最終更新日 2021-12-24
沖縄といえば美しい海が広がっている以外にも、パワースポットや歴史的名所が多いことで有名です。その中でもおすすめのパワースポットが、本島南東にある斎場御嶽(せーふぁうたき)です。古くから沖縄の人々にとって特別な意味を持つ場所であるため、パワーをいただいたり歴史を感じたりするうえでうってつけの場所です。今回は斎場御嶽の見どころや魅力をご紹介します。
記事の目次
斎場御嶽(せーふぁうたき)とは?


沖縄本島の南東部にある観光スポット・斎場御嶽(せーふぁうたき)は、沖縄県にある世界遺産の1つです。しかし、首里城や今帰仁城に比べて知っている方が少ないのではないでしょうか。まずは斎場御嶽について解説いたします。
斎場御嶽の基本情報


斎場御嶽は沖縄本島の南東部、沖縄県南城市にあるスポットです。那覇市内からは車を使って1時間程度で来られます。
「御嶽」とは沖縄地域各所にある聖地・祈りの場のことです。そして斎場御嶽は琉球を造った創世神「アマミキヨ」が自ら作った御嶽で最高のものとされています。琉球王国の時代、最高位の神女として国の祭祀を担った聞得大君(きこえのおおきみ)が就任する儀式が行われていた場所です。首里城や今帰仁城とともに世界文化遺産として登録されています。
斎場御嶽は聖地であることに加えて、神聖さを感じさせる豊かな自然も特徴です。聖域には深く豊かな森とむき出しの岩山が随所に見られ、神の存在を示すものとされてきました。沖縄の人々からは今日もなお聖地とされており、祈りのために巡礼する人も多いです。また、沖縄有数のパワースポットであることから、観光客の間でも高い人気を得ています。
■住所:沖縄県南城市知念字久手堅地内
■営業時間:3~10月 9:00~18:00/11~2月 9:00~17:30(最終入館:閉館30分前)
■休館日:毎年旧暦5/1~3・10/1~3(2022年は5/30~6/1・10/25~27)
■入場料:大人(高校生以上)300円、小人(小中学生)150円
■アクセス:那覇空港より車で40~80分/東陽バス「県庁南口」バス停より1時間、「斎場御嶽」バス停下車すぐ
■新型コロナウイルス対策情報:https://okinawa-nanjo.jp/sefa/news/wp-content/uploads/2021/05/gaidorain.pdf
斎場御嶽の歴史


斎場御嶽は琉球で最高の聖地であるため、非常に長い歴史を持っています。見学する際、事前に歴史について知っておくと理解が深まるでしょう。
創世神ゆかりの重要な聖地
斎場御嶽の歴史は、琉球ができた頃にまでさかのぼります。沖縄の神話によれば、創世神で沖縄民族の祖先であるアマミキヨが、海の果ての理想郷ニライカナイからやってきた際、7つの御嶽を設けたとされています。
時が経って15世紀後半から19世紀にかけての約400年、沖縄は琉球王国が統治していました。琉球王国では祭祀を国の繁栄に関わる重要なものと考え、祭祀を司る最高職として「聞得大君」を設けていました。聞得大君は王族の女性が担当し、就任の儀式「お新下り(おあらおり)」は斎場御嶽で執り行うのが習わしでした。祭祀を重要視していた王国にとって斎場御嶽は、国家行事を行うほど大切な場所と考えられていたといえます。
なお、斎場御嶽は古くから男子禁制の場とされていました。たとえ琉球国王でも内部に入る際は女装しなければならないとされていたほどです。聖域内の拝所に首里城にあった部屋と同じ名前が付けられている点も、王国が斎場御嶽を特別な聖地とみなしていた証です。
現在も巡礼や観光の面で重要な場所になっている
19世紀に琉球王国が滅亡した後も、斎場御嶽は人々にとっての信仰のよりどころとされてきました。現在でもアマミキヨゆかりの聖地を巡る「東御廻り(アガリウーマイ)」と呼ばれる巡礼が行われ、斎場御嶽は巡礼で最も重要な場所とされています。
古くから重要な聖地とされ、今も沖縄の人々のよりどころになっていることから、2000年に世界遺産に登録されました。現在では毎年40万人が訪れるほどの人気観光スポットにもなっています。
斎場御嶽見学の所要時間はどのくらい?


斎場御嶽を見学する際は、内部の聖域が広いため、40分~1時間はかかると考えておくと良いでしょう。
ただ聖域の内部には見どころが多くあります。1つ1つのスポットをじっくり見ていく場合、1時間から1時間半は必要になるでしょう。なお、現地のガイドさんに案内してもらう形で周った場合は50分程度となります。
斎場御嶽の魅力3選


斎場御嶽が沖縄で歴史のある聖地やパワースポットであるとはいえ、具体的にどのような魅力があるのかわからない人も多いでしょう。魅力を先に知っていれば、聖域内部の散策も楽しめます。斎場御嶽の持つ魅力に以下の3つが挙げられます。
聖域内の豊かな自然がパワースポットとされるゆえん


斎場御嶽の魅力として、まず聖域内の豊かな自然は外せません。聖域内は豊かな緑が見られたり、岩肌が荒々しく露出しているさまを目の当たりにしたりすることができます。静かに木々や岩などの前に立ち止まって五感を研ぎ澄ませてみると、不思議な雰囲気を感じられるでしょう。深い森であるため、マイナスイオンで気持ちが安らぐことも期待できます。
風の音や鳥のさえずりなどに耳を傾けてみるのもおすすめです。風の音などに意識を向けてみると、穏やかな気分になったり様々な気付きを得たりできるでしょう。
実は沖縄では基本的に自然のパワーを感じることが信仰の形です。聖域内の自然に意識を向けてパワーを感じられれば、斎場御嶽の持つ魅力に気付かされるでしょう。
6つのイビで当時の祭祀を知ることができる


斎場御嶽の2つ目の魅力は、やはり古くから祭祀が行われていたことです。聖域内には6つの「イビ」と呼ばれる地点があり、この神域で一連の祭祀が行われていました。
聖域内を歩いていくと、豊かな自然の中に祭祀が行われた場所や壺・香炉などが所々に残っています。1ヶ所ずつ説明板を丁寧に見ていくと、当時の祭祀の様子もイメージしやすいです。順路も決まっているため、ぜひ行われていた祭祀をイメージしてみましょう。
ガイドツアーで歩きながら深く学べる
斎場御嶽を巡る際は、ガイドツアーも利用してみると良いでしょう。斎場御嶽について知り尽くしたガイドさんが、一緒に歩きながら聖域の歴史や祭祀、見どころを説明してくれます。
斎場御嶽の予備知識は、入口手前の緑の館やガイドブックなどを使って学ぶことは可能です。ただ、初めて斎場御嶽を訪れた場合、聖域独特のマナーなどに慣れることは難しいでしょう。ガイドさんが近くで案内してくれれば、マナーや歴史などについて実地でレクチャーしてくれます。
なお、斎場御嶽のガイドツアーは、土日祝日に1日9回行われる定時ガイド(300円)と、予約ガイド(2,000円)があります。ガイドさんにじっくり案内してもらいたい場合は検討してみると良いでしょう。
斎場御嶽の見どころ8つを順路に沿ってご案内!


斎場御嶽を巡る際、順路沿いにある見どころをじっくり見ていくのがおすすめです。実は足早に進んでいくと、つい見どころを見逃してしまう場合もあります。現地での見学を堪能できるように、内部で注目の見どころを8ヶ所ご紹介します。順路に沿っている分、実際に見学する様子もイメージできるでしょう。
緑の館セーファ


斎場御嶽の入口に建っているのが「緑の館セーファ」です。館内には斎場御嶽にまつわる資料が展示されていたり、内部でのマナーをビデオで解説していたりします。本格的に内部を見る前の予習におすすめの場所です。
また、有料ガイドの受付も行っています。もしガイドさんに案内してもらいたいのであれば、立ち寄った際に申し込んでみると良いでしょう。
ウローカー


緑の館セーファからまっすぐ進んだ後、右側に入った奥に見えてくるスポットです。聖域に入る前に禊(みそぎ)を行って体を清める場になっています。神社でいう手水舎に当たるところです。
石組みが水を貯める浴槽のような造りになっているのが見てとれるでしょう。なお、見学の際は足元に十分注意しましょう。
御門口(うじょうぐち)


緑の館セーファから道なりに左側、ウローカーからは戻って右側に入ったところにあります。斎場御嶽の聖域の入口で、神社でいう拝殿に当たる場所です。
入口の脇には6つの香炉が置かれています。聖域内にある6つのイビを象徴しているものです。参拝者は中に入る前に香炉を拝んでから入るのが習わしでした。聞得大君もお新下りの儀式を行う際、おつきの女性とともにここから中に入りました。
男子禁制だった時代は、国王であっても着物の衿合わせを女性風に直すしきたりがありました。ちなみに現在では、男性も自由に内部に入れます。
大庫裡(うふぐーい)


御門口を抜けて坂道を登り、左側に見えてくる拝所です。最初の拝所であることから「大広間」や「一番座」といった意味があります。ちなみに、首里城正殿の2階にも同じ名前の部屋がありました。
聞得大君もお新下りの際、最初に大庫裡で儀式を行いました。王国の繁栄を祈るとともに、「お名付け(霊威付け)」と呼ばれる儀式も行われました。おつきの女性たちも新しい聞得大君を祝福する意味で祈りを捧げました。
寄満(ゆいんち)


大庫裡から奥に進み、突き当りを左に折れて進んだ先にあります。2番目の拝所で、「台所」や「厨房」を、ひいては「豊穣の寄り満ちる場所」を意味するところです。儀式の際は国の内外から寄せられた食料品や交易品が集められた場とされています。琉球王国の五穀豊穣を祈る場となっていました。なお、戦前までは豊作や凶作を占う馬型の石も安置されていました。
寄満に来たら拝所の上で垂れ下がっている鍾乳石も注目すると良いでしょう。かつて聖域が鍾乳洞だった名残で鍾乳石が残っています。
聖なる水を受ける2つの壺


寄満から引き返してまっすぐ進むと、右側に2つの壺が並んで据え付けられているのが見えるでしょう。参道側にあるのが「アマダユルアシカヌビー」、奥の方にあるのが「シキヨダユルアマガヌビー」です。
両方とも上部から垂れている鍾乳石を伝ってくる水を受け止めるために置かれています。壺が受けている水は霊水とされ、首里城での儀式に使われていました。なお、現在も神聖な水とされているため、触ったりお金を投げ入れたりしないようにしましょう。
三庫裡(さんぐーい)・チョウノハナ


2つの壺が据えられているところからさらに奥に進むと、トンネルのようなものが姿を現します。2つの岩で三角形の穴が作られており、斎場御嶽最大の見どころ・写真映えスポットになっています。斎場御嶽が紹介される際、最も写真の題材にされやすい場所です。また、穴越しに日が差すと神々しい雰囲気さえ感じられるでしょう。
三庫裡とチョウノハナはトンネルの奥にある拝所です。特に三庫裡の右側にあるチョウノハナは、斎場御嶽で最も神聖で聞得大君に関わる場所であるため、触ることさえできないようになっています。かつて金の勾玉が出土したことから、非常に重要な場所と考えられています。
久高島遥拝所


三庫裡の近くには久高島遥拝所があります。茂みにぽっかり空いた穴の向こうに太平洋と久高島が見えるようになっている場所です。
久高島は琉球を生み出した神・アマミキヨが最初に降り立った場所とされています。かつて琉球国王も五穀豊穣を願って参拝していたほどの場所です。同時に美しいオーシャンビューや久高島の姿が見えるため、手前のトンネルと並ぶ見どころとして知られています。
斎場御嶽を巡る際の注意点3つ


斎場御嶽は首里城などとともに世界遺産にもなっている分、観光地としても人気です。ただし観光の際は気を付けるべき点がいくつかあります。
斎場御嶽では歩きやすい靴や清潔感のある服装を用意する


まず、斎場御嶽を歩く際は歩きやすい靴の用意が欠かせません。聖域の内部はところどころ足元が悪かったり傾斜がきつかったりする場所があるためです。参道を進む際はやや滑る石畳の上を歩くため、十分に注意する必要があります。スニーカーが最も理想的でしょう。ちなみにヒールなど歩きにくい靴を履いて来てしまった場合は、緑の館セーファでサンダルをレンタルできます。
また、服装についても聖地である分、清潔感のある適切なものを選ぶべきです。露出が著しいものや汚れが目立つものなどは不謹慎とされるため、できれば避けましょう。
南城市地域物産館でチケットを購入してから入口に向かう


斎場御嶽を見学する際は、少し手前の南城市地域物産館(がんじゅう駅)でチケットを購入しましょう。物産館から斎場御嶽の入口までは約500m離れており、歩いた場合は数分かかります。もしチケットを買い忘れた場合、数分かけて物産館まで戻る羽目になります。
那覇市内などから車やバスで着た場合、物産館の近くの駐車場やバス停に立ち寄ることになります。最初に必ず物産館を訪れてチケットを買うようにすれば、余計な手間が省けるでしょう。
斎場御嶽を巡る際はマナーも大切に


斎場御嶽を見て回る際はマナーを大切にするべきです。確かに斎場御嶽は首里城と同じく沖縄が誇る世界遺産ではあるものの、本来は大切な聖地とされています。
聖域内では拝所にむやみに入らないことや香炉に登らないことを明記した注意書きも多いです。注意書きには一度目を通した上で、しっかり内容を守るようにしましょう。また、聖地内の石や植物を勝手に持ち帰ったり、参拝に来た人に話しかけたりすることも避けるべきです。あくまでも慎み深く振舞うことが求められます。ほかにも大声を出したりごみを投げ捨てたりすることも絶対にしてはいけません。
なお、斎場御嶽に入る際や、各拝所を見る際は一言挨拶しておくと良いでしょう。ちょうど神社にお参りするときのように敬意に基づいて行動することが、気持ち良く見て回れることに繋がります。
斎場御嶽周辺の魅力的な観光スポット6選


斎場御嶽のある南城市には、ほかにも知念岬公園やニライカナイ橋、久高島などおすすめのスポットが各所にあります。斎場御嶽の近くにある魅力的なスポットを6つご紹介しましょう。
知念岬公園


斎場御嶽から国道331号線を挟んで海側の先端にあります。名前の通り知念岬に面しており、眼前に広がるエメラルドブルーの太平洋が非常に美しいです。沖合に浮かぶ久高島やコマカ島も見えるため、ぜひ観察すると良いでしょう。遮るものがない分、360度のパノラマを楽しめます。
休憩所となっている東屋の屋根は、沖縄の伝統家屋に見られる赤瓦です。斎場御嶽のすぐ近くで神の島久高島が見える場所であるため、海風に当たりながら琉球の歴史に思いを馳せてみましょう。
■住所:沖縄県南城市知念字久手堅
■営業時間:自由
■アクセス:沖縄自動車道南風原南I.C.から車で約27分、斎場御嶽より車で約2分・徒歩約8分
■新型コロナウイルス対策情報:各自でアルコール消毒や三密対策、ソーシャルディスタンスなどを徹底してください
知念城跡


斎場御嶽から国道331号線を南に6分程度進んだところにある城跡です。12世紀から13世紀にかけて築城され、知念地方を治めた按司(あじ:琉球時代の地方領主)の居城として機能しました。18世紀には琉球王国が派遣した役人の番所も設置されています。加えて沖縄最古の歌集『おもろさうし』に登場する城としても有名です。
城内には古い城郭である「クーグスク(古城)」と、新しい時代のものである「ミーグスク(新城)」とがあります。クーグスクは自然石を、ミーグスクは切り石を使っているのが特徴です。特にミーグスクのアーチ門や城壁は非常に見事な造りになっています。実際に城を訪れる際は新旧の城壁を見比べたり、日本の城との違いを楽しんだりすると良いでしょう。
また火の神の祠や友利御嶽(ともりうたき)も重要な場所です。東御廻り(アガリウマーイ)で訪れる場所の1つになっているため、現在でも沖縄中から多くの人が参拝しています。斎場御嶽と関わりの深い場所の1つです。
■住所:沖縄県南城市知念字知念
■営業時間:自由
■アクセス:沖縄自動車道南風原南I.C.から車で約22分、斎場御嶽より車で約6分/路線バス「久美山」バス停より徒歩約20分
■新型コロナウイルス対策情報:各自でアルコール消毒や三密対策、ソーシャルディスタンスなどを徹底してください
ニライカナイ橋


那覇市方面から沖縄県道86号線を国道331号線に向かって進む途中にある橋です。正確にはニライ橋とカナイ橋の2つからなっており、合計で約1,200mの区間になっています。橋の名前は沖縄の神話に登場する神々の理想郷「ニライカナイ」が由来です。
那覇市方面から進むと、ヘアピンカーブを緩やかに下りながら前方に太平洋と青空が見られます。沖縄本島南部きっての絶景スポットであるため、斎場御嶽に行く途中で通ってみると良いでしょう。
なお、橋の頂上付近には展望台があり、旅行メディアでよく見られるニライカナイ橋は展望台から写したものです。車を停めてじっくり眺めることができ、絶景を楽しむうえでおすすめです。展望台には駐車場がないので、入口付近で停めることになります。
■住所:沖縄県南城市知念吉富
■営業時間:24時間通行自由(台風・悪天候時は通行止め)
■アクセス:沖縄自動車道南風原南I.C.から車で約23分、斎場御嶽より車で約6分
■新型コロナウイルス対策情報:各自でアルコール消毒や三密対策、ソーシャルディスタンスなどを徹底してください
ガンガラーの谷


斎場御嶽から見て南西、南城市の西側にある渓谷です。数十万年前にサンゴ礁でできた鍾乳洞が崩れて形成されたと考えられています。日本人の祖先といわれている湊川人の人骨や道具なども出土しており、考古学的にも重要な場所です。渓谷の中には手つかずの森が広がっている分、自然の神秘を感じやすい点も魅力になっています。
渓谷に入る際はガイドツアーへの参加が必須です。湊川人が住んでいたとされる洞窟や亜熱帯地域独特の樹木であるガジュマルなどを見て回れます。コースの途中には洞窟内に設けられたケイブカフェもあります。洞窟内でドリンクなどをいただくという、かなり珍しい体験ができる点もポイントです。
■住所:沖縄県南城市玉城字前川202
■営業時間:9:00~17:30
■入場料(ツアー料金):大人2,500円、保護者同伴の小学生以下無料
■アクセス:沖縄自動車道南風原南I.C.から車で約20分、斎場御嶽より車で約20分/琉球バス「玉泉洞前」バス停より徒歩約2分
■新型コロナウイルス対策情報:https://gangala.com/staff-blog/301/
あざまサンサンビーチ


斎場御嶽から車で約5分程度北東に行ったところにあるビーチです。南城市きってのビーチで、真っ青な海と白い砂浜が広がっています。遠浅で遊泳エリアが広く、クラゲ防止ネットも設置されているため、安全性も高いです。なお、遊泳は4月下旬から10月末までと長期に及んでいます。
海水浴に加えて、シュノーケリングやバナナボート、ウェイクボードなどマリンアクティビティの種類が豊富です。バーベキュープランも用意されているため、箸など食器を準備するだけで海を眺めながらのバーベキューを楽しめます。ほかにも冬季のドッグランや海開き時のビーチまつりなど、イベントが多い点も魅力です。
■住所:沖縄県南城市知念字安座真1141-3
■遊泳可能期間:4月下旬~10月末
■営業時間:10:00~17:00(土日祝日は18:00、7・8月は19:00まで)
■入場料:(駐車場は1日500円)
■アクセス:沖縄自動車道南風原南I.C.から車で約20分、斎場御嶽より車で約5分/路線バス「あざまサンサンビーチ入口」バス停より徒歩約5分
■新型コロナウイルス対策情報:
https://okinawa-nanjo.jp/beach/news/wp-content/uploads/2020/07/d9efa0f265912ade105d4859e24d9385.pdf
久高島


沖縄本島の南東沖に浮かぶ島です。沖縄の創世神アマミキヨがニライカナイから最初に降り立った場所とされていることから、「神の島」の別名もあります。琉球王国の時代には国王が聞得大君とともに参拝したこともありました。
斎場御嶽からだと近くの安座間港から高速船やフェリーに乗ってアクセスできます。島は美しいサンゴ礁に囲まれているため、イシキ浜やウパーマ浜など風光明媚な浜が多いです。また、古くから聖地とされていたため、御嶽や拝所も各所にあります。立ち入り禁止になっているところもあるため、厳かな気持ちでお参りすればパワーを感じられるでしょう。
なお、島を周る際は現地のガイドに案内してもらうのがおすすめです。現地でなければ分からない歴史や風習などに接することができる分、充実した島巡りができます。
■住所:沖縄県南城市久高区
■フェリー・高速船運行時間:8:00~17:00(1日6往復、詳しくは久高海運サイトへ)
■乗船料(往復):大人1,280円、小人650円
■アクセス:沖縄自動車道南風原南I.C.から車で約27分、斎場御嶽より車で約5分/路線バス「あざまサンサンビーチ入口」バス停より徒歩約5分→安座間港より高速船・フェリーで約15~25分
■新型コロナウイルス対策情報:各自でアルコール消毒や三密対策、ソーシャルディスタンスなどを徹底してください
斎場御嶽までのアクセスをご紹介


斎場御嶽までアクセスするには、那覇市内から車やバスを利用することになります。詳しくご説明しましょう。
バスでアクセスする場合


那覇市内や那覇空港からバスを利用する場合は、沖縄県庁の近くにある「県庁南口」バス停から東陽バスに乗車します。約1時間の乗車で「斎場御嶽入口」バス停で下車します。運賃は830円です。那覇空港からアクセスする場合は一度ゆいレールで県庁前駅まで移動し、県庁前駅から徒歩で「県庁南口」バス停に向かうと良いでしょう。那覇空港から県庁前駅までは13分で270円、県庁前駅から「県庁南口」バス停までは徒歩約10分です。
「斎場御嶽入口」バス停からはせいふぁの道を歩いて入口まで行きます。入口までの所要時間は6分程度です。バス停の近くにある南城市地域物産館でチケットを購入してから入口に向かいましょう。
車・タクシーでアクセスする場合


那覇空港や那覇市内から車やタクシーで向かう場合は、高速道路経由か一般道経由で所要時間が変わってきます。高速道路を経由する場合は約40~50分、一般道の場合は約1時間20分です。
那覇空港から高速道路を経由する場合は、まず国道331号線で糸満市方面に進みます。途中の豊見城名嘉地I.C.から南風原南I.C.まで那覇空港自動車道を進んだ後、国道507号線と331号線を経由するルートです。一方、高速道路を使わない場合は国道331号線をひたすら進めば到着します。駐車場については、南城市地域物産館の敷地に約150台分の広さで設置されています。
タクシーを利用する場合、運賃は7,000円が目安です。運転手に斎場御嶽に行きたい旨を伝えるだけで問題ありません。
おわりに


今回は沖縄で最高の聖地で、世界遺産にも登録されている斎場御嶽の見どころなどをご紹介しました。沖縄を造った神様が設けた聖地である分、パワーを感じられるでしょう。事前にマナーや歴史などを知る必要はあるものの、敬意をもって歩けば充実した時間を過ごせます。
なお沖縄県内にはほかにも様々な観光地があります。もし斎場御嶽以外にも県内の観光地を巡りたいのであれば、以下の記事も参考にしてみてください。