最終更新日 2023-01-18
東北地方にある宮城県は、松島・伊達政宗・牛タンなどイメージできるものが多いですよね。ただ宮城県を観光するとなると、「ほかにどこがあるのか」と気になるでしょう。
実は宮城県内には仙台市や松島エリアを中心に非常に多くの観光スポットがあります。前もって知っていれば、楽しい宮城観光のひと時となるでしょう。今回は宮城県が誇る観光スポット34ヶ所を、温泉・グルメ・お土産も交えてご紹介します。
記事の目次
宮城県の基本情報をざっくりと紹介!


宮城県は東北地方の太平洋側にある県です。東京からはおよそ350㎞北に行ったところにあります。県庁所在地の仙台市は東北随一の大都市です。歴史の面でも、戦国時代から江戸時代にかけて「独眼竜」こと伊達政宗が活躍した土地としても知られています。
観光スポットの面では松島や蔵王などの名所があるほか、太平洋側の三陸海岸もリアス式海岸として独特な特徴を持っています。また仙台市内にも、仙台城跡・楽天生命パーク宮城・定禅寺通りなどじっくり歩き回ってみたいスポットも多いです。ほかの地域にも石ノ森漫画館・南三陸さんさん商店街・鳴子峡といった魅力的なスポットに恵まれています。
また県内には鳴子温泉・秋保(あきう)温泉・松島温泉など温泉が豊富であることでも有名です。秋や冬には山や海に面した絶景を眺めながらじっくりお湯に浸かれるでしょう。グルメの面でも牛タン焼き・白石うーめん・ずんだ餅といったものが揃っており、仙台市内や周辺地域を回る際にぜひ食べておきたい料理ばかりです。
エリア別宮城のおすすめ観光スポット34選


宮城の観光地と聞くと、松島や蔵王をイメージする人もいるでしょう。宮城県は仙台市や松島エリアを中心に魅力的な景勝地・史跡・エンタメスポットなどに恵まれています。宮城の代表的な名所を知っていれば、実際に周遊するときに色々な思い出を作れるでしょう。県内各エリア別に宮城が誇る観光スポットを合計34ヶ所ご紹介します。
県北エリアでおすすめの観光スポット5選


宮城県の県北エリアは、栗駒山や鳴子峡など風光明媚な景勝地が多い地域です。中にはひまわりの丘や、やくらいガーデンのような、美しい花々が見られる場所もあります。県北エリアでおすすめの観光スポットを5ヶ所ご紹介しましょう。
栗駒山


栗駒山は宮城県で最も北西側、栗原市の栗駒地域にそびえる標高1,626mの山です。岩手県と秋田県の両県にもまたがる山で、山頂から斜面がなだらかに広がっていく様子から、富士山と同じ「成層火山」に分類されます。
緩やかな斜面は、別名「神の絨毯(じゅうたん)」とも呼ばれており、山頂付近から見る絶景は非常に美しいです。加えて山頂からは鳥海山・月山・蔵王連峰・太平洋など、東北地方を代表する自然の風景が見られます。ちなみに登山コースも全部で9つあり、初心者から上級者に至るまで経験や体力に関係なく楽しく登れるでしょう。特に宮城県側では「いわかがみ平」から山頂に向かうコースであれば比較的簡単に登れます。
栗駒山最大の見どころが、秋に見られる紅葉です。斜面がなだらかである分、遠方まで赤く彩られた様子が見えるため、感動的な気持ちになれるでしょう。また150種類もの高山植物も自生しているため、栗駒山ならではの植物を観察できる点も魅力です。ほかにも山の周辺には温泉もあるため、じっくり滞在するうえでもおすすめです。
■住所:宮城県栗原市栗駒
■営業時間:自由
■定休日:なし
■料金:無料
■アクセス:JR東北新幹線くりこま高原駅より車で約1時間/東北自動車道若柳金成I.C.より車で約1時間
■新型コロナウイルス対策情報:各自でアルコール消毒や三密対策、ソーシャルディスタンスなどを徹底してください
伊豆沼


伊豆沼は栗駒山の南東に広がる約4㎢の沼です。東北地方最大の低地湖沼で、冬でも最高気温が4度を下回らないため、多くの渡り鳥が越冬する場所として知られています。特にオオハクチョウが2,000~3,000羽程度群れで過ごしており、彼らが一斉に飛び立つ姿は迫力と美しさを同時に感じられるでしょう。なお自然豊かで渡り鳥にとって重要な湿地の環境を作り出していることから、ラムサール条約でも登録されています。
また夏には湖面いっぱいにハスが群生することでも人気が高いです。開花時期に合わせて遊覧船に乗ってハスを鑑賞する「はすまつり」も開催されます。ほかにも沼の北側には伊豆沼・内沼サンクチュアリーセンターがあり、沼が作り出している美しい自然環境について学べます。
■住所:宮城県登米市迫町新田
■営業時間:自由
■定休日:なし
■料金:無料
■アクセス:JR東北本線新田駅より徒歩約10分・東北新幹線くりこま高原駅より車で約6分/みやぎ県北高速幹線道路伊豆沼I.C.より車で約3分
■新型コロナウイルス対策情報:各自でアルコール消毒や三密対策、ソーシャルディスタンスなどを徹底してください
鳴子峡


鳴子峡は宮城県内で非常に有名な温泉・鳴子温泉の近くにあるV字谷の峡谷です。温泉一帯を流れる大谷川が作った峡谷で、深さは100mにもなります。断崖絶壁はおよそ2.5㎞もの長さに及ぶ分、迫力や大自然の力の大きさを感じさせられるでしょう。
鳴子峡最大の魅力が、秋に見られる見事な紅葉の風景です。10月下旬から11月上旬にかけて一番の見頃を迎え、迫力ある渓谷やユニークな岩の中に見られる絶景は非常に感動させられます。特に鳴子峡レストハウスにある展望台からは、鮮やかな紅葉の中に橋が見える分、峡谷を象徴する風景がよく見えるでしょう。
加えて渓谷一帯には遊歩道も通っており、川のせせらぎが聞こえる中で間近で紅葉を見て回れる点がポイントです。
■住所:宮城県大崎市鳴子温泉尿前地内
■レストハウス営業時間:9:00~17:00
■定休日:11月下旬~4月上旬
■料金:7無料
■アクセス:JR陸羽東線鳴子温泉駅より徒歩約1時間・タクシーで約10分/東北自動車道古川I.C.より車で約1時間10分
■新型コロナウイルス対策情報:各自でアルコール消毒や三密対策、ソーシャルディスタンスなどを徹底してください
ひまわりの丘


ひまわりの丘は東北新幹線が停車する古川駅の南西、大崎市三本木地区に広がる丘陵です。広さは6haにも及び、毎年7月末から8月上旬にかけて42万本ものひまわりが美しく咲き誇ります。真っ青な空の下であたり一面ひまわりが埋め尽くすさまは圧巻であるとともに、映える風景に感じられるでしょう。なおひまわりの開花時期に合わせて「ひまわりまつり」が開催され、ひまわりの種や油を購入したりひまわりアイスをいただいたりできます。
ひまわり以外にも春先に菜の花が埋め尽くす場所としても有名です。菜の花に彩られる風景も北国の春を表す風景として見ごたえがあります。春・夏と黄色で埋め尽くされる風景で感動的な気分になるには非常におすすめです。
■住所:宮城県大崎市三本木斉田
■営業時間:自由
■定休日:なし
■料金:無料
■アクセス:JR陸羽東線塚目駅より車で約15分/東北自動車道三本木スマートI.C.より車で約10分・大衡I.C.より車で約11分
■新型コロナウイルス対策情報:各自でアルコール消毒や三密対策、ソーシャルディスタンスなどを徹底してください
やくらいガーデン


やくらいガーデンは古川駅から真西に行った加美町にある花のテーマパークです。約15万㎡もの広大な敷地に、400種類もの栽培植物が育てられています。青空の下に様々な色合いの花が咲き乱れる風景は、まさに写真映えするものです。
園内はローズガーデン・ハーブガーデン・ふるるの丘など、合計8つのテーマガーデンで構成されています。中でもローズガーデンは本格的な英国風庭園として整備されており、アーチを中心にバラが咲く風景は優雅さも感じられるでしょう。
園内では花々に囲まれながらお食事ができるレストランや、結婚式を挙げられるチャペルまであります。レストランではハーブや地元産の新鮮な野菜を使った料理が好評です。加えて結婚式でも花々に囲まれながら記念撮影もできるため、一生残る美しい思い出を作れるでしょう。
■住所:宮城県加美郡加美町字味ケ袋薬莱原1−9
■営業時間:10:00~17:00(最終入場16:30)
■定休日:4・7・8・11・12月は不定休
■料金:9大人700円、小人(小・中学生)200円、幼児・障がい者の方無料
■アクセス:JR東北新幹線・陸羽東線古川駅より徒歩約3分/東北自動車道大和I.C.より車で約40分
■新型コロナウイルス対策情報:スタッフの感染症対策や施設内のアルコール消毒、ソーシャルディスタンスなどを徹底
仙台シティ・松島エリアでおすすめの観光スポット17選


仙台市は宮城県の県庁所在地であるとともに、東北地方最大の人口を誇る都市です。伊達政宗以来の歴史を持っており、仙台城跡や瑞鳳殿など政宗ゆかりのスポットや、楽天生命パーク宮城や仙台市海の杜水族館のようなエンタメスポットも多くあります。
またすぐ北には日本三景で知られる松島も広がっており、海を舞台に広がる絶景は宮城観光には欠かせません。周辺にも様々な文化財があるため、合わせて回る価値が十分あります。
松島


宮城県の観光地と聞いて、松島を思い浮かべる人も多いでしょう。松島は仙台市中心部から北東、松島町の仙台湾沿いに広がる景勝地です。260あまりの島々が海に浮かんでおり、島々が作り絶景は起伏に富みながらも優雅さまで醸し出しています。
京都府の天橋立と広島県の宮島とともに「日本三景」に数えられ、古くから多くの文化人が絶景の美しさを称賛してきました。中でも江戸時代の俳人・松尾芭蕉が旅で訪れた際は、あまりの美しさに句を詠むことができなかったというエピソードまであります。
松島一帯には絶景を楽しめるスポットも数多いです。中でも東の大高森・西の多聞山・南の富山・北の扇谷は「松島四大(しだい)観」の総称で知られ、四方から松島を一望できる代表的な場所として有名です。時間に余裕があるれば4つ全てを見回ってみると、松島の魅力をじっくりと味わえるでしょう。
■住所:宮城県宮城郡松島町松島
■営業時間:自由
■定休日:なし
■料金:無料
■アクセス:JR仙石線松島海岸駅すぐ/三陸自動車道松島海岸I.C.より車で約5分
■新型コロナウイルス対策情報:各自でアルコール消毒や三密対策、ソーシャルディスタンスなどを徹底してください
大高森展望台


大高森展望台は松島でも東側に浮かぶ宮戸島にある展望台です。松島の絶景で特に代表的な四大観の1つで、展望台も標高102.5m地点に設置されています。
展望台から西側を見ると、大小260の島々からなる松島の全景を一望できます。展望台にアクセスするには山道を15分から20分ほどかけて登っていくことになるものの、絶景が見えれば疲れも吹き飛ぶでしょう。また後ろ側(東側)には太平洋・牡鹿半島・金華山も見えるため、仙台湾地域の主な景色を見下ろすにはおすすめの場所です。
なお夕方には夕日が空と海を照らしてくれるため、日中とはまた異なった美しい風景を見られます。
■住所:宮城県東松島市宮戸大高森
■営業時間:自由
■定休日:なし
■料金:無料
■アクセス:JR仙石線野蒜駅より車で約10分/三陸自動車道鳴瀬奥松島I.C.より車で約13分
■新型コロナウイルス対策情報:各自でアルコール消毒や三密対策、ソーシャルディスタンスなどを徹底してください
福浦島


福浦島は松島の北西側、松島海岸のすぐ沖合に浮いている島です。面積は約6haで、本土とは朱色の唐橋で結ばれています。島の全域が宮城県の県立自然植物園に指定されており、スギ・アカマツ・カエデなど約250種類もの樹木が自生しています。遊歩道の中を散策しつつ、豊かな植生を見て回れるため、自然に親しんだりリフレッシュしたりするうえでおすすめです。
また島内には弁天堂や弁財天もあるうえ、縄文時代の貝塚まで出土しています。森林散策に加えて歴史にも触れられる点も魅力です。ほかにも島の一番南東側には見晴台もあり、松島海岸以上に奥まったところから絶景を楽しめます。なお本土と島を結ぶ橋は「出会い橋」としても有名で、縁結びのパワースポットとして人気があります。
■住所:宮城県宮城郡松島町松島仙随39−1
■営業時間:8:30~17:00(11~2月は16:30閉門)
■定休日:なし
■料金:大人(高校生以上)200円、子供(小・中学生)100円
■アクセス:JR仙石線松島海岸駅より徒歩約15分/三陸自動車道松島海岸I.C.より車で約13分
■新型コロナウイルス対策情報:スタッフの感染症対策や施設内のアルコール消毒、ソーシャルディスタンスなどを徹底
瑞巌寺


瑞巌(ずいがん)寺は松島海岸の少し奥まった場所にある臨済宗妙心寺派の寺院です。創建は平安時代の9世紀で、当時比叡山延暦寺の座主(ざす)だった慈覚大師によるものだったため、当初は天台宗の寺院でした。鎌倉時代には幕府第5代執権・北条時頼(時宗の父)によって臨済宗への改宗が行われました。後に戦国時代に衰退するものの、仙台藩を開いた伊達政宗が5年の歳月をかけて豪華絢爛な寺院として再建しました。江戸時代には伊達家の菩提寺になっています。
境内は海岸線から離れている分、閑静な雰囲気になっています。本堂・庫裏(くり)・廊下は国宝に指定されている分、非常に見ごたえが抜群です。本堂にある孔雀の間・文王の間などは襖に絢爛な障壁画が描かれており、桃山文化の粋を感じ取れます。また宝物館には瑞巌寺の歴史史料や考古資料など歴史関係の展示が豊富です。中には政宗と彼の正室・愛(めご)姫、娘の五郎八(いろは)姫の像もあり、一見の価値があります。
ほかにも境内には観音像の安置された洞窟が各所にあるのも特徴です。寺院にしてはユニークな特徴になっているため、合わせて見ていくと良いでしょう。
■住所:宮城県宮城郡松島町松島字町内91
■拝観時間:8:30~17:00(時期により変動)
■定休日:なし
■拝観料:大人(高校生以上)700円、小人(小・中学生)400円
■アクセス:JR仙石線松島海岸駅より徒歩約10分/東北本線松島駅より徒歩約25分/三陸自動車道松島海岸I.C.より車で約8分
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五大堂


五大堂は松島海岸で観光船のりばのすぐ近くにある仏堂です。平安時代初期に征夷大将軍として蝦夷討伐に向かった坂上田村麻呂が毘沙門堂を建立したのが始まりとされています。後の江戸時代初期に伊達政宗が創建して現在に至っています。なお建物自体は瑞巌寺が管理するお堂という扱いで、国の重要文化財にも指定されていることでも有名です。
お堂を見に行くには、本土側から唐橋を渡っていくことになります。橋は足元が透けて見える「すかし橋」になっており、真下に海の水が見える様子はスリルをも感じられるでしょう。お堂はとても素朴な作りながら、なかなかサイズが大きいために迫力に浸れます。なおお堂の目の前には松島湾も広がっているため、御参りに合わせてじっくり絶景を見るのもおすすめです。
■住所:宮城県宮城郡松島町松島字町内111
■拝観時間:夕方まで
■定休日:なし
■拝観料:無料
■アクセス:JR仙石線松島海岸駅より徒歩約11分/東北本線松島駅より徒歩約17分/三陸自動車道松島海岸I.C.より車で約7分
■新型コロナウイルス対策情報:各自でアルコール消毒や三密対策、ソーシャルディスタンスなどを徹底してください
円通院


円通院は瑞巌寺のすぐ隣にある臨済宗妙心寺派の寺院です。江戸時代前期の1647年、伊達政宗の嫡孫・光宗が19歳の若さで亡くなった際、彼の菩提を弔うための寺院として創建されました。
円通院も瑞巌寺と同じく海岸線から離れている分、静かで落ち着いた雰囲気に包まれています。境内最古の建物である三慧(さんけい)殿は、周囲が樹木や苔などの緑色に覆われているため、癒されるような自然美に親しめるでしょう。また石庭「雲外天地の庭」・遠州の庭・バラの庭など特徴のある庭が設置されており、年中じっくり鑑賞できます。なお紅葉の時期の夜間に行われるライトアップも必見です。
■住所:宮城県宮城郡松島町松島字町内67
■拝観時間:9:30~15:30(閉門30分前までの入山推奨)
■定休日:なし
■拝観料:大人300円、高校生150円、小人(小・中学生)100円
■アクセス:JR仙石線松島海岸駅より徒歩約5分/東北本線松島駅より徒歩約20分/三陸自動車道松島海岸I.C.より車で約5分
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多賀城跡


多賀城跡は仙台市の北東、松島の南に位置する多賀城市にある史跡です。古代における大和朝廷の東北における重要拠点となっていた場所で、奈良の平城京・福岡県の大宰府と並ぶ「日本三大史跡」となっています。同時に当時東北地方に住んでいた先住民族・蝦夷に対する最前線の軍事拠点としても機能していました。
一番主要な政庁が置かれていた場所は、東西103m・南北116mの区域を囲うように築地塀が設けられていました。内部には正殿や東西脇殿などの建物が配置されており、建物があった場所には基壇が残されています。基壇の上に登ることもでき、実際に登ってみると古代のロマンも感じられるでしょう。
ちなみに近くには廃寺跡など数多くの関連遺跡も点在しています。合わせて回ってみると、より往時の多賀城の広大さや重要性がうかがい知れるでしょう。
■住所:宮城県多賀城市市川字城前
■営業時間:自由
■定休日:なし
■料金:無料
■アクセス:JR東北本線国府多賀城駅より徒歩約15分/三陸自動車道多賀城I.C.より車で約2分
■新型コロナウイルス対策情報:各自でアルコール消毒や三密対策、ソーシャルディスタンスなどを徹底してください
仙台城跡


仙台城跡は仙台市中心部の西側にそびえる青葉山に築かれた城跡です。「奥州の独眼竜」こと伊達政宗が関ケ原の戦いの後に築き、以来約260年の間、仙台藩主伊達氏の居城として機能しました。
現在では主要な建物のほとんどが失われたものの、石垣や一部の櫓からは往時の築城技術がうかがい知れます。加えて城内にそびえる政宗の騎馬像は、仙台の象徴として人気が高いです。
城跡からは東に広がる仙台市の中心部がよく見えます。特に夜は美しい夜景が見られるうえ、石垣や政宗像もライトアップされるため、歴史とロマンを一緒に感じられるでしょう。
■住所:宮城県仙台市青葉区川内1
■営業時間:入場自由(4~10月 9:00~16:20/11~3月 9:00~15:40(最終入館受付は閉館30分前)
■定休日:なし
■料金:入場無料(青葉城資料展示館:大人700円、中高生500円、小学生300円)
■アクセス:JR仙台駅西口よりるーぷる仙台利用、「仙台城跡前」バス停下車すぐ/仙台市営地下鉄東西線青葉山駅・八木山動物公園駅より仙台市営バス利用、「仙台城南」バス停下車すぐ/東北自動車道仙台宮城I.C.より車で約15分
■新型コロナウイルス対策情報:スタッフの感染症対策や施設内のアルコール消毒、ソーシャルディスタンスなどを徹底
瑞鳳殿


瑞鳳(ずいほう)殿は仙台城跡のすぐ東側の麓にある名所です。伊達政宗が眠る場所として知られ、建物自体も政宗が亡くなった翌年の1637年に建立されました。第二次世界大戦末期に戦災で焼失してしまったものの、1979年の再建と2001年の改修工事を経て現在に至っています。
豪華絢爛でカラフルな外見が特徴になっており、政宗が若年期を過ごした桃山文化の時代の影響を色濃く受けています。特によく晴れた日の午前中に訪れれば、非常に映える姿を見たり写真を残したりできるでしょう。
すぐ近くには資料館もあり、政宗の生涯や再建時に行われた発掘調査の成果について知ることができます。発掘調査の際は政宗のご遺骨も出土しているため、実際の政宗の素顔にも迫れるでしょう。
■住所:宮城県仙台市青葉区霊屋下23-2
■営業時間:9:00~16:50(12・1月は16:20閉館・最終入館受付は閉館20分前)
■定休日:12月31日(全館)・1月1日(瑞鳳殿のみ)
■料金:一般・大学生570円、高校生410円、小・中学生210円
■アクセス:JR仙台駅西口よりタクシーで約10分・るーぷる仙台利用、「瑞鳳殿前」バス停下車徒歩約7分/東北自動車道仙台宮城I.C.より車で約9分
■新型コロナウイルス対策情報:https://www.zuihoden.com/autumn/1897
定禅寺通り


定禅寺(じょうぜんじ)通りは仙台駅のすぐ北西側にある遊歩道です。広瀬川のすぐ近くを通る西公園通りから花京院2丁目までの約700mにわたって東西に伸びています。
沿道には立派なケヤキ並木が続いています。木々が大通りの真ん中やわきの歩道沿いに続くさまは「杜の都」とも呼ばれる仙台を象徴するかのようです。特に西半分は真ん中に遊歩道が続いているため、緑豊かな中をじっくり散策したり花壇の花々を愛でたりできます。通り沿いには様々なカフェや雑貨店も立ち並んでおり、休日のお茶やショッピングにもおすすめです。
ちなみに冬になると通り沿いでは「SENDAI 光のページェント」が開催されます。冬の仙台の風物詩で、ケヤキ並木が約60万個もの電球に彩られる様子は幻想的です。光り輝く並木の中はデートや夜の散歩で歩くうえでうってつけでしょう。
■住所:宮城県仙台市青葉区国分町2
■営業時間:自由
■定休日:なし
■料金:店舗・施設による
■アクセス:仙台市営地下鉄南北線勾当台公園駅下車すぐ/東北自動車道仙台宮城I.C.より車で約11分
■新型コロナウイルス対策情報:各自でアルコール消毒や三密対策、ソーシャルディスタンスなどを徹底してください
仙台七夕まつり


仙台七夕まつりは、毎年8月6日から8日の3日間にわたって催される、仙台の代表的なお祭りです。青森県のねぶた祭りと秋田県の竿燈まつりとともに「東北三大祭り」に数えられます。仙台では伊達政宗の時代から行われており、今日では商店街のアーケードにくす玉の付いた豪華絢爛な七夕飾りを飾るのが一般的です。ちなみに開催時期が8月上旬になっているのは、旧暦の7月7日を新暦に直したものを導入しているためです。
現在では従来の派手な飾りを出すことに加えて、フードコートに屋台が出店したり、各種イベントが行われたりしてお祝いします。期間中は全国から約200万人もの人々が訪れて、仙台らしい飾りをじっくり見たり屋台やイベントを楽しんだりするのが一般的です。ちょうど夏休みやお盆直前の時期に当たるため、夏の思い出を作りに出かけるのも良いでしょう。
■開催場所:仙台市内中心部・周辺の商店街
■開催期間:毎年8月6日~8日
■営業時間:店舗・施設・屋台などによる
■定休日:なし
■料金:店舗・施設・屋台などによる
■アクセス:JR仙台駅より徒歩約5分/東北自動車道仙台宮城I.C.より車で約15分
■新型コロナウイルス対策情報:https://www.sendaitanabata.com/img/tanabata2021/files/map_tanabata2021_02.pdf
仙台うみの杜水族館


仙台うみの杜水族館は、仙台市中心部の北東、仙台港の近くにある水族館です。主に日本国内の海や三陸近海をテーマに展示を構成しています。同時に東日本大震災から4年後の2015年に開館したこともあり、生き物や海との絆や震災からの復興も重要なテーマです。
館内には約100個もの水槽を配置しており、中には国内や世界各地域の水中環境が再現されています。中でも「日本のうみー東北のうみ」の大水槽では、三陸の海の環境が大きなスケールで見られます。様々な種類の魚などが泳いでおり、中でもシュモクザメやマサバが躍動感をもって泳ぐ様子は迫力満点です。
また水族館の定番であるイルカやアシカのパフォーマンスについても、東北の水族館では最大規模を誇ります。ほかにもペンギンやアシカなどとのふれあいコーナーもあり、楽しくも癒されるひと時を過ごせるでしょう。
■住所:宮城県仙台市宮城野区中野4-6
■営業時間:10:00~17:00(最終入館受付16:30)
■定休日:なし
■料金:大人(18歳以上)2,200円、中・高校生1,600円、小・中学生1,100円、幼児600円、シニア(65歳以上)1,600円
■アクセス:JR仙石線中野栄駅より徒歩約15分・仙台市営地下鉄東西線荒井駅よりタクシーで約20分/仙台東部道路仙台港I.C.より車で約4分
■新型コロナウイルス対策情報:http://www.uminomori.jp/umino/news/28646/index.html
楽天生命パーク宮城


楽天生命パーク宮城は仙台駅からまっすぐ東に歩いて約10分のところにあるエンタメスポットです。東北唯一のプロ野球チーム・東北楽天ゴールデンイーグルスのホームスタジアムがあります。プロ野球パ・リーグの公式戦や様々なエンタメイベントが行われ、開催日には熱気に包まれます。試合などがない日は「ボールパークツアー」も行われ、選手たちが座るベンチやブルペンなど普段生では見られないエリアを回れるのが魅力的です。
スタジアムのすぐ近くには、アトラクションや遊具を備えたスマイルグリコパークがあります。メリーゴーランドや観覧車も備えており、子供から大人まで様々な世代が楽しめる場所です。特に観覧車は日本で唯一スタジアムを見下ろせるものとして知られています。公式戦が行われている最中に乗ると、また珍しい思い出を作れるでしょう。
■住所:宮城県仙台市宮城野区宮城野2-11-6
■営業時間:公式試合による
■定休日:なし
■料金:公式試合による
■アクセス:JR仙台駅東口よりシャトルバス利用・JR仙石線宮城野原駅より徒歩約5分/仙台東部道路仙台東I.C.より車で約15分
■新型コロナウイルス対策情報:https://www.rakuteneagles.jp/lp/covid19_measures/index.html
仙台アンパンマンこどもミュージアム&モール
仙台アンパンマンこどもミュージアム&モールは、全国各地にあるアンパンマンをテーマにした「アンパンマンこどもミュージアム」の仙台版です。場所も仙台駅の北東で、歩いて10分程度で着けるほどの良い立地にあります。
ミュージアムには様々な体験型アトラクションがあり、パンづくりごっこやお店屋さんごっこなど様々な遊びができることで人気です。また全国にあるアンパンマンこどもミュージアムでは唯一、ばいきんまんをテーマにした「バイキンひみつ基地」も設けられています。ちなみにミュージアム部分は親子でも楽しめるため、同伴の親御さんも童心に帰って堪能できるでしょう。
アンパンマンたちと一緒に歌ったり踊ったりできる点もポイントです。アンパンマンたちが活躍するステージもあるため、家族揃って思い切り応援できるでしょう。
1階には18店舗からなるショッピングモールがあり、アンパンマングッズを色々と買い揃えられます。レストランやカフェでもアンパンマンをテーマにしたメニューが豊富です。中にはアンパンマンの顔をしたずんだ入りのパンのように仙台らしさを感じられるものまであります。
■住所:宮城県仙台市宮城野区小田原山本丁101-14
■営業時間:10:00~17:00(ミュージアムの最終受付・アンパンマン&ペコズキッチンのL.O.16:00)
■定休日:不定休
■料金(ミュージアムチケット):2,000円
■アクセス:JR仙台駅東口より徒歩約9分・仙台市営地下鉄東西線宮城野通駅より徒歩約7分/東北自動車道仙台宮城I.C.より車で約15分・仙台東部道路仙台東I.C.より車で約20分
■新型コロナウイルス対策情報:https://www.sendai-anpanman.jp/news/article/bi54r8xfbyy9lqt6.html
秋保大滝


秋保(あきう)大滝は仙台市太白区、名取川上流にある滝です。東北地方でも指折りの名瀑で、幅6m・高さは55mにもなります。名取川沿いに通っている遊歩道から滝に近付くと、滝つぼ付近で豪快に川の水が流れ落ちる様子を見られます。加えて真夏の暑い時期に訪れると、涼やかな気分になったりマイナスイオンを感じ取れたりするでしょう。
周辺は豊かな自然が広がっており、特に初夏の新緑や秋の紅葉が非常に美しいです。周辺には秋保大滝植物園や秋保温泉もあり、蔵王山系の美しい植物を鑑賞したり自然を感じながらゆったりお湯に浸かったりすることができます。
■住所:宮城県仙台市太白区秋保町馬場字大滝
■営業時間:自由
■定休日:なし
■料金:無料
■アクセス:JR仙台駅西口より宮城交通・仙台市営バス利用、「秋保大滝」バス停下車すぐ/東北自動車道仙台南I.C.より車で約30分
■新型コロナウイルス対策情報:各自でアルコール消毒や三密対策、ソーシャルディスタンスなどを徹底してください
八木山動物公園フジサキの杜


八木山動物公園フジサキの杜は、仙台城跡の南西にある動物園です。東北地方にある動物園では最大級の規模を誇り、飼育されている動物も約130種600頭羽にのぼります。
ゾウやキリンを展示する「アフリカ園」や、スマトラトラやライオンなどが見られる「猛獣舎」、ヘビやカメなどがいる「爬虫類館」など、テーマ別にゾーンが設置されています。特に猛獣舎については、トラやライオンをガラス越しで見られる分、思い切り迫力を感じられるでしょう。
ほかにもヤギやヒツジなどと触れ合える「ふれあいの丘」もあり、動物たちとのスキンシップもできます。年中様々なイベントが開催されている点も魅力です。
■住所:宮城県仙台市太白区八木山本町1-43
■営業時間:3~10月 9:00~16:45(最終入館16:00)/11~2月 9:00~16:00(最終入館15:00)
■定休日:月曜(祝日の場合は翌日)・年末年始(12月28日~1月4日)
■料金:一般480円、小・中学生120円、未就学児無料
■アクセス:仙台市営地下鉄東西線八木山動物公園駅より徒歩約3分/東北自動車道仙台南I.C.より車で約12分
■新型コロナウイルス対策情報:https://www.city.sendai.jp/zoo/saishin/documents/r03_0512~saikaigonotaisakutoonegai.html
仙台市天文台


仙台市天文台は、仙台駅や東北自動車道仙台宮城インターから真西に行った錦ヶ丘にあります。以前は別の場所にあったものの、2008年のリニューアルオープンに合わせて現在地に移転してきました。
館内には直径25mものドームが特徴的なプラネタリウムがあり、日に5回行われる投映会では迫力ある宇宙の映像が見られます。また併設されている展示室は、国内で公開されている天文台の中では最大級の大きさです。特に仙台藩時代の天文観測用具も常設展示されており、往時の天文観測の技術について理解できます。
さらに国内最大級のひとみ望遠鏡が設置されている点も大きな特徴です。口径が1.3mもあり、17等星とかなり見えにくい星まで観測できます。毎週土曜には一般向けに望遠鏡を使った天体観望会も開催されており、リアルな宇宙の姿を望遠鏡越しに見られます。
■住所:宮城県仙台市青葉区錦ケ丘9-29-32
■営業時間:9:00~17:00(土曜は21:30に閉館 ※展示室は17:00まで・最終入館は閉館30分前)
■定休日:水曜・第3火曜(祝日の場合は翌平日)・年末年始(12月29日~1月3日)
■料金:一般610円、高校生350円、小・中学生250円
■アクセス:JR仙台駅西口より愛子観光バス・仙台市営バス利用、「錦ケ丘七丁目北・天文台入口」バス停下車徒歩約5分・タケヤ交通バス利用「仙台市天文台」バス停下車すぐ/東北自動車道仙台宮城I.C.より車で約9分
■新型コロナウイルス対策情報:http://www.sendai-astro.jp/news/2021/05/post-325.html
県南エリアでおすすめの観光スポット6選


宮城県の南側に位置する県南エリアは、蔵王連峰が西にそびえている地域です。蔵王連峰の中腹には御釜や樹氷などが見られ、自然の神秘を感じられるでしょう。また蔵王連峰から白石市などには白石城や白石川堤一目千本桜などの名所もあり、春先を中心に回る価値があります。
蔵王の樹氷


宮城県と山形県にまたがる山々である蔵王連峰は、宮城県から見ても有数の観光地です。スキーなどウィンタースポーツの聖地であるとともに、東側の麓には遠刈田(とおがった)温泉や青根温泉などの温泉も点在しています。
そして蔵王の山々でも比較的標高が高い場所では、「樹氷」と呼ばれる現象が見られます。亜高山帯に自生するアオモリトドマツに雪や氷の粒がくっつき、山頂付近の冷たい空気で凍って生まれるものです。樹氷自体が国内ではあまり見られない分、蔵王に来たらぜひ見逃がすことなく見ていただきたいものとなっています。
樹氷を見に行くには、麓からロープウェイに乗ってゴンドラから見下ろしたり、雪上車に乗って近くで眺めたりするのがおすすめです。特に雪上車を使う方法は、みやぎ蔵王すみかわスノーパークで参加できる見学ツアーに参加すれば見に行けます。樹氷自体に加えて途中の雪道に広がる風景も非常に美しく、見ごたえが抜群です。
■住所:宮城県刈田郡蔵王町遠刈田温泉倉石岳国有地内国有林内
■営業時間:自由
■定休日:11月初旬~4月下旬(冬季閉鎖)
■蔵王ハイライン通行料:普通車・軽自動車550円、二輪390円
■アクセス:JR東北本線白石駅より車で約1時間10分/東北自動車道白石I.C.より車で約1時間
■新型コロナウイルス対策情報:各自でアルコール消毒や三密対策、ソーシャルディスタンスなどを徹底してください
御釜(蔵王の御釜)


蔵王の御釜は、樹氷とともに蔵王連峰を代表するスポットです。刈田岳・熊野岳・五色岳に囲われた火口にできた湖で、貯まっている水は幻想的なエメラルドグリーンになっています。一方周囲の火口壁は荒涼としており、火口湖の美しい水面とのギャップがより映える風景を演出しています。
時間帯や太陽光の角度に応じて見え方が変わる分、「五色沼」の別名でも有名です。湖自体の美しさに加えて、周辺に自生する高山植物や夜に見えるきらめくばかりの星空も御釜周辺の魅力になっています。なお御釜を見に行くには、蔵王エコーラインを通っていくのがおすすめです。
■住所:宮城県刈田郡蔵王町遠刈田温泉倉石岳国有地内国有林内
■営業時間:自由
■定休日:11月初旬~4月下旬(冬季閉鎖)
■蔵王ハイライン通行料:普通車・軽自動車550円、二輪390円
■アクセス:JR東北本線白石駅より車で約1時間10分/東北自動車道白石I.C.より車で約1時間
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白石城


白石城は白石市中心部、益岡公園内に残っている城跡です。伊達政宗に仕えた名参謀・片倉小十郎景綱とその子孫の居城として知られています。一国一城令が施行されていた江戸時代でも、奇跡的に存続が認められていました。
現在ある天守閣は1995年に再建されたもので、全国的に非常に珍しい木造での復元がされています。黒みがかった瓦屋根と白い壁がよく映える分、写真に収めておく価値も非常に大きいです。内部には戦時に備えた仕掛けが数多く施されており、1つ1つ見ていくと備えの万全さを知ることができるでしょう。また最上階からは蔵王連峰や白石市街がよく見えるため、絶景を見るうえでもおすすめです。
天守閣以外にも歴史探訪ミュージアムや武家屋敷もあります。白石城の歴史なども色々と学べるため、天守閣と合わせて出かけてみると良いでしょう。
■住所:宮城県白石市益岡町1-16(益岡公園内)
■営業時間:9:00~17:00(11~3月は16:00閉館・最終入館受付は閉館30分前)
■定休日:12月28日~31日
■料金:白石城入場券 一般400円、小・中・高校生200円、未就学児無料/立体ハイビジョンシアター・武家屋敷との共通券 一般800円、小・中・高校生400円、未就学児無料
■アクセス:JR東北本線白石駅より徒歩約15分/JR東北新幹線白石蔵王駅より車で約5分/東北自動車道白石I.C.より車で約10分
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白石川堤一目千本桜


白石川堤一目千本桜は、白石川沿いの堤のうち柴田町と大河原町にまたがる区間に植えられている桜の並木です。本数はおよそ1,200本、距離は8㎞にも及び、堤沿いの道を歩いている際はどこまでも続くピンク色のトンネルに感動するでしょう。
少し遠くから眺めると、堤の上にずっと続く桜の木々の列と背後にそびえる雪の残った蔵王連峰の組み合わせも見事です。ちなみにおすすめのタイミングは、毎年4月上旬から中旬に大河原町で催される「おおがわら桜まつり」の際です。白石川では桜の木々を眺める遊覧船が運行され、川の上から美しい桜並木が見えます。また夜間に行われるライトアップも光で映し出される桜の木々の姿を通じて幻想的な雰囲気に浸れるでしょう。
■住所:宮城県柴田郡大河原町大谷
■営業時間:自由
■定休日:なし
■料金:無料
■アクセス:JR東北本線大河原駅より徒歩約3分/東北自動車道白石I.C.より車で約20分
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船岡城址公園


船岡城址公園は、東北本線の船岡駅から少し白石市中心部方面に行ったところにある公園です。鎌倉時代以来の城館があった場所で、少なくとも戦国時代から明治維新にかけて地元を治めた柴田氏の居城となっていました。船岡城址が注目されるようになったのは、江戸時代に仙台藩で発生した伊達騒動を扱った小説『楡の木は残った』がきっかけです。大河ドラマにもなった同作品に登場する楡の木が公園内にあったことから、一躍全国的に知られるようになりました。
船岡城址公園は先ほど触れた白石川堤一目千本桜とともに、宮城県有数の桜スポットとしても知られています。園内全体で約1,000本もの桜が植えられており、春になって一斉に満開を迎える様子は圧倒させられます。加えて公園内には頂上に向かうスロープカーも運行されており、花見の季節には桜の木々の中を通っていくことでも人気が高いです。頂上からは白石川沿いの桜並木や、雪が残った蔵王連峰も一望できるため、春先に訪れる価値は十分にあります。
■住所:宮城県柴田郡柴田町船岡舘山95−1
■営業時間:自由
■定休日:なし
■料金:無料
■アクセス:JR東北本線船岡駅より徒歩約16分・車で約5分/東北自動車道白石I.C.より車で約21分
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国営みちのく杜の湖畔公園


国営みちのく杜の湖畔公園は川崎町に広がるダム湖・釜房湖の畔にある公園です。東北で唯一の国営公園で、敷地の面積は約650haにも及びます。
園内には東北各地の古民家の建つ「ふるさと村」や、各地の文化をテーマにした遊具など東北の自然や文化に触れたり体験したりできる施設・遊具が非常に多いです。加えて10万株もの花々が植えられている大花壇もあり、季節によって様々な種類の花々があたりを彩ります。年齢や世代に関係なく様々な人たちにとって充実した時間を過ごせる公園です。
ほかにもキャンプ用のサイトも用意されており、オートキャンプやコテージなど好きな形でキャンプを楽しめます。
■住所:宮城県柴田郡川崎町大字川内字向原254
■開園時間:9:30~17:00(時期により変動)
■定休日:火曜(祝日の場合は翌日)・年末年始|4月1日~6月第3日曜日・7月第3月曜日~10月31日は休まず営業
■入園料:大人(15歳以上)450円、子供(中学生以下)無料、シルバー(65歳以上)210円
■アクセス:JR仙台駅西口より秋保・川崎仙台西部ライナー利用、「みちのく公園」バス停下車すぐ/山形自動車道宮城川崎I.C.より車で約10分
■新型コロナウイルス対策情報:新型コロナウイルス感染拡大防止の取り組み
三陸エリアでおすすめの観光スポット6選


三陸エリアは仙台湾から北の太平洋に面している地域です。複雑な入り江が多く見られるリアス式海岸になっており、ドライブに出かけるだけでも起伏に富んだ地形を楽しめます。
同時に石ノ森萬画館や田代島のようなユニークなスポットや、南三陸さんさん商店街やシーパルピア女川など東日本大震災からの復興を象徴する場所も多く見られます。
石ノ森萬画館


石ノ森萬画館は石巻市を代表するスポットです。宮城県出身で、『サイボーグ009』や『仮面ライダー』など数多くの漫画作品を世に送り出した石ノ森章太郎氏をテーマにした博物館です。
館内では石ノ森氏の生涯や彼が生み出した漫画作品などについての展示解説が行われています。彼が生前に残した直筆の原画を見られたり、作品の世界観を再現したコーナーがあったりするなど石ノ森ワールドに浸れるのが魅力的です。
加えて3階にあるライブラリーでは石ノ森作品を中心に5,000冊の漫画本を閲覧できるため、様々な漫画家の作品が楽しめるでしょう。石巻駅から萬画館に着くまでの間も「石巻マンガロード」になっており、仮面ライダーやサイボーグ009などのキャラクターの像が見守る中を歩いて行けます。
■住所:宮城県石巻市中瀬2-7
■開館時間:9:00~18:00(12~2月は17:00閉館・最終入館は閉館30分前)
■定休日:第3火曜(休日の場合は翌日・7月夏休み期間と8月は無休・12~2月は毎週火曜)
■料金:大人840円、中高生520円、小学生210円
■アクセス:JR仙石線石巻駅より徒歩約12分/三陸自動車道石巻河南I.C.より車で約10分
■新型コロナウイルス対策情報:https://www.mangattan.jp/manga/mangattan_info/14560/
金華山(金華山黄金山神社)


金華山は三陸海岸の南側に突き出ている牡鹿(おしか)半島の東側にある島です。島の中には金華山黄金山神社があり、金運関係のパワースポットとして高い人気があります。奈良時代に大仏を造る際、金が見つからなくて困っていたところ、金華山で金が見つかったことが縁で創建されたといわれています。
古くから「3年連続でお参りすれば、一生お金に困らない」という言い伝えがあるため、全国から訪れる人も非常に多いです。金運関係のご利益以外にも、神様のお使いとされるシカがたくさん住んでいることでも話題になっています。餌をあげたり触れ合ったりすることもできるため、優しく接してあげると良いでしょう。
なお島に向かうには、石巻市の鮎川港か女川町の女川港から連絡船に乗る方法が一般的です。基本的に日曜や祝日のみの運航となっているため、運航ダイヤを確認してから出かけることをおすすめします。加えて日帰りよりも参集殿での宿泊込みのコースの方が、余裕を持って島で滞在しやすいです。
■住所:宮城県石巻市鮎川浜金華山5
■参拝時間:自由
■定休日:日曜・祝日以外(定期船がないため)
■定期船料金(往復):鮎川港発(日曜運航) 2,500円/女川港発(日曜・祝日運航) 3,100円
■アクセス:JR仙石線石巻駅より宮城交通バス利用、鮎川港下車後定期船で約15分・JR石巻線女川駅より徒歩約10分、女川港より定期船で約35分/三陸自動車道石巻河南I.C.より石巻門脇発着所まで車で約15分→田代島まで約30分
■新型コロナウイルス対策情報:スタッフの感染症対策や施設内のアルコール消毒、ソーシャルディスタンスなどを徹底
田代島


田代島は牡鹿半島の西側に浮かぶ小島です。縄文時代から人が住んでおり、古くから漁も盛んに行われてきました。
島の最大の特徴が、130匹前後もの猫がすみついている点です。住民の人数よりも多いことから、「猫の島」の別名でも親しまれています。島の中を歩いていると、猫に出くわす機会も非常に多いため、猫好きさんにとって非常におすすめの島です。
猫が多いことに加えて、島の中には猫神社もあります。もともと島では猫の行動に基づいて漁の良し悪しを占っていたこともあり、猫は特別な存在とみなされてきました。猫神社も国内では非常に珍しい存在であるため、思い出作り意味でもお参りするのが良いでしょう。
■住所:宮城県石巻市田代浜
■営業時間:自由
■定休日:気象悪化時は船の運航中止
■網地島ラインフリークーポン:大人3,150円、小学生1,580円
■アクセス:JR仙石線石巻駅よりミヤコーバス利用、「中央一丁目」バス停下車後石巻中央発着所より連絡船で約40分・「門脇二丁目」バス停下車後石巻門脇発着所より連絡船で約30分/三陸自動車道石巻河南I.C.より石巻門脇発着所まで車で約15分→田代島まで約30分
■新型コロナウイルス対策情報:各自でアルコール消毒や三密対策、ソーシャルディスタンスなどを徹底してください
シーパルピア女川


シーパルピア女川は女川町中心部、JR女川駅から女川港にまたがる形で広がっている商店街です。女川町の中心街が2011年の東日本大震災の津波による壊滅的な被害から復興した際、かさ上げ工事を経て新しい商店街が設置されました。美しい商店街に生まれ変わったことから、女川町復興のシンボルにもなっています。
商店街には30近くもの店舗が出店しており、ジャンルも飲食店・スーパー・雑貨店など様々です。地元の漁港で水揚げされた魚介類を扱う市場ハマテラスもあるため、三陸の海の幸を味わってみるのも良いでしょう。なお女川港沿いにはベンチや散歩道も設けられており、海風を浴びたりオーシャンビューを堪能したりしながらの散策にうってつけです。
■住所:宮城県牡鹿郡女川町女川2-60
■営業時間:店舗・施設による
■定休日:店舗・施設による
■料金:店舗・施設による
■アクセス:JR石巻線女川駅より徒歩約1分/三陸自動車道石巻女川I.C.より約20分
■新型コロナウイルス対策情報:各店舗・施設にてスタッフの感染症対策や施設内のアルコール消毒、ソーシャルディスタンスなどを徹底
南三陸さんさん商店街


南三陸さんさん商店街は、南三陸町の中心部にある商店街・観光スポットです。東日本大震災から1年近くが経過した2012年2月に仮設の商店街が開設され、2017年3月にはより高台である現在地に移設した上で本格開業しました。ちなみに商店街の名前には、「サンサンと輝く太陽のように、笑顔とパワーに満ちた南三陸の商店街にしたい」という思いが込められています。
現在では約28店舗が営業しており、ジャンルも飲食店・鮮魚店・お土産ショップ・写真館などと様々です。特に地元の名物グルメ「南三陸キラキラ丼」を食べられるお店も6店舗あります。季節によって具が異なるため、年に何度か訪れてみるのもおすすめでしょう。
■住所:宮城県本吉郡南三陸町志津川字五日町201-5
■開館時間:店舗・施設による
■定休日:店舗・施設による
■料金:店舗・施設による
■アクセス:JR気仙沼線BRT志津川駅より徒歩約3分/三陸自動車道志津川I.C.より約4分
■新型コロナウイルス対策情報:https://www.sansan-minamisanriku.com/archives/43794.html/
気仙沼市東日本大震災遺構・伝承館


気仙沼市東日本大震災遺構・伝承館は、気仙沼市の中心部から南に行ったところにある展示施設です。東日本大震災で被災した地元の高校を震災の記憶と教訓を伝えるための遺構として再活用する形で、2019年に開館しました。
施設は映像・展示ゾーンがある震災伝承館と、実際に津波の被害を受けた高校校舎を活用した震災遺構ゾーンから構成されています。展示の流れとしては震災伝承館で映像や展示を見た後で、実際の遺構を見学し、再び伝承館に戻るというものです。特に遺構ゾーンは震災が発生した当時の状態が生々しく残されている分、地震や津波による被害のすさまじさを感じずにはいられないでしょう。
ほかにも震災を直接経験した地元住民のボランティアが、語り部として当時の様子を語ってくれます。2011年3月11日のあの日に何があったのかについて知ることで、同じ悲劇を繰り返さないためにできることについて考える機会になるでしょう。
■住所:宮城県気仙沼市波路上瀬向9-1
■開館時間:9:30~17:00(10~3月は16:00閉館・最終受付は閉館1時間前)
■定休日:月曜(祝日の場合は翌日)・祝日の翌日・年末年始(12月29日~1月4日)
■料金:大人600円、高校生400円、小・中学生300円
■アクセス:JR気仙沼線BRT陸前階上駅駅より徒歩約20分・タクシーで約3分/三陸自動車道大谷海岸I.C.より約8分
■新型コロナウイルス対策情報:https://www.kesennuma-memorial.jp/event/detail.php?id=54
季節別宮城観光のおすすめをご紹介


宮城県には数多くのスポットがあるため、1年中各地で楽しめるようにも見えます。しかし季節に応じたスポットの巡り方をすれば、より各スポットの魅力を堪能しやすいです。季節ごとのおすすめのスポットについても見ていきましょう。
春の宮城県のおすすめ


宮城県の春は、東京に比べると少しだけ訪れるのが後になります。桜の咲く時期も4月中旬頃になるのが一般的です。ただし県南エリアであれば、県内でも関東に近い位置にある分東京界隈と同じような時期に桜が見られます。
県内で桜を見るのであれば、県南エリアにある大河原町の白石川堤一目千本桜や柴田町の船岡城址公園がおすすめです。両方とも距離が近い場所にある分、船岡城址公園の頂上から見下ろせば眼下に桜が咲き誇るさまがよく見えます。西にそびえる蔵王連峰にはまだ雪が残っているため、桜と残雪の両方が見られるでしょう。また白石城も白い壁の美しさで知られているため、周りに咲く桜のピンク色との組み合わせがよく映えます。
桜以外であれば、大崎市にあるひまわりの丘がおすすめです。ひまわり以外にも春先に菜の花があたり一面に咲くことでも知られています。県内有数の菜の花スポットであるうえ、宮城でもかなり北の方に位置する分、なおさら春が訪れた喜びを噛みしめられるでしょう。
夏の宮城県のおすすめ


宮城県の夏は東京や大阪と異なり極端な酷暑になることはありません。ただ東北地方に北東から吹いてくるやませの勢いによって左右される部分はあります。やませの勢いが強ければ農作物に影響は出るものの、夏にしては比較的涼しく過ごしやすいです。逆にやませの勢いがあまり強くない場合は、カラッと晴れる日も多くなるでしょう。
夏の宮城を巡るのであれば、やはり涼しさを感じられる場所がおすすめです。蔵王の御釜や栗駒山のような高所であれば地上よりも涼しいため、ゆったりと過ごせます。両方とも豊かな自然が広がっており、特に御釜の見せるエメラルドグリーンの湖面と周りの青い空は魅力的です。
山以外であれば仙台市内にある秋保大滝や大崎市のひまわりの丘も良いでしょう。秋保大滝については滝つぼのすぐ近くまで行ける分、勢いよく流れ下る水で涼を感じられます。またひまわりの丘でも7月下旬から8月上旬にかけてひまわりが一斉に咲くため、あまりの美しさに魅了されるでしょう。
宮城県の夏の風物詩といえば、8月上旬に行われる仙台七夕まつりです。商店街で大きな七夕飾りが飾られるうえ、各所でも様々な催しが行われたり飲食ブースが登場したりするため、季節感や賑わいも感じられます。ほかにも宮城県の名物であるずんだ餅も、本来はお盆の時期の食べ物です。涼やかな緑色が特徴的であるため、目にするだけでも暑さを忘れられるでしょう。
秋の宮城県のおすすめ


宮城県では9月の終わり頃から秋を感じやすくなります。東京などに比べて北に位置する分、秋の訪れも早くなりやすいでしょう。紅葉についても早い場所では10月に、遅くとも11月には本格的に見られるようになります。
県内でおすすめの紅葉スポットとしては、栗原市にそびえる栗駒山や大崎市にある鳴子峡などが代表的です。栗駒山では斜面がなだらかである分、紅葉に染まる様子が遠くまで見られます。一方の鳴子峡も深い谷のあたり一面が紅葉に彩られる様子は、何ともいえない感動を与えてくれるでしょう。なお鳴子峡は鳴子温泉にも近いため、露天風呂越しに紅葉を楽しむのもおすすめです。
秋といえば「文化の秋」や「味覚の秋」でもあるため、アクティビティを色々経験する甲斐もあります。石巻市にある石ノ森萬画館で様々な漫画作品に親しんだり、川崎町にあるみちのく杜の湖畔公園で古民家を見たり様々な伝統技術を体験したりするのも良いでしょう。加えて松島でも11月頃からカキが旬を迎えるため、カキ小屋で早めにカキ料理を堪能するのもおすすめです。
冬の宮城県のおすすめ


冬の宮城県は、基本的に仙台市など海側の方はあまり寒くなく、蔵王や栗駒山など北や西ほど寒さが厳しい傾向にあります。標高が高いところであれば11月には初冠雪も見られるようになるでしょう。
冬の宮城で特におすすめの場所としては、蔵王や仙台市内の定禅寺通り、松島が挙げられます。蔵王では1月から2月を中心に樹氷が見られるようになります。樹氷自体日本国内で見られるところはあまり多くないため、冬の蔵王を訪れるのであれば必見です。
また定禅寺通りでは12月後半になると「光のペーシェント」が開催され、通りは多くの電球でライトアップされます。ちょうどクリスマスシーズンとも重なるため、幻想的な雰囲気の中でデートに出かけるにはうってつけです。松島は冬に限らずいつ訪れても絶景が楽しめます。ただ松島付近は冬はあまり寒くないうえ、秋から春に掛けてカキが旬を迎えます。贅沢に焼きガキの食べ放題も楽しめるため、ぜひ味わってみると良いでしょう。
冬の宮城を回るのであれば、温泉巡りもおすすめです。県内には鳴子温泉や秋保温泉など様々な温泉があるため、冬の寒さをしのぐ意味で温泉巡りをすれば気持ち良く過ごせます。
宮城でおすすめの温泉6選


宮城県はほかの東北地方の県と同じく温泉に恵まれている県です。県内にも鳴子温泉・作並温泉・秋保温泉など様々な温泉があります。特におすすめの温泉6ヶ所をご紹介しましょう。
鳴子温泉郷


鳴子温泉郷は大崎市にある、宮城を代表する温泉です。地元にある鳴子・東鳴子・川渡・中山平・鬼首の5ヶ所の温泉を総称して呼ばれています。平安時代に近くの潟山が噴火したことで温泉が湧き出たとされるほど歴史が長く、江戸時代には温泉宿も形成されました。
温泉街にある様々な宿や入浴施設ごとに源泉を持っている分、泉質や効能も様々です。お湯の色まで濁った白色・緑の混じった白色・青の混じった白色・茶褐色などと異なる分、色々なお湯を視覚や肌触りなどで堪能できます。ちなみに温泉街には6枚のシールが付いた湯めぐりチケット(1,300円)があり、数ヶ所の温泉を回れるようになっています。
温泉の周辺には鳴子峡や遊歩道など豊かな自然が広がっているため、リフレッシュにおすすめです。加えて鳴子温泉郷一帯の名物であるこけしや漆器も全国的に知られているため、お土産に購入すれば旅の記念になるでしょう。
■住所:宮城県大崎市鳴子温泉字湯元2-1
■アクセス:JR陸羽東線鳴子温泉駅よりすぐ/東北自動車道古川I.C.より車で約37分
■新型コロナウイルス対策情報:各宿泊施設・入浴施設にてスタッフの感染症対策や施設内のアルコール消毒、ソーシャルディスタンスなどを徹底
作並温泉


作並温泉は仙台市中心部から北西に40分行った山間部にあります。同じ仙台市内とは思えないほど閑静な雰囲気のある場所であるため、古くから「仙台の奥座敷」として知られてきました。加えて自然豊かな場所がらにある分、都会の喧噪を忘れる上でうってつけです。江戸時代中期の1796年に開湯し、仙台藩主伊達氏にも愛されました。加えて正岡子規や土井晩翠などの文化人も多く訪れています。
温泉の泉質は弱アルカリ性の単純温泉で、肌に優しい湯触りが特徴です。美肌効果に加えて、神経痛・リウマチ・高血圧・糖尿病・皮膚疾患など様々な症状に対する効能が期待できます。日頃疲れている時にゆったり浸かると、色々な効果を感じられるでしょう。
温泉街にある4つの宿は、いずれも露天風呂のすぐ近くに雄大な自然が広がっているのが特徴です。自然に親しみながらじっくりと日頃の疲れやストレスを解消するうえでおすすめでしょう。
■住所:宮城県仙台市青葉区作並字元木16
■アクセス:JR仙山線作並駅より各旅館の無料送迎バスで約5分・JR仙台駅西口より仙台市営バス利用で各旅館前のバス停下車すぐ/東北自動車道仙台宮城I.C.より車で約25分
■新型コロナウイルス対策情報:各宿泊施設・入浴施設にてスタッフの感染症対策や施設内のアルコール消毒、ソーシャルディスタンスなどを徹底
秋保温泉


秋保(あきう)温泉は仙台市中心部からほぼ間にし、作並温泉からは南に位置する温泉です。温泉の歴史は古墳時代の6世紀前半までさかのぼるとされ、当時皇位にあった欽明天皇が皮膚の病気を癒したという伝説もあります。この伝説から「日本三御湯(みゆ)」の1つとされ、仙台藩を開いた伊達政宗も秋保の湯をこよなく愛しました。
歴史や伝統のある秋保温泉の泉質は塩化土類ブローム弱食塩泉で、肌に優しいうえに保温性まであるのが特徴です。効能についても冷え性・胃もたれ・糖尿病・痔の痛み・ストレスなどに対して期待できます。
秋保温泉も作並温泉と同じく、都会の喧騒を忘れさせるような豊かな自然が広がっているのが特徴です。自然の中でリフレッシュしたり疲れを癒したりできるうえ、自然を通じて安らぎを覚えられます。近くには秋保大滝もあるため、観光の一環として出かけてみても良いでしょう。加えて美術館やガラス工房など文化を感じたりお土産を買ったりするスポットもあるため、温泉街の散策も楽しみが豊富です。
■住所:宮城県仙台市太白区秋保町湯元
■アクセス:JR仙山線愛子駅より仙台市営バス利用で約15分・JR仙台駅西口より宮城交通・タケヤ交通バス利用で約30~40分/東北自動車道仙台南I.C.・仙台宮城I.C.より車で約15分
■新型コロナウイルス対策情報:http://www.akiuonsenkumiai.com/news/news000124.html
青根温泉


青根温泉は白石市の北西、蔵王連峰の中腹に位置しています。標高500mの高所にある分、太平洋や牡鹿半島も一望できるほど絶景を楽しめる場所です。開湯は戦国時代真っただ中の1528年で、江戸時代には仙台藩主伊達氏専用の湯治場までありました。
温泉の泉質は単純温泉・低張性弱アルカリ性高温泉で、お湯の温度も50度前後とほど良く温かめです。無色透明で肌触りも良いため、じっくり浸かると心が穏やかな気分になるでしょう。なお効能については、神経痛・筋肉痛・関節痛・うちみ・冷え性などに効果があるとされています。
宿泊施設以外にも、無料の公共浴場や足湯も数軒あるため、蔵王界隈の観光に合わせて立ち寄ってみるのも良いでしょう。ちなみに温泉の西側には蔵王きっての観光スポット・御釜もあるため、御釜見学のスケジュールに組み込むのもおすすめです。
■住所:宮城県柴田郡川崎町青根温泉
■アクセス:JR東北本線白石駅より車で約40分・JR東北新幹線白石蔵王駅より車で約44分/山形自動車道宮城川崎I.C.より車で約13分
■新型コロナウイルス対策情報:各宿泊施設・入浴施設にてスタッフの感染症対策や施設内のアルコール消毒、ソーシャルディスタンスなどを徹底
遠刈田温泉


遠刈田(とおがった)温泉は青根温泉のすぐ南側にある温泉です。蔵王連峰の東側にあるため、青根温泉と同じく蔵王観光に合わせて立ち寄れます。開湯は安土桃山時代から江戸時代初期にかけての慶長年間とされている分、歴史も400年以上と長いです。
温泉の泉質はナトリウム・カルシウム―硫酸塩・塩化物泉で、神経痛・リウマチ・婦人病・胃腸病・慢性皮膚病に効果があるとされています。お湯の温度も基本的に高めである分、疲れを取るうえでもおすすめです。
10件以上の温泉旅館・ホテルに加えて、共同浴場2軒と足湯もあります。蔵王一帯の観光に合わせて見ると温泉の魅力も一緒に堪能できるでしょう。なお温泉以外にも地元名物の「遠刈田こけし」もあり、宮城では鳴子温泉郷のこけしとともに有名です。
■住所:宮城県刈田郡蔵王町遠刈田温泉新地東裏山43-1
■アクセス:JR東北本線白石駅より車で約36分・JR東北新幹線白石蔵王駅より車で約40分/東北自動車道白石I.C.より車で約30分
■新型コロナウイルス対策情報:各宿泊施設・入浴施設にてスタッフの感染症対策や施設内のアルコール消毒、ソーシャルディスタンスなどを徹底
松島温泉
松島温泉は宮城県最高の観光地・松島のすぐ近くにある温泉です。仙台市内からのアクセスが非常に良いうえ、松島の絶景をじっくり楽しみながら浸かれる温泉としても人気があります。開湯は2007年と比較的新しく、地下1,000~1,500mにある数億年前の地層から噴き出していることから、「太古の天水」と呼ばれています。
温泉の泉質はアルカリ性単純温泉で、ぬめりのあるしっとりとしたお湯触りが特徴です。肌に非常に優しく保湿効果もあることから、「美人づくりの湯」として高い評判を得ています。効能についても、神経痛・五十肩・関節痛・慢性消化器病など様々な症状に対して期待できます。
松島に位置していることから、滞在しつつ周辺に広がる絶景を眺めたり、瑞巌寺や円通院などの文化財を散策するのもおすすめです。近くには漁港も多い分、滞在中に新鮮な魚介類を使った海鮮料理も味わえるでしょう。
■住所:宮城県刈田郡蔵王町遠刈田温泉新地東裏山43-1
■アクセス:JR仙石線松島海岸駅より徒歩約13分・JR東北本線松島駅より徒歩約14分/三陸自動車道松島海岸I.C.より車で約10分・東北自動車道大和I.C.より車で約25分
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宮城に来たら食べておきたいグルメスポット7選


宮城で食べ物といえば、牛タンやずんだ餅をイメージする人も多いでしょう。牛タンもずんだ餅も宮城を代表するグルメですが、他にもおすすめのグルメがたくさんあります。特におすすめのグルメ7つを名店とともに見ていきましょう。
牛タン焼き:「味 太助」


牛タン焼きは宮城県のグルメの代表格となっている存在です。牛の舌の肉を焼いて提供する料理で、宮城県のものの場合、牛の舌を分厚く切り分けて店員が塩やタレを付けてから焼いていただきます。
牛タンの誕生は、昭和20年代の仙台に進駐していた連合国軍が大量の牛の舌を残していたのがきっかけでした。牛の舌が多く残る様子を見た佐野啓四郎氏はうまく有効活用するための方法を考案します。日本人の舌に合うようにアレンジしたうえで提供したところ、高度経済成長期には一気に人気や知名度が高まって仙台グルメの代表にまでなりました。
牛タンをいただくのであれば、「味 太助」がおすすめです。同店は佐野氏が創業し、最初に牛タンを出した元祖のお店となっています。誕生から80年近く経過した現在でも考案当時の味を守り続けている分、本来の牛タンの味を知るには最もおすすめのスポットです。下味は塩のみとシンプルながら、焼き上がった後に広がる味や肉汁はとても心地良く感じるでしょう。
■住所:宮城県仙台市青葉区一番町4-4-13
■営業時間:11:30~22:30
■定休日:火曜
■アクセス:JR仙台駅西口よりより徒歩約25分・仙台市営地下鉄勾当台公園駅より徒歩約3分/東北自動車道仙台宮城I.C.より車で約15分
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はらこ飯:「あら浜」


はらこ飯は仙台市の南東に位置する亘理(わたり)町の郷土料理です。「はらこ」はサケの子供、特にイクラを指します。亘理町は阿武隈川の河口があり、毎年秋になると産卵のために阿武隈川を上るサケの漁が盛んに行われてきました。はらこ飯もサケ漁に携わる漁師の賄い飯として出されたのが始まりです。なお伊達政宗も亘理を訪れた際に口にしており、あまりの美味しさに驚いたという逸話もあります。
ご飯の上にサケの身とイクラを乗せているのが特徴です。加えてご飯を炊く時もサケを砂糖・みりん・醤油を使って煮込んだ際に出てくる汁を使います。炊き込みご飯でありながら、サケを使い尽くす形で作っている料理といって良いでしょう。
はらこ飯でおすすめのお店が、亘理町内にある「あら浜」です。もともと漁師だった初代店主が始めたお店で、近海の魚介類を使った漁師めしを食べられるようにはらこ飯を提供するようになりました。イクラを多く抱えた新鮮なサケを選び、創業時からの秘伝のタレも継ぎ足して作る分、上品な味わいを楽しめる点で評判が高いです。
■住所:宮城県亘理郡亘理町荒浜字中野183-8
■営業時間:11:00~14:00・17:00~20:00(L.O.19:50)
■定休日:月曜(祝日の場合は翌日)・月に2回の不定休
■アクセス:JR常磐線亘理駅よりタクシーで約13分/常磐自動車道鳥の海スマートI.C.より約6分・亘理I.C.より車で約8分
■新型コロナウイルス対策情報:https://www.arahama.jp/watari.html
ずんだ餅:「ずんだ茶寮 仙台駅ずんだ小径店」


宮城県を代表するお菓子と聞いて、ずんだ餅と答える人も非常に多いでしょう。ずんだ餅は宮城県を代表する和菓子です。牛タン・笹かまぼことともに仙台が全国に誇る名物として知られています。
夏に多く収穫される枝豆を塩ゆでしたうえですりつぶし、砂糖と一緒に混ぜてお餅に絡めたり乗せたりしたお菓子です。すりつぶした枝豆に含まれる塩と砂糖が絶妙なバランスを作り出すおかげで、ちょうど良い程度の甘みに仕上がっています。加えて見た目が爽やかで落ち着いた黄緑色になっているため、視覚の面でも優しさを感じられるでしょう。
ずんだ餅のお店は仙台市内などに数多くあります。中でも気軽に利用しやすいのが、「萩の月」のメーカーで有名な菓匠三全が運営する「ずんだ茶寮 仙台駅ずんだ小径店」です。夏の短い時期にしか取れない極上の枝豆を使ったずんだ餅を提供しており、風味の抜群さでも評判があります。
またずんだシェイクやずんだソフトなどの若い人が親しみやすいメニューも豊富です。お土産用のずんだ餅も扱っているため、宮城のお土産を探す際にもおすすめでしょう。
■住所:宮城県仙台市青葉区中央1-1-1 仙台駅3F
■営業時間:物販 9:00~20:00/喫茶(イートイン) 11:00~18:00
■定休日:なし
■アクセス:JR仙台駅直結
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カキ料理:「かき小屋」


宮城県随一の観光地である松島は、カキ料理でも知られています。宮城県は松島や三陸沿岸が国内有数のカキの産地になっています。北から流れる親潮と南から流れてくる黒潮がぶつかる海域に当たる分、カキも栄養が豊富な環境で育ちやすいです。滋養や旨味成分が凝縮している分、最高品質の味を堪能できるでしょう。なお旬の時期は10月から3月にかけての時期で、身が大きさと絶品さを一緒に味わえます。
カキ料理を味わうのであれば、「カキ小屋」がおすすめです。松島町の観光協会が直営しており、カキの食べ放題まで楽しめます。鉄板で焼いたカキだけでなく、カキの澄まし汁にカキを使った炊き込みご飯などメニューも色々とあるため、カキ尽くしのひと時に浸れます。絶景である松島の風景を眺めながらいただけば、より心も満たされるでしょう。
■住所:宮城県松島郡松島町松島字東浜12-1
■営業期間:11月中旬~3月下旬
■営業時間:10:45~当日店頭受付終了分まで
■定休日:12月28日~1月5日
■アクセス:JR仙石線松島海岸駅より車で約3分・JR東北本線松島駅より車で約4分/三陸自動車道松島海岸I.C.より約10分
■新型コロナウイルス対策情報:https://www.matsushima-kanko.com/uploads/Image/files/2021kakigoya1022.pdf
白石うーめん:「元祖白石うーめん処なかじま」


白石うーめんは白石市が誇るグルメです。江戸時代に白石城下に住んでいた鈴木味右衛門が胃を病んだ父親を救おうと手を尽くしたところ、旅の僧から油を使わない麺の製法を聞いて父親に食べさせて回復した話が始まりとされています。話を聞いた片倉小十郎景綱が「うーめん」と名付けて産品として奨励して広まりました。
実際に作る際も油を使うことなく、小麦粉と塩を使って麺を作っていきます。茹で時間も短く胃袋にも優しいため、健康面でも食べやすいのが特徴です。
白石うーめんでおすすめのお店が「元祖白石うーめん処なかじま」です。JR白石駅のすぐ近くにあり、注文後にゆでるスタイルである分、常に出来立てを味わえます。普通のうーめん以外にも三種うーめんも人気で、名前の通り3つの異なるつゆに付けていただく分、色々な味を試しやすいです。
■住所:宮城県白石市沢目8-23
■営業時間:11:30~19:30(日曜・祝日は18:30まで、第1・第3火曜は14:00まで)
■定休日:水曜(祝日の場合は翌日)
■アクセス:JR東北本線白石駅よりすぐ・JR東北新幹線白石蔵王駅より車で約6分/東北自動車道白石I.C.より約8分
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南三陸キラキラ丼:「創彩旬魚はしもと」など
南三陸キラキラ丼は、南三陸町が全国に誇るグルメです。地元で水揚げされる海産物をふんだんに使っておりいる様子が輝いて見えるのが名前の由来になっています。季節によって乗せる魚介類が異なるのが特徴で、各季節で最も旬の食材を中心に盛り付けます。例えば夏であればウニを、冬であればイクラを主に乗せるという具合です。
南三陸キラキラ丼は現在、南三陸さんさん商店街にある6ヶ所のお店でいただけます。中でもおすすめなのが「創彩旬魚はしもと」で、週末やお昼時には必ず行列ができるほどの人気店です。彩りが豊かで、かつ量の面でも満足できるうえ、値段もリーズナブルであるということで高い人気を誇っています。
■住所:宮城県本吉郡南三陸町志津川字五日町51
■営業時間:11:00~14:00・17:00~21:00(L.O.20:30)
■定休日:月曜
■アクセス:JR気仙沼線BRT志津川駅より徒歩約3分/三陸自動車道志津川I.C.より約4分
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フカヒレ料理:「中華家かいか」


気仙沼市ではフカヒレも名物グルメとなっています。中華料理のイメージが強いフカヒレですが、実は気仙沼市はサメが多く水揚げされます。もともとカジキマグロなどの大型魚類を多く捕獲しており、その際にサメも一緒に捕らえることも少なくなかったためです。せっかく捕まえたサメも何とか活用しようと、サメの水産加工を発達させる中でフカヒレ料理も考案されました。
気仙沼のフカヒレ料理のお店でおすすめが、「中華家かいか」です。「ふかひれの姿煮」(4,600円)は近くで水揚げされたサメのひれを、特製のスープを使って2度に分けて煮込むことで旨味が細かい部分にまでを浸透しています。どこから食べても旨味を感じられるため、ぜひじっくり味わうと良いでしょう。
■住所:宮城県気仙沼市明戸60−1
■営業時間:11:00~14:30・17:00~22:00(L.O.21:30)
■定休日:木曜
■アクセス:JR気仙沼線BRT不動沢駅より徒歩約11分/三陸自動車道気仙沼港I.C.より約10分
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宮城でおすすめのお土産8選


宮城県のお土産と言えば、「萩の月」を思い浮かべる人もいますよね。しかし「萩の月」以外にも非常に人気の高いお土産は数多くあります。特に指折りの宮城土産を7つご紹介しましょう。
萩の月:「菓匠三全」
萩の月は宮城を代表する銘菓であるとともに、宮城土産の代表ともいえる存在です。カスタードクリームを包んだ黄色のカステラ生地のお菓子で、仙台の空に浮かぶ満月を表現しています。メーカーの「菓匠三全」も終戦間もない1947年創業と歴史がある分、伝統に基づいた美味しい味を期待できるでしょう。
カステラ生地はふわふわしており、中のカスタードクリームとの相性も最高です。クリームも優しい味わいである分、実際にいただいた時の癒される風味はいくらでも口にしたくなるように感じられます。
仙台駅や宮城県内の主要な観光地のお土産ショップであれば例外なく置いてある品です。他県人からも非常に高い人気を誇っているため、宮城観光でのお土産に悩んだ場合に選べば間違いありません。
笹かまぼこ:「阿部蒲鉾店」など


笹かまぼこも宮城が誇るお土産です。明治時代に三陸の漁師が余っていた魚を加工してすり身にしたもので、宮城県人にとっては学校給食にもよく食べるほどのソウルフードにもなっています。笹の形をしていることから「笹かまぼこ」と命名したのが、笹かまぼこの老舗で知られる阿部蒲鉾店です。
一般的な紅白のかまぼこ以上に厚みや弾力があるため、抜群の食べ応えがあります。すり身にする際に魚を焼き上げているため、風味の面でも病みつきになるでしょう。おつまみとして日本酒とも相性が良いうえ、マヨネーズや醤油に付けていただくととても美味しくいただけます。
なお阿部蒲鉾店以外にも笹かまぼこの名店は多くあります。お店によって味や食感が異なるうえ、中にはチーズ入りという変わり種もあって人気です。
喜久福:「お茶の井ヶ田株式会社」
喜久福も非常におすすめなお土産に数えられます。見た目は普通の大福もちと変わらないものの、中に様々な味のクリームを包んであるのが特徴です。
外側は宮城が誇るもち米「みやこがね」が使われており、丁寧についてある分、柔らかみを十分に感じやすくなっています。クリームの方も宇治抹茶・ほうじ茶・ずんだ・生クリームの4種類で、色々な味を楽しむ甲斐があるでしょう。
実際に味わってみると、柔らかくひんやりしたもちと中身のクリームが絶妙に合います。クリームの周りにはあんこも包んであるため、なおさら優しい風味を堪能できるでしょう。
白松がモナカ:「株式会社白松がモナカ本舗」
白松がモナカは仙台市では広く知られた銘菓です。メーカーも株式会社白松がモナカ本舗で、最中自体の外側にも「白松」の文字がしっかり付いており、抜群の存在感を示しています。宮城県産のもち米から焼き上げて作った皮の中に、北海道産の大納言小豆を原料にしたあんを包んであるのが特徴です。
食感はしっとりかつまろやかで、深い風味も備えています。質の高さを感じられるような味わいであるため、よくよく味わっていただくと良いでしょう。加えて大納言小豆・栗・大福豆・ゴマの4種類の味があるため、味の違いをじっくり楽しむのもおすすめです。個数やサイズのバリエーションも豊富であるため、職場や学校だけでなく個人へのお土産にも向いています。
伊達絵巻:「菓匠三全」
伊達絵巻は萩の月を提供する「菓匠三全」の人気の品の1つです。仙台藩を築いた伊達政宗や仙台藩の歴史をモチーフにしています。和風な名前ではあるものの、まるで割った竹のような形をしたバウムクーヘンで、中には小倉あんまたはクリームが入っているのが特徴です。
バウムクーヘンの部分は、新鮮な卵を使って1層ずつ生地を作っています。バウムクーヘンの柔らかさとあん・クリームの甘さが絶妙に合う点が魅力的です。両方の味とも1つの箱に入っているため、味の違いもじっくり噛みしめられます。
仙台ゆべし:「甘仙堂」など
ゆべしは宮城県を含む東北地方で古くから愛されているお菓子です。特に仙台のゆべしはゆずに代えてくるみを使っているのが特徴で、世代を問わず広く親しまれています。仙台市内でも「甘仙堂」など様々なメーカーから提供されている逸品です。
厳選した宮城県産の上質なもち米を使ってゆべしにしたうえで、中にくるみを入れています。一見シンプルながらモチモチした食感と口の中いっぱいに広がる醤油などの風味は一度味わえばクセになりやすいです。加えて甘みもほど良いため、甘いものが苦手な人でも抵抗なく親しめます。なおくるみ入り以外にも、本来東北で広く食べられているゆず入りのものもあるため、両方の味を楽しめる点も魅力的です。
支倉焼:「ふじや千舟」
支倉(はせくら)焼も仙台では非常に人気のある洋菓子です。名前の由来は、17世紀初めに伊達政宗の命でヨーロッパに使節として赴いた支倉常長(はせくらつねなが)から来ています。1958年に開発されて以来現在に至るまで着実に売れているロングセラー商品です。
見た目はクッキーではあるものの、中にくるみ入りの白あんが包んであります。クッキーの部分も新鮮な卵・砂糖・バターを使っており、特にフレッシュバターの風味がよく聞いているのが特徴です。味の面でもクッキーの香ばしさと中身の白あんの甘さを一緒に味わえるために病みつきになれます。なお職人が1個ずつ手作りで仕上げている分、手作りならではの腕の高さや温かみも感じやすいでしょう。
クマの手シューラスク:「アルパジョン」
クマの手シューラスクは、石巻市に本店がある洋菓子店・アルパジョンが生み出したものです。普通のラスクと少し異なり、シュークリームの生地が使われています。形がクマの手に見えることが名前の由来です。
作る際のシュー生地の上にクッキーを乗せ、さらにシロップやチョコを掛けて焼き上げます。実はクッキーを乗せることでシロップやチョコがうまく絡む分、独特の風味や香ばしさを醸し出すようになります。また温度・風力・焼き時間にも徹底してこだわることで、食べる人にとって優しく感じる焼き加減になっているのも特徴です。普通のラスク以上に口当たりの良さを感じられる点でも人気があります。
なお最も普通のプレーン味のほか、プレミアムチョコレート・プレミアムはちみつ・プレミアムいちごなど味のバリエーションも様々です。豊富な味の種類や口当たりの良さによって年齢に関係なく親しみやすいため、様々な人のお土産に適しています。
宮城県内を巡る際のモデルコース


宮城県には様々な観光スポットがありますが、一方でなかなか広いため、どこから回るべきかに悩みますよね。宮城県旅行のモデルコースを1つご紹介しますので、ぜひ参考にしていただければ幸いです。
1日目
まず初日は以下のようなスケジュールです。
1日目
- 10:00 仙台駅に到着
- 10:30 仙台城跡を散策
- 11:30 「味 太助」にて牛タン料理で昼食
- 12:30 定禅寺通りを散策
- 14:30 仙台うみの杜水族館巡り
- 16:30 仙台駅近くのホテルにチェックイン・周辺を散策
- 20:00 ホテルに戻る
初日はまず10時に仙台駅に到着した後、市営バスなどを使って仙台城跡に行きます。初日ということもあるため、城跡を散策しつつ政宗像の前で記念撮影するのも良いでしょう。昼食は市の中心部に戻り、「味 太助」にて名物の牛タン料理をいただきます。
午後は定禅寺通りを散策しながら、杜の都らしさを体感します。ケヤキ並木の中を歩きながら花壇の花をじっくり眺めたり、通り沿いのカフェでお茶するのも良いでしょう。
定禅寺通りを一通り散策した後は、市の東側にある仙台うみの杜水族館に行きます。巨大な水槽の中に再現されている三陸の海の環境について知ったり、東北最大級のパフォーマンスを楽しんだりするのがおすすめです。
水族館巡りを終えたら仙台駅近くのホテルにチェックインします。少し休んだ後は周辺を散策して、夜の仙台の雰囲気を味わうと良いでしょう。夕食は市内の飲食店などで済ませます。ホテルに戻ったら1日目は終了です。
2日目
次に2日目は以下のような行程です。
2日目
- 09:00 チェックアウト・車を借りて松島へ
- 10:00 瑞巌寺や円通院などを散策
- 11:30 松島海岸で昼食
- 12:30 大高森展望台に向けて出発
- 13:00 大高森展望台から松島の絶景を堪能
- 13:30 鳴子峡へ移動
- 15:30 鳴子峡を散策
- 17:00 鳴子温泉郷の宿にチェックイン
2日目はチェックアウト後に車を借り、松島に向かいます。松島に着いたら瑞巌寺や円通院などを見て回りましょう。瑞巌寺で国宝に指定されている本堂や庫裡などは特に見どころです。もし時間が余る場合は、五大堂や福浦島に行くのも良いでしょう。
お昼は松島海岸付近でいただきます。もし冬であればかき小屋でカキ料理を堪能するのもおすすめです。午後は大高森展望台に向かい、松島や牡鹿半島のパノラマを思い切り堪能します。260の島々をバックに記念撮影も良いでしょう。
松島からは鳴子峡に向かいます。2時間近くかけて鳴子峡に着いたら、遊歩道などから大谷川が作った峡谷や周りの自然を存分に見ていきましょう。川のせせらぎに耳を傾けるのも良いですね。
夕方になったら鳴子温泉郷の宿にチェックインします。様々な泉質の温泉があるため、湯めぐりチケットで色々試してみるのがおすすめです。
3日目(最終日)
最終日の3日目は以下のようなスケジュールです。
3日目(最終日)
- 09:00 チェックアウト・車を借りて南三陸町へ
- 11:00 南三陸さんさん商店街を散策
- 11:30 商店街の昼食で南三陸キラキラ丼をいただく
- 12:30 石ノ森萬画館へ向けて出発
- 13:30 石ノ森萬画館を見学
- 14:30 仙台駅へ移動
- 15:45 仙台駅に到着・車を返却
- 16:00頃 お土産探し・帰路に
まず9時にチェックアウトした後、南三陸町に向かいます。11時頃に到着した後は南三陸さんさん商店街を散策します。昼食には名物の南三陸キラキラ丼をいただくのがおすすめです。季節ごとの具の違いやボリュームの良さなどを存分に味わうと良いでしょう。
午後は石巻市の石ノ森萬画館を見学します。石ノ森作品の世界観に浸かったり、ライブラリーで色々な漫画を読んだりします。余裕があれば近くのマンガロードを歩くのも悪くありません。
見学を終えたら仙台駅まで戻ります。車を返却した後はお土産を探して帰路に就く流れです。
宮城県へのアクセス方法を一挙ご紹介!


宮城県を旅する際、場所は分かっていてもアクセスの方法がイメージできない人もいますよね。最後に宮城県へのアクセス方法を手段別にご紹介しましょう。
鉄道を利用する場合


まず鉄道を利用する場合は、東京駅から東北新幹線を利用します。仙台駅までははやぶさ号で最速1時間30分程度です。なお宮城県内の新幹線が停まる駅は、仙台駅以外に白石蔵王・古川・くりこま高原の3駅があります。仙台駅以外の3駅は列車によって停まらないものもあるため、乗る便と停車駅はしっかりチェックするようにしましょう。
高速バスを利用する場合


仙台市は東北最大の都市であるため、高速バスも全国各地から利用できます。東京都内から発着する場合も、東京駅・バスタ新宿・東京ディズニーリゾートⓇ・池袋駅などから多くの便が出ています。東京都内からの所要時間は約5時間30分から7時間30分程度です。
東京以外にも、京都・大阪や名古屋からも夜行便が1便ずつが運行されています。所要時間は大阪発が約12時間15分、名古屋発が約9時間30分です。
ほかにも東北の各都市・福井以外の北陸各都市・新潟からも仙台行きの高速バスを利用できます。特に東北各都市発の場合は本数も多いため、気軽に利用できるでしょう。
車を利用する場合


車を利用する場合、仙台市への最寄りは東北自動車道の仙台宮城インターとなります。東京都内からの所要時間は、首都高速道路と東北自動車道を経由すれば約3時間30分です。
ほかの都市からアクセスする場合の所要時間は以下のようになります。
- 大阪発(大阪駅から):約10時間10分
- 名古屋発(名古屋駅から):約8時間10分
- 金沢発(金沢駅から):約6時間40分
- 新潟発(新潟駅から):約3時間25分
- 青森発(青森駅から):約4時間30分
- 盛岡発(盛岡駅から):約2時間20分
- 福島発(福島駅から):約1時間
ルートについては、大阪や名古屋からアクセスする場合は名神高速や東名高速で東京まで出た後、首都高や東北道で北上するだけです。金沢や新潟発の場合は北陸道や磐越道を経由して郡山ジャンクションに行き、東北道を北上します。東北各都市からアクセスする場合も東北道を目指せば着きやすいです。
飛行機を利用する場合


北海道や九州などの遠隔地から宮城県に向かう場合は、飛行機を使えば便利に来られます。仙台市内には仙台空港があり、全国の主要な空港と結ばれています。アクセス可能な空港・1日の便数・所要時間は以下の通りです。
- 札幌(新千歳空港):19本・約1時間10分
- 東京(成田国際空港):2本・約1時間10分
- 名古屋(中部国際空港):8本・約1時間10分
- 大阪(伊丹空港):18本・約1時間15分
- 大阪(関西国際空港):2本・約1時間20分
- 神戸(神戸空港):2本・約1時間20分
- 松江・出雲(出雲空港):2本・約1時間25分
- 広島(広島空港):2本・約1時間20分
- 松山(松山空港):1本・約1時間40分
- 福岡(福岡空港):12本・約1時間50分
- 那覇(那覇空港):2本・約2時間30分
本数も大都市の空港からであれば非常に多く設定されています。なお東京発の場合は羽田空港便が設定されていないため、注意が必要です。
仙台空港から仙台市内へのアクセス方法は?


仙台空港は仙台市の中心部から南に離れているため、飛行機で到着した後は電車やバスを使って移動します。おすすめが電車を使う方法で、仙台駅行きの仙台空港アクセス鉄道が1時間2~3本で運行されています。仙台駅までの所要時間は約25分で、運賃は660円です。
一方バスの方も仙台駅行きが1日4本設定されています。仙台駅までの所要時間は約45分、運賃は660円です。なおバスの場合は仙台駅の東口と西口の両方に停車するため、目的地別に使い分けると良いでしょう。
ほかにも松島に直接向かう便も1日7本設定されています。途中で海の杜水族館にも停車するため、水族館に向かいたい人にとっても便利です。
おわりに


今回は宮城県の観光スポットを34ヶ所ご紹介しました。松島・鳴子峡・蔵王など定番のところ以外にも、色々な穴場まであります。特に仙台市や松島エリアのものはかなり多いため、便利にアクセスしつつ色々と回れるでしょう。
また温泉やグルメスポットなども多いため、ゆったり過ごすうえでも宮城県は魅力的な土地です。非日常に浸る意味でも宮城県はおすすめの行き先でしょう。近いうちに宮城県に出かけるのであれば、ぜひ今回の内容を改めて活用していただければ幸いです。