒されるひと時を過ごせるでしょう。
加えて足湯の周りには、北原白秋など柳川ゆかりの文人を解説するパネルもあります。疲れを癒した後に、柳川が生んだ文人について学ぶのも良いでしょう。
■住所:福岡県柳川市弥四郎町9
■営業時間:自由
■アクセス:
・西鉄天神大牟田線西鉄柳川駅よりタクシーで約10分
・九州自動車道みやま柳川I.C.より約25分
■新型コロナウイルス対策情報:各自でアルコール消毒や三密対策、ソーシャルディスタンスなどを徹底してください
旧戸島邸住宅:庭園やひな人形が美しい武家屋敷


北原白秋の生家から少し北に行ったところにある武家屋敷跡です。江戸時代後期の1828年、柳川藩の要職を歴任した吉田兼儔(よしだかねとも)が自身の隠居所として建てました。後に柳川藩主立花氏の茶室として活用されています。
葦葺き二階建ての母屋と庭園から構成されている造りです。母屋は柳川藩の武家屋敷の典型例として福岡県の指定有形文化財になっているほど高い文化的価値を持っています。内部は数寄屋風の衣装が随所に施されており、板戸にも詩や絵などがあって非常に趣深いです。
庭園は柳川城の堀から引き入れた水が池に流れ込んでいます。周りは豊かな緑や四季折々の花々が見られ、全体的に落ち着いた雰囲気を醸し出している点が見どころです。なお庭園は国の名勝にも指定されています。
ほかにも屋敷内には美しくかわいらしい雛人形が飾られています。特に春先に地元で行われる「さげもん」と呼ばれるひな祭りでは、大変艶やかなひな壇が展示されます。
■住所:福岡県柳川市鬼童町49-3
■営業時間:9:00~17:00(最終入館16:30)
■休館日:火曜(祝日の場合は次の平日)、12月29日~1月3日
■入館料:一般(小学生以上)100円(北原白秋生家入館者は無料)
■アクセス:
・西鉄天神大牟田線西鉄柳川駅より西鉄バス「水天宮入口」停留所下車、徒歩約1分
・九州自動車道みやま柳川I.C.より約23分
■新型コロナウイルス対策情報:各自でアルコール消毒や三密対策、ソーシャルディスタンスなどを徹底してください
三柱(みはしら)神社:戦国の名将を祀った柳川を代表するパワースポット


西鉄柳川駅から少し北側に行った場所にある、柳川を代表する神社です。初代柳川藩主立花宗茂とその妻の誾千代(ぎんちよ)、宗茂の岳父・立花道雪の3人が御祭神として祀られています。
御祭神の3柱とも、生前に勇猛な戦国武将として知られていました。ご利益も心願成就や受験合格、縁結び、病気平癒などと様々で、市内随一のパワースポットとして人気です。加えて宗茂は関ヶ原の戦い後に一度改易されてから大名に復帰しているため、再就職や物事のやり直しなどを祈る上でもおすすめでしょう。
毎年春と秋に行われる例大祭も神社の見どころです。春の例大祭では流鏑馬や古武道が見られ、戦国武将を祀った神社にふさわしいお祭りを楽しめます。秋の例大祭は「おにぎえ」と呼ばれ、囃子山車「どろつくどん」や踊り山車などが見られるのが特徴です。1日中にぎやかに行われるため、存分に堪能することができます。
■住所:福岡県柳川市三橋町高畑323-1
■営業時間:8:00~17:00(社務所)
■アクセス:
・西鉄天神大牟田線西鉄柳川駅より徒歩約5分
・九州自動車道みやま柳川I.C.より約25分
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柳川ひまわり園:50万本ものひまわりが咲き誇る


柳川市の中心部から南西に行った有明海沿いにあるひまわり園です。敷地の面積は約5haにも及び、中には約50万本ものひまわりが植えられています。
開園時期はひまわりが見頃を迎える毎年7月から8月のみです。50万本ものひまわりが一斉に開花するため、見ごたえも写真の撮りごたえもあります。ちょうど梅雨明け後に花が咲くため、真っ青な空の下を満開のひまわりが埋め尽くす様子は絶景です。ちなみに会場には展望台や展望デッキも設けられているため、多くのひまわりが咲く壮観さを写真に収めたい方におすすめです。
なおイベント期間中は、1人10本まで切り花を持ち帰ることもできます。ひまわりを見た余韻とともに切り花を持ち帰りれば、ご自宅でもひまわりの鑑賞を楽しめるでしょう。
■住所:福岡県柳川市橋本町389
■開催期間:7月中旬~8月末
■営業時間:10:00~21:00(夜間はライトアップあり)
■アクセス:
・西鉄天神大牟田線西鉄柳川駅より車で約19分
・九州自動車道みやま柳川I.C.より約26分
■新型コロナウイルス対策情報:各自でアルコール消毒や三密対策、ソーシャルディスタンスなどを徹底してください
中山の大藤:樹齢300年にも及ぶ藤が見られるスポット


柳川市中心部の東ににある中山熊野神社の境内で見られます。江戸時代に地元の酒造業者が河内国(現在の大阪府東部)から藤の実を持ち帰って植えたとされています。樹齢300年以上にも及ぶ藤の棚は350坪にも及び、地元住民が長年にわたって丹念に育ててきました。1977年には福岡県の天然記念物にも指定されています。
毎年4月に見頃を迎え、大きめの花を咲かせることで人気が高いです。見頃に合わせて神社では「中山大藤まつり」も催され、国内外から10万人もの観光客が訪れます。期間中は藤棚の下で花見や食事ができたり、ライブや物産展・露店販売が開催されたりと、見どころ満載です。
藤を鑑賞する際は、ぜひ神社境内に架かる橋付近が良いでしょう。橋の上にも藤棚があり、満開の藤と石橋の組み合わせは最高の写真が撮れるでしょう。加えて夜間はライトアップが22時まで行われています。光に照らし出された藤もまた見ごたえが抜群です。
■住所:福岡県柳川市三橋町中山583-1 中山熊野神社
■開催期間:4月中旬~下旬
■営業時間:9:00~17:00
■アクセス:
・西鉄天神大牟田線西鉄柳川駅より車で約10分
・九州自動車道みやま柳川I.C.より約10分
■新型コロナウイルス対策情報:各自でアルコール消毒や三密対策、ソーシャルディスタンスなどを徹底してください
元祖本吉屋:柳川名物うなぎのせいろ蒸し発祥のお店


柳川が誇る名物料理うなぎのせいろ蒸し発祥のお店として知られています。創業は江戸時代で、約340年に及ぶ歴史がある老舗です。
せいろ蒸しは、うなぎをせいろの中で蒸し上げて調理します。出来上がったうなぎにはお店秘伝のタレを付けてご飯の上に乗せるため、絶妙な味わいです。うなぎの外側はパリッと、中身はふんわり仕上がっているため、やみつきになるでしょう。なお錦糸卵も一緒に付いてくるため、合わせていただきたいところです。
当店のせいろ蒸しは独特のおいしさがあるため、全国からはるばる来店する人も大勢います。柳川に数あるうなぎ料理店でも歴史や味の絶妙で評判が高いため、柳川観光の際に必ず訪れたいお店です。
■住所:福岡県柳川市旭町69
■営業時間:10:30~21:00(L.O.:20:30)
■定休日:月曜
■アクセス:
・西鉄天神大牟田線西鉄柳川駅より徒歩約12分
・九州自動車道みやま柳川I.C.より約20分
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若松屋:元祖本吉屋と並ぶうなぎ料理の名店
元祖本吉屋と並ぶうなぎ料理の名店で、市内でも1,2を争う人気を誇っています。加えて幕末の1860年創業と、160年以上の歴史がある点もポイントです。
せいろでふっくらと蒸し上げたうなぎに秘伝のタレを掛けるため、タレとうなぎが生み出す極上の味が評判になっています。そして、うなぎだけではなくご飯にも一工夫加えている点が若松屋独自の特徴です。白米を炊く際に、なるべく水分が減るようにしたうえで、タレをまぶして寝かすやり方がとられています。わざわざ白米にタレをまぶすことで、実際に食べる際にうなぎと白米の旨味が嚙み合うようになります。
せいろ蒸し以外にも一品料理がおいしいことも若松屋の人気を押し上げる要素です。「鰻巻き」や「ほねせんべい」などの名物メニューもあるため、合わせていただくと良いでしょう。なお値段も2,000~3,000円台でいただけるものが多いため、リーズナブルな点もおすすめです。
■住所:福岡県柳川市沖端町26
■営業時間:11:00~20:00(L.O.:19:15)
■定休日:水曜・第三火曜(祝日は営業)
■アクセス:
・西鉄天神大牟田線西鉄柳川駅より西鉄バス「御花前」停留所下車、徒歩約4分
・九州自動車道みやま柳川I.C.より約23分
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川よし:うなぎなど国産の素材にこだわっているお店
目の前に掘割や柳の並木道があるという、柳川らしい風景を堪能できる場所にあるお店です。駅からも徒歩7分程度で来られるため、アクセスがしやすいです。店内での食事に加えて、川下りを楽しむ方向けにお弁当を購入できる点も魅力的です。
川よしで出されるうなぎ料理は、国産の素材にこだわっています。うなぎもすべて国産であるうえ、タレまで熊本などから原料を取り寄せて作っているほどです。うなぎがふんわり仕上がっており、味もくどさがなくあっさりしているので、食べやすくなっています。なお他店に比べてトッピングされている錦糸卵が大きい点も特徴です。
店内には生け花もあり、掃除も行き届いているため、気持ちよく食事を楽しめるようになっています。柳川の景観を散策する途中で訪れるのも良いでしょう。
■住所:福岡県柳川市三橋町藤吉494-4
■営業時間:11:00~20:30(L.O.)
■定休日:火曜(祝日は営業)
■アクセス:
・西鉄天神大牟田線西鉄柳川駅より徒歩約7分
・九州自動車道みやま柳川I.C.より約18分
■新型コロナウイルス対策情報:スタッフの感染症対策や施設内のアルコール消毒、ソーシャルディスタンスなどを徹底
立花うどん
柳川のランチを楽しめるお店で、うなぎ料理以外でおすすめのお店です。西鉄柳川駅から歩いて7分、国道208号線沿いにあります。営業時間も朝の9時から夜21時までと長いため、柳川に滞在中であれば比較的時間帯に関係なく来店できるでしょう。加えて、約40年にわたる歴史があるため、柳川のうどん店の代名詞的存在にもなっています。
うどんの麵は中太麺で、弾力やこしがほど良く、もっちりしているのが特徴です。出汁との相性も良く、箸がどんどん進むでしょう。数あるメニューの中でも「肉うどん」(550円)が看板メニューで、肉の旨味が出汁の中に溶けていて絶品です。
ボリュームも追求するのであれば、平日の数量限定ランチ(715円)もおすすめでしょう。出汁と麺の相性が良いうどんに、ご飯や魚、肉、小皿などが付いてきます。非常に人気が高いため、いただきたいのであれば早めに来店すると良いでしょう。
■住所:福岡県柳川市三橋町高畑191
■営業時間:9:00~21:00(L.O.:20:30)
■定休日:火曜(祝日・年末年始・お盆は営業)
■アクセス:
・西鉄天神大牟田線西鉄柳川駅より徒歩約7分
・九州自動車道みやま柳川I.C.より約19分
■新型コロナウイルス対策情報:スタッフの感染症対策や施設内のアルコール消毒、ソーシャルディスタンスなどを徹底
おわりに


今回は国内有数の水郷として有名な柳川の観光スポットについてご紹介しました。掘割での川下りやうなぎのせいろ蒸し、他にも様々な歴史的名所があるので、中心部なら日帰りでも十分に見て回れるでしょう。
加えて、掘割から見える古くからの街並みや、郊外の柳川ひまわり園など様々なインスタ映えスポットも豊富にあります。柳川独自な景観も一緒に楽しめば、より観光を堪能できるでしょう。
柳川を訪れる際は、ぜひ今回の記事を参考にしながら回っていただければ幸いです。