最終更新日 2022-02-15
日本の都市の中でも世界的な観光都市として有名な京都ですが、その中でも指折りの観光エリアといえるのが嵐山です。
嵐山といえば桜や紅葉と一緒に写る渡月橋や、そよ風に触れられる竹林の小径などが有名ですが、実はほかにも多くの魅力的な観光スポットやグルメがあります。
今回は嵐山の代表的な観光スポットやグルメなどをご紹介します。
記事の目次
嵐山ってどんなところ?


京都観光でどこを巡るか考えるとき、必ず1度は頭に浮かぶのが嵐山です。渡月橋や保津峡、天竜寺などで知られる嵐山エリアですが、どのようなエリアなのかについてあらかじめ知っておくと、京都観光でどこを訪れるかを決める際に非常に参考になるでしょう。
ここではまず、嵐山がどんなところなのかを簡単に見ていきます。
嵐山の基本情報


嵐山は京都市の北西部にある、渡月橋や桂川を中心に、西京区と右京区にまたがるエリアです。
平安時代から皇族や貴族たちの別荘が立ち並んだり、彼らにゆかりのある寺院が建立されたりするなどして栄え、現在では京都でも代表的な観光エリアに数えられます。西から東に向かって流れる桂川を中心として、周りの平地や丘陵、山々にさまざまな観光スポットがあるのが特徴です。
観光スポットの中には、渡月橋や竹林の小径などの自然に触れられる場所や、皇室にゆかりのある大覚寺、京都五山の筆頭といわれる天龍寺などがあり、これらのスポットを巡るだけでも、京都の自然や歴史を堪能できます。
加えて周りの山々は季節ごとに美しい風景を演出するため、写真映えやインスタ映えになるようなスポットが非常に多いことでも有名です。
嵐山の魅力って? 竹林だけじゃないの?


京都でも風光明媚なエリアとして知られる嵐山は、渡月橋や竹林の小径などが知られていますが、ほかにもさまざまな魅力を持ったエリアです。ここでは嵐山が持つ魅力についてご紹介します。
嵐山の魅力を紹介


嵐山が持つ魅力は、1年を通じてさまざまな景色を楽しめるという点や古くからの寺社仏閣が多く存在する点、グルメを楽しめるエリアであるという点です。嵐山への観光を検討する際は、ぜひともこれらの魅力に注目してみてください。
季節ごとに異なる美しい景色
嵐山の魅力を語るうえでまず欠かせないのが、1年を通じて季節独特の美しい景色を楽しめる点です。
嵐山のイメージとして、桂川に掛かる渡月橋の写真がよく引き合いに出されますが、多くの場合、背景に満開の桜や紅葉が写っているものが多いでしょう。嵐山の自然が美しいとされる所以は、観光スポットと周りの山々の組み合わせが、季節によって美しい風景をつくり出すところにあります。
春の桜、夏の新緑、秋の紅葉、冬の雪景色が、渡月橋や天龍寺などと一緒に写るさまは感動的であるうえ、インスタ映えスポットとしては欠かせません。
古くからの文化を味わえる寺社仏閣も多い
嵐山近辺には古くから皇族や貴族、武士など多くの人々が別荘や寺社仏閣を造営してきた歴史があります。京都が都だった時代、嵐山近辺はいわば自然豊かな郊外エリアとして、多くの人々にとって世のわずらわしさから離れるためにうってつけの場所だったためです。
平安時代の嵯峨天皇によって造営された大覚寺や、足利尊氏が造営した天龍寺、『源氏物語』の舞台で有名な野宮神社などが、見ごたえ抜群のスポットとして挙げられます。
実はグルメも楽しめるエリア
嵐山は実は美味しいグルメを堪能できるエリアでもあります。特に嵐電嵐山駅界隈を中心とする渡月橋北側のエリアには、嵐山を代表するグルメのお店がたくさん立ち並んでいるため、嵐山グルメを極めたいのであれば、このエリアはおすすめです。
京都名物として有名な湯豆腐や家庭料理であるおばんざいのほか、嵯峨野コロッケや大玉みたらし、といった嵐山独特のグルメも存分に味わえます。
嵐山観光で欠かせないおすすめ観光スポット


ここからは嵐山を観光するうえで欠かせない、おすすめの観光スポットをご紹介します。渡月橋や竹林の小径、天龍寺のほか、太秦映画村などのテーマパークまでいろいろなスポットがありますので、ぜひとも嵐山観光の計画を立てる際に参考にしてください。
インスタ映えと心身のリフレッシュを狙える竹林の小径


渡月橋とともに嵐山を代表する観光スポットに数えられる竹林の小径は、JR嵯峨嵐山駅から野宮神社の方へ向かい、神社を過ぎたあたりから始まる散策路です。名前の通り、左右には竹林が広がっているうえ、竹の間をそよ風がなでるためとても癒されます。
加えて晴れた日の昼間であれば、優しい日差しが程良い明るさとなって、周りの竹林がとても映えます。浴衣や着物を着た観光客や、人力車が行き交うさまも写真映えの題材には最適です。
竹林の小径は夜のライトアップもおすすめ
竹林の小径の魅力は昼間だけではありません。実は12月初め(2019年の場合、12月6~15日)の夜間(17:30〜20:30)にライトアップされるのも、嵐山の冬の風物詩です。ライトアップされて竹林が薄明るく映るため、昼間とは違った竹林の風景を楽しめるでしょう。秋の終わりにそよぐ風も、風情のある夜を演出してくれます。
嵐山を代表する観光スポットである渡月橋


嵐山といえば渡月橋も有名で、嵐電(京福嵐山本線)の嵐山駅から南を流れる桂川に架かる、嵐山を象徴する橋です。平安時代に掛けられたと伝わり、橋の名前は鎌倉時代に上皇の位にあった亀山上皇が、橋から月が移動するさまを眺め感動されたことが由来とされています。
現在では京都府道も通っている橋ですが、嵐山の景観との組み合わせで欄干部分は木像となっています。渡月橋は背後にそびえる嵐山との風景が非常に有名かつ見事で、1年を通じて美しい風景を映し出すのがポイントです。ぜひお気に入りの1枚を撮ってみてください!
嵐山でも世界遺産に登録されている天龍寺


嵐山を代表するお寺の1つで、嵐電嵐山駅の出口から西へ直進したところにあります。室町幕府を開いた足利尊氏の命で、後醍醐天皇を弔うために建てられ、京都五山の筆頭とされていたうえ、現在では世界遺産にも認定されていることでも有名です。天龍寺で一番の見どころは、境内の中心にある曹源池庭園が挙げられます。
西側にそびえ季節ごとに違う顔を見せる嵐山と、透き通った湖面を持つ池との組み合わせは言葉に言い尽くせません。また曹源池のほとりにある大方丈は大正時代の建立ながら、その壮観さは色あせておらず、平安時代の頃からある釈迦如来像は、天龍寺が保ってきた歴史の長さと壮大さを感じさせます。
■住所:京都市右京区嵯峨天龍寺芒ノ馬場町68
■拝観時間:8:30~17:30
■拝観料:高校生以上500円、小・中学生:300円
■アクセス:
・京福嵐山本線嵐山駅より徒歩1分
・JR嵯峨野線嵯峨嵐山駅より徒歩13分
・阪急嵐山線嵐山駅より徒歩15分
期間限定ながら紅葉と苔が見事な庭を見られる宝厳院


宝厳(ほうごん)院は、室町幕府の管領だった細川頼之によって建てられた天龍寺の塔頭寺院(いわば境内にある分院)で、天龍寺から歩いて2分程度で着けます。一般公開されているのは、春と秋の特別拝観期間のみですが、特別拝観期間を狙って訪ねると、それに見合う程の見ごたえがあります。
特におすすめなのが「獅子吼(ししく)の庭」と呼ばれる庭園で、造られた室町時代当時の風景を今に残しているという意味で貴重です。ライオンのように見える獅子岩や青いじゅうたんと形容できるような苔の庭、秋の楓や紅葉など見るべき所が豊富です。
なお境内ではこの壮観な庭を眺めながら、抹茶とお菓子をいただけるため、わびさびの境地を存分に味わえるでしょう。
■特別拝観期間(2019年・2020年):
・秋季:2019年10月5日~12月8日(夜間:11月8日~12月1日)
・春季:2020年3月中旬~6月下旬
■拝観時間:9:00~17:00(夜間:17:30~20:30)
■拝観料:大人500円、小中学生300円(夜間:大人600円、小中学生300円)、別途志納量あり
■アクセス:
・JR嵯峨野線嵯峨嵐山駅より徒歩約10分
・京福嵐山線嵐電嵯峨駅より徒歩約15分
・阪急嵐山線嵐山駅より徒歩約10分
一休さんにゆかりのある竹の寺地蔵院


阪急嵐山線上桂駅から、京都府道123号線を山の方にまっすぐ行ったところにあるお寺で、実は一休さんこと一休宗純が、千菊丸と名乗っていた幼少のころに住んでいたといわれています。見どころといえるのが本堂の近くにある十六羅漢の庭で、全体的に苔がじゅうたんのようになっているうえ、初夏など新緑の季節には竹林とともに感動するほど美しい緑色に染まります。
またこの庭園は室町時代に作られたものですが、今も当時の面影を残しているうえ、敷地内には自然石や、椿をはじめ四季折々の木々が植えられているため、どの季節に来ても楽しめます。
■住所:京都市西京区山田北ノ町23
■拝観時間:9:00~16:30(最終受付16:15)
■拝観料:大人500円、小中高生300円
■アクセス:
・京都駅より京都バスで「苔寺」停留所下車徒歩約3分
・四条烏丸より市バスで「苔寺道」停留所下車徒歩約10分
・阪急嵐山線上桂駅より徒歩約12分
この世の理想郷を体現している常寂光寺


JR嵯峨嵐山駅の北口から歩いて15分のところにあるお寺で、百人一首でおなじみの小倉山の中腹に位置しています。お寺の名前は、仏教の世界観で最高の理想郷である「常寂光土(じょうじゃっこうど)」が由来です。見どころとして、まず境内の一番奥にある多宝塔近辺が挙げられます。
多宝塔の周辺は、秋になると美しい紅葉が見られるうえ、多宝塔自体はこじんまりとしているものの周りの景色とうまく溶け合っており、インスタ映えを狙えるでしょう。加えて多宝塔の背後にある展望台からは、京都の中心部や東山、比叡山などが見えるため、多宝塔と一緒に遠景をとってもいい写真になります。
なお多宝塔周辺以外にも全体的に紅葉を美しく見られるうえ、苔も広がっていることから新緑の時期もおすすめです。
■住所:京都市右京区嵯峨小倉山小倉町3
■拝観時間:9:00~17:00(最終受付16:30)
■拝観料:500円
■アクセス:
・JR嵯峨野線嵯峨嵐山駅より徒歩約15分
・京福嵐山線嵐電嵯峨駅より徒歩約20分
長い歴史を持ち皇室にもゆかりのある大覚寺


JR嵯峨嵐山駅から北の方に行ったところにある、広い敷地を持つお寺です。もともとは平安時代初期の天皇だった嵯峨天皇が、皇位を譲って上皇になられた際、離宮である嵯峨御所として造営したのが始まりとされ、実に1200年もの歴史を持っています。京都で指折りの観光地嵐山にありながら、非常に閑静であるうえ、大沢池が中心となっている壮大な庭園では自然の移ろいを感じられるでしょう。
なお9月には観月の夕べという行事があるうえ、桜や紅葉、新緑なども実際に見たり写真に残したりするうえでおすすめです。他にもお寺の中にある五大堂は、皇室と深いかかわりを持ってきた伝統を体現するかのように見ごたえがあります。
■住所:京都市右京区嵯峨大沢町4
■拝観時間:9:00~17:00(最終受付16:30)
■拝観料:大人500円、小中高校生250円
■アクセス:
・JR嵯峨野線嵯峨嵐山駅より徒歩約20分
・京福嵐山線嵐電嵯峨駅より徒歩約25分
・阪急嵐山線嵐山駅より徒歩約35分
保津峡の自然を存分に楽しめる嵯峨野観光鉄道トロッコ列車


JR嵯峨嵐山駅近くにあるトロッコ嵯峨駅から保津峡を経由し、亀岡市にあるトロッコ亀岡駅までを結ぶ観光路線です。もともとJR山陰本線(嵯峨野線)の旧線が走っていたところを再利用する形で開業しました。最大の見どころは、途中の保津川を眼下に見下ろす保津峡区間で、桜や新緑、紅葉、雪景色とどの季節でもさまざまな景色が見られ、インスタ映えも狙えます。
加えて車両の窓側には枠があるだけですので、比較的のぞき込んだり写真を撮ったりするうえで自由度も高いです。1日8往復で、嵐山の最寄り駅であるトロッコ嵯峨駅からは毎時2分に発車します。なお予約はJR西日本や旅行会社からできますが、桜や紅葉が見ごろを迎える季節は混雑が激しいため、冬でも午後発の列車を予約すれば比較的利用しやすいです。なお冬についてはストーブ列車が出るため、温まりながら景色を楽しめます。
■運行期間:毎年3月1日~12月29日(水曜は不定期で運休)
■運行時間:9時台~16時台
■運賃(片道分):大人630円、子供320円
■アクセス:JR嵯峨野線嵯峨嵐山駅発
源氏物語と縁結びで有名な野宮神社


JR嵯峨嵐山駅より西側、竹林の小径の入口付近にある小さな神社ですが、実は紫式部の『源氏物語』でも舞台の1つになったいわれがあります。神社そのものは小さめですが、木造の鳥居と朱色の小さい社殿は周りの森と見事に調和しているため、写真の撮り甲斐のあるスポットです。
また縁結び関係のご利益があることでも知られているため、カップルで訪れてみると良いでしょう。
二尊院


JR嵯峨嵐山駅の北西、小倉地区にあるお寺で、常寂光寺からも歩いて8分ほどのところです。平安時代の9世紀前半に、天台宗の円仁大師によって建立された、長い歴史を持つ由緒あるお寺です。境内には幅の広い参道が通っていますが、その両側に植えられている木々は秋になると驚くほど見事な紅葉の景色を作り出し、その美しさはJR東海のCMにも使われたほどです。
このため幅広い参道と一面の紅葉の組み合わせは、インスタ映えの必至の場所としても有名なうえ、夏でも新緑の見ごたえ抜群です。また本堂には、お寺の名前の由来になっている釈迦如来像と阿弥陀如来像とが安置されており、並んでいる姿と内陣の装飾もまた一見の価値があります。菓子パンや和菓子の具でおなじみとなっている小倉あんの独特な記念碑オブジェもあり、こちらも写真を撮っておけば旅の思い出になるでしょう。
■住所:京都市右京区嵯峨二尊院門前長神町27
■拝観時間:9:00~16:30
■拝観料:大人500円、小学生以下無料
■アクセス:
・京福嵐山本線嵐山駅より徒歩15分
・JR嵯峨野線嵯峨嵐山駅より徒歩19分
小屋に入ってニホンザルと触れ合える嵐山モンキーパークいわたやま


渡月橋を渡って桂川の南側に入り、右手に見えてくる岩田山に設けられているサルのテーマパークです。園内には約120頭ものニホンザルが野生の状態そのままに生息しているため、観光客の側が小屋に入って触れ合ったり餌をあげたりする仕様になっています。
小屋の柵越しとはいえニホンザルと直接触れ合える点や、普通の動物園と真逆に私たちの方が小屋に入るというなかなか経験できない体験ができる点が人気の秘密です。また欧米からの外国人観光客の間でも人気が高く、餌付けなどを通じて国際交流できる機会も持てるでしょう。
嵐山モンキーパークいわたやま
■住所:京都市西京区嵐山中尾下町61
■入園時間:・3月15日~9月30日:9:00~16:30(山頂17:00まで)
・10月1日~3月14日:9:00~16:00(山頂16:30まで)
■入園料:大人550円、中学生以下250円
■アクセス:
・京福嵐山本線嵐山駅より徒歩5分
・JR嵯峨野線嵯峨嵐山駅より徒歩15分
・阪急嵐山線嵐山駅より徒歩5分
東映太秦(うずまさ)映画村


嵐山の中心部の東側にある太秦(うずまさ)地区にある、時代劇撮影のテーマパークで、1975年に東映が京都撮影所の一角を開放する形でオープンされました。時代劇のオープンセットがあり、『銭形平次』や『水戸黄門』などの撮影も行われているため、学校の修学旅行やインバウンドによる京都観光での定番のスポットであるうえ、親子連れにも非常に人気が高いです。
見どころはやはり、江戸時代や明治時代の街並みを再現したオープンセットで、日本橋や奉行所のお白州、明治時代の派出所などを歩き回れるうえ、撮影現場に出くわして本物の俳優による迫真の演技も生で見られることです。ほかにも江戸時代などの衣装を着て歩くこともできるため、単に街並みだけではなく自らの衣装姿もインスタ映え間違いなしです。
オープンセット以外にも忍者ショーやロケーションスタジオなどもあり、時代劇の世界にどっぷりと浸かれる仕掛けが盛りだくさんです。
■住所:京都市右京区嵯峨二尊院門前長神町27
■営業時間:9:00~17:00(12~2月は9:30から)
■入村料:大人2400円、中高生1400円、子供(3歳以上)1200円
■アクセス:
・京福北野線撮影所前駅より徒歩2分
・JR嵯峨野線太秦駅より徒歩5分
食べ歩きやランチならここ!


嵐山は風光明媚であると同時に、食べ歩きやランチ、スイーツなども存分に楽しめるエリアとしても知られています。ここでは嵐山を訪れたら、ぜひとも味わってみたい食べ歩きやランチなどのグルメについて見ていきましょう。
嵐山で人気の食べ歩きグルメを紹介


嵐山では特定の場所で食事をとるというだけではなく、食べ歩きにも適したエリアです。美しい景色を眺めながらのんびりと食べ歩きすれば、お腹が満たせるうえに観光スポットを見学する時間もより多く確保できます。ここでは嵐山で人気のある食べ歩きグルメを3つご紹介しましょう。
嵯峨野コロッケ(コロッケ)
嵐山で人気の食べ歩きグルメとしてまず挙げられるのが嵯峨野コロッケです。嵐山駅のすぐ近くにお店があるうえ、当店の嵯峨野コロッケはコロッケコンクールで金賞を受賞したほどの名品とされています。
ビーフの旨味がたっぷりと活かされているうえ、クリーミーさとスパイシーさが芳醇であるうえ、揚げたてのコロッケを提供しているので、まさに絶品です。歩きながらあっという間に食べつくしてしまうほどのおいしさですので、ぜひ一度召し上がってみてくださいね。
京豆庵(きょうずあん:絹ごし豆腐アイス)
次にご紹介する京豆庵は、嵐山駅から徒歩5分のところにあり、ソフトクリームやジェラートといったスイーツのメニューが豊富です。
そしてソフトクリームについては、全国的にも珍しい絹ごし豆腐で作った絹ごし豆腐ソフトが知られています。絹ごし豆腐ソフトは、文字通り絹ごし豆腐1個分の丸絞りとオリゴ糖からクリームを作っているため、濃厚で口当たりの良い味がたまりません。そしてこのソフト、豆腐の濃厚さが十分残っているために、さかさまにしてもクリームが落ちないという特徴があります。このため周りに注意さえしていれば、さかさまや横にした姿で少し面白い写真を撮ってみてはいかがでしょうか。
なお絹ごし豆腐に宇治抹茶を組み合わせた宇治抹茶豆腐味や、絹ごし豆腐味と宇治抹茶豆腐味のミックスクリームもおすすめです。
古都芋本舗(大玉みたらし)
3番目にご紹介する古都芋本舗も、京豆庵と同じく嵐山駅から北へ徒歩5分の所にあり、京豆庵とはほぼ隣同士です。こちらでは団子や芋のきんつばが名物ですが、特におすすめなのがみたらし団子です。実はこのお店のみたらし団子は、1個1個が大玉サイズでもっちりした食感となっているため、抜群の食べ応えとなっています。
タレも食べつくすうえで十分な量をかけてもらえるため、口の中でも存分に味わえるでしょう。大玉のみたらし団子も全国的になかなか味わえないため、ぜひ一度食べてみる価値はあるでしょう。
ちょっと休憩するうえでおすすめのカフェ


魅力的な観光スポットが非常に多い嵐山を堪能するには、ちょっとした休憩も欠かせません。せっかく休憩するのであれば、嵐山の美しい風景が見えるようなカフェで景色を楽しみながらのんびりするのがおすすめです。
嵐山で人気のあるカフェを3ヶ所ご紹介します。
アラビカ京都嵐山(コーヒー)
嵐山にある人気のカフェで最初にご紹介するのが、「アラビカ京都嵐山」です。
嵐山駅から徒歩5分、渡月橋より少し保津峡寄りの桂川沿いにあります。店内の席数は4席であるために混雑時は利用が難しいですが、目の前には桂川の堤防もあるうえ、渡月橋も見えるロケーションのため、のんびりと腰掛けながらおいしいコーヒーをいただけます。
「%」マークが入っているカップのシンプルさも映えますが、当店ではラテアートの技術も高いために、桂川とラテアート、「%」マークの3点拍子でインスタ映えも間違いありません。お店の雰囲気自体もかなりオシャレで、気分も高まること間違いなしです。コーヒー自体も焙煎したての豆を使うため、それぞれの豆が持つありのままさと深みを兼ね備えた味わいを楽しめます。
景色だけでなく、写真映え、コーヒーの味、どれも楽しめるカフェとなっていますので、ぜひ一度立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
イクスカフェ(抹茶スイーツなど)
次にご紹介するのが、嵐山駅からちょっと南の方にある「イクスカフェ」です。
和スイーツが楽しめるうえに、建物自体も伝統的な日本家屋を改装したものであるため、座敷などから日本庭園を眺められる空間からして、しばし和菓子の世界に没頭できます。当店おすすめのメニューがくろまるロールケーキで、竹炭が練り込まれたロールケーキの中に抹茶クリームがたっぷり入ったものです。金色のお皿に盛りつけてあるうえ、周りにはシロップやパウダーで飾ってあるため、全体的に嵐山らしさが出ており、写真に収めておきたい気持ちがわいてきます。加えて抹茶クリームの濃厚な味と、竹炭のスポンジ部分が作り出す独特の食感も楽しめる要素です。
さらに、お店の名物となっているのが「ほくほく、お団子セット」です。なんとこのセットには、それぞれ七輪も一緒に用意され、実際にその七輪で焼いて食べるという遊び心のあるセットなんです。小さな七輪とお団子が可愛らしく、こちらも写真映え間違いなしの一品ですので、「京都をもっと感じたい!」という方におすすめのカフェです。
嵐山りらっくま™茶房(スイーツ)
3番目にご紹介するのが、大人気キャラクターりらっくま™とコラボしたカフェである「嵐山りらっくま™茶房」です。
嵐山駅を出て右に曲がりすぐのところにあるため、アクセスしやすく、西側を向いた2階席からは天龍寺や嵐山などが一望できる絶好なロケーションのカフェとなっています。メニューすべてにりらっくま™をあしらったスイーツが載っていながらも、京都らしさを残した盛り付けになっているため、先にご紹介した2つのカフェとはまた違った魅力があります。
京都の和菓子や抹茶をふんだんに使ったものが多いため、スイーツでかわいらしさと贅沢な気分に浸るには適しているスポットです。
■住所:京都市右京区嵯峨天龍寺北造寺町15
■営業時間:
・3月6日~12月5日:10:30~17:30(ラストオーダー:17:00)
・12月6日~3月5日:10:30~17:00(ラストオーダー:16:30)
■定休日:なし
■アクセス:京福嵐山本線嵐山駅より徒歩1分
ランチにオススメ


嵐山を巡っていると、途中どこかでランチを食べるのは欠かせません。ここでは嵐山にあるランチでおすすめのお店を3ヶ所ご紹介します。
嵯峨とうふ稲(湯豆腐)
京都の郷土料理の代表格といえば湯豆腐ですが、嵐山にも湯豆腐のお店が数多く出店しています。そして嵐山の数ある湯豆腐のお店でも、比較的安い値段で本格的な湯豆腐を堪能できるのが、嵐山駅から北へ歩いて1分のところにある「嵯峨とうふ稲」です。
湯豆腐に入れられる豆腐は、京都でも嵐山の水や大豆を使った、伝統的な製法で作られた嵯峨豆腐が使われています。嵐山の自然を楽しめる2階席で、地元の嵯峨豆腐を使って湯豆腐を食べると、まるで美しい自然の中にいるかのような雰囲気で美味しく味わえます。
ほかにも大豆から作った湯葉料理も有名で、特に湯葉あんかけ丼は美味しくヘルシーにいただく事ができるので、女性を中心に人気が高いです。
ぎゃあてい(おばんざい)
続いてご紹介するのが、「ぎゃあてい」という一風変わった名前のお店です。
「ぎゃあてい」とは、般若心経の一部で、その意味は「思うがままに行きなさい」という意味です。それを元に、このお店には、「思いのまま、好きな料理を食べて欲しい」という願いが込められているそうです。その願いから、このお店はバイキング形式になっています。おばんざいとは京都に古くから伝わる家庭料理で、京野菜など京都で育てられた食材を使っているのが特徴です。嵐山でおばんざいを楽しめるお店として有名なのが「ぎゃあてい」で、嵐山駅のすぐ隣にあってアクセスに困りません。
当店ではおばんざいや湯豆腐から洋食までを、バイキング2000円程度という比較的お手頃の値段でいただき事ができます。京都の伝統的な料理を心行くまで味わえるうえ、ヘルシーさにおいても定評があることで有名です。また外観や店内の雰囲気も和にこだわっているため、落ち着いた雰囲気の中でバイキングを楽しめます。値段は比較的安いにも関わらず、料理や雰囲気は値段以上のお店になっているので、ぜひ一度訪れてみてはいかがでしょうか。
嵐山よしむら(にしんそば)
京都では古くからニシンを具にしたにしんそばが食べられてきましたが、嵐山でにしんそばを味わえるお店の代表が、桂川沿いにある「嵐山よしむら」です。
建物自体が日本家屋のイメージに合わせて造られていて、これぞ京都といったような雰囲気ですのでお店の写真だけを撮ってみても、いい写真が撮れる事間違いなしです。2階カウンター席からは眼前の桂川や渡月橋、嵐山などが見えるので、ロケーションもバッチリで、景色を楽しみながら移植時をいただく事ができます。
そば自体は、石臼で挽いたばかりのそばの実を長年の熟練の技を持つ職人さんが丹念に仕上げるうえ、骨も気にならないほど柔らかいニシンが具になっているため、そばとニシンの風味を心行くまで味わえます。ニシン以外にも、パリッと揚げられた絶品の天ぷらも欠かせません。そばにも様々な種類が用意されているので、自分がお好みなものお選んでお召し上がりいただく事ができます。
■住所:京都市右京区嵯峨天龍寺芒ノ馬場町3
■営業時間:11:00~17:00(観光シーズンは10:30~18:00、花灯籠などの時期は20:00まで延長)
■アクセス:京福嵐山本線嵐山駅より徒歩3分
嵐山観光におすすめの時期は?


1年を通じて絶景を楽しめる嵐山ですが、特にどの時期に行くのがおすすめなのでしょうか。ここではそれぞれの季節で、えりすぐりの嵐山観光に適した季節をご紹介します。
春:お花見


春の嵐山で特におすすめの時期が、桜が咲き乱れ、お花見にうってつけの季節となる3月中旬から4月上旬です。
嵐山にはソメイヨシノやシダレザクラ、河津桜などさまざまな種類の桜が群生しており、桜の種類によって咲く時期にばらつきがあるため、比較的長い間お花見を楽しむ事ができると言われています。嵐山で桜を楽しめるスポットといえば、嵐山の桜がよく見える渡月橋や天龍寺などです。
天龍寺では、境内に桜が植えられているため、春の天龍寺は他の季節と全く違った雰囲気を味わう事ができます。また保津峡もお花見の季節には桜が満開を迎えるため、トロッコ列車も予約でいっぱいになりやすいです。そのため、「トロッコからお花見をしたい」、「トロッコからの絶景を写真に収めたい!」という方は、ぜひ早めに予約しておくことをおすすめします。
加えてお花見の時期には渡月橋もライトアップされるため、その中でうっすらと光る嵐山の夜桜はまさに神秘的で、写真映え間違いなしです。
夏:新緑


桜の季節が過ぎて、気温が上がってくる初夏になると、嵐山でも新緑が魅力的な映え方をします。具体的にはGWから6月に梅雨入りするまでの時期がおすすめです。嵐山で新緑を楽しめるおすすめのスポットが、比較的緑が豊かな竹林の小径や地蔵院、二尊院、西芳寺などです。竹林の小径であれば初夏で気温が高くなりがちな中でも、清涼さを感じられるそよ風やマイナスイオン、数々の緑色に映える竹で、日常で疲れた心をリフレッシュさせる事ができるでしょう。
また西芳寺や地蔵院などのように、苔が地面に広がっているスポットの場合は、全体が自然の緑色に染まるため、穏やかな気持ちでその度を過ごせる事間違いなしです。加えて保津峡の新緑も非常に美しいために、この時期もトロッコ列車は混みやすいです。
秋:紅葉


一番人気の時期といっても過言ではない紅葉の季節は、嵐山全体が美しい橙色に染まります。具体的には11月中旬から12月にかけて紅葉が見られ、特に最も美しいのが11月下旬から12月上旬ごろです。この時期の嵐山はどの観光スポットも非常に多くの観光客でにぎわいます。そのため、混雑は避けられないかもしれませんが、それでも秋の時期の嵐山は本当に美しいので、一見する価値は間違いなくあります。
全体的に紅葉に包まれるため、どこに行っても紅葉が楽しめますが、嵐山の見える渡月橋はもちろんのこと、保津峡や竹林の小径、二尊院、常寂光寺など主なスポットでもすべて紅葉狩りを堪能できるでしょう。
冬:雪景色


京都では毎年1月下旬から2月にかけて雪が降りますが、雪国ではない以上、よほどのことがない限りはうっすらと積もる程度です。ただ嵐山で雪景色を楽しみたいということであれば、天気を確認したうえでこの時期に出かけると良いでしょう。嵐山で雪景色を楽しむのであれば、比較的雪が積もりやすい嵐山を望めるスポットや竹林の小径を回ると良いでしょう。雪をかぶった嵐山の景色も、まさに絶景ですので、いろいろな写真をとって旅の思い出にしてみてください。
また天龍寺の曹源池庭園に雪が積もっている景色は、背景で雪が積もっている嵐山とともに二重の意味で楽しめます。ほかにも嵐山駅には足湯があるため、寒さの厳しい京都を歩き回った後に周りの景色を見ながら足をつけると、心身ともに温まる事間違いなしです。
嵐山へのアクセス


京都でも指折りの観光地である嵐山へのアクセス手段は、実にいろいろとあるうえ、京都駅など市内のターミナルからも便利に行けます。嵐山までのアクセス手段としては、JRや私鉄、市バス、車が一般的です。
JR


JRを利用する場合は、嵯峨野線(山陰本線)の嵯峨嵐山駅が最寄り駅です。京都駅からは快速電車で約15分、普通列車でも約20分と比較的短い時間で行けます。京都が初めてという方や慣れていない方は、この方法でのアクセスが特におすすめです。
私鉄


私鉄を利用する場合は、嵐電(京福電鉄嵐山本線)か阪急嵐山線を利用する方法があります。
嵐電を利用する場合は嵐山駅が最寄り駅で、市の中心部にある四条大宮駅から約25分の所要時間です。京都の中心部を巡ってから嵐山に行きたい方向けでしょう。
一方阪急線を利用する場合は阪急線の嵐山駅が最寄り駅ですが、嵐電の嵐山駅とは桂川を挟んで南側にあるという点に注意が必要です。京都河原町駅からであれば約25分、大阪梅田駅からであれば45分から50分ほどでアクセスできます。
ほかにも京都駅からであれば、京都市営地下鉄烏丸線で四条駅まで移動し、阪急線の烏丸駅から嵐山駅に向かうというルートです。途中の大宮駅から嵐電に乗り換えても良いでしょう。
なお阪急線で移動する場合は、途中の桂駅で乗り換えです。大阪や京都の市中を堪能してから出かける方向けのルートといえます。
バス


京都市内でバスといえば市バスが有名ですが、もし市バスで嵐山へ向かう場合は、「嵐山公園」停留所が最寄りとなります。
京都駅から28号系統で約45分の乗車でアクセスできますが、桜や紅葉のシーズンは特に混みやすいという点に注意が必要です。
もちろんオンシーズンでもオフシーズンでもバスを利用する場合は、途中の道路状況によって到着時刻などが左右されますので、余裕を持って計画を立てることをおすすめします。
車


自家用車を使う場合は、名神高速道路の京都南I.C.が最寄りのインターとなります。京都南I.C.からは、国道1号線や9号線、162号線などを経由して30分ほどで着けます。京都駅からタクシーを利用する場合も、約30分から40分ほどの所要時間です。自家用車やタクシーを使う場合は、途中の道路状況に左右されるという点はあらかじめ織り込んでおくべきでしょう。
なお駐車場については、最大のもので嵐電嵐山駅近くにある京都市営嵐山観光駐車場が、嵐山の中心にあって観光スポットへのアクセスが良く、収容台数も100台ほどとおすすめです。
まとめ


京都でも指折りの観光エリアである嵐山について、いろいろと見てきました。渡月橋や竹林の小径、天龍寺、大覚寺などいろいろな見どころが多いうえ、1年を通じてさまざまな景色を楽しめるところが多いため、どの季節に行っても楽しめるでしょう。
グルメについても京都で伝統のグルメを楽しめるところや食べ歩きできるところが非常に多く、風光明媚さとともに心も満たされます。加えて多くの観光スポットで、どの季節でも写真映えやインスタ映えを狙える点も魅力の1つです。
このように年を通じてさまざまな楽しみ方ができるのが、嵐山の持っている最高のポイントといえます。ぜひ次の自分へのご褒美に、嵐山へ訪れてみてはいかがでしょうか。