最終更新日 2022-02-15
茨城県は、太平洋に面した北関東の県の1つで、海と山と両方の絶景を楽しむことができる場所です。収穫量・漁獲高などで日本一を誇る食べ物も多くあり、海の幸や山の幸などのグルメもたっぷりと楽しむことができるんです。また、農業県で自然が豊かでありつつも、日本で唯一の研究学園都市としての面もあるんですよ。
近年、大洗町のように「ガールズ& パンツァー」というアニメの舞台となったことをきっかけにアニメとコラボし、アニメ聖地巡礼として多くの観光客が訪れている町もあります。今回は、そんな茨城県の「知らないと損する」茨城県の定番から穴場までの観光スポットをたっぷりとご紹介します!
オススメの観光スポット&アクティビティ
まずは、茨城県のエリアごとにおすすめの観光スポット&アクティビティをご紹介します。
■つくば・牛久エリア
日本夜景遺産でもある筑波山と筑波山神社


日本夜景遺産にも登録されている筑波山は、871mの男体山と877mの女体山の二峰からできている山です。
パワースポットとしても知られる霊山「筑波山」は、麓にある「筑波山神社」から、男体山へはケーブルカー、女体山にはロープウェイを利用して、それぞれの山頂を目指すことができます。山頂にあるケーブルカーの駅の3階は「コマ展望台」と呼ばれ、無料で誰もが関東平野を眺めることができます。ロープウェイの山頂駅にも「女体山展望パーラー」があり、霞ヶ浦・関東平野を見ることができます。
ケーブルカー、ロープウェイともに山頂駅には、軽食やスナックを食べることができるレストランと、お土産などを購入できる売店が完備していますので、登山記念のショッピングを楽しめます。徒歩で山頂を目指すにしても、筑波山の標高はそれほど高くはないので初心者でも気軽に登山ができるおすすめの山です。
登山コースも、男体山と女体山を結ぶ「自然研究路」。奇岩・怪石めぐりをしながら女体山へ向かう「おたつ石」「白雲橋」コースなどのほかに、筑波山の梅を楽しむ「筑波山四季の道」など、目的にあわせて様々なコースがあります。
筑波山では、麓にある筑波山への参拝も忘れてはいけません。筑波山神社は、平安時代に編纂された「延喜式」にも載っているほどの古社です。御祭神は、男体山に祀られている筑波男大神・いざなぎと、女体山に祀られている筑波女大神・いざなみです。夫婦和合の神として知られているだけに、ご利益は「夫婦円満」や「縁結び」などがあります。授与品として「縁結守」が扱われています。
他には、江戸城の鬼門として崇敬されたこともある方位除け守りとしての「御砂御守」、筑波山の神の分身である「錦守」などがありますので、参拝記念に頂くのもよいでしょう。境内には市指定文化財である随神門があり、そのそばには800年を超える大杉の御神木があります。
県指定文化財になっている日枝神社、春日大社・拝殿などの歴史的な建築物を見ることができます。
また、筑波山神社では2019年現在、初穂料500円を収めて御朱印を頂くことができます。
なかでも「梅まつり」の限定御朱印は、梅のスタンプがついてかわいいのでおすすめです。
■住所:茨城県つくば市筑波
■営業時間:午前8時30分~午後5時15分 ※年中無休(筑波山観光案内所)
■アクセス:
・筑波駅・つくばセンターから直行筑波山シャトルバス運行
・自動車は常磐自動車で土浦北ICから40分、もしくは北関東自動車道桜川筑西ICで40分ほど
つくばエキスポセンター


つくばエキスポセンターには世界最大級のプラネタリウムがあり、大人のカップルにもおすすめの観光スポットです。1985年の「人間・居住・環境と科学技術」をテーマとして開催された科学万博つくば85。それを機に建設されたくつばエキスポセンターは、最新の科学技術や科学を身近に感じてもらえるようにと「科学館」として現在利用されています。鉄筋コンクリート2階建で、1階、2階それぞれに工夫を凝らした展示場となっています。1Fの一部では科学万博つくば85の思い出を見ることもできます。
屋外のH-IIロケット実物大模型が展示してあり、つくばエキスポセンターのランドマークでありフォトスポットの1つでもあります。自慢のプラネタリウムですが、直径25.6mの世界最大級のドームで臨場感ある星空や宇宙を楽しめます。子供向けの番組だけでなくオリジナル企画、季節の星空解説、特別番組と様々なプログラムが上映されています。上映スケジュールはHPより確認ができます。
■住所:茨城県つくば市吾妻2丁目9
■営業時間:9:50~17:00
■アクセス:
・JR常磐線 「ひたち野うしく駅」「荒川沖駅」「土浦駅」下車後に路線バスでつくばセンター。
・つくばエクスプレス つくば駅下車徒歩5分ほど
・高速バス 八重洲南口より筑波大学行、つくばセンター行のいずれかに乗り、つくばセンターで下車。
・自家用車 桜土浦IC下車、もしくは圏央道つくば中央IC下車
JAXA筑波宇宙センター


JAXAは日本で一番大きい宇宙航空開発施設です。自由見学可能な展示館「スペースドーム」と、予約が必要なガイド付きツアーの2つの方法で、JAXA施設内部を見学することができます。
ガイド付きツアーは、一度の定員が40名で所要時間1時間10分ほどです。平日・休日午前11:30または午後15:00のどちらかを予約します。18歳以上の一般の人は、500円で、宇宙飛行士養成エリアを見学や、日本の宇宙実験棟「きぼう」のコントロールセンターの様子を見たりできます。自由見学可能なロケット広場には、50mあるH-IIロケットが展示してあり、フォトスポットになっています。
同じく自由に見学できるプラネットキューブでは、宇宙に関する話題性のあるニュースを企画展示しています。
ロケット広場以外は、屋内見学が中心なので雨天関係なくいつでも楽しめるおすすめの観光スポットです。
飲食可能な休憩スペースもありますので、売店で販売されている宇宙食を試してみるのも面白い体験になるでしょう
■住所:茨城県つくば市千現2−1−1
■営業時間:9時30分~17時00分
■アクセス:
・ JR 常磐線「荒川沖駅」下車。関鉄バス「筑波大学中央」行きまたは「つくばセンター」に乗り、「物質材料研究機構」で下車する。徒歩1分ほど。
・つくばエクスプレス線「つくば駅」下車。関鉄バス「荒川沖 駅」行きに乗り「物質材料研究機構」下車。徒歩 1分。
牛久大仏


全長120mの世界最大の大仏が、茨城県牛久にある「牛久大仏」です。
青銅でできた阿弥陀大仏は、大仏の胸にあたる85mのところに展望台があり、牛久の町を一望することができます。天候によっては、富士山、スカイツリーなどまで見ることができます。大仏の胎内部、牛久大仏が建っている敷地内に様々な見どころがあります。牛久大仏の胎内でおすすめなのが、写経体験。77席用意された写経用の席は、一人一人が写経に向き合える静かな空間です。200円から気軽に写経体験ができます。
敷地内は、首都圏で最も大きな浄土真宗の墓地である浄苑を兼ねた公園墓地になっています。浄土真宗の教えの世界を表現していて、動物とふれあったり猿のステージを見ることができる「ふれあいガーデンテラス」や、約1万平方メートルの花畑で季節の草花を鑑賞したり、お花摘みをしたりできる浄土庭園があります。敷地内にある滝、群生海と呼ばれる池、2mもの胴回りがある日本一の「大香炉」は、どちらも外せないフォトスポットです。
茨城の名物が味わえる仲見世や牛久大仏限定のお土産屋も完備していて、一日のんびりと過ごすことができます。
牛久シャトー


1903年に日本で初めて本格的なワインの醸造施設を作った実業家の神谷傳兵衛が創業したのが、牛久シャトーです。
レンガ建てで、茨城県の近代化産業遺産・国指定重要文化財となっている歴史有る建築物は本館で、内部は一般公開をしていません。本館から噴水のあるサンクンガーデンを抜けたところに建つ建物は、「神谷傳兵衛記念館」と呼ばれ、見学をすることができます。およそ6万平方メートルの敷地内にある「神谷傳兵衛記念館」を運営しているのが、オノエングループです。
「神谷傳兵衛記念館」では、実業家神谷がワイン文化黎明期であった明治の日本で、どれだけ努力をしたかを学んだり、当時のワインの醸造の仕方の資料を閲覧したりすることができます。
オノエングループも竹林、お花畑に囲まれた場所に「オノエンミュージアム」を運営しており、ミュージアムではオノエングループの歴史、ワインを一般家庭に浸透させるためにマーケティングを駆使したその当時の趣ある広告などを閲覧できます。
■住所:茨城県牛久市中央3-20-1
■営業時間:10:00 ~ 16:00 無休(年末年始・弊社指定休業日を除く)
■アクセス:
・JR 常磐線「牛久駅」下車東口(シャトー口)より徒歩約8分
・自動車 常磐自動車道/つくば牛久ICから
雲魚亭・河童の碑


雲魚亭もしくは小川芋銭記念館は、市指定の文化財です。
小川芋銭は、江戸末期1868年に生まれの日本画家で、本名は茂吉といいます。最初は洋画を学びましたが、のちに横山大観に認められて日本画家の道に進みます。画家でありながら、俳人でもあった芋銭は、「牛里」という名で俳人としても活躍しました。河童に大変興味を持ち、多くの河童の絵を描いたことで知られます。
この雲魚亭は、晩年に建てられた芋銭のアトリエ兼邸宅で、芋銭の河童の絵や手紙などの作品が展示保存されています。
このアトリエから徒歩1分とかからないところに、芋銭の友人たちによって河童の碑が建てられました。
碑に描かれている河童は、芋銭が晩年に描いたといわれる「河童図」です。
また、河童の絵のほかに、芋銭の言葉「誰識古人畫龍心」が刻まれています。とてもユーモアあふれる河童の絵を描いたことで知られる芋銭。今も彼の絵に魅せられる人が多くいるほどです。
■住所:茨城県牛久市城中町2690-3
■営業時間:
・4月~9月:午前9時~午後5時
・10月~3月:午前9時~午後4時
■アクセス:
・JR常磐線牛久駅よりコミュニティバスかっぱ号
・自家用車 谷田部IC、つくば牛久IC
得月院


牛久にある得月院は、牛久駅より徒歩30分ほどの場所にあります。曹洞宗のお寺さんで、河童の絵を描いたことで知られる日本画家小川芋銭の墓があるお寺でもあります。得月院の創建については諸説ありますが、戦国時代に女性の武将として太閤秀吉にも認められた妙印尼の法名である得月院殿月海妙印大姉に因んだ寺で、1600年前後には既に開山していました。
そんな得月院のみどころには、五輪塔、閻魔堂、大木などがあります。五輪塔は、高さ116.5cmで寺の墓地の一角に建っています。四角、円、三角、半円、如意珠形の5つのパーツから構成され、それぞれに梵字が書かれています。木製で1mほどの座り姿の閻魔が安置されている閻魔堂は、1707年に大崎三兵衛によって寄進されたと言われています。閻魔様の隣には、三途の川で衣服をはぎとるという奪衣婆もいます。この閻魔堂の様子を小川芋銭も描いています。
また、境内にある樹齢400年ほどの榧も「樹下石人談」という作品として芋銭は描き残しています。小川芋銭の記念館と得月院は近くにあります。一緒に見学をするとより牛久の歴史と牛久で生活した昔の人について学ぶことができ、牛久観光を満喫できるのではないでしょうか。
■日立・高萩・奥久慈エリア
伊師浜海岸


太平洋に面した伊師浜海岸は、快水浴場百選にも選ばれた、海がとてもきれいな海岸です。
日立市によって海の保全活動なども行われており、白い白浜が長く続く絶景を楽しめます。自然環境もよいため「ウミウ」の飛来地や、アカウミガメの産卵地でもあり、その美しい海岸の景色は、「日本の白砂青松100選」に選定されています。海岸では毎年8月の第一日曜日は、「十三まつり」があります。
この祭りのみどころは、全国的にも珍しい徒歩鵜飼というもので、鵜匠が篝火の灯されるなか、小船などは使わず、鵜とともに川の浅瀬に直接入って行う鵜飼のことです。
御岩神社


常陸国最古霊山御岩神社の創建は不明ですが、すでに721年に編纂されている書物「常陸國風土記」に名前が載っていることから、長い歴史がある神社であることがわかります。
すでにその書物で信仰の対象の地であったと書かれているこちらの神社には、国之常立神 大国主神 伊邪那岐神 伊邪那美神 大山祗神など20柱が神社にご祭神として祀られています。また、茨城百景にもなっている霊山御岩山も合わせると全体で188柱の神々が祀られていて、国内でも有数のパワースポットの1つです。
駐車場から御岩神社までは10分かからない程度の道のりです。樹齢600年を超える神木三本杉や、金剛力士立像がいる桜門を過ぎたら、御岩神社の拝殿まではすぐ。境内にある斎神社には、室町時代作の阿弥陀如来と鎌倉末期に作られた大日如来が安置されています。神社なのになぜ仏像が祀られているのか、とても気になりませんか?
こちらの神社では、回向祭というお祭りが春と秋に二度開催され、その時に先祖の冥福を祈るために、仏も神も一緒にお祈りをするそうです。先祖のご冥福を祈るのに神佛を問わないということで、とても平和な考えですね。この祭りの際には、限定の御朱印を頂くことができますので、御朱印を集めて神社仏閣を巡っている方は、年に二度のチャンスを逃さないようしましょう。
御岩神社から奥宮であるかびれ神宮までは、山を20分ほど登ります。この奥宮には、天照大神 (あまてらすおおみかみ)、邇邇藝命 (ににぎのみこと)、立速日男命 (たちはやひをのみこと)が祀られています。この奥宮であるかびれ神宮は、かつて水戸藩の祈祷所でもあったところです。
御岩神社の境内にも、かびれ神宮はありますが、天候の良い日はぜひ奥宮まで目指してみましょう。御岩山は、戦前は茨城四十五景と言われたほど風光明媚な場所のひとつです。御岩神社から山頂までは40分ほどです。
五浦海岸


関東の松島と呼ばれる「五浦海岸」は、太平洋に面した北茨城の景勝地の1つです。波の侵食によって作られた50mほどの断崖絶壁が続く場所で、大小の入り江から形成されています。「五浦」の名前の由来は、「小五浦」「大五浦」「椿磯」「中磯」「端磯」の5つの浦があるためと言われています。
この五浦海岸の地を愛した岡倉天心が1906年に日本美術院を移し、のちに日本画で知られることとなる横山大観などが美術を学びました。その岡倉天心の活動を記念したゆかりの建物が、「茨城県天心記念五浦美術館」「六角堂」と同じように五浦海岸にあります。残念なことに五浦海岸で見ることができる現在の六角堂は、2012年に再建されたものです。2011年の津波で以前の六角堂は流されてしまったためです。
この六角堂の別名「観瀾亭」と言い、六角形の建物の内部には、茶室や仏堂などがあります。朱色に塗られた鮮やかな姿が、五浦の海岸ととてもあうため多くの人がその風景を見に訪れます。六角堂付近の大津岬にある五浦岬公園は、日本の渚百選に選ばれている五浦海岸全体を見渡せるおすすめのスポットです。散策路も整備されているほか、展望台もありますので、ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。
袋田の滝


茨城県大子町にある袋田の滝は、長さ120m、幅が73mある非常に見ごたえのある滝で、日本三大名瀑のひとつです。国の名勝地である滝は、江戸の時代に水戸藩の領地でもあったこともあり水戸光圀公が訪れたことがある滝です。どのシーズンでも風光明媚な景色を楽しめますが、なかでも「氷爆」という自然現象により凍った滝を見ることができる冬には一度訪れてみたいですね。四段になって岩肌を落ちてくる迫力ある袋田の滝。その全景を正面から鑑賞したいなら、観瀑台がおすすめです。
袋田の滝には、2つの観瀑台があります。第一の観瀑台は袋田の滝トンネルを抜けてすぐのところにあります。2008年にできた新観瀑台である第2観瀑台は、エレベーターが完備されています。第一から第三までデッキが作られており、44m,48m,51mの高さから滝を見学できます。これらの観瀑台は有料ですが、滝のそばにある月居山から見る場合は、滝を横から見ることにはなってしまいますが、無料でみることができます。また、周囲の宿泊施設では滝をみることができる客室やテラスがもうけてありますので、それらの施設を利用することで、のんびりと室内から滝を鑑賞できます。
永源寺


紅葉の時期が美しいことで知られる茨城県の永源寺は、その特徴から「もみじ寺」という名前で呼ばれています。曹洞宗のお寺で、1446年に創建されました。ご本尊は釈迦如来です。
お寺の見時は紅葉の時期ですが、それ以外の時期でも大子の町を眺めることができる高台にあるので、絶景をみることができます。こちらの神社の庫裡で御朱印を頂くことができますので、御朱印を集めている方ははぜひ忘れずに訪れてくださいね。また、この寺は、大子町の奥久慈大子七福神廻りのひとつにもなっており、弁財天が祀られています。弁財天は、芸事の神様として知られています。こちらで見ることができる弁財天は、腕が8本あることから八臂弁財天と呼ばれています。
竜神大吊橋


青い橋が印象的な竜神大吊橋は、茨城県奥久慈県立自然公園にあり、竜神ダム湖にかかっています。
ダムからの高さは100mほどで、日本最大級の高さを誇ります。橋の高さをより感じることができる「のぞき窓」が3つ設置されています。
全長446mほどある歩行者専用の橋で、歩行者専用の橋としては日本最大級の長さだと言われています。一度に3500人ほど渡ることができるだけの強度がある橋になっています。橋の名前にふさわしく、橋の両端には龍の絵が描かれています。また、橋そのものの姿もダム湖の上を自由に泳ぐ龍のようです。
橋の見どころのひとつに、竜神カリヨンがあります。橋を渡りきったところにある竜神カリヨン「木製の鐘」では愛、希望、幸福の三種類の音色を聞くことができます。この音色をカップルで聞くと幸せになれる、と言われています。橋を渡るのには、大人320年、小中学生210円かかります。天気が悪い時は通行できないことがありますので、天気予報をチェックしてから行くと良いでしょう。
橋では年間を通して様々なイベントが行われています。春先にはこいのぼりの群れが空を泳ぐ姿を見ることができます。8月の初旬には、灯ろうまつりが行われ、橋が500基の灯ろうと100本の竹灯りで幻想的に照らされます。また、自然とのコラボが楽しめる秋の紅葉時期は橋とその周辺の公園、渓谷でハイキングやピクニックがおすすめ。新そばの季節でもあり、地元「常陸秋そば」のスタンプラリーに参加がてら竜神大吊橋への観光を楽しめることでしょう。
実は、この橋からはバンジージャンプをすることができます。竜神バンジーは、世界的にも珍しい100mほどの高さからバンジージャンプができるスポットのため、スリリングな体験をしたい人達にとても人気です。バンジージャンプには体重制限や年齢制限などもあるので、それらを確認して参加しましょう。
ほかにも、竜神大吊橋周辺には、キャンプサイト、温泉などと遊び場所がたっぷりとあります。橋を見て終わりという観光スポットではないので、奥久慈の自然をたっぷりと楽しむことができる魅力的な観光スポットです。
■住所:茨城県常陸太田市天下野町2133-6
■営業時間:8:30~17:00
■アクセス:
・自家用車の場合 常磐自動車道那珂ICあるいは、常磐自動車道日立南太田ICから。
・電車の場合は水戸駅下車後、JR水郡線に乗り換え常陸太田駅で下車。茨城交通バスにのりかえ竜神大吊橋へ。
花貫渓谷


花貫渓谷は、茨城県高萩にある自然を楽しむことができる観光スポットです。すぐそばには、小滝沢キャンプ場や、神秘的な名馬里ヶ淵(なめりがふち)などの観光スポットもあります。渓谷には、汐見滝吊り橋がかかっていて、写真映えするスポットとなっています。
最もおすすめの時期は紅葉まつりが開催される時期です。木々が赤く色づき、自然の美しいトンネルを作り出します。気温も高くないので、ハイキングなど軽く体を動かすのにもぴったりな季節です。花貫渓谷で絶景スポットである汐見滝吊り橋は、紅葉の時期には、橋やその周辺がライトアップも行われます。昼間は違った、静けさのなかで見る紅葉に、癒やされることでしょう。
高戸小浜海岸


茨城県高萩市にある「高戸小浜海岸」は、日本の渚百選にも選ばれている海岸で、砂浜が少なく、海によって侵食された岸壁を見ることができます。夏に成ると海水浴場として地元の人に利用されています。2つの入り江があり、崖の上には松林が広がります。
松の緑と海の青さのコントラストが絶妙で、景勝地として知られています。岸壁、入江、海などの自然の壮大さを感じることができます。また朝日、夕日がとてもきれいな場所なので、ぜひ記念に美しい景色を背景に写真を撮ってみてはいかがでしょうか。
■水戸・笠間エリア
雨引山楽法寺


587年に創建された茨城県にある真言宗のお寺「楽法寺」は、雨引山という山号をもち、「雨引観音」という名前で親しまれています。本尊は観音菩薩/寺伝延命観音で、坂東三十三箇所霊場第24番札所や東国花の寺百ヶ寺茨城6番札所にもなっています。本尊である雨引観音は、安産や子育て、厄除けなどにご利益があると言われています。本尊は秘仏となっているために、4月の第一日曜日にのみ、見ることができます。
古刹な寺の敷地内には18ほどの見どころがあり、県指定の有形文化財となっているものだけでも、10点ほどあり、見逃せないスポットとなっています。自然が豊かな場所のためにぼたん、つつじ、あじさいなど季節の花を鑑賞するお祭りも開催されます。その他、一年を通して多様なイベントがあるお寺で、4月第2日曜日に開催される「マダラ鬼神祭」は、奇祭と言われているお祭りで、一見の価値ありです。
マダラ鬼神祭りの「マダラ鬼神」とは、オリジナルはインドの神で観音様の守護神だと言われている神様です。このマダラ鬼神の見た目は白髪に、鬼の形相。赤い衣装を身に着けた姿をしていて、お祭りでは白馬にまたがって登場します。このマダラ鬼神が、多くの鬼を従えて火災にあった法楽寺の再建を助けたといわれています。お祭りの際に、鬼が放った矢を手にいれることができると、無病息災などのご利益があるそうです。お祭りではマダラ鬼神以外に、5人の白装束姿の鬼を見ることができます。
見どころがたくさんあるお寺ですが、お休み処・おみやげ処も完備でオリジナルのお土産なども販売されていますので、ゆっくりと閲覧を楽しむことができる観光スポットです。
偕楽園


偕楽園は水戸市にある庭園で、梅がとても有名な場所です。日本名園のひとつでもあり、平成27年度には日本遺産にも認定されていて、知名度も抜群の観光スポットです。偕楽園ができたのは1842年のことで、当時の水戸藩の藩主であった徳川斉昭が造園を命じました。その藩主が、「衆と偕(とも)に楽しむ場」といった言葉から庭園名が「偕楽園」となったそうです。
広大な敷地面積がある偕楽園に隣接して千波公園、逆川緑地などがあるために緑がとても豊かなエリアです。また、文化施設も点在しているので自然、文化そして水戸市の歴史などを体感でき水戸市観光のメインとなっている場所です。3000本もの梅の木が植えられているため、やはり春が最もおすすめの観光時期ですが、それ以外のシーズンでも楽しむことができる観光地となっています。
偕楽園には、10を超える外せない見どころがあります。今回はそのなかから、季節に左右されずに楽しめる選りすぐりの外せないスポットを簡単に紹介します。
好文亭
この建物は、偕楽園を造園した当時の水戸藩主の別邸で、木造3階建ての建物です。
藩主が自らデザインした別邸は、梅の木のことを「好文木」ということに由来し「好文亭」と名付けられました。別途料金で内部を見学することができます。
3階にある楽寿楼から見渡す庭園の風景が絶景だと言われています。
吐玉泉
眼病に効くなどといわれる霊水です。
偕楽園のある場所は、湧き水が多いということで知られていた場所であったので、藩主が地形を利用し水を集水させることを考えたようです。
また、この湧水は好文亭でのお茶会での水として利用されます。
偕楽園好文亭月釜は、4月~翌年2月までの毎月第一日曜日に開催されていて、誰もが気軽に好文亭で吐玉泉の水を使ったお茶を頂くことができます。
藩主が偕楽園を作った当時は、東門などはなく正門から園に入るルートしかありませんでした。藩主が作った当時のままのルートは、
好文亭表門→一の木戸→孟宗竹林→中門→好文亭→柴前門→見晴広場
で、暗く静かな場所からスタートし、明るい場所に向かってゴールするという陰陽の世界を表現していたといわれています。
ぜひ一度この順番通りに偕楽園を訪問してみてはいかがでしょう。
■住所:茨城県水戸市常磐町1丁目
■営業時間:
・2月20日~9月30日 6:00~19:00 偕楽園本園を除く区域は24時間
・10月1日~2月19日 7:00~18:00 偕楽園本園を除く区域は24時間
■アクセス:JR水戸駅よりバスで20分ほど
弘道館
弘道館は、JR水戸駅より徒歩圏内というアクセスの良い場所にある水戸市の観光スポットのひとつです。1841年7月、江戸の末期に作られた藩校のひとつであり、かつ日本三大学府のひとつでした。敷地の一部である3.4ヘクタールが国の指定の特別史跡となっていて見学をすることができます。
正庁及び至善堂・文館・武館・医学館・鹿島神社・孔子廟・八卦堂・馬場・調練場などがありましたが、火災などで一部焼失してしまいました。跡地は、文館のように梅林として春には梅を鑑賞することができる人気スポットになっている場所もあります。弘道館の周辺には、茨城県の旧県庁舎、水戸城本丸跡などがあり1時間ほどの散策で見て回ることができ、水戸の歴史の新旧を学ぶことができます。
大串貝塚ふれあい公園
巨大な像「ダイダラボウ」を見ることができる公園です。地域によっては「ダイダラボッチ」「でいだらぼっち」と名前が異なっています。茨城県のダイダラボウに関しては、「常陸国風土記」に記されていて、丘の上に座り貝をとって食べていたと書かれています。
そんなダイダラボウを具現化したこの巨人像は、15mほどの高さがあります。そのかなり大きなダイダラボウの像そばには、縄文時代前に作られたと言われる国指定史跡大串貝塚があります。伝説によると、巨人がハマグリを食べては、貝殻を捨てたのでその捨てられた貝殻が積み重なって丘になったと言われています。この像には登ることができる階段がついていて、手のひらのところが展望台です。
また、ダイダラボウの足跡が池となった「足跡池」があり、ダイダラボウの足の大きさを実感できます。スケールの大きな像になっていますので、ぜひ展望台まで登り、壮観を眺めてはいかがでしょうか。
常磐神社


水戸藩を代表する藩主の一人である水戸光圀は、黄門様の名前で広く知られています。
その黄門様と偕楽園を作った徳川斉昭を崇敬する人々によって、偕楽園に祠堂ができたのが常磐神社の前身です。その後、1873年に明治天皇により祠堂は常磐神社となり、二代目藩主光圀が高譲味道根之命として、九代目藩主の徳川斉昭は、押健男国之御楯命という神号をいただき、主祭神として祀られています。
戦争によって、常盤神社は社殿以外の殆どが焼失してしまいましたが、全国の崇敬者によって昭和33年に再建されました。境内には摂社「東湖神社」、末社「三木神社」「常磐稲荷神社」などを含めて13ものみどころがあります。なかでも、「義烈館」は光圀と斉昭に関する遺品などを展示・保存している場所で、二人について色々と学ことができます。
また常磐神社と、摂社である東湖神社では御朱印を頂くことができます。梅の咲く頃にある観梅祭りでは、限定御朱印を頂けますので、御朱印を集めている方や、少しきになるな、という方はぜひお手に取ってみてくださいね。
東照宮


東照宮と聞くと、すぐに思い浮かぶのが世界遺産でもある日光東照宮ですが、茨城県水戸市にも東照宮があり独特の色彩の神社を観光できます。
水戸にある東照宮は1621年に創建されたもので、御祭神として徳川家康、頼房を祀っています。
神社ができたのは水戸初代藩主であった頼房が徳川家康を祀ったことが発端です。2021年には400年祭を迎える歴史のある神社のひとつです。
神社のご利益は「家内安全」、「交通安全」、「縁結び」、及び「身体健全・病気平癒」といわれており、これらは家康が和の心を尊び国の安泰、国交回復などを成功させたり戦国だった世を泰平に導いたりしたこと、また当時の平均寿命をはるかに超えた年齢まで生きていたことなどに由来するといわれています。
東照宮内には国指定文化財である「太刀 銘則包作」をはじめ8つほどのみどころがあります。また、ここでは年間を通して11の神事が行われます。毎年8月に開催される水戸黄門まつりは神輿、山車などが水戸市内にくりだし観光客も楽しむことができおすすめです。
七ツ洞公園


「七ツ洞公園」は本格的な英国式庭園を見ることができる公園です。
英国式にこだわり、英国より輸入した建材を使用し、デザインも英国法人によるものです。7つの古墳があったことから「七ツ洞」という名が名付けられていますが、古墳そのものは、池に隠れています。
見どころのひとつは、秘密の花園と名付けられた19世紀のスタイルを取り入れた英国式のコテージガーデンです。また、この公園は大ヒット映画「テルマエ・ロマエ」のロケ地でもあるので、どこで撮影されたのかを、公園内を散策しながら探してみるのも良いでしょう。
笠間芸術の森


アート好きの方におすすめの観光スポットが「笠間芸術の森公園」です。
総面積54.6ヘクタールのなかにある茨城の文化、芸術の発信場所となっています。公園には、笠間焼きのような伝統的なアートに触れることができる施設のほか、コンサート広場があり様々な屋外イベントに対応ができるようになっています。緑も多く、園内にはあそびの杜があり茨城県内では最大のローラー滑り台なども設置され、幅広い年齢層が楽しめます。
おすすめのイベントは、2019年で38回目を迎えた「陶炎祭」です。笠間焼の里である場所にふさわしい陶器のお祭りです。笠間焼きの販売以外にも、音楽イベント、食べ物などを販売する露店も出店する楽しいイベントになっています。伝統的な笠間焼きのイメージに囚われない、独創的なアーティストたちの作品に出会えるチャンスです。例年ゴールデンウィーク中に開催されますので、時期が近づいたらHPなどをチェックしましょう。
笠間稲荷神社


日本三大稲荷の1つに数えられる笠間稲荷神社は、境内に笠間稲荷美術館を併設した神社です。
創建は651年といわれ、農業、工業、商業、水産業などの守護神である宇迦之御魂命(うかのみたまのみこと)を祀っています。この笠間稲荷神社は、紋三郎稲荷、胡桃下稲荷と言う別名を持っています。理由としては、神社のあるあたりには胡桃の密林があったためと言われています。
また、紋三郎とも呼ばれる由来は、「門三郎」という信仰厚き人物がおり、地域で神社のご利益をといて信仰をひろめたことがきっかけで「お稲荷さんの門三郎」と呼ばれていたためだそうです。
ただ名前の一部が今のように「紋」と変わり紋三郎稲荷とも呼ばれています。
笠間稲荷神社には、現代神社建築の美とまで称される昭和35年に建立された「拝殿」、大絵馬が奉納されている「絵馬殿」、聖徳太子が祀られている「聖徳殿」を筆頭に5末社などと、主な見どころが17ヶ所ほどあります。そのうちの1つが銅瓦葺総欅の権現造での本殿で、装飾された彫刻はかなり精巧に作られていて、見応えがあります。この本殿は、国指定重要文化財になっています。
この神社を訪れるなら、藤が咲く季節に訪れてみましょう。樹齢400年を超える八重藤の木からなる境内の藤棚は圧巻としか言いようがないほど絶景です。また境内には美術館があり、アート好きの方がさらに楽しめる神社となっています。美術館は奈良時代に建立された正倉院を模したもので、笠間らしい古陶器を常時展示。その他、特別展が開催されます。
笠間神社では一年を通して実に多くの神事・イベントが開催されています。なかでも、秋に開催される「笠間の菊まつり」は、人気のイベントのひとつで、神事流鏑馬、舞楽祭りなどを見学できます。笠間稲荷神社は、「日本で一番長い巡路を持つ七福神詣」のひとつで、大黒天が祀られています。そのためこちらでは笠間稲荷神社のほかに、大黒天の御朱印も頂けますので、ぜひ手に入れてみてくださいね。
笠間日動美術館


笠間日動美術館は、広大な丘陵地に「フランス館」、「パレット館」、「企画展示館」と野外彫刻庭園があります。それぞれの館ごとに特色がある美術を鑑賞できます。美術館では、ルノワールの「泉のそばの少女」や「大きな勝利のヴィーナス」、ドガの「舞台の袖の踊り子」、ゴッホ「サンレミの道」、スーラの「踊る道化」などがあります。こちらの美術館で、最もユニークなのは、世界的に有名なアーティストのパレットが展示されている「パレット館」です。
広い美術館ですが、ミュージアムカフェ、ショップも併設しており、軽食、飲食を愉しんだり、ショッピングができます。のんびりとアートと自然を満喫できる観光スポットになっているので、おすすめです。
■住所:茨城県笠間市笠間978−4
■営業時間:9:30~17:00(入館は16:30まで)
※ミュージアムカフェ 10:00~16:00
※ミュージアムショップ 9:30~17:00
■アクセス:
公共交通機関の場合、常磐線友部駅北口から1日フリー乗車券300円もしくは、一回乗車100円バスを利用するか、水戸線笠間駅よりレンタサイクル、市内循環バスを利用する
春風萬里荘(笠間日動美術館分館)


陶芸、篆刻、などアーティストとしての顔のほかに、美食家としても知られた北大路魯山人の元自宅であった「春風萬里荘」が、笠間市にあります。北鎌倉にあった江戸時代の古民家「春風萬里荘」は、1100坪という広い庭園がある笠間に移築され、日動美術館分館として一般公開されています。
建物の内部には、魯山人が愛した小物が民芸調の内部とマッチしていてとてもかわいらしく、展示品以外も楽しく見て回ることができます。魯山人は大変凝り性であったため、自作のタイルが配置された風呂場があったり、自然石でくみあげた暖炉があったりとこだわりを見ることができます。
荘内には千利休の孫にあたる千宗旦の茶室を参考にして魯山人が作った茶室「夢境庵」があります。干菓子付きの抹茶や、紅茶、夏季にはアイスコーヒーなどを飲むことができますので、休憩がてら一服するのもいいかもしれませんね。現在、広大な庭は一部工事をしており、2020年のオリンピック前には終了予定で、庭園から春風萬里荘を見渡せる散策路ができます。
■住所:茨城県笠間市下市毛芸術の村
■営業時間:9:30~17:00(入場は16:30まで)/冬季(12、1、2月)は10:00~16:00(入場は15:30まで)
■アクセス:常磐線友部駅よりタクシー15分
■大洗・ひたちなかエリア
アクアワールド茨城県大洗水族館


太平洋そばにたつアクアワールド茨城県大洗水族館は、大きく9つに分かれたゾーンで、テーマに沿った展示、水族館自慢のイルカやアシカによるショーを見ることができます。大洗水族館は五階建ての建物で、延床面積19800平方メートルとかなり巨大で、その広い展示室を活かして世界最大級のウシマンボウやウバザメの剥製が展示してあります。
広いだけに見て歩くのも一苦労ですので、HPで紹介されているモデルルート「アクアワールドのココは絶対に見逃せない」「じっくりアクアワールドを満喫」「小さなお子様と一緒に楽しめるルート」を参考にして見学するとよいでしょう。
■住所:茨城県東茨城郡大洗町磯浜町8252-3
■営業時間:9:00~17:00
■アクセス:
・車:水戸大洗ICから15分ほど、日立南太田ICから60分ぐらい、潮来ICから60分ほど
・電車:ひたちなか海浜鉄道で那珂湊よりタクシーもしくはバス、
大洗磯前神社


大洗磯前神社は856年に創建された神社で、主祭神に大己貴命(おおなむちのみこと)を祀っています。
海の岩上に建っている神磯の鳥居がとても有名で、かの徳川光圀が神社の参拝の際に、見た光景を歌にして詠み残しているほどです。大洗海岸から大洗山にむけて、第一、第二と2つの鳥居をくぐり石段をあがったところに大洗磯前神社があります。本殿、拝殿以外にも與利幾神社、弟橘比賣神社、金刀比羅神社、神明社、八幡宮、御嶽神社、水神社の計七社が境内にあり見どころのひとつとなっています。
また、ガールズ&パンツアーというアニメの舞台となったことにより、聖地巡礼のスポットとしてファンからの人気が高い神社であり、ファンの方が書いた独特な絵馬を見ることができます。
西光院
峰山寺の山中にある西光院は、本堂が京都の清水寺のように見えることから、関東の清水寺と呼ばれています。
そんな本堂は、急斜面の上に建っていて、懸造とよばれる舞台のようなつくりになっている本堂の回廊からは、霞ヶ浦周辺まで見渡すことができる絶景スポットになっています。
天台宗のお寺で、創建は807年。馬頭観音を本尊として祀っています。その他にも、右手に持っている蓮華がマイクのように見え、今にも歌い出しそうな雰囲気をしているために仏像ファンから「マイク観音」とも呼ばれる、一木造りの巨像菩薩像があります。その像の高さは5.9メートルほどあると言われ、立木観音として県から指定文化財とされています。この像のそばには毘沙門天が祀られていて、常陸七福神のひとつとなってるそうです。
国営ひたち海浜公園


200ヘクタールほどの広さを誇る国営ひたち海浜公園は、「みはらしエリア」「砂丘エリア」を筆頭に大きく7つのエリアにわけられています。それぞれのエリアに花畑があり、一年を通して様々な季節の花を楽しむことができます。なかでも特に人気があるのは、初夏のネモフィラと秋のコキアで、多くの方がカメラ片手に写真撮影を楽しみに訪れます。
公園ではレンタサイクルがあり、広大な敷地内をサイクリングしながら見て回ることができます。自転車は持込も可能で、サイクリング目的で行かれる方は、南口エリアの駐車場が便利です。また、公園の楽しみのひとつに、自然を眺めながらの食事があります。海浜公園でもあるため、海のそばにカフェやレストランも設備されており、太平洋を眺めながらのソフトクリーム、たこ焼き、焼きそばなどの軽食は普段より美味しく感じること間違いなし。また、BBQケータリングサービスも利用することができるので、潮風香るなか鮮度のよい魚介類たっぷりのBBQが楽しめます。
旧町屋変電所


1956年まで変電所として使われていた旧町屋変電所は、日立製作所の前身である久原鉱業所日立鉱山によって建設された明治時代の建物です。レンガ造りの洋風でモダンな建物で、屋根はオランダやベルギーなどでよく見かける切妻屋根と寄棟屋根からできています。
明治42年にできたこの建物を保全するため、現在地域での活動が行われており、秋に銀杏が色づくのにあわせて、「行灯の赤レンガと銀杏まつり」が開催されます。無数の行灯に灯されライトアップされた建物と銀杏が幻想的でとても美しいイベントです。
■鹿島・霞ヶ浦・土浦エリア
鹿島神宮


日本各地にある鹿島神宮と名付けられた神社の総本山が茨城県鹿嶋市にある「鹿島神宮」です。神武天皇元年に創建された鹿島神宮は、主祭神に武甕槌大神(タケミカヅチ)を祀っています。この神様は武道、日本建国の神といわれているため、こちらの神宮のご利益は武道や勝負事での勝負運などがあると言われています。他にも、合格や当選祈願などをはじめ20を超える祈願・お祓いを行っています。
境内にあるみどころのひとつである宝物館は、残念なことに平成30年5月より休館中です。その他のみどころは、東京ドーム15個分の広大な樹叢と、地震をおこすというナマズを抑えているといわれる「要石」、40万リットル以上の水を一日で湧出する御手洗池などがあります。そのほか、日本三大楼門の1つである楼門、国の重要文化財となっている本殿、県指定の有形文化財である木造狛犬や、石造燈籠などみどころがたっぷりです。また、こちらの神宮は特色ある授与品が多くあります。限定の御朱印帳も販売されていますので、チェックを忘れずに。
観光帆引き船と歩崎公園


日本で第二の湖面面積をほこる「霞ヶ浦」を楽しむのにおすすめの場所がこちらの「歩崎公園」です。
展望台もある公園なので、霞ヶ浦に浮かぶ観光帆引き船も眺めることができます。この展望台から見える絶景は、茨城百景の1つです。公園には、観光帆引き船の石のモニュメントもあります。緑も多くフィトンチッド効果もバッチリで癒やされます。


つくば霞ヶ浦りんりんロード


つくば霞ヶ浦りんりんロードはサイクリングを楽しむための道で、全長約180kmあります。
このサイクリングロードは、旧筑波鉄道の配線をたどりながら、日本最大級の湖・霞ヶ浦周辺を観光ができるようになっています。
コースは「旧筑波鉄道コース」、「霞ヶ浦一周コース」、「霞ヶ浦一周ショートコース」、「北浦一周コース」、「筑波山と霞ヶ浦のどちらも満喫できるコース」、「完全走破コース」からなりたっています。サイクリングロードには休憩処ももうけてありサポートもバッチリなので、サイクリングに慣れていない人も、自転車と筑波、霞ヶ浦の風景をたっぷりと堪能できるようになっています。
亀城公園


桜の名所として知られる亀城公園は、かつて室町時代には土浦城があった場所に作られました。
城塁が亀のような姿にみえたことから、「亀城」と呼ばれたと言われています。桜が咲く頃には、毎年「土浦桜まつり」が開催され、堤、公園周辺はライトアップされて、夜桜を愉しんだりいつもと違う風景を眺めたりすることができます。
お祭りの時期には、フリーマーケット、飲食ブースの出店、ライブパフォーマンスなどが開催されます。
5月5日には堀に500匹ほどのこいのぼりが群泳する姿も見ることができます。また、同時期には、周辺の商店街にも400匹ほどのこいのぼりが飾られ、とても美しい写真が撮れるそうなので、ぜひお祭りの時期に訪れることをおすすめします。
小町の館


小町の館は、山里にある小野小町の伝説が残る土浦市小野地区にある交流の施設です。小野地区の観光情報を得ることができる本館、田植え体験やそばうち体験ができる体験館、美味しい地元の蕎麦を食べることができるそば処「小野庵」などから構成されています。見どころのひとつに、茨城県内で最大級と言える水車があるのでぜひ一度訪れてみてくださいね。本館では小野小町についての伝説などを学ぶことができるコーナーもあります。
茨城の名物、グルメ&お土産
ここからは、茨城県内のグルメを楽しめる場所とおすすめのお土産をご紹介していきます。
あみプレミアムアウトレット


有名な国内外のブランド商品をお値打ち価格、掘り出し物を見つけることができる北関東最大級のショッピングモールです。高速道路阿見東インターチェンジを降りたらすぐというアクセスが良い場所にあるので、茨城県に観光に来た際に立ち寄ってみましょう。
ココのアウトレットモールは、西海岸のような雰囲気があります。また、パームツリーがモール内を明るく彩っているのも印象的です。天気が悪いときでも、フード関連も充実しているためカフェやレストランでゆっくり過ごすこともできます。
大洗シーサイドステーション


より地元色の強いショッピングを楽しめるのが、大洗海岸にある大洗シーサイドステーションです。
ここは、太平洋が間近にあるため海の香りを楽しみながらショッピングをしたり、レストランやカフェで食事を楽しむことができます。
大洗の観光名所であるアクアワールド茨城県大洗水族館、マリンタワー、めんたいパークなどからアクセスしやすい場所にあり、60店舗以上のお店がはいっているのでショッピングをたっぷり楽しむことができます。こちらにはひたちなか市に本社があるスペシャリティコーヒーをいただけるサザコーヒーもはいっていて、観光の合間の一息にもぴったりです。
那珂湊おさかな市場


太平洋に面した県なので、新鮮な魚介を食べることができる茨城県。
海のそばにある「那珂湊おさかな市場」では、より鮮度のよい魚介類を食べたり、購入したりすることができるおすすめの観光スポットになっています。このおさかな市場には7店舗の食事処があり、その中の4店舗は冬の味覚として大洗周辺でよく食べられる「あんこう鍋」を頂くことができます。
また、市場ではお土産にぴったりな干物などを購入できます。近場でない人でも、その場で冷蔵宅配を頼むことができるので、しらすなどもお土産として買い求めることができます。
■住所:茨城県ひたちなか市湊本町19-8
■営業時間:8:00~18:00
■アクセス:
・最寄りの高速道路はひたちなかIC
・電車利用の場合は、JR常磐線勝田駅からひたちなか海浜鉄道湊線那珂湊駅下車
納豆工場を見学できる 道の駅しもつま
茨城県といえば、納豆の名産地です。水戸納豆が特に有名ですね。茨城県内の納豆工場には予約制で見学ができる場所もありますが、道の駅しもつまにある納豆工場なら予約不要でいつでも納豆の制作過程を見学できます。こちらの納豆工場では、地元契約農家産大豆を使用した納豆づくりを見学できます。見学はガラス越しなのでとても衛生的です。ただし見学できるのは、平日の月、水、金の午前のみなので気をつけましょう。
納豆以外にもこの道の駅では、本格的な手打ちそばを食べることが出来る「そば打ちめいじん亭」、香り高いハーブ豚を使用した豚丼の「お食事処しもん亭」、朝ごはんも食べることができる「下妻食堂陽陽」と飲食店が三店舗はいっており、茨城のご当地グルメをたっぷりと堪能できるようになっています。
■住所:茨城県下妻市数須140
■営業時間:年中無休
■アクセス:
・常磐自動車道から谷和原ICあるいは、土浦北ICから約40分
・首都圏中央連絡自動車道(圏央道)境古河IC約40分
・北関東自動車道 桜川筑西インターチェンジから約40分
れんこんサブレー
茨城県はれんこんの生産量が日本一なので、特産品のれんこんを使った加工品が色々と販売されています。なかでもお菓子のお土産におすすめなのが、「れんこんサブレー」です。れんこんの粉末をたっぷりと練り込んで作られるサブレーは、見た目が蓮のような形のものもあります。
水戸の梅
梅園などが有名な水戸でお土産にぴったりなのが、梅を使ったお菓子「水戸の梅」です。水戸の梅は、白餡を使ったお菓子で、求肥で餡を包んだあとに、赤紫蘇できれいに巻いてあるのが特徴です。見た目も鮮やかで上品なお菓子になっています。
明治時代から変わらぬ水戸の梅は「亀じるし」から販売されているので、是非チェックしてみてください。
おすすめの宿泊施設&温泉
温泉宿に数日宿泊しながら、ゆっくりと茨城県を観光するのもおすすめ。宿泊する時間がなくても、日帰り湯/立ち寄り湯が歓迎な宿もあります。ランチ、ディナーとお風呂がついたリーズナブルなデイユースプランもあります。ここからはおすすめの宿泊施設や温泉をご紹介します。
強アルカリ性の温泉がある筑波山江戸屋
筑波山にある老舗旅館は宿泊だけでなく日帰りプランも充実した宿です。
創業390年をこえる宿のおもてなしを楽しみながら温泉でゆっくりしましょう。宿泊しないときにおすすめなのが、ランチがついたプランです。昼食の中身は選ぶことができます。寒い季節は、江戸屋オリジナル鍋あたりがおすすめです。
気になる温泉ですが、筑波山の自然をダイレクトに満喫できる露天風呂と、内湯の大浴場の2つを楽しめます。ここのお湯のすごいところは、アルカリ度数ph10.18という強アルカリ性温泉だということ。美肌効果が期待でき、特に女性におすすめです。
■住所:茨城県つくば市筑波728
■営業時間:11:30~15:00
■アクセス:
・つくばエクスプレスなら秋葉原から45分
・車なら、桜川筑西IC,つくば中央IC,土浦北IC,桜土浦ICなどが最寄りになります。
日帰り温泉 つくば湯
筑波の自然のなか、大浴場や露天風呂以外に、貸切風呂がある「日帰り温泉つくば湯」は、女子旅やカップルのドライブデートにぴったりです。都内から車で1時間ほどで到着します。入浴できる温泉の泉質はアルカリ性単純温泉で、疲労回復、健康増進などのほかに神経痛、冷え性などにも効果があると言われています。
また、大浴場のほうは、バブルバス、水風呂、サウナなど湯船の種類が豊富です。
日帰り温泉施設ですが、食事処もついているので、のんびりとしたい週末に友人やカップルでドライブを兼ねて訪れてみるとよいでしょう。
■住所:茨城県つくば市筑波64-9
■営業時間:11:00~19:00
■アクセス:
・自家用車 常磐自動車道谷田部IC,常磐自動車土浦北IC、
・電車の場合 土浦駅よりバスもしくはタクシー
いそざき温泉ホテルニュー白亜紀
太平洋を一望できる温泉でおすすめなのが、こちらのいそざき温泉ホテルニュー白亜紀です。日帰り温泉もできるので、時間がない人は立ち寄り湯を頂きましょう。ただ、こちらの温泉の醍醐味は朝五時から利用可能な露天風呂で、これは宿泊者のみの特権です。できれば宿泊して、露天風呂から昇る朝日をみながら、湯浴みを楽しまれることをおすすめします。
■住所:茨城県ひたちなか市磯崎町4604
■アクセス:
・JR常磐線勝田駅下車、ひたちなか海浜鉄道線に乗換え、「磯崎駅」下車 徒歩10分
・車の場合ひたち海浜公園I.Cより30分ほど
袋田温泉 滝味の宿 豊年万作
日帰り温泉もできる豊年万作は、袋田の滝そばで、奥久慈の自然を体感しながら温泉に入浴することができる宿です。袋田の滝を鑑賞後、歩いて五分という場所にあるホテルなので、アクセスも優れています。山のなかはひんやりとしているので、滝を見て冷えた体をしっかり温めて帰路につくのもよいでしょう。時間に余裕がある時は、数日宿泊して奥久慈の自然のなかで癒やされてはいかがでしょう。
湯の澤鉱泉 常陸大宮市
常陸大宮にある里山温泉「湯の澤鉱泉」は、重炭酸ソーダ泉を楽しめる温泉です。湯船は野趣あふれる岩風呂と、檜の香りや温かみがあるひのき風呂の二種類です。どちらもたのしむことができますが、男女は時間で入れ替え制です。
こちらの温泉は、日本秘湯を守る会に入会しています。鄙びた趣ある温泉場のこちらは、150年ほどの湯治場として歴史があります。6600坪という広大な敷地の中にある宿で、手つかずのナラ、クヌギの森を眺めながら温泉にはいることができます。日帰り入浴もできるのでドライブの途中の休憩スポットとしても利用してみてはいかがでしょう。
観光の際の主な移動手段
茨城県を観光するなら、多くの市町村は車での移動が便利です。
もしも、車での長距離移動を好まない場合は、目的地そばまで電車で移動し、そこからレンタカーを借りるとよいでしょう。水戸市、つくば市では自家用車よりも徒歩もしくは、循環バスを利用したほうが便利です。
まとめ
茨城県は観光地として知名度が低いと言われています。しかし、地元の人以外はほとんど目にしたことがない景勝地、絶景もたくさんあるということです。また、茨城県は知る人ぞしる、私鉄路線大国でもあります。年に春と秋の二度、JRと茨城県内の私鉄路線に乗降可能な一日フリーパス「ときわ路パス」が発行されます。
ぜひこのようなフリーパスとレンタカーを利用して茨城県内をくまなく観光してみてはいかがでしょう。