最終更新日 2022-02-28
北陸三県の一番南側に位置する福井県は、東尋坊や永平寺がある場所として有名です。また、グルメとして越前ガニも知られています。福井を観光するのであればぜひ様々なスポットについて知っておきたいですよね。今回は福井県でおすすめの観光スポット30ヶ所を、グルメやお土産とともにご紹介しましょう。
記事の目次
福井県の基本情報


福井県は北陸地方の最も南寄りにある県です。北・東・南が山に囲まれ、西側が海に面しており、県の形はちょうど左側を向くゾウの頭のように見えるのが特徴です。県内地域も大きく北側の越前地方と南側の若狭地方に分かれ、越前地方でも東側の山間は奥越地方と呼ばれています。ゾウの鼻の部分に当たる若狭地方は、海岸線が非常に複雑なリアス式海岸になっているのが特徴です。京都や大阪に近いことから、方言や食生活などの文化面で関西地方の影響を色濃く受けています。
県内には東尋坊・三方五湖・越前海岸など風光明媚な自然スポットのほか、永平寺や一乗谷朝倉氏遺跡など有名な歴史スポットも豊富です。また、海の幸や山の幸が多く獲れる分、越前ガニやおろしそば(越前そば)などの美味しいグルメにも恵まれています。
福井県のおすすめ定番観光スポット19選


福井県にある観光スポットと聞くと、東尋坊や永平寺などをイメージする人も多いのではないでしょうか。確かに東尋坊や永平寺は全国的に有名な名所です。ただ、福井県にはほかにも定番といえる観光スポットが多くあります。福井県観光で欠かせない定番の名所を19ヶ所ご紹介しましょう。
東尋坊


東尋坊は坂井市の三国地域にある、福井県を代表する景勝地です。長い期間にわたって日本海の荒波によって浸食を受けた結果、切り立った崖が形成されました。高さは25mにもなり、柱状節理が特徴的です。「東尋坊」の名前の由来は、平安時代の平泉寺の僧侶で怪力や悪行で知られた東尋坊が、彼を快く思わない僧侶たちに突き落とされたことにあります。
柱状節理が目立つだけあり、迫力を存分に感じられる断崖絶壁になっているのが見どころです。近くの港から出ている遊覧船で巡ると、コースの最後付近で東尋坊の真下に迫れます。下の海面から見上げても壮観さを感じられるでしょう。なお柱状節理は輝石安山岩で形成されていますが、輝石安山岩でできた柱状節理は世界でも非常に珍しいです。
東尋坊は切り立った外見や荒波が迫ってくる様子から、サスペンスドラマのロケ地としてもよく使われます。実際に訪れてみるとドラマのハイライトなどで見覚えがあるように感じるでしょう。近くにある東尋坊タワーの展望台からも、眼下に広がる荒々しさと美しさを伴った風景を見られます。
■住所:福井県坂井市三国町東尋坊
■アクセス:
・えちぜん鉄道三国芦原線三国駅より車で約8分、または京福バス利用「東尋坊」バス停下車徒歩約6分
・北陸自動車道金津I.C.より車で約23分
■新型コロナウイルス対策情報:各自でアルコール消毒や三密対策、ソーシャルディスタンスなどを徹底してください
芝政ワールド


芝政ワールドは東尋坊から少し東側に行ったところにあるテーマパークです。日本海側でも指折りの規模を誇るテーマパークで、眼前には雄大な日本海が広がっています。園内にはアトラクション・キッズパラダイス・プール・キャンプ場など楽しめる場所が様々です。
芝政ワールドを楽しむうえで一番おすすめの時期が夏です。プールエリアには約50本ものスライダーや、落差や長さでギネスブックにも登録されている「カリビアンビーチ」があります。日本海の絶景を眺めながらスリルや迫力を味わえるでしょう。
キャンプエリアでは150区画ものサイトが用意されています。中には車を乗りつけられる区画やキャビン付きサイトもあるため、様々な形のキャンプができるでしょう。夜間は満天の星空も見られるため、夏休みの思い出作りもできます。
■住所:福井県坂井市三国町浜地45-1
■アクセス:
・えちぜん鉄道三国芦原線あわら湯のまち駅より車で約8分
・北陸自動車道金津I.C.より車で約18分
■新型コロナウイルス対策情報:http://www.shibamasa.com/2020measure.php
あわら温泉


あわら温泉は福井県を代表する温泉地です。開湯は明治時代の1883年と国内の温泉にしては歴史が浅いものの、各宿泊施設が独自に源泉を持っています。宿泊するホテルや旅館に応じて温泉の性質や温度が異なるため、様々な温泉を試せるでしょう。
最寄り駅はえちぜん鉄道の「あわら湯のまち駅」で、駅から徒歩数分の範囲内に宿泊施設や入浴施設が集中しています。駅のすぐ近くにある足湯施設「芦湯」は、2種類の源泉による浴槽と、両方を混ぜ合わせた浴槽の3種の浴槽を備えているのが特徴です。
温泉街には「湯けむり横丁」と呼ばれる屋台村もあります。そば・海鮮・ホルモン焼きなど10種類の個性的なお店が集まっているため、温泉巡りに合わせてのんびり食事やお酒をたしなむうえでおすすめです。なお、あわら温泉には湯めぐり手形がないため、事前に利用したい宿泊施設を選ぶと良いでしょう。
■住所:福井県あわら市二面33-1-5
■アクセス:
・えちぜん鉄道三国芦原線あわら湯のまち駅より徒歩約2分
・北陸自動車道金津I.C.より車で約14分
■新型コロナウイルス対策情報:各宿泊施設でスタッフの感染症対策や施設内のアルコール消毒、ソーシャルディスタンスなどを徹底
丸岡城


丸岡城は坂井市丸岡地域の丘陵にある平山城です。戦国時代の1576年、織田信長が重臣の柴田勝家に越前支配を任せた際、勝家の甥である勝豊が築城しました。江戸時代には丸岡藩5万石の居城となり、越前松平家に仕えた本多氏や九州から入封してきた有馬氏が治めました。ちなみに城に危機が迫った際、片目の見えない大蛇が霞を吐いた伝説から、「霞ヶ城」の通称もあります。
最大の見どころが頂上にそびえる二層三階の天守です。国の重要文化財にも指定されており、滋賀県の彦根城のように築城時から現存している点も魅力となっています。1948年の福井地震で一度倒壊したものの、木材を組み直す形で復元されました。天守閣の最上階からは、かつて城下町として栄えた丸岡の街並みを見下ろせます。
天守閣以外に、すぐ近くにある「一筆啓上の碑」も見どころです。「日本一短い手紙」のルーツとしても知られています。また毎年4月には桜まつりも開催され、満開の桜の木々に包まれた天守閣も見ごたえ抜群です。
■住所:福井県坂井市丸岡町霞町1−59
■営業時間:8:30~17:00(最終入場16:30)
■料金:大人450円、小人(小中学生)150円
■アクセス:
・JR福井駅より京福バス利用、「丸岡城」バス停下車徒歩約3分/
・北陸自動車道丸岡I.C.より車で約5分
■新型コロナウイルス対策情報:スタッフの感染症対策や施設内のアルコール消毒、ソーシャルディスタンスなどを徹底
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永平寺


永平寺は福井市中心部の東の山奥にある曹洞宗大本山の寺院です。鎌倉時代の1244年、中国から曹洞宗を伝えた道元禅師が、弟子で越前に所領を持っていた波多野義重から土地の寄進を受けて創建しました。総面積は約10万坪に及び、約70にも及ぶ堂宇が立ち並んでいるさまは、国内有数の仏教宗派の総本山にふさわしい規模です。
境内には中心となる七堂伽藍や唐門など、800年近くにわたる歴史ある建物が見られます。桜や紅葉、雪景色など季節ごとの風景に染まる様子も注目ポイントです。山深い森の中にある分、日々のわずらわしさからも解放されるでしょう。
永平寺では現在も200名の雲水(修行僧)が日々修行に打ち込んでいます。永平寺での修行は生活面での立ち居振る舞いにまで及び、日本で最も厳しいといわれています。参詣の際も座禅体験や雲水体験ができるため、日常とは異なった体験を通じて心を洗ってみましょう。
■住所:福井県吉田郡永平寺町志比5-15
■拝観時間:8:30~16:30(最終入場16:00)
■料金:大人500円、小中学生200円、未就学者無料
■アクセス:
・えちぜん鉄道勝山永平寺駅永平寺口駅よりバス利用、「永平寺門前」「永平寺」バス停下車すぐ
・中部縦貫自動車道永平寺参道I.C.より車で約8分、永平寺I.C.より車で約10分
■新型コロナウイルス対策情報:https://daihonzan-eiheiji.com/sanpai.html
一乗谷朝倉氏遺跡


一乗谷朝倉氏遺跡は、福井市東部の一乗谷にある遺跡です。戦国時代に5代100年にわたって繁栄した戦国大名、朝倉氏の本拠地でした。1573年に朝倉氏が織田信長によって滅ぼされた際、一乗谷の街並みも焦土と化してしまいます。昭和時代以降に発掘調査が行われ、出土した品々から往時の繁栄ぶりが明らかにされました。
街並みの一部は「復元町並」として再現されており、当時の人々の暮らしぶりを歩きながらじっくり学べます。武家屋敷や庶民の家々が人形を使いながら復元されている分、戦国時代の人々の生活ぶりをイメージしやすいでしょう。また遺跡の中心部には朝倉氏の館跡もあり、門をくぐると敷地内に残っている建物跡の石の配置から屋敷の壮大がわかります。
遺跡の手前には朝倉氏遺跡資料館があり、長年の発掘で出土した陶磁器・土器・甲冑などが見どころです。遺跡散策と合わせて見学すれば、戦国時代に対する理解も深まるでしょう。
■住所:福井県吉田郡永平寺町志比5-15
■入場時間:9:00~17:00(最終入場16:30)
■定休日:年末年始(12月28日~1月4日)
■復元町並入場料:330円
■アクセス:
・JR九頭竜線(越美北線)一乗谷駅より遺跡中心部まで徒歩約15分
・北陸自動車道福井I.C.より車で約8分
■新型コロナウイルス対策情報:スタッフの感染症対策や施設内のアルコール消毒、ソーシャルディスタンスなどを徹底
福井県立恐竜博物館


福井県は恐竜の化石が多く見つかることで知られており、福井駅のロータリーや県内主要駅のホームのベンチには恐竜のオブジェが飾られています。
県内各地で見つかった恐竜の骨格・化石を展示しているのが、勝山市にある恐竜博物館です。全身骨格展示だけでも44体分に及び、通路のすぐ近くで見上げるように見られる分、迫力満点です。全身骨格以外にも、模型を活用して太古の森を再現したジオラマもあるため、本物の恐竜が生きているような感覚にとらわれるでしょう。部分的ながら他県で見つかった化石も展示されています。
近くには野外恐竜博物館も設置されており、化石を発掘している現場を間近にみることができます。発掘作業の見学だけでなく体験もできるため、恐竜の研究について肌で感じられる点が魅力的です。
■住所:福井県勝山市村岡町寺尾51-11
■入館時間:9:00~17:00(最終入場16:30)/夏季 8:30~18:00(最終入場17:30)
■定休日:不定休
■入館料:
・常設展:一般730円、大学生・高校生420円、小中学生260円
・野外恐竜博物館:一般1,220円、大学生・高校生1,020円、小中学生610円
■アクセス:
・えちぜん鉄道勝山永平寺線勝山駅より直行バス利用、「恐竜博物館前」バス停下車徒歩約1分
・中部縦貫自動車道勝山I.C.より車で約10分
■新型コロナウイルス対策情報:https://www.dinosaur.pref.fukui.jp/topics/archives/46
越前大野城


越前大野城は福井市から東に行った大野市にある城です。市の北西部にある高さ249mの亀山にあり、織田信長の家臣・金森長近が築城しました。江戸時代には大野藩の居城として松平氏や土井氏が治めました。
大野城は近年、「天空の城」として注目されています。10月から4月にかけての時期の明け方に、周りに雲海が発生するためです。雲海が亀山にそびえる城を包む形になるため、まるで雲の中に浮かんでいるように見えます。特に11月の明け方が最も見頃です。城の西側にある犬山城址から見るのがおすすめです。
「天空の城」としての風景だけでなく、普段の眺望もおすすめです。小高い山の上にある分、大野市街や周辺の盆地・山々もよく見渡せます。
■住所:福井県大野市城町3-109
■入館時間:4~9月 9:00~17:00/10・11月 9:00~16:00(最終入場閉館30分前)
■定休日:12月1日~3月31日
■入館料:大人(高校生以上)300円、中学生以下無料
■アクセス:
・JR九頭竜線(越美北線)越前大野駅より徒歩約10~20分
・北陸自動車道福井I.C.より車で約26分
■新型コロナウイルス対策情報:スタッフの感染症対策や施設内のアルコール消毒、ソーシャルディスタンスなどを徹底
九頭竜湖


九頭竜湖は福井県東部、岐阜県境近くにあるダム湖です。福井県を代表する河川・九頭竜川の上流にあります。
県内でも比較的山深い場所にあるため、喧噪とは縁遠い場所です。周りには豊かな自然が広がっており、春には桜が、秋には紅葉が楽しめます。桜については福井市内よりも少し遅く見頃を迎えるため、花見の時期を逃しても美しい花々が見られるでしょう。紅葉についても非常に色鮮やかであるため、秋になったらぜひ訪れたいところです。
ダム湖には「夢のかけはし」と呼ばれる橋が架かっています。ダム湖を横断する形で掛かっているため、湖を思い切り見渡すにはおすすめの場所です。
■住所:福井県大野市箱ケ瀬
■アクセス:
・北陸自動車道福井I.C.より車で約1時間30分
・東海北陸自動車道白鳥JCTより車で約10分
■新型コロナウイルス対策情報:各自でアルコール消毒や三密対策、ソーシャルディスタンスなどを徹底してください
めがねミュージアム


福井市のすぐ南側にある鯖江市は、眼鏡の生産が盛んなことで有名です。特にメガネフレームについては、国内に流通するものの9割以上を製作しています。
めがねミュージアムは、鯖江市中心街のめがね会館内に設置された眼鏡の博物館です。館内には1世紀にも及ぶ眼鏡生産の歴史や技術などの展示が見られます。江戸時代から現在にかけて使われた眼鏡の変遷や、眼鏡作りに使われた工具など、一昔前の眼鏡作りについてもうかがい知れるでしょう。石原裕次郎氏や美空ひばり氏など、著名人が実際にかけていた眼鏡のコレクションもあります。
体験工房も併設されており、予約していればオリジナルの眼鏡や眼鏡素材を使ったキーホルダーの作成体験ができます。特に眼鏡の手作りについては、素材選びから入るほど本格的な内容です。完成した際にはずっと大切にしていきたい眼鏡を手に取れるでしょう。ショップもあり、県内40メーカーによる約3,000点の眼鏡が扱われています。眼鏡の聖地を訪れた記念に1本購入すると良い思い出になります。
■住所:福井県鯖江市新横江2-3-4 めがね会館
■営業時間:10:00~17:00(めがねshopは19:00まで)
■定休日:水曜・年末年始
■アクセス:
・JR北陸本線鯖江駅より徒歩約10分
・北陸自動車道鯖江I.C.より車で約2分
■新型コロナウイルス対策情報:https://www.megane.gr.jp/museum/news/news20200511
越前海岸


北は坂井市三国町、南は敦賀市にまで及ぶ海岸です。海岸線沿いには日本海の荒波によって形成された断崖絶壁が続いています。自然の営力でできたトンネル状の「呼鳥門」や、夕日の美しさで知られる越前岬など見どころも豊富です。
中でも越前岬は「日本の夕陽百選」にも選ばれるほどのサンセットスポットとして知られています。2ヶ所ある展望台から見える日本海の水平線に沈んでいく夕日によるパノラマは必見です。越前岬展望台のすぐ手前にある越前岬水仙ランドでは、全国屈指の水仙の群生が広がっています。水仙は福井県の県花であるとともに、シンボルマークにも採用されているほど地元ではなじみの深い花です。開花する12月から1月に訪れてみましょう。
■住所:福井県丹生郡越前町血ヶ平
■アクセス:
・JR北陸本線鯖江駅より車で約40分
・北陸自動車道鯖江I.C.より車で約40分
■新型コロナウイルス対策情報:各自でアルコール消毒や三密対策、ソーシャルディスタンスなどを徹底してください
氣比神宮


氣比(けひ)神宮は敦賀市中心部、JR敦賀駅から北に行ったところにある神社です。創建は飛鳥時代の702年とされ非常に歴史があり、江戸時代には松尾芭蕉も『奥の細道』の旅で訪れています。主祭神は気比大神・仲哀天皇・神功皇后で、ほかにもヤマトタケルや武内宿禰(たけのうちすくね)なども祀られています。
西向きに立っている大鳥居は境内への入口となっているとともに、国の重要文化財にも指定されています。高さは10mで、奈良県の春日大社と広島県の厳島神社とともに「日本三大鳥居」にも数えられる点で価値が高いです。
鳥居をくぐって少し行った場所には、「長命水」と呼ばれるパワースポットもあります。御祭神の1柱である武内宿禰が長生きした逸話から、長寿のご利益があるとされるものです。氣比神宮は神様が多く祀られている分、ご利益も無病息災・芸能・武運長久など様々です。色々なお願いを聞いてもらえるため、参拝したらぜひお願いを伝えると良いでしょう。
■住所:福井県敦賀市曙町11-68
■開門時間:4~9月 5:00~17:00/10~3月 6:00~17:00
■アクセス:
・JR北陸本線 小浜線敦賀駅より徒歩約15分
・北陸自動車道敦賀I.C.より車で約10分
■新型コロナウイルス対策情報:https://kehijingu.jp/
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敦賀赤レンガ倉庫


敦賀赤レンガ倉庫は敦賀市中心部の北、敦賀港沿いに立ち並ぶ赤レンガの倉庫群です。1905年にアメリカ・ニューヨークの石油会社であるスタンダードカンパニーが、石油備蓄用の倉庫として設置されました。2009年に国の登録有形文化財となり、2015年にはレストラン館やジオラマ館としてリニューアルオープンしました。
ジオラマ館では明治時代から昭和時代にかけて国際港として賑わった敦賀港の歴史を、展示やジオラマで解説しています。往時の繁栄ぶりを感じ取れるでしょう。特に第2次世界大戦時に多くのユダヤ人をビザで救った杉原千畝(すぎはらちうね)氏に関する展示は、人権について色々と考えさせられます。
レストラン館では福井で多く水揚げされる鯖を使ったサンドイッチなどの軽食をいただけます。赤レンガ倉庫の中でいただけば、印象深い思い出になるでしょう。
■住所:福井県敦賀市金ヶ崎町4-1
■営業時間:9:30~22:00/北棟(ジオラマ館) 9:00~17:00(最終入館17:00)
■定休日:水曜(祝日の場合は翌日)・年末年始(12月30日~1月2日)
■北棟(ジオラマ館)料金:一般400円、小学生以下200円
■アクセス:
・JR北陸本線 小浜線敦賀駅より車で約8分
・北陸自動車道敦賀I.C.より車で約6分
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金崎宮


金崎宮(かなさきぐう)は敦賀赤レンガ倉庫の北にある神社です。神社のある一帯は中世に金ヶ崎城があり、南北朝時代や戦国時代には争奪戦が繰り広げられました。特に戦国時代の1570年には、越前に侵攻した織田信長が義弟・浅井長政の裏切りを受けて辛くも難を逃れた「金ケ崎の退き陣」の舞台となりました。
御祭神は後醍醐天皇の皇子で、北朝との戦いで亡くなった尊良(たかなが)親王と恒良(つねなが)親王です。特に尊良親王は妻の御匣殿(みくしげどの)と非常に夫婦仲が良かったことから、縁結びのご利益で知られています。加えて毎年4月には「花換まつり」が催され、一組の男女が桜の枝を交換し合うのが習わしです。お付き合い中のカップルや今後の出会いを求める方に非常におすすめでしょう。
ほかにも難関突破のご利益でも有名です。先ほど触れた信長がピンチを脱した故事に基づいています。信長の妹・お市の方が危機を知らせる際に使ったとされる小豆の包みがデザインの「難関突破守」も、当神社の名物です。
■住所:福井県敦賀市金ヶ崎町1-4
■アクセス:
・JR北陸本線 小浜線敦賀駅より車で約9分・バス利用、「金崎宮」バス停下車すぐ
・北陸自動車道敦賀I.C.より車で約7分
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水島


水島は敦賀半島の先端付近にある無人島・海水浴場です。福井県内にある海水浴場の中でも極めて透明度が高い海水と、白い砂浜で知られています。実際に訪れると、まるで沖縄の海に来たような気持ちになるでしょう。島に行くことができるのは7月と8月のみで、市内の乗船場から出る船で上陸します。島には簡易のトイレしかないため、水着や遊具は事前に用意すると良いでしょう。
透明度が高い分、海底の砂や岩がよく見えます。ヤドカリ・シマエビ・シマダイといった海中生物も多く見えるため、じっくり水中観察するにはうってつけです。シュノーケリングやダイビングの聖地にもなっているため、海底を見て回るのもおすすめでしょう。美しい貝殻を拾ったり絶景が広がっていたりするため、SNS映えする写真を狙うのも楽しみ方の1つです。
■住所:福井県敦賀市金ヶ崎町1-4
■上陸可能期間:7月後半~8月下旬
■乗船料金:大人(中学生以上)1,200円、子ども(小学生以下)650円
■アクセス:
・蓬莱町船着場:JR北陸本線 小浜線敦賀駅より車で約8分もしくはバス利用、「漁協前」バス停下車徒歩すぐ/北陸自動車道敦賀I.C.より車で約8分
・色ヶ浜船着場:JR北陸本線 小浜線敦賀駅より車で約30分もしくはバス利用、「色ヶ浜」バス停下車徒歩約3分/北陸自動車道敦賀I.C.より車で約35~40分
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水晶浜


水晶浜は敦賀半島西側に広がる海岸です。水島と同じく透明度の高い海水と白い砂浜が特徴的で、水晶のように見えることから「水晶浜」と呼ばれるようになりました。
特に夏場には県内外から多くの観光客が訪れます。海水浴はもちろんのこと、サーフィン・シュノーケリング・ダイビングなどのマリンスポーツの聖地としても有名です。ビーチ自体が遠浅になっているため、泳ぎに不安があったり子供連れの方も安心できます。
西に向いている分、夕日が沈んでいく様子も絶景です。黄昏に染まる海や砂浜に立つとロマンチックな気分になれるでしょう。
■住所:福井県三方郡美浜町竹波
■海水浴場営業期間:7月上旬~8月下旬
■アクセス:
・JR北陸本線 小浜線敦賀駅より車で約22分もしくはバス利用、「水晶浜」バス停下車すぐ
・舞鶴若狭自動車道若狭美浜I.C.より車で約30分
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三方五湖


三方五湖は福井県の南側、若狭地域を代表する景勝地の1つです。名前の通り、美浜町と若狭町にかけて5つの湖が点在しています。ほとりに縄文時代の集落遺跡が発見されたり、湖底に7万年分の「年稿(ねんこう)」が蓄積されているため、太古の時代を研究において重要な湖になっています。湖によっては海水が混じっているため、様々な魚や水鳥が生息している湖としても有名です。
三方五湖の景観を楽しむ場合は、湖の北側(日本海側)を走るレインボーラインを利用すると良いでしょう。山頂公園からは全ての湖が見えるうえ、湖によって湖面の色が異なるさまも見て取れます。近くには日本海も広がっている分、湖と海とが織りなす絶景も楽しみやすいです。山頂公園には足湯があるため、休憩にも向いています。
■住所:福井県三方郡若狭町・美浜町
■アクセス:
・JR小浜線気山駅より車で約12分 三方駅より車で約16分
・舞鶴若狭自動車道若狭三方I.C.より車で約13分、三方五湖スマートI.C.より車で約14分
■新型コロナウイルス対策情報:各自でアルコール消毒や三密対策、ソーシャルディスタンスなどを徹底してください
熊川宿


熊川宿は若狭と京都を結ぶ鯖街道の宿場町です。現在残っている街並みは江戸時代に形成されたと考えられています。ちなみに「鯖街道」は、若狭で獲れた鯖を京都まで運んでいたことから名付けられました。現在の国道303号線と367号線を通れば、大原を経て京都市中心部にたどり着けます。
街道沿いには古くからの家々が立ち並んでおり、周りの山々と調和しているのが魅力的です。地区全体が「重要伝統的建造物群保存地区」に指定されており、古民家も200件以上が登録されています。古民家をリノベーションしたカフェや工房などもあるため、懐かしさの中におしゃれさも感じられるでしょう。
熊川宿はお土産品の「葛まんじゅう」でも有名です。地元で作られた純白な熊川葛を使っており、外見の美しさと味のまろやかさで高い人気を誇っています。
■住所:福井県三方上中郡若狭町熊川
■アクセス:
・JR小浜線上中駅より西日本JRバス利用、「若狭熊川」バス停下車徒歩約3分
・舞鶴若狭自動車道若狭上中I.C.より車で約13分
■新型コロナウイルス対策情報:各店舗でスタッフの感染症対策や施設内のアルコール消毒、ソーシャルディスタンスなどを徹底
蘇洞門


蘇洞門(そとも)は小浜市の日本海沿いに広がる奇岩スポットです。小浜湾の東側に突き出ている内外海(うちとみ)半島の外海側にあります。長い期間を掛けて日本海の荒波にさらされた結果、様々な奇岩などが形成されました。見に行くには、小浜港にある若狭フィッシャーマンズワーフから遊覧船に乗っていくことになります。
最大のハイライトが奥側にある大門・小門で、波の浸食でできた岩が門のような形になっているスポットです。遊覧船のコースでも門をくぐるため、迫力さや自然の営力が持つ神秘さを感じられるでしょう。大門・小門以外にもライオン岩・あみかけ岩・夫婦亀岩など独特な風景が見られます。遊覧船は大門・小門あたりまで進んでから引き返すため、ライオン岩などをじっくり見るチャンスもあるでしょう。
■住所(若狭フィッシャーマンズワーフ):福井県小浜市川崎1-3-2
■営業時間:9:30~15:30(1日5便)
■定休日:12~2月
■料金:
・参加人数1~14名:大人(中学生以上)2,000円、小人(小学生以下)1,000円、未就学児以下無料
・参加人数15名以上:大人1,800円、小人(小学生以下)900円、未就学児以下無料
■アクセス:
・JR小浜線小浜駅より徒歩約15分、車で約5分
・舞鶴若狭自動車道小浜I.C.より車で約7分
■新型コロナウイルス対策情報:スタッフの感染症対策や施設内のアルコール消毒、ソーシャルディスタンスなどを徹底
福井県のおすすめ穴場観光スポット11選


福井県には定番の観光スポット以外に、穴場といえる名所も数多く存在します。せっかく福井県を観光するのであれば定番のスポットと一緒に知っておくと、より充実した旅ができるでしょう。福井県の穴場スポットを11ヶ所ご紹介します。
雄島


雄島は東尋坊から少し北に行ったところにある小島です。古くから海の神様が祀られている島として神聖視されてきました。本土からは朱色の唐橋が伸びており、唐橋を渡った後に78段の石段を登って島を周遊することになります。
島の人工物といえば大湊神社と灯台があるのみで、残りは原生林が広がっています。林にはヤブニッケイやタブの木々がうっそうと生い茂っている分、より神秘さやマイナスイオンを感じられるでしょう。名所である東尋坊からほど良く離れており穴場であるため、日常や喧噪を忘れられる点も魅力です。開けた場所からは日本海も見えるため、海の雄大な自然を堪能するうえでもおすすめの場所になっています。
■住所:福井県坂井市三国町安島
■アクセス:
・えちぜん鉄道三国芦原線三国駅より京福バス利用、「雄島」バス停下車徒歩約3分
・北陸自動車道金津I.C.より車で約25分
■新型コロナウイルス対策情報:各自でアルコール消毒や三密対策、ソーシャルディスタンスなどを徹底してください
越前松島水族館


越前松島水族館は東尋坊から東に行ったところにある水族館です。様々なアトラクションやふれあいの場が用意されている点が魅力になっています。水族館の定番であるイルカショーやペンギンの散歩タイムが見られるほか、イルカやアザラシとのふれあいや、ウミガメなどへの餌やり体験などプログラムが豊富です。
海水魚の展示でも入口で出迎えるマンボウや、熱帯魚が多く泳ぐ「さんごの海」といった独特の展示があります。特に「さんごの海」については床下に設置された水槽を多くの熱帯魚が泳いでいるため、幻想的な思い出を作れるでしょう。
ほかにも敷地のほぼ中心にある「じゃぶじゃぶ海水プール」では、水中に20種1,000匹程度の魚が泳ぐ中でプールに入れます。日本海の海水が入ったプールでは餌やりができるうえ、夏場であれば海水浴も楽しめるため、家族連れで楽しいひと時を過ごせるでしょう。
■住所:福井県坂井市三国町崎74-2-3
■営業時間:9:00~17:30(時期により変動・最終入館閉館30分前)
■料金:大人2,000円、小中学生1,000円、幼児(3歳以上)500円、幼児(3歳未満)無料
■アクセス:
・JR北陸本線芦原温泉駅orえちぜん鉄道三国芦原線あわら湯のまち駅より京福バス利用、「越前松島水族館前」バス停下車すぐ
・北陸自動車道金津I.C.より車で約20分
■新型コロナウイルス対策情報:https://www.echizen-aquarium.com/news-event/corona-taisaku.html
千古の家坪川家住宅


千古の家坪川家住宅は坂井市丸岡地域の山中、竹田地区にある古民家です。江戸時代初期に建てられたとされ、県内にある古民家としては最古の歴史を持っています。また竹田地区は坂井市内でも指折りの豪雪地帯でもあることから、江戸時代に雪対策を施した家として国の重要文化財にも指定されています。
家に使われている柱は栗の木を活用したものです。特に母屋を支える柱には、「叉柱」と呼ばれる上側が二股になっているものが使われ、桁柱を支えているのが特徴になっています。カフェも営業しており、囲炉裏を囲みながら十割そば・山菜料理・飲み物をいただけます。周りの落ち着いた山間部の風景とともに、里山の古民家が醸し出す雰囲気に包まれながらゆったり過ごせるでしょう。
■住所:福井県坂井市丸岡町上竹田30−11
■開館時間:9:00~17:00
■料金:大人500円、小中学生300円
■アクセス:
・JR福井駅より京福バス利用→本丸岡バスターミナルにて丸岡バスに乗り換え、「竹田」バス停下車徒歩約1分
・北陸自動車道丸岡I.C.より車で約25分
■新型コロナウイルス対策情報:スタッフの感染症対策や施設内のアルコール消毒、ソーシャルディスタンスなどを徹底
養浩館庭園


養浩館庭園は福井市中心部にある江戸時代の屋敷・庭園です。江戸時代に福井藩の藩主を務めた越前松平家の別邸として建てられました。江戸時代に使われていた頃は「御泉水(おせんすい)屋敷」と呼ばれていました。現在の「養浩館」の名前は、明治時代にかつて福井藩主だった松平春嶽(慶永)が改称したものです。1982年に庭園が国の名勝に指定されたことを機に、江戸時代の絵図をもとに整備が行われました。
庭園は広大な池の周囲に四季折々の草花や岩などを配した回遊式林泉庭園となっています。春先には梅・ヤマザクラ・ツツジが、秋には紅葉が、冬は雪景色で彩られるのが特徴です。福井市中心部にありながらとても閑静な環境にあるため、落ち着いて美しい庭を見て回れるでしょう。池の水も地下水から汲んでいるために清らかで、鯉も泳いでます。池のほとりには書院風の建物が建っているため、風情を感じつつ見学できます。
■住所:福井県福井市宝永3-11-36
■開館時間:9:00~19:00(11月6日~2月末は17:00閉園・最終入園閉園30分前)
■定休日:年末年始(12月28日~1月4日)
■入園料:220円(福井市立郷土歴史博物館との共通券:350円)
■アクセス:
・JR福井駅より徒歩約15分
・北陸自動車道福井I.C.より車で約12分
■新型コロナウイルス対策情報:http://www.city.fukui.lg.jp/kankou/osirase/osirase/p022256.html
柴田神社


柴田神社はJR福井駅から歩いて5分のところにあります。織田信長に仕え、猛将として名高い柴田勝家と、信長の妹で勝家の妻にもなったお市の方が御祭神です。境内にはお市の方がかつての夫・浅井長政との間に産んだ3人の娘(茶々・お初・お江)を祀った三姉妹神社もあります。
勝家とお市の夫婦仲や家族仲が非常に良かったことから、恋愛や家族円満のご利益があることで人気です。また、お市の方が絶世の美女であったことから、美容関係のご利益もあることで女性から高い人気を得ています。専用の紙に美容関係のお願い事を書いて水がめに浮かべる「美モテ祈願」もできるため、お願いしてみると良いでしょう。
勝家の居城・北庄城があった場所に鎮座しているため、境内には城の石垣や堀の跡が見られます。境内中心部にある勝家の勇壮な像や、少し離れたところにある三姉妹の像も必見です。単に神社参拝をするだけでなく、歴史散策の場としてもおすすめでしょう。
■住所:福井県福井市中央1-21-17
■アクセス:
・JR福井駅より徒歩約6分
・北陸自動車道福井I.C.より車で約10分
■新型コロナウイルス対策情報:スタッフの感染症対策や施設内のアルコール消毒、ソーシャルディスタンスなどを徹底
足羽山


足羽(あすわ)山は福井市中心部の南西にそびえる、高さ116.5mの山です。古代に古墳が造営されたり、福井県が誇る名石・笏谷石(しゃくだにいし)を産出したりするなど、古くから地元の人々に活用されてきました。
現在では1909年開園の足羽山公園となっており、福井市民の憩いの場となっています。約3,500本もの桜の木が植えられており、春には福井市内有数の花見スポットとして有名です。なお「日本のさくら百選」にも選ばれています。桜の名所である以外にも、展望台からは福井市街や足羽川を一望できるため、景色を楽しむうえでもおすすめです。
北東側には足羽神社や藤島神社も鎮座しています。特に藤島神社は南北朝時代の武将である新田義貞一族が祀られていることでも有名です。
■住所:福井県福井市足羽1-7-35
■アクセス:
・福井鉄道福武線足羽山公園口駅より徒歩約5分
・北陸自動車道福井I.C.より車で約13分
■新型コロナウイルス対策情報:各自でアルコール消毒や三密対策、ソーシャルディスタンスなどを徹底してください
一乗滝


一乗滝は一乗谷朝倉氏遺跡からさらに山奥に行った浄教寺町地区にあります。一乗谷を流れる一乗谷川の上流にあり、落差は12mです。江戸時代の剣豪で、宮本武蔵と巌流島で決闘した佐々木小次郎が秘剣「燕返し」を編み出した場所とも伝えられています。
清流が勢いよく流れ下っているため、マイナスイオンを感じやすいです。滝つぼ付近も歩け、夏場に涼んだり水遊びしたりできます。滝の近くには小次郎が燕返しを編み出した様子をイメージした銅像が解説板とともに立っているため、剣術好きな人におすすめでしょう。
滝の少し手前には「一乗滝・小次郎の里ファミリーパーク」もあります。バーベキュースポットになっているため、一乗谷観光に合わせてのんびりバーベキューを楽しむのも良いでしょう。
■住所:福井県福井市浄教寺町
■アクセス:
・JR福井駅より京福バス利用、「浄教寺」バス停下車徒歩約20分
・北陸自動車道福井I.C.より車で約15分
■新型コロナウイルス対策情報:各自でアルコール消毒や三密対策、ソーシャルディスタンスなどを徹底してください
白山平泉寺


白山平泉寺は勝山市から大野市に向かう途中にある神社・遺跡です。奈良時代に泰澄大師によって開かれた白山信仰の寺院で、戦国時代には6,000もの坊院と8,000人もの僧兵を擁するほどに繁栄しました。しかし1574年に発生した越前一向一揆によって全山が灰燼に帰してしまいます。1989年から行われた発掘調査の結果、非常に広大な区域にまたがって繁栄していたことが明らかになりました。現在では国の史跡に指定されています。
境内は白山平泉寺神社を中心に見学できます。参道の周囲は緑色の苔に覆われており、「苔寺」「苔宮」の通称で親しまれています。豊かで奥深い森林の中にあるため、散策すると心が癒されるでしょう。発掘調査で出土した遺構や石畳も各所で見られるため、往時の繁栄ぶりをうかがい知れます。
■住所:福井県勝山市平泉寺町平泉寺56
■アクセス:
・えちぜん鉄道勝山永平寺駅よりバス利用、「平泉寺神社前」バス停下車徒歩約1分
・中部縦貫自動車道大野I.C.より車で約11分
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越前陶芸村


越前陶芸村は越前町にある越前焼のテーマパークです。越前焼は福井の代表的な伝統工芸品の1つで、日本六古窯にも数えられます。陶芸村は越前焼の魅力を県内外に発信するとともに、若い陶芸家に活動の場を提供する存在です。もともと旧宮崎村にあったことから「宮崎陶芸村」という名前でしたが、旧宮崎村が越前町に吸収合併されたことに伴い現在の名前に改称されました。
村内には越前焼の展示や解説が見られる福井県陶芸館や越前古窯博物館、越前焼を直接購入できる越前焼の館などの施設があります。特に陶芸館では陶芸教室も開かれているため、生で越前焼作りを体験してみたい人におすすめです。中心にある陶芸公園では、岡本太郎氏やイサム・ノグチ氏などの作品が展示されており、芸術に親しみながら散策や休息ができます。窯元も各所に点在しており、場所によっては見学できるため、より越前焼の技術などに触れられるでしょう。
「だいこん舎」では十割そばを提供しています。近くの畑で獲れたそば粉を使った福井名物のおろしそばをいただけるため、新鮮な味わいを堪能できます。
■住所:福井県丹生郡越前町小曽原6-12
■料金:無料(施設によっては有料)
■アクセス:
・JR北陸本線武生駅より福井鉄道バス利用、「陶芸村口」バス停下車徒歩約12分
・北陸自動車道武生I.C.・鯖江I.C.より車で約27分
■新型コロナウイルス対策情報:スタッフの感染症対策や施設内のアルコール消毒、ソーシャルディスタンスなどを徹底
越前和紙の里


越前和紙の里は越前市東側、今立地域にある和紙のテーマパークです。越前和紙も越前焼とともに福井を代表する伝統工芸品として知られています。4~5世紀にはすでに製造が確認されており、朝廷や幕府の公文書や明治政府の太政官札にも使われたほどの高級紙です。
和紙の里はパピルス館・卯立の工芸館・紙の文化博物館から構成されています。パピルス館では紙すき体験に加えて、館内のショップで和紙関連の品々を購入できます。卯立の工芸館では職人が和紙を仕上げるまでの一連の工程を見られるのが魅力です。紙の文化博物館では越前和紙の発症・歴史・技術・用途などを解説展示しており、越前和紙について色々と知れる場になっています。
普段あまり親しむ機会のない和紙について色々と親しめるため、珍しい体験をするうえでうってつけでしょう。
■住所:福井県越前市新在家町8-44
■営業時間:9:00~16:00
■料金(紙の文化博物館):大人200円、高校生以下無料
■アクセス:
・JR北陸本線武生駅より福井鉄道バス利用、「和紙の里」バス停下車すぐ
・北陸自動車道武生I.C.より車で約10 分
■新型コロナウイルス対策情報:https://www.echizenwashi.jp/news/74/
若狭三方縄文博物館DOKIDOKI館


若狭三方縄文博物館DOKIDOKI館は三方五湖の畔に設置された博物館です。縄文時代の貝塚として有名な鳥浜貝塚から出土した石器・土器・生活用具などが多く展示されています。
展示で最大の見どころが丸木舟です。縄文時代の人々が湖での漁に使っていたもので、湿潤な土中から見つかった分、当時の姿をほぼ完全に留めています。丸木舟以外にも当時の女性が使っていたウルシ製の櫛や人の糞石といったユニークな遺物が見られる点も魅力です。ほかにも、近くの水月湖の湖底から見つかった7万年分の年稿から明らかになった古環境に関する展示も見ごたえがあります。
近くにある縄文ロマンパークには、復元された竪穴住居や体験館などが設置されています。公園内に植えられている木々も縄文時代当時の環境に合わせているため、縄文人になった気分でゆったりできるでしょう。
■住所:福井県三方上中郡若狭町鳥浜122-12-1
■営業時間:9:00~17:00
■料金:大人500円、小中高校生200円、小学生未満無料
■アクセス:
・JR小浜線三方駅より徒歩約25分、車で約5分
・舞鶴若狭自動車道若狭三方I.C.より車で約5分
■新型コロナウイルス対策情報:https://www.town.fukui-wakasa.lg.jp/jomon/index.html
季節別福井観光のおすすめをご紹介


ここまでご紹介してきた通り、福井には魅力的なスポットが多くありますが、季節ごとの魅力も知っておきたいですよね。ここでは季節ごとの福井観光の魅力をご紹介します。
春


日本国内のほとんどの地域と同じく、福井も3月後半頃から春らしくなっていきます。春を象徴する桜の開花時期も福井市内で3月下旬から4月上旬頃が一般的です。大野市と勝山市がある奥越地方は山に囲まれている分、福井市周辺に比べれば寒さが残るものの、4月中旬から下旬になれば桜が見られるようになるでしょう。
福井県内で桜の名所として有名なのが、福井市内の足羽山や近くを流れる足羽川沿いです。両方とも県内きっての桜スポットとして親しまれており、特に足羽川では堤防沿いの桜並木が福井市中心部の風景を彩ってくれます。夜になるとライトアップされる点も見どころです。足羽山界隈以外では、坂井市の丸岡城や福井市の一乗谷朝倉氏遺跡もおすすめでしょう。また、九頭竜湖も4月下旬からゴールデンウィークにかけて湖の周りが桜で染まります。
桜のほかにツツジもおすすめです。特に鯖江市にある西山公園は、県内にとどまらず北陸有数のツツジの名所として知られています。ゴールデンウィークには「さばえつつじまつり」の会場にもなるため、祭りとともにツツジの咲き誇るさまも見て回ると良いでしょう。
夏


福井の夏も全国のほとんどの地域と同じく、気温が上がって蒸し暑くなります。同時に行楽シーズンを迎える分、日本海に面した各海水浴場も開かれるため、海水浴などマリンスポーツにうってつけです。
海水浴場でおすすめなのが、敦賀市の水島や水晶浜です。両方とも白い砂浜と青く透明度の高い海水が特徴になっているため、海底や海の向こうに広がる景色を眺めているだけでも心癒されます。海岸が遠浅であるため、あまり泳ぎの自信や経験がない人でも安心して海水浴を楽しめるでしょう。水島は1年でも夏にしか上陸できないため、なるべく本格的な夏の間に出かけておきたいです。
海水浴以外のレジャーを楽しめるところもあり、東尋坊近くの芝政ワールドでは世界最長クラスのスライダーでの遊びやキャンプも楽しめます。一乗谷にある一乗滝で滝壺で涼んだり、近くの一乗滝小次郎の里ファミリーパークでバーベキューしたりするのも良いでしょう。
秋


福井の秋の魅力といえば、まず紅葉が挙げられます。岐阜県との県境近くにある九頭竜湖の紅葉が非常に美しく、10月の後半には湖の周辺で紅葉による絶景が見られます。夢のかけはしや湖東側の蝶の湖展望台からは対岸に至るまで紅葉が見えるため、特におすすめです。九頭竜湖以外には永平寺も、紅葉と伝統的な建物が調和している分、十分に見ごたえがあります。
紅葉以外の秋の見どころとして、大野市の越前大野城もおすすめです。秋から春先の早朝には雲海に包まれる風景が見られます。中でも11月の早朝が最も雲海を見られる確率が高いため、秋は特に狙い目でしょう。
福井で秋を楽しむのであれば、越前陶芸村や越前和紙の里など芸術や伝統工芸に関係のあるスポットを訪れるのもおすすめです。中でも越前陶芸村であれば越前焼が多く見られるうえに、陶芸公園にも数多くの芸術作品が並んでいます。県内でも特に芸術に触れるにはうってつけの場所でしょう。
冬


福井では12月頃になると徐々に寒さが厳しくなります。年明けを迎える頃に「雪下ろし」と呼ばれる雷が落ちるようになると、いよいよ本格的な雪の季節の到来です。福井でも新潟県ほどではないにせよ雪が降るため、勝山市や大野市に点在するスキー場でウインタースポーツを楽しめます。中でも勝山市にあるスキージャム勝山は、県内のウインタースポーツの聖地として有名です。
冬になると日本海も非常に荒れ狂うようになります。東尋坊や越前海岸などでは荒波が岩に打ち付ける様子も日常的に見られるため、実際に訪れれば自然の神秘さやダイナミックなさまを目の当たりにできるでしょう。加えて越前ガニの漁も盛んに行われるため、特に東尋坊に立ち寄ったら越前ガニを食べるのも1つの楽しみ方です。
ほかにも寒い時期の福井を観光するのであれば、あわら温泉で過ごすのも良いでしょう。施設によって泉質が異なる分、足湯も含めてはしごすれば色々な温泉をゆったり堪能できます。温泉街にある湯けむり横丁で飲んだり食べたりして温まるのもおすすめです。
福井に来たら食べておきたいグルメスポット6選


福井県は日本海がもたらす海の幸や、山野の山の幸に恵まれている分、美味しいグルメも多く味わえます。福井県のグルメと聞くと越前ガニをイメージする人も多いでしょう。越前ガニを含めた福井県の代表的なグルメ6つを名店とともにご紹介します。
越前ガニ:「越前蟹の坊」


越前ガニは福井県を代表するグルメであるとともに、冬の味覚の王様とも呼ばれています。より正確には毎年11月6日から翌年3月20日にかけて福井沖で獲れるオスの蟹を指します。冬に荒れ狂う日本海の中で育つため、身が引き締まりカニ味噌もしっかり詰まっています。歴史は最低でも400年以上と古く、現在でも皇室に献上されるほどの銘品です。ただ越前ガニは上記の期間以外に新鮮なものはいただけないため、味わうのであれば冬の福井を訪れると良いでしょう。
福井県内には数多くの越前ガニを扱うお店があります。特におすすめなのが坂井市の三国港駅近くにある「越前蟹の坊」です。大きな蟹のオブジェが目印で、店内は古民家風の落ち着いた雰囲気になっています。
最もおすすめのメニューが「越前蟹フルコース」(25,800円)です。茹で蟹・甲羅焼き・蟹刺しなど越前ガニを使った料理が次々と出てきます。蟹も店主が自ら目利きで厳選したものばかりであるため、上質な味を楽しめるでしょう。加えて、ズワイガニを味噌まで使い尽くしたずわい丼も蟹漁が行われている時期だけいただけるため、冬場にぜひ味わってみたい一品です。
■住所:福井県坂井市三国町宿1-16
■営業時間:平日 11:00~15:00(L.O.14:30)・17:00~20:30(L.O.19:30)/土日祝日 11:00~20:30(L.O.19:30)
■定休日:原則火曜
■アクセス:
・えちぜん鉄道三国芦原線三国港駅より徒歩約1分
・北陸自動車道金津I.C.より車で約21分
■新型コロナウイルス対策情報:http://www.bouyourou.co.jp/kaninobou/news/detail.html?Topicid=70
越前そば:「けんぞう蕎麦」


越前そばは越前ガニとともに福井を代表する郷土料理です。江戸時代に福井を治めた越前松平氏の治世下でそばの生産が奨励されたのを機に定着しました。
そばにネギや大根おろしを乗せたうえで、出汁をつゆとして掛けているのが特徴です。普通の日本そばと異なり、皿からとった後は直接口に入れていただきます。そば・大根おろし・つゆが一体となっている分、微妙な辛さを含んだ優しい味わいが魅力的です。
おすすめのお店が、永平寺町松岡地域にある「けんぞう蕎麦」です。普通の越前そばに加えて、盛りそばのような見かけの「けんぞう蕎麦」(並盛990円)も提供しています。辛子大根も含んだつゆにそばを付けて食べるもので、刺激的な辛みと優しい味わいを同時に味わえるのが特徴です。そば自体も手打ちの十割そばにこだわっている分、豊かな風味を味わえます。永平寺参詣に合わせて訪れてみると良いでしょう。
■住所:福井県吉田郡永平寺町松岡春日3-26
■営業時間:火~金曜 11:00~14:00/土日祝 11:00~16:00
■定休日:月曜(祝日の場合は営業)
■アクセス:
・えちぜん鉄道勝山永平寺線松岡駅より徒歩約10分
・北陸自動車道福井北I.C.より車で約5分、中部縦貫自動車道松岡I.C.より車で約3分
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ソースカツ丼:「ヨーロッパ軒総本店」


カツ丼の中でも、ソースにくぐらせたカツをご飯の上に乗せて食べるソースカツ丼は、福井県でも定番のグルメの1つです。一般の卵でとじたカツ丼に比べて外見はシンプルではあるものの、ご飯・トンカツ・ソースの3者が一体となった味は病みつきになります。
福井でソースカツ丼のお店といえば「ヨーロッパ軒」です。福井駅に近い総本店を中心に県内19ヶ所に支店を展開しています。1913年の創業から1世紀以上にわたって地元で愛されているお店です。最も定番のメニューがご飯の上にソースをくぐらせたカツを3枚のせた「カツ丼」(930円)で、サクサクに揚がったカツとご飯の相性が病みつきになります。
ちなみにヨーロッパ軒でのソースカツ丼にはちょっとした食べ方のルールがあります。3枚のカツのうち2枚を蓋に移した後、残る1枚をご飯と一緒に食べるやり方です。3枚一緒に食べる場合と異なり、じっくり落ち着いてご飯とカツをまとめて味わえます。
■住所:福井県福井市順化1-7-4
■営業時間:11:00~20:00
■定休日:火曜・隔週月曜
■アクセス:
・福井電鉄福武線福井城址大名町駅より徒歩約5分
・北陸自動車道福井I.C.より車で約13分
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油揚げ料理:「谷口屋」
福井県の意外なご当地グルメに油揚げがあります。実は福井県は油揚げの消費量が全国でもトップクラスです。県内では古くから浄土真宗が盛んに信仰されており、開祖親鸞聖人の命日にあたる「報恩講」の際の料理で油揚げが定番だったことが理由です。現在でも家庭でカレーライスの具として油揚げを入れるところも多くあります。ちなみに福井の油揚げは一般のものよりもずっと厚みがあるのが特徴です。
油揚げ料理でおすすめのお店が、坂井市丸岡地域にある「谷口屋」です。定番メニューの「油揚げ御膳」(1,650円)では、厚みも大きさも食べ応えを感じられる油揚げが出されます。一辺14㎝にもなり、木綿豆腐を丸ごと低温でじっくり揚げている分、ボリュームを感じられるでしょう。
ちなみに油揚げは、併設されているショップでもお土産として購入できます。福井県のお土産では定番のものでもあるため、お土産選びに悩む際は選択肢に入れるのもありです。
■住所:福井県坂井市丸岡町上竹田37-26-1
■営業時間:11:00~15:00(土日祝日は10:30開店・L.O.15:00)/
■定休日:火曜
■アクセス:
・JR福井駅より京福バス利用→本丸岡バスターミナルにて丸岡バスに乗り換え、「竹田」バス停下車徒歩約1分
・北陸自動車道丸岡I.C.より車で約18分
■新型コロナウイルス対策情報:スタッフの感染症対策や施設内のアルコール消毒、ソーシャルディスタンスなどを徹底
ボルガライス:「ヨコガワ分店」


ボルガライスは福井県越前市の武生地域で親しまれているご当地グルメです。オムライスの上にトンカツを乗せ、さらにデミグラスソースを掛けてあります。お店によってはソース・トンカツ・オムライスに使っているご飯の種類が様々であるため、食べ比べる価値も十分高いです。
ボルガライスの代表的なお店として、「ヨコガワ分店」が知られています。柔らかめでサクサクしたトンカツ・オムライス・トマトソースが一体となって濃厚な味わいを醸し出すのが魅力的です。
■住所:福井県越前市京町1-4-35
■営業時間:11:30~23:00
■定休日:火曜
■アクセス:
・JR北陸本線武生駅より徒歩7分
・北陸自動車道武生I.C.より車で約10分
■新型コロナウイルス対策情報:スタッフの感染症対策や施設内のアルコール消毒、ソーシャルディスタンスなどを徹底
焼き鳥:「焼き鳥の名門秋吉 福井駅前店」


福井県は焼き鳥も全国で最も消費している県です。実は県内には「焼き鳥の名門秋吉」と呼ばれる焼き鳥チェーンが展開している分、幼い頃から焼き鳥に親しんでいる人が多いです。福井県内だけでも27店舗出店しているほか、東京や大阪にも出店しています。
「秋吉」で焼き鳥をいただく際は、「純けい」と呼ばれる産卵済みの雌の鶏がおすすめです。肉自体がみずみずしい分、食感や味の面で病みつきになるでしょう。また豚のホルモンを使った「しろ」や、大阪では定番の「串カツ」も人気が高いです。
ちなみに「秋吉」では「ヨーロッパ軒」と同じように独特のルールがあります。10本単位で注文したうえで、1本ずつ一口で豪快に食べるというものです。一串分が小さいため、割と簡単にいけます。丁寧に外したり一切ずつ食べたりすると浮いてしまう場合もあるため、注意が必要です。
■住所:福井県福井市大手2-5-16
■営業時間:平日・土曜 17:00~23:30/日曜・祝日 17:00~23:00
■定休日:なし
■アクセス:
・JR福井駅より徒歩1分
・北陸自動車道福井I.C.より車で約10分
■新型コロナウイルス対策情報:https://www.akiyoshi.co.jp/m/shop/shop_details/fukui/fukui_ekimae.html
福井でおすすめのお土産7選


グルメの美味しい福井県は、買っておきたいお土産も多いです。福井観光で見逃せないお土産も7つご紹介しましょう。
羽二重餅


「羽二重(はぶたえ)餅」は福井のお土産の代表格です。かつて福井で盛んに作られた絹織物が「羽二重織」と呼ばれており、「羽二重織」のように柔らかく口当たりが良いところから名付けられました。福井駅をはじめ県内の主要駅や観光名所で必ず見かけられます。
蒸した餅に砂糖と水飴を加えて仕上げている分、とても柔らかく繊細な外見です。つまようじを使って口にする際も、癒される食感とほど良い甘みでほおが落ちそうな美味しさとなっています。お茶との相性もバッチリで、かつ伝統的なお菓子でもあるため、年配の方や目上の方へのお土産としても十分好まれるでしょう。
くるみ羽二重餅
「くるみ羽二重餅」は「羽二重餅」の名称がついているものの、先ほど紹介したものとは外見が少し異なります。羽二重餅の中にくるみを包んだうえで、シュー生地でサンドして仕上げたものです。
くるみ自体が甘く詰められている分、包んでいる羽二重餅とよく合います。加えて外側のシューとも絶妙な組み合わせになっているため、羽二重餅の優しい食感と甘さを同時に味わえるでしょう。
和菓子と洋菓子の要素が見事に絡み合っている分、様々な世代の方へのお土産に最適です。なお賞味期限は5日から1週間程度となっているため、持ち帰ったら早めにお渡しすると良いでしょう。
五月ヶ瀬煎
「五月ヶ瀬煎餅」は羽二重餅と並ぶ福井の代表的なお土産です。
家紋が付いたせんべいの中にピーナッツが入っているのが特徴です。原料には米やピーナッツだけでなく、小麦粉・砂糖・マーガリンなど多様な原料を使っている分、せんべいのイメージとは異なりほんのりとした甘みを感じられる点がポイントです。
甘みがある分、大人だけでなくお子さん向けのお土産にも向いています。地元福井県では世代に関係なく愛されている和菓子であるため、お渡しする相手全てに喜ばれるでしょう。
水羊かん


日本全国で夏に食べられる水羊かんですが、福井の場合は冬にこたつに入って食べるのが一般的です。そして福井では冬のお菓子である水羊かんもまた、福井観光ではおすすめのお土産として親しまれています。
中に含まれているあんは甘さがほど良いのが特徴です。隠し味として沖縄県で獲れた黒糖を使っている分、より優しく上品な味に仕上がっています。食感の面でも口当たりが良いだけでなく、ちょっとしたとろみも感じられるため、のどごし良くいただきやすいです。
ちなみに福井で冬に食べるだけあり、販売期間も11月から3月までに限られています。冬場に福井を訪れる場合はぜひ選んでみると良いでしょう。
小鯛のささ漬
「小鯛のささ漬」は若狭の代表的なお土産です。若狭湾名物である小鯛(連子鯛)を3枚おろしにし、300年にわたって製造されている米酢と兵庫県赤穂で獲れた良質の天然塩を使って漬けています。日本海側特有の杉で作った樽に詰めてあるとともに、中に笹の葉も一緒に添えることで、より小鯛の風味を引き立てているのも特徴です。
古くから贈答品としても知られているため、目上の方などへのお土産にも向いているでしょう。また小鯛自体も食感に弾力があるため、日本酒のお供としてもおすすめです。お酒好きの方へのお土産にも最適といえます。
鯖のへしこ


鯖のへしこも小鯛のささ漬と同じく若狭地方で定番のお土産です。若狭地方名物の鯖を塩とぬかに漬け込んで作るもので、地元では古くから保存食として親しまれてきました。鯖がぬかとの化学反応でうまく発酵するおかげで、鯖の旨味をより引き立てています。
病みつきになりやすい味で、ご飯やお酒のお供としてうってつけです。お酒や濃い味が好みという方にお土産としてお渡しすれば、非常に喜ばれるでしょう。お茶漬けやパスタの具にも適しており、様々な料理にも使えます。
焼き鯖寿司


焼き鯖寿司も福井らしいお土産の1つです。古くから郷土の伝統的な料理として親しまれてきた浜焼き鯖をご飯に乗せて寿司に仕上げたものです。脂が乗った鯖を焼いてネタにしている分、鯖の香ばしさや引き締まった身が酢飯と絶妙に合います。
冷めても意外と長持ちする分、お土産にも適しています。直接口にしても、あるいは少し温めてから口にしても美味しく味わえるのも魅力の1つです。扱っているお店によっては、しいたけも一緒に使われており、良いアクセントに感じられるでしょう。
福井を巡る際のモデルコース


福井県の観光スポットを色々見ても、具体的にどう回れば良いかわからない人もいるでしょう。県内観光のモデルコースを1つご紹介いたします。実際に福井を観光する際の参考にしていただければ幸いです。
1日目
初日は10時半に福井駅に到着後、レンタカーを借りてから東尋坊に向かいます。11時10分前後に東尋坊に到着した後は、崖の上から日本海の絶景を眺めましょう。なお崖の上から眺める以外にも、遊覧船に乗って一帯の海域を周りながら観光するのもおすすめです。一通り観光が終わったら、「越前蟹の坊」でカニ料理をいただきます。お金に余裕があれば「越前蟹フルコース」に挑戦してもいいですね。
昼食後は1時間程度かけて永平寺に向かいます。14時30分から1時間程度境内を見て回ったら、15時30分からの座禅体験に参加するのもおすすめです。座禅は普段行う機会がなかなかない分、真新しい体験ができるでしょう。
座禅が終わる頃には夕方近くになっているため、大野市に向かいます。市内に着いたら宿泊するホテルにチェックインします。
2日目
2日目は条件によっては朝早く起きて大野城の雲海を見に行くのも良いでしょう。ただうまく条件が合致しなければ見られないため、無理することはありません。
9時にはチェックアウトし、一乗谷朝倉氏遺跡に向かいます。遺跡では朝倉氏館跡や復元町並を散策し、戦国時代に繁栄した城下町の雰囲気を味わうと良いでしょう。時間があれば資料館の展示を見に行くのも1つの方法です。11時頃になったら一乗谷朝倉氏遺跡を出て越前市に向かい、「ヨコガワ分店」でボルガライスをいただきます。福井県内でも越前市でしか味わえないため、良い思い出になるでしょう。
昼食後は敦賀市の氣比神宮に向かいます。氣比神宮では厳島神社や春日大社のものと並ぶ大きな鳥居を眺めたり、境内の各社殿を巡ったりします。氣比神宮を出た後は若狭地方の熊川宿に向かいましょう。途中三方五湖レインボーロードを経由すれば、眼下の三方五湖や日本海が作る絶景が見られるためおすすめです。
熊川宿に到着したら宿場町の街並みをじっくり眺めます。古民家を見て回るほか、カフェなどでゆったりするのも良いでしょう。名物の葛まんじゅうもできたてを味わえるため、滞在中にいただくのも思い出に残りやすいです。夕方頃になったらJR敦賀駅に戻り、お土産を購入してから帰路に就きます。
福井県へのアクセス方法


福井県を観光する際、各地からどのように行けば良いのかよくわからない人もいますよね。全国各地から福井県にアクセスする方法をご紹介しましょう。
東京からアクセスする場合


東京からアクセスする場合、鉄道や高速バスなどを利用する方法があります。鉄道を利用する場合は、東京駅から東海道新幹線か北陸新幹線を使うルートが基本です。
東海道新幹線を利用する場合、米原駅で特急しらさぎ号に乗り換えます。東京駅から福井駅までの所要時間は約3時間20分となります。のぞみ号は米原駅に停車しないほか、ひかり号でも停車する列車が限られているため、新幹線の便を選ぶ際はしっかり確認すると良いでしょう。北陸新幹線を利用する場合はかがやき号やはくたか号で金沢駅まで行き、特急サンダーバード号やしらさぎ号に乗り換えます。金沢経由の所要時間は最速で3時間20分程度です。
高速バスを利用する場合は、東京駅八重洲南口より1日3便(昼行便1便・夜行便2便)が発車しています。所要時間は約8~10時間です。車を利用する場合は新幹線の場合と同じように、東名・名神高速経由と関越道経由のルートがあります。福井インターまでの所要時間は東名・名神経由の場合で約6時間20分、関越道経由で約7時間です。
大阪からアクセスする場合


大阪から福井にアクセスする場合も、在来線や高速バスなどを利用する方法があります。在来線の場合は、大阪駅から特急サンダーバード号に乗車すれば2時間程度で福井駅に到着です。また敦賀駅までであれば、新快速電車を使って乗り換えなしで行けます。
高速バスを利用する場合は、大阪駅JR高速バスターミナルや阪急三番街から西日本JRバスや福井鉄道バスなどが出ています。所要時間は3時間30分~50分程度です。本数はバス会社によるものの4~5本程度です。車を利用する場合は、阪神高速や名神高速を経由し、米原ジャンクションから北陸道を金沢方面に進みます。福井インターまでの所要時間は約3時間です。
名古屋からアクセスする場合


名古屋から福井にアクセスする場合も、鉄道や高速バスなどを利用する方法が基本です。鉄道の場合は名古屋駅から特急しらさぎ号を利用します。福井駅までの所要時間は約2時間10分です。
高速バスの場合は、名古屋駅にある名鉄バスセンターから福井鉄道バスや京福バスなどに乗車します。福井駅東口までの所要時間は約2時間40分です。車を利用する場合は名古屋高速から名神高速に入り、米原ジャンクションから北陸道を進みます。福井インターまでの所要時間は約2時間10分です。
北海道や九州からアクセスする場合


北海道や九州・沖縄などの遠隔地から福井に行く人もいますよね。遠隔地から福井にアクセスする場合、一度空路で石川県の小松空港に向かいます。なお各都市の空港から小松空港までの所要時間は以下の通りです。
小松空港に到着した後は、福井駅行きの高速バスが1日12本運行されています。福井駅までの所要時間は約1時間です。ほかにもリムジンバスでJR小松駅まで移動し、鉄道で福井駅に向かう方法もあります。
おわりに


今回は福井県の代表的な観光スポットを30ヶ所ご紹介しました。福井の観光スポットは東尋坊や永平寺が有名ではあるものの、ほかにも風雨明媚な名所・史跡・ユニークなテーマパークなどもあります。加えて越前ガニや越前そばといった独特なグルメもあるため、観光の際に味わってみれば福井らしい思い出を作れるでしょう。
影が薄いイメージはあるものの、実際には魅力的な名所が数多くあります。福井を周遊する際は、ぜひ今回ご紹介した内容を振り返っていただければ幸いです。