最終更新日 2021-10-29
島根県出雲市にある「出雲大社」は、神話の故郷と呼ばれており、日本屈指の良縁に恵まれるパワースポットとしても有名です。
なぜ、「出雲大社」は全国的にも非常に信仰が厚いパワースポットと言われているのでしょうか?
今回は、そんな恋する女性や良縁を望む人々の心強い味方である「出雲大社」に関して詳しくご紹介します。
記事の目次
出雲大社って?


縁結びや福の神として名高く、日本でも屈指のパワースポットとして非常に有名な出雲大社。
全国各地から多くの人々が参拝に訪れ、その歴史は非常に長く、由緒正しい神社です。
まずは、訪れる前に知っておくと役立つ出雲大社の基本情報や気になるご利益などに関してご紹介します。
出雲大社の御祭神は?


出雲大社の御祭神は、「大国主命(オオクニヌシノミコト)」という神様で、「因幡の白兎」という話にでてくる「だいこくさま」として広く知られています。
「素戔嗚尊(スサノオノミコト)」の子孫でもあり、別名「国造りの神」と言われ、神々の中心的存在の「国津神の主宰神」として有名です。
「大国主命」はたくさんの妻と180柱の子供がおり、神々の中でも抜きん出て「大家族」であるという背景から、「縁結び」にご利益があると言われています。
縁結びをはじめ、他にも子授かり、病気平癒、五穀豊穣、交通・航海の守護、など、さまざまご利益をお持ちの神様として全国的に深い信仰を集めています。
神在月?神無月?出雲大社との関係は?


10月のことを旧暦で「神無月」といいます。
なぜ「神無月」と呼ばれるようになったのか、さまざまな理由があると言われていますが、その中の1つに、出雲大社と関連が深い俗説があります。
俗説では、神無月は文字通り、神が不在の月という意味だと言われています。
では、神無月の期間にいなくなる神様はどこにいっているのでしょうか?
実は、神無月にいなくなる神様たちがいる場所、それが「出雲大社」であると言われているんです。
そして、神無月に神様が集合することから、島根・出雲では10月を「神無月」ではなく「神在月」と呼び、神様を全国から迎えいれるためのお祭り事が開かれます。
この逸話からも、「出雲大社」が日本の神社の中心的存在であるということが窺い知れますね。
日本屈指のパワースポットである理由
出雲大社がパワースポットと言われる理由は、御祭神が「大国主命」であること以外にもいくつか理由があります。
ここでは、出雲大社がパワースポットと呼ばれる理由についてご紹介していきます。
身についている穢を祓ってくれる「祓社(はらえのやしろ)」


出雲大社の二番目の鳥居である「勢溜(せいだまり)の鳥居」をくぐり「下り参道」の途中にあるお社が「祓社」です。
身についている穢を祓ってくれるという「祓戸四柱の神(はらいどよはしらのかみ)」が祀られています。
「祓戸四柱の神(はらいどよはしらのかみ)」は、神社でお祓いをする際に召喚する「瀬織津比咩神(せおりつひめのかみ)」、「速開都比咩神(はやあきつひめのかみ)」、「気吹戸主神(いぶきどぬしのかみ)」、「速佐須良比咩神(はやさすらひめのかみ)」の四神を指し、「祓社」はその全ての神様祀っています。
出雲大社を訪れる際はまずこの祓社をお参りすると、すべての穢が祓わると言われています。
本殿裏にこそパワースポットがある「素鵞社」


本殿をみた後にまだ時間があれば、ぜひ訪れてほしいのが「素鵞社」です。
「素鵞社」は、大国主命の祖先に当たり天照大御神の弟神である「素戔嗚命(スサノオノミコト)」が祀られています。
「素戔嗚命」といえば、ヤマタノオロチを退治した神話で有名な神様で、その御利益も厄除け・厄払い、五穀豊穣、文学・学問向上、縁結びなど幅広いです。
氷川神社や八坂神社など国内でも非常に有名な神社の御祭神として祀られています。
「素戔嗚命」が祀られており、お社の裏にある霊山「八雲山」がご神体となっていることから、非常に強力なパワースポットとなっているのです。
また、「素鵞社」にある「お砂」には強いご利益があると有名で、全国から「お砂」をもらおうと多くの人々が連日参拝するのだとか。
「お砂」をいただくためには決まった手順があるため、以下の手順にのっとり、「お砂」をもらうようにしましょう。
「素鵞社」のお砂のもらい方
- 須佐の浜に行き、浜の砂をビニール2~3袋分詰める
- 出雲大社を正式な手順で参拝する
- 素鵞社にあるお砂と須佐の浜の砂を交換し、お砂をいただく。
この時、欲張らないで須佐の浜から持ってきた量より少なめの量でいただきましょう。
では、もらったお砂はどのようにすればいいのでしょうか?
ご自宅の東西南北の四隅に埋めるといいそうです。また、御守にして持ち歩いてもご利益はあるそうです。
ぜひ、手順を守って、お砂をいただいてみてください。
縁結びのご利益もある強力なパワースポット「霊山八雲山」


前項でご紹介した「スサノオノミコト」がヤマタノオロチを退治した後に娶った「櫛名田比売(クシナダヒメ)」とその後、仲睦まじく暮らした場所と言われているのが「八雲山」です。
出雲の中でも非常に神聖な山とされ、山自体が出雲大社の御神山であり、禁足地とされています。
そのため、山に入ることは一切許されておらず、八雲山の麓にある「素鵞社」の後方で、「八雲山」の磐座のようになっている岩肌に触れることができる程度です。
そんな強力な御神山「八雲山」のパワーを受けているが出雲大社。
そのため、出雲大社は強力なパワースポットと言われています。
出雲大社のパワースポット以外の見どころ
広大な敷地の出雲大社。
その大きさは境内だけで18万平方メートル、境外にある摂社や末社、その他山林などをあわせた総敷地は、約38万1000平方メートルあります。
東京ドームの敷地面積が4万6,755平方メートルなので、境内だけでも東京ドームの3.8倍はあります。
そんな広大な敷地を有する出雲大社ですので、先ほどご紹介したパワースポット以外にも様々なみどころがあります。
出雲大社のパワースポット以外のおすすめスポットをご紹介していきます。
因幡の白兎がモチーフの「ウサギの像」


出雲大社を訪れる人を心を和ませる「兎の像」は、境内の所々で見ることができるの有名な銅像です。
境内には、「因幡の巣兎(いなばのしろうさぎ)」のがモチーフとなった「ウサギの像」が46羽います。
御本殿裏や神苑、神楽殿周辺など色々な場所に、さまざまな体勢のウサギたちがいるので、ぜひ参拝をしながら、ウサギたちを探してみてはいかがでしょうか?
境内で様々な野鳥たちを観察
背後にそびえる御神山の「八雲山」をはじめ、豊かな自然に囲まれた出雲大社では、さまざまな野鳥を観察することができます。
出雲大社では「野鳥観察」を楽しんでいただくために、探鳥パンフレット、『野鳥と憩う鎮守の杜』が発行されています。
パンフレットには、境内で観察可能な野鳥の種類や時期、場所など詳細な情報が書かれています。
動物がお好きな方は、パンフレットを手にいれて、野鳥を観察しながら境内を散策してみてはいかがでしょうか?
日本最古の銅の鳥居「銅鳥居」


出雲大社の4つある鳥居の内、最後の鳥居となるのが「銅鳥居」です。
出雲大社の神域との境目にあると言われ、長い参道を抜けた拝殿の前にあります。
毛利輝元の孫であり徳川家康のひ孫でもある「毛利綱広」によって寄進され、日本最古の銅製の鳥居として、歴史的価値がある建造物です。
銅製の鳥居であるが故に、いつの頃からかこの銅鳥居を触りながら回ると「金まわりが良くなる」とという話をするガイドさんがいるそうです。
こちらは出雲大社の公式HPでも否定されており、古くからの伝承などはないとのことですのでご注意くださいね。
全国でも珍しい「下り参道」


二番目の鳥居である「勢溜」を越えた先にある参道が「下り参道」です。
900mほどあり徒歩で本殿まで10分ほどの長い道のりの参道ですが、この参道は日本の神社の中でも珍しい「下り参道」になっていることで有名です。
「下り参道」になった理由としては、参道が整備される以前に「勢溜」の付近が砂の丘陵だったことから下り坂になったなど、色々な逸話があるそうです。
時間がなくても必ず訪れたい「神楽殿」


出雲大社といえば、「大きなしめ縄(=大注連縄)」がある建造物のイメージを連想することが多いのではないでしょうか。
実は「大注連縄」があるのは、本殿ではなく「神楽殿」で、長さが約13メートル、重さ5.2トンというその大きさは、日本最大級と言われています。
大変見どころが多い神社ですが、「神楽殿の大注連縄」だけは必ず見ておきたいスポットです。
気にある出雲大社のご利益は?


縁結びのパワースポットとして名高い「出雲大社」ですが、実は他にもご利益があると言われています。
日本屈指のパワースポットと言われる出雲大社の理由をご紹介します。
なんで縁結びの神様と言われるの?


「大国主命」自体、大家族であることから「縁結び」の神様であると言われていますが、他にも理由があります。
それは、「大国主命」が「ムスビの大神」と言われている点です。
遡ること「大国主命」がまだ神の身分ではない時代。
ある日、「大国主命」の前に荒波を乗り越えてきた「幸魂・奇魂(さきみたま・くしみたま)」という魂たちが現れました。
そして、この魂たちとのやり取りにより「大国主命」は神性を養い、生き物たちが幸せになるために必要な「縁」を結ぶ「ムスビの神様」となったそうです。
上記の話は「日本書紀」の「国造り神話」の一部のお話です。
この「国造り神話」に由来して、「大国主命」は「縁結びの神様」と言われるようになり、出雲大社も「縁結び」のパワースポットとして有名になっていきました。
出雲大社の「縁結び」は上記の話から、恋愛面だけではなく、様々な良縁をもたらすと言われています。
「銅鳥居」のすぐそばに大きな像があるのですが、この像は「国創り神話」をモチーフにしています。
座って手をかざしているのは「大国主命」で、波上のオブジェにのっている金色の球状のものは、「幸魂奇魂(さきみたまくしみたま)」を表現しているとのことです。
ぜひ、出雲大社で恋愛や就職、友人など様々な良縁を結んでもらえるよう、参拝してみてください。
実は「医療」や「財福」、「厄除け」の神様としても有名


「大国主命」は「国造りの神」としても知られ、荒ぶる八十神を平定しながら少彦名の協力により人々に「医薬」を伝えたということから、「医療の神様」としても有名です。
そのため病気平癒のご利益もあると言われています。
また、「大国主命」の「大国」がダイコクとも読めることから、七福神で有名な「大黒天」と習合していったことで、民間信仰に「財福」の神としても信仰されるようになりました。
(実際は同一の神様ではないのでご注意ください。)
そのため、商業繁盛などのご利益もあると言われています。
さらに、「国造り国譲りの神様」であることから、厄除け・除災の神様としても有名です。
出雲大社の御朱印


出雲大社でも他の神社と同様に、御朱印を頂くことができます。
出雲大社の御朱印は、「拝殿裏」、「神楽殿」、「出雲大社・北島国造館」で頂くことができます。
御朱印はお気持ちでと大抵いわれますが、だいたい皆さん、300円から500円ぐらいを初穂料としているそうです。
また出雲大社では、オリジナル御朱印帳も取り扱っているので、一緒に御朱印帳も購入してもいいかもしれません。
場所に応じて御朱印も変わりますのでぜひ、すべての御朱印を集めてみてください。
気になる出雲大社のお守り
出雲大社には、開運、健康、縁結びから厄除けまで様々な御守が揃っています。
縁結びの糸、縁結び守りなどもあり、非常に人気が高いです。
その中でも人気が高いのが、毎年11月に開催される神在祭の期間に限定で登場する「神在御守」です。
全国から神様が出雲に集まると言われる11月の期間にのみ発売される御守のため、他の神様方のパワーもいただけるのか、「縁結び」のご利益が絶大と話題です。
また、出雲大社の「開運御守」は、様々な厄災に打ち勝ち国を造った「大国主命」が御祭神ということもあり、総合的に運気がアップすると有名です。
ぜひ、「神在月」に出雲大社を訪れて、地元に戻った後も強力なパワーをいただけるよう、「神在御守」を手に入れてみてはいかがでしょうか?
出雲大社の正しい参拝方法は?
出雲大社の参拝ですが、通常の神社と参拝の仕方が異なります。
正しい参拝方法で参拝して、出雲大社の神様方のご加護を受けられるようにしましょう。
参道を通り方


参道を通る前から参拝はスタートしているので注意が必要です。
基本的な話ですが、鳥居を潜る前にはまず一礼することを忘れないでください。
また、鳥居や参道の中央は神様が通る道ですので、脇を歩くようにしましょう。
本当は、出雲大社より少し離れたところにある「第一の鳥居」をくぐるところから始めたいところですが、人によっては出雲大社の神域の境界である「第二の鳥居」から始めても良いという意見もあるようです。
「第二の鳥居」を鳥居の端よりくぐったら、まずは穢をすべて祓ってくれる「祓社」をお参りして身を清めましょう。
次に、銅鳥居の手前にある「手水舎(てみずや)」で手や口を清めます。
この時の方法は他の神社と同様です。
身を清めたら、銅鳥居の前で一礼して鳥居の端をくぐり、目の前にある「拝殿」に向かいましょう。
拝殿についたら


拝殿についたら、お賽銭を奉納した後、「2礼4拍手1礼」で参拝をします。
通常の神社は「2礼2拍手1礼」で、出雲大社は少し他の神社と異なりますので注意してください
お礼をする前に、お賽銭をなげましょう。その後、お辞儀を2回します。次に4回拍手をしてもう一度お辞儀をします。
なぜ、出雲大社では4拍手かと言うと、幸せの“シ“=「四」で「幸せを呼ぶ」と言われているからだそうです。
ぜひ、出雲大社に訪れた際は「2礼4拍手1礼」を忘れずに参拝してくださいね。
また、御神体である大国主命は、本殿に向かって正面を向いて鎮座していなく、左を見て座っているといわれています。
そのため、本殿の左に歩いていき、参拝をすると良いですよ。
ぜひ、試してみてください。
周辺でオススメの観光スポットは?
出雲まで来たからには、せっかくだから出雲大社の他にも観光を楽しみたい!
そんなあなたに大社周辺でおすすめの観光スポットを3つご紹介します。
大正ロマン漂う「旧大社駅」


旧大社駅は大社線の廃止に伴って平成2年に廃止となりましたが、廃止になった後も、ホームや駅舎などが当時のまま残されています。
「福岡県門司港駅」、「東京駅」と並んで国の重要文化財となっている駅のうちの1つです。
大正ロマン漂う駅舎内部は、地元の人に憩いの場として親しまれています。
明治時代には、「出雲大社」参拝の玄関口として多くの人々で賑わっていたそうです。
現在は、旧事務室が「喫茶室」として利用されているため、出雲大社を散策後、休憩がてら立ち寄ってみてはいかがでしょうか?
世界灯台100選に選ばれた美しい灯台「出雲日御碕灯台」


出雲市のおすすめの景勝地が日御碕(ひのみさき)です。
日御碕は、島根半島西端にあり、大山隠岐国立公園内にある隆起海食台です。
日本海の荒々しい波が打ち寄せる黒い岩肌の崖が美しく、柱状節理など、自然が作り出した天然のアートを見ることができます。
そして、日御碕の断崖にそびえ立つ灯台が「出雲日御碕灯台」です。
日本一の高さを誇る灯台で、その空と海の青の中で真っ白い灯台がそびえ立つ風景は非常に美しく、「世界灯台100選」にも選ばれています。
灯台に入り、163段の螺旋階段を登ると展望台まで上がることができます。
展望台から一望で見る島根半島の全景と日本海の景色は絶景です。
また、灯台内には資料室もあるので、お子様連れのファミリーにはお子様も楽しめると人気です。
鮮やかな朱が美しい「日御碕神社」


日御碕灯台に立ち寄ったら、ぜひ訪れてみたいのが「日御碕神社」です。
島根の西端にある神社であることから、「夜を守る」神社とも言われています。
朱色の美しい神社は、海が非常に近いことからまるで「竜宮城」ようだと言われ、人気の観光地のひとつです。
花崗岩で作られた鳥居をくぐると、朱色が鮮やかな楼門があります。
楼門の先に、スサノオノミコトが祀られている「神の宮」と天照大神が祀られている「日沉宮」があり、日本の神話で有名な二神が鎮座されています。
そのため、厄除けや縁結びのご利益がある言われています。
神社自体、桃山時代の特徴が色濃く残る美しい建造物で有名で国指定の重要文化財としても有名ですので、ぜひその美しさを一度ご覧になってみてください。
ちなみに、日御碕神社には「だるまみくじ」という木製のだるまに入ったおみくじがあるので、そちらもチャレンジしてみてください。
神在月の玄関口「稲佐の浜(いなさのはま)」


出雲大社より西側に1km行った場所にある海岸で、「日本のなぎさ100選」に選ばれている出雲市の景勝地です。
また、神話にも登場する場所として有名で国譲りの際に建御雷神(タケミカヅチ)と大国主命が国譲りの話をするため対面した場所と言われています。
旧暦の10月10日に神々が集まる際、全国の八百万の神々をお迎えする場所で、「神迎え神事」が行われる神聖な場所です。


夕日がきれいな場所として人気の観光スポットで、カップルで訪れるのにぴったりです。浜を訪れるとすぐ目に入る「鳥居が建っている丸い岩」があります。
「弁天島」や「沖御前」とも呼ばれ、以前は遥か沖にあったそうです。
昭和60年前後までは島の手前まで波が打ち寄せていて島に渡れなかったのですが、急に砂浜が広がり、今では島の方まで歩いていけるようになりました。
明治時代前までは「弁財天」が祀られていましたが、明治時代の頃より「豊玉毘古命(トヨタマヒコノミコト)」が祀られています。
出雲大社観光のおすすめモデルコースをご紹介!
勝負事や芸事にご利益あり!パワースポット巡り
出雲大社以外にもパワースポットが点在している島根県出雲市。
縁結びのイメージが非常に強いですが、縁結び以外のパワースポットも多くあります。
今回はその中でも勝負事や芸事のご利益がありそうなコースをご紹介します!
<コースイメージ>
因佐神社(速玉さん)→徒歩5分→ 稲佐の浜 →徒歩10分→ 出雲阿国墓所 →徒歩5分→ 出雲大社
因佐神社でお参りした後、神迎え神事で有名な「稲佐の浜」のパワーをいただきつつ「稲佐の浜」の砂をいただき、出雲大社の「素鵞社」のお砂をいただくルートをとる途中で芸事にご利益がある「出雲阿国墓所」に立ち寄るコースです。
「稲佐の浜」と「出雲大社の素鵞社」についてはすでにご紹介済みですので、「因佐神社」と「出雲阿国墓所」のご紹介をしますね。
武芸や勝利、旅行のご利益あり「因佐神社」
地元では「速玉さん」の名で親しまれている神社が「因佐神社」です。
「因佐神社」の御祭神は「建御雷神(タケミカヅチ)」という神様で、「建御名方神(タケミナカタノカミ)」と力比べをし、自らの手をつららや剣に変えて降参させ、「葦原中国平定」という大業を成し遂げたことで有名な神様です。
上記の話が由来しているのか、「武道守護」や「国家鎮護」、「芸能上達」などに武芸や勝負事やご利益があると言われています。
また、「道中の安全=旅行安全」とつながり、旅行のご利益があるとも言われています。
因佐神社には独特な参拝方法があり、「一言も声を発してないで参拝すると願いが叶う」と言われています。
旅のはじめに訪れ、自身の勝負事の成功を祈るとともに、旅行の祈願も一緒にしてみてはいかがでしょうか?
ゲームでも有名な出雲阿国の墓所
「稲佐の浜」で砂をいただき、出雲大社に向かう道中で寄り道しておきたいのが、「出雲阿国墓所」です。
出雲阿国(いずものおくに)は、現在の歌舞伎のもとを作ったと言われている安土桃山時代の女性芸能者です。
芸事のご利益があると言われ、芸事のパワースポットとして人気があります。
実在したかはわかっておらず伝説上の人物とも言われていますが、出雲市内には阿国ゆかりのスポットがいくつかあるので、歌舞伎が好きな方や演劇などをされる方は訪れてみると良いでしょう。
大人にオススメ!出雲大社観光を贅沢に楽しむコース
歩くことが多い出雲大社の観光ですが、ゆっくりとリフレッシュしながら楽しみたいという大人な方にオススメのコースが、島根ワイナリーと玉造温泉を巡るコースです。
<コースイメージ>
出雲大社 →バスで17分→ 島根ワイナリー →車で45分→ 玉造温泉
出雲大社の参拝を午前中にすませて、島根ワイナリーでワインとグルメを楽しみ、最後は玉造温泉でゆっくりするというコースになります。
大人の社会科見学「島根ワイナリー」


出雲大社から東側2kmほどの場所にあるワインの大型テーマパークが「島根ワイナリー」です。
出雲市大社町は、高級ハウスぶどう「デラウェア」の出荷量が全国でも一番多く、日本で有数のワインの名産地として有名です。
出雲市大社町の特性を活かし、「島根ワイナリー」が作られ、ワインをはじめ、しまね和牛なども堪能できる人気観光スポットとなっています。
ワインの製造工程の見学や試飲などができるため、大人の社会科見学のような体験ができます。
(ぶどうジュースの用意もあるのでお子様連れのご家族でも安心して訪れることができますよ。)
ワイナリー内には「バーベキューハウス」があり、ここでは最高級のしまね和牛を堪能することができます。
色々巡った後に、「島根ワイナリー」でワインを楽しみながら贅沢なランチをとりましょう。
■住所:島根県出雲市大社町菱根264−2
■営業時間:9:30~19:00
※試飲&販売棟;6月〜9月は~18:00)
※シャトー弥山:10:00~19:00
■アクセス;出雲大社より一畑バスで17分「島根ワイナリー」バス停下車すぐ
古より「神の湯」と言われる玉造温泉
あの清少納言の「枕草子」に三名泉として登場し、日本の温泉街の中でも非常に長い歴史を持つ温泉が「玉造温泉」です。
「美人の湯」として古くから知られており、1,300年前にはすでに美肌になると噂になっていたそうです。
その効果は、化粧水のようだと言われています。
玉造温泉自体、「叶い石」&「願い石」で知られており古い歴史を持つ「玉作湯神社」や別名「恋叶橋」と言われる「宮橋」、美肌祈願ができる「おしろい地蔵さま」など、観光しがいのあるパワースポットが多くあります。
島根ワイナリーで遅いランチをすませた後に、玉造温泉に向かい、散策しても良いかもしれません。
出雲大社周辺のおすすめグルメ
グルメやショッピングが楽しめる「神門通り」
出雲大社の一の鳥居、宇迦橋の大鳥居から出雲大社の正門まで続く「神門通り」には、昔から続くお店がずらりと並んでいます。
700mほど続く通りには、様々なショップ、カフェ、レストランなどが連なっています。
特に、軽食やランチにオススメなお店が多くあり、出雲大社周辺のご当地グルメを楽しむことができます。
今回は、神門通りを中心にして、おすすめの出雲大社周辺のご当地グルメをご紹介します!
歴史が長い出雲そば


出雲大社の周辺を歩くとすぐに目に止まるのが、そば屋さんです。
出雲では古くから「出雲そば」と呼ばれる郷土料理があり、「わんこそば」、「戸隠そば」と並ぶ「三大そば」として有名です。
出雲そばの発祥については2説あり、奥出雲の厳しい気候に耐えられる食材だったこと、
島根県の松江藩藩主であった松平直政が出雲にそばの技術を流通させたことが発祥と言われています。
出雲そばの特徴は製法によって他のそばより黒く見て、香りが強いことが特徴で、種類は割子そばとそばと釜揚げそば、2種類あります。
「割子そば」は、三段重ねで提供されることが特徴です。
また、そばをだし汁(めんつゆ)の中に入れるのが普通の食べ方ですが、割子そばではだし汁をそばが入っている器に入れて食べます。
「釜揚げそば」は、釜や鍋で茹でたそばを水洗いせずに器に入れ、濃いだし汁をそば湯で調整しながら食べるのが特徴です。
どちらも非常に美味しいのでぜひランチなどでお召し上がりになってはいかがでしょうか。
出雲の名物甘味「出雲ぜんざい」
出雲大社周辺を散策しているとよく目に入るのが「ぜんざい」。
出雲の甘味処では「縁結びぜんざい」と呼ばれるものを食べることができます。
では、出雲はなぜ、ぜんざいのお店が多いのでしょうか。
おぜんざい自体、出雲の「神在餅」が転化したものだといわれています。
出雲の神在祭の際に、「神在餅」を振る舞うそうです。
「神在餅」が出雲弁でなまって「ずんざい」→「ぜんざい」となって京都に伝わったことで現在の「ぜんざい」となったと言われています。
そのため、出雲は「ぜんざい」発祥の地となるため、ぜんざいを提供するお店が多いのです。
出雲大社の近辺で食べることができるぜんざいは丸いお餅が主流ですが、期間限定でハート型のお餅もあったりとするので、カップルや女子旅に人気です。
前述した「縁結びぜんざい」など色々なぜんざいが楽しめるので、お散歩の途中でいくつか食べ比べをしてみてください。
出雲大社周辺のおすすめ旅館&温泉
出雲大社から気軽に行くことができるおすすめの温泉宿をご紹介します。
島根県出雲 日御碕 出雲ひのみさきの宿「ふじ」


神様がつくったといわれる海岸線にある出雲日御碕にある「宿ふじ」。
日本海で漁れるのおいしい海の幸と、夕日を眺めながら入浴できる露天風呂がある宿です。
自家源泉をもっている宿だけに、湯量は豊富。
筋肉痛、殺菌力などに効能があると言われている温泉は、旅の疲れをとるのにぴったりですね。
気分転換にぴったりなのがラウンジ。
宿の部屋でゴロゴロするのも良いですが、日御崎灯台と国立公園の風景を眺めることができるラウンジで、ゆったりとくつろぐのもおすすめです。
日帰りで楽しめる湯の川温泉「ひかわ美人の湯」
「ひかわ美人の湯」は日帰りで温泉が楽しめる入浴施設です。
日本三美人の湯と言われる「湯の川温泉」の湯を利用しており、神様も入ってキレイになったという話がある美肌の湯です。
とても広く、景色も美しい露天風呂があるので、一番美しいと言われる夕暮れ時に入るのをオススメします。
日帰りでも利用できる施設ですので、時間をみつけて行ってみましょう。
斐乃上温泉「かたくりの里 民宿たなべ」
出雲大社から車で1時間30分ほどの奥出雲にある「民宿たなべ」で日帰り温泉に入ることができます。
中国山地という山中に山小屋風のかわいい宿があり、風情のある素敵な露天風呂があります。
大自然の中の露天風呂は、都会の懸想を忘れられる、ゆったりとした時間を送ることができます。
「斐乃上温泉」は日本三大美肌湯と言われており、美肌効果がある温泉で有名です。
宿泊することもでき、岩魚料理や四季の食材を使ったお食事が楽しめるので、おすすめです。
車で岡山方面、鳥取方面に帰宅される方は、立ち寄り湯として利用するのもおすすめです。
豆知識:ハワイにもある出雲大社
実は、ハワイにも「出雲大社」があるんです。
1885年の国策で移民となった人たちの動きによって、ハワイに出雲大社の分社ができました。
観光地として人気の高いホノルルにあります。
ハワイにある出雲大社はどのような感じなのでしょうか?
ハワイにある分社の紹介
ハワイの出雲大社は、ダウンタウンに隣接しており、空港に近い場所にあることから行きやすい場所にあります。
ワイキキビーチからタクシーを利用して15分ほどでいくことができますし、バスでも行くことができます。
ご利益は御祭神は変わらず「大国主命」ですので、出雲大社と変わらないです。
ハワイの出雲大社分社でもお守りや御朱印もいただくことができます。
御朱印集めを趣味としている方は、海外にある分社の御朱印を集めることができるよい機会なのではないでしょうか。
御守はハワイ特有の「ランナー向けの御守」、「サーファー向けの御守」というのもあります。
また、ハワイをイメージするハイビスカスやホヌ、星条旗柄の限定御守があるので、そちらもおすすめです。
さらに、ハワイの出雲大社の御守は、日本でお祈りをこめた後、またハワイでもお祈りをこめているので2倍の効力があると言われているので、ぜひとも手に入れたいですね。
ちなみに、ハワイの出雲大社では、日本円でお賽銭をしてはいけないのでご注意ください。
チャイナタウンにも近いので、そちらの観光を兼ねての参拝もおすすめです。
出雲大社までのアクセス
ここでは東京方面から出雲大社へ観光するときのアクセス方法をご紹介します。
おすすめは電車「サンライズ出雲」


出雲大社までは、東京から電車で、サンライズ出雲を使うとJR出雲市駅までいくことができます。そのあとは、路線バスを使っていきます。
その方法はバス利用の項目で詳しく記載しています。
新幹線の場合
もう一つは新幹線を利用する方法で、岡山駅まで新幹線に乗ります。
その後、特急やくもに乗り換え、JR出雲市駅で下車します。
飛行機を使う場合


東京から1日5便飛行機がでています。出雲縁結び空港まで行きます。飛行時間はおよそ80分です。
車で行く場合 駐車場はある?
出雲インターチェンジで下車後、国道431号を使い出雲大社へ向かいましょう。
出雲大社には、全部で3つの駐車場があります。
大型駐車場は385台、2つ目の駐車場は360台、3番目の駐車場はは20台となっています。
大変人気のある神社ですので、駐車場は比較的すぐに埋まってしまいます。
出雲大社周辺には、土日祝日のみですが、無料で利用できる「おもてなし駐車場」があります。
のぼり旗がたち、全部で6ヶ所あります。
こちらをご参考ください。
バス利用
JR出雲市駅より一畑バス[出雲大社・日御碕・宇竜行き]で25分ほどです。
出雲大社観光の役立ちリンク
年末年始、GWはとても混雑します。
もしも遠方から出雲大社へ行かれることを考えているかたは、宿泊先に駐車場があるか、公共交通機関が利用しやすい場所に滞在しましょう。
大社交通渋滞対策実行委員会事務所局が、出雲市観光課内にあります。
こちらで、公共交通機関・無料のシャトルバスの最新情報を手にいれるようにするとよいでしょう。
日帰りじゃもったいない出雲大社
長いを歴史を持ち、とにかく広大な敷地をもつ出雲大社は、一日見て終わりにしてはもったいないほど見所がたくさんあります。
出雲大社以外にも魅力的な観光スポットがある出雲市。
日本海のおいしい海の幸を食べ、温泉旅館に数泊し、ゆっくりと出雲観光をしてみてはいかがでしょうか。